魔女

魔女と騎士は生きのこる - 正統派ファンタジーサバイバル

村を滅ぼしたのが森の魔女だと思って全力で殺しに掛かったら魔女のせいではなかったところから始まる正統派サバイバルファンタジーの「魔女と騎士は生きのこる」です。読んだ感想として、素直に面白いです。

ここで読めます


まず、前置きもほとんどなく主人公が狩りから村に帰ったら村人が全員死んでます。スタートからスピード感があるヘヴィさです。この最初の状況説明にド直球でハードな展開をつきつけてくる素直さが素敵です。

20220213_001
「生き残った我が領民たちをお前が代わりに導くのだぞ」

辺境伯だった父に代わり領民を導けと託されるものの、既に領民の息は無く。ドン底から始まる物語ってそこから立ち直る為にあれやこれやを試行錯誤していく過程が面白いんですよね。


で、冒頭で前述したとおり、この状況を作り出したと思われる魔女のところへ行くのですが、実は魔女の仕業でもなんでもなく、むしろ領民たちに正しい死を与えてくれる存在になります。そうして、そこから始まる魔女と、生き残った数人の領民とのサバイバル生活がいまのところメインテーマです。

そのサバイバル生活も、領民たちを養う領主の苦労という形で表現されます。

20220213_002

当然領主であるアグレディオスだけの力ではこの生活を生きのこることは出来ず、領民同士で助け合って生活をしていくことになります。

このあたり、領主の息子であり騎士としての生活は送ってきたけれども、普通の生活に関する知識が無かったり、料理ひとつとっても満足に出来なかったりと、特徴が出ているのが面白いです。生き残った領民の子供も、漁師の子供だからこそ魚を獲ったり捌いたり出来たりするのがまたリアル。


また、ファンタジーならではの敵も出てきたり、それに対する様々な戦法を取ったりとバトル観点での面白さもあります。しかもいつまでも付きまとう生き残るためのサバイバルの必要性。そのあたりの組合せがうまくて、続きをどんどん読みたくなってしまうものです。面白い。

そしてその中でメインとなってくる、魔女との関係。殺そうとしたもののなし崩し的に一緒にいることになったこの魔女が、特異点として作中にいます。人間のものごとを理解していない魔女。人間の行動を理解していない魔女。ふとした瞬間に魔法を使う魔女。このあたりの謎がひとつも解明されず、まだまだ謎は謎のまま展開していきます。


サバイバルファンタジーとして非常に面白いですし、サバイバルがなくてもそれだけで十分面白いファンタジーものとして読めるくらいの重厚さがあります。

しかも単に重いのではなく、キャラにも可愛さあり、クスッとするような笑いありで、気楽に読める要素も満載です。飛び抜けて面白いとまでは言わないですが、これは安定した面白さで続いていきそうです。

この手のものって、大抵最初の設定とか固有名詞とか多くてなかなか入り込みにくかったりするものだと思いますが、それが最初のドン底からの始まりで全てを賄っているとも言えるでしょう。設定を語らなくても読めばわかるようにしている展開は見事です。次巻も期待します。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


魔女と騎士は生きのこる (1) (角川コミックス・エース)
新川 権兵衛(著), 近本 大(その他)
KADOKAWA 2022-02-04T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥634

 

聖骸の魔女 3巻 - ミュリッタとの3号聖約、そして早くもアダンテとのバトル勃発!!

アダンテの嫁は首だけ!!

nemusame_20160627_008

読めば読むほど味が出る、ドシリアスかと思いきやくだけた表情や展開も多めで楽しく読める「聖骸の魔女」3巻もこれまでと変わらず面白さ高水準で展開します。

前巻で図らずも聖約してしまった3人目の「最初の魔女」ミュリッタの登場から始まる3巻です。エゼルバルドもウプスラも謎の病で戦えない状態で、ここは3号ことミュリッタに頼るしかありません。

しかしこのミュリッタ、いわゆる性格ブスでいやあもうその卑屈な言動から行動からもやもやもやもやするわw 聖約したのに「私なんて…」という状態で周りを拒絶して引きこもる始末。ついたあだ名が、


nemusame_20160627_000
"蟲毒のミュリッタ"

上手いこと言ってるわこれwww 孤独と蟲毒ってwww 蟲毒のグルメかよwww

まあなんやかんやあって、きっちりいつものは出来たんですけどね。



nemusame_20160627_001
いつもの(エロいな今回)




nemusame_20160627_002
女神変成(アドベント)!!

あれ?ミュリッタのアドベントそんなにカッコ悪くないぞ。キノコベースでマリオかよと思うところはあるけど、少なくともウプスラの股間おっぴろげで頭巾被るように髪を巻くのよりはセンスあるんじゃないか?グッド。

まあなんやかんやでミュリッタがニコラの三番目の夫となり、三重婚となったのでした。アダンテ以外の11人全員と重婚するまであるぞこのままいけば。


nemusame_20160627_003

エゼルバルドも不服ながらも一応今は緊急事態ということで皆で分かち合うならと了承している模様。うらやましいぞニコラ、戦争が終わったらそれぞれがニコラの身体の一部を平等に持って帰るとかでバラバラになるんじゃないか最終的に。そうなると誰が頭を、誰がマーラ様をということでケンカになりそう。


さてさて、話は続いて七つの源罪"暴食"の魔女が出てきます。このあたりの食事の描写が非常に上手い。料理が上手くて見てるこっちも腹が減ってくる。暴食の魔女なので、民には飢餓を、魔女には飽食をという状況を強いており、ニコラたちもとんでもない空腹に襲われることになります。そこでまたニコラたちを救ったのがミュリッタですよ!!さすが3号!さすが3巻の表紙キャラ!大活躍だぜ!



nemusame_20160627_005
まさに蟲毒のグルメ

町の食料は手を出せないから、森の中でとってきたのが虫とキノコ。現地調達、獣もいないなら致し方なし、虫も立派なたんぱく質だし、キノコも栄養豊富だからね、腹は膨れるし、まさに背に腹は代えられないね、作中で何度も「毒を喰み、汚泥をすすってでも生き延びるのだ!!」って言ってるしね。



nemusame_20160627_006
うおおおおおおおおおいいいいいいいいッッッ!!

さすが蟲毒のミュリッタさん、容赦ない。この後の死を前提にした「怖くないですから、ミュリッタもすぐ後からいきますから」ってのもシリアスに言ってるのが非常に面白いし、ギャグセンスあるわこれ、こういうシュールボケ系がホント好き。初登場時はそれなりにカッコよかったウプスラもこのあたりになってくると完全に単なるツッコみキャラになってるのも好き。(他のキャラが立ち過ぎてるからウプスラがツッコみに回らざるを得ないw)


そんなこんなあり、いよいよアダンテと遭遇するわけです。3巻中のアダンテの話もスプラッタ感満載でシリアスとギャグとスプラッタとが良い感じに調和されていて全体的にレベルが高い。しかも今回はアダンテのアドベントまでお披露目だ!!


nemusame_20160627_009
女神変成(アドベント)!!

……うさ耳バンド着けただけじゃないよね?変身前後では今までの4人中一番差分がないというかなんというか。シンプルで逆にツッコミどころがないのがなんとも。もしかしてアダンテが一番まともな、一番人間に近い魔女なのかこれ?


というわけで、既に書きましたが、全体的にギャグもシナリオもスプラッタもレベルが高い作品だと思います。しかも何気にハーレム要素もあり、 女の子も可愛いとなりゃ見逃す手はありません。感想を書くために読み返してもやっぱり面白いし、何よりその画像の多さから見所が多いところもご理解いただけるでしょう。正直、もっと貼りたいところはあったんですが、さすがにやりすぎるとアレだと思いまして制限してるくらいです。それくらいグッと来るシーンが多い作品です。知名度さえ上がれば人気出る作品だと思うんだけどなー、どうかなー。


2巻までの感想はこちら (聖骸の魔女 - 魔女を制するのは魔女、そんな魔女との聖約とは!?)

眠気覚め度 ☆☆☆☆☆

聖骸の魔女 - 魔女を制するのは魔女、そんな魔女との聖約とは!?

「もろうたぞ、そなたの純潔の涙」
nemusame_20151220_006

15世紀ローマ、魔女が跋扈している世界。
そんな中、浄会には「最初の魔女」と呼ばれる12人の魔女が封印されていた。
その魔女の封印を解くのは「聖約」。失われた左手の薬指を戻すことによって「最初の魔女」はその姿を現世に取り戻す。

というのが「聖骸の魔女」です。
記事を書くにあたってもう一度1巻から読み返したのですが、実に面白かった。
1巻だけでも十分面白かったのですが、2巻も読むと相まって良くなりました。

というのも、魔女狩り時代の魔女VS魔女という裏地をしっかり構成しながら、中身はコミカルギャグもありシリアス戦闘もあり可愛い女の子の嫉妬もありとごちそうにごちそうを備えたような力作なのです。


さてさて、この「聖骸の魔女」というのは、上記にも書いた封印された「最初の魔女」のことを指しています。
1000年以上も封印され続けた「最初の魔女」、そしてそれを元にしたコピーと言える現代(15世紀)の魔女が対立するわけですね。
15世紀で大暴れしている魔女達を制するために「最初の魔女」の力を借りていくということになります。

その魔女の力を借りるための契約を「聖約」と呼ぶことになるのですが、その意味はというと、
nemusame_20151220_013

なんですねー。
つまり、「最初の魔女」と聖約するということは結婚そのものをするということになると。



で、上記画像の通り、2人が同時に「結婚」宣言しています。
つまりこれ、12人の最初の魔女の内、既に2人と結婚、重婚していることになります。ニコラくんやっるー。
左側の魔女エゼルバルドの聖約は一番トップの画像の感じ、右側の魔女ウプスラの聖約は、
nemusame_20151220_010
という感じ。見目麗しい。

と、こんな感じで、ひょんなきっかけで「最初の魔女」と結婚していき、敵対する魔女と戦っていくのが「聖骸の魔女」の本筋となります。

さて、そんな戦い方法なんですが、魔女たちは聖約しただけではまだ戦う能力がありません。
戦うための能力を発揮するためには聖約した相手、夫のニコラのあるものを取り込む必要があります。

それが、
涙だったり、
nemusame_20151220_005


血液だったり。
nemusame_20151220_011


そんな夫の体液を媒介に変身していきます。
それが、
nemusame_20151220_007
nemusame_20151220_012





ん?






夫の体液を取り込むと、
nemusame_20151220_005


これになります。
nemusame_20151220_007



これが、
nemusame_20151220_010


こう。
nemusame_20151220_012


カッコ悪くねーかこれ?www


なんつーか、微妙なセンスというかなんというか。
ちょっとしたやられやくっぽく見えてしまうというか。
何よりも、もともとの格好がすごいカッコよくて美しいからこそこの姿に違和感感じるというか。


だってこれが、

nemusame_20151220_014


こうよ?www
nemusame_20151220_015

とりあえずウプスラは足閉じてwww

もうダメだった、読み返した時、この真面目なシーンとこのギャップでひたすら笑ってしまった。
しかもシナリオ的には変身シーンはバトルの重要シーンだからね。
「最初の魔女」の強さ的に変身すれば勝ち確定みたいなもんだから、今後はどうやって変身するまで持っていくかという話がメインになりそうなくらいだしね。
だのに変身シーンはこれだからね、笑わないわけないね。


まあ敵が攻撃してきた手を弓矢で撃ち抜くくらいすごいんだけどね。
nemusame_20151220_008



思わず変身シーンでバカにしてしまいましたが、その実中身は本当に面白い作品です。
最初に書いたようにシリアスシーンも多いけれども、それと同等くらいのペースでコミカルな展開あり、重婚ゆえの嫉妬ありで見ててニヤニヤしてしまうシーンも多いです。
そのバランスが秀逸で、非常にテンポがいい。サクサク読み進められる要因ですね。

特に2巻の、ニコラの怒りを起こすためにニコラの目の前でエゼルバルドが拷問を受け続けた時なんてグッときましたね。


エゼルバルドのこの台詞からニコラは思わず涙を流し、
nemusame_20151220_017



女としての喜びを味わった結果、
nemusame_20151220_018


涙飲むんだから。
nemusame_20151220_019


もちろんこのあとにめちゃくちゃアドべント(女神変成)ですよ!
シリアスな流れでいきなり涙べろんべろん舐めてあの変な格好になるんだから笑わないわけないだろ!!(言いすぎ)

たぶん作者も大真面目に描いているんだろうけど、最初の設定からどうしても笑いに変化してしまうというこの流れが恐ろしい。
というか、こういう穿った見方をしないとそうそう笑ってしまうシーンではないんですけどね。
現に最初に読んだ時は全然違和感感じなくて笑いもしなかったし。


とまあ、こんな感じの作品です。2巻の最後の方では3人目の「最初の魔女」の棺も登場し、
nemusame_20151220_020

まさかの三重婚をほのめかされて、
しまいにゃ

nemusame_20151220_021

と、笑顔で棺桶破棄を提案するエゼルバルド。
こんなん笑うわ。だって見開きでこの笑顔で疫病神は捨ててしまえって言ってるんだもの。笑わないわけがない(反語)


でも最終的には

nemusame_20151220_022

三重婚しちゃうんだけどね!!



とまあこんな感じで終始バカにしてしまっているような感じですが、非常に面白い作品だと思います。
1巻だけじゃそこまで魅力感じないかもしれませんが、2巻まで読んで、そして読み返したら一気に面白いと感じました。
個人的にはこういう作品好き。
何より、暗い時代で描かれがちな中世の魔女の話をここまでコミカルにシリアスに表現したという点がグッドです。
当然ながら次巻も楽しみですなあ。


3巻の感想はこちら (聖骸の魔女 3巻 - ミュリッタとの3号聖約、そして早くもアダンテとのバトル勃発!!)

眠気覚め度 ☆☆☆☆☆


今のイチオシ!
ちょっと前のイチオシ!!
結構前のイチオシ!!
それなりに前のイチオシ!!
スピリットサークル完結!!
タイムリープサスペンス!!
ゲームとギャグが好きなら!
漫画もいいけど山賊もね!
記事検索
応援してますその2
応援してますその5
Twitter
日々読んだ漫画の感想を中心に記事を更新しています。記事更新と同期していますので、漫画の感想情報を見逃したくない方はフォローお願いします!
メッセージ

名前
メール
本文
「眠気が覚める面白さを求めて」は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • ライブドアブログ