板垣恵介先生が漫画家になる前の自衛隊時代を赤裸々に描く「自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~」です。
皆様ご存知バキシリーズ作者の板垣先生は、漫画家以前自衛隊に所属していました。その時代の出来事を思い出とともに描いております。
興味深いのが、ページを開いて目次の前に「板垣恵介活動記録」と称した板垣先生の年表が記載されていることです。誕生年から自衛隊入隊、そして漫画連載の歴史までが書かれています。
見てみると、この「自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~」が最初に描かれたのは「グラップラー刃牙」と「バキ」の間くらいですね。1998年となります。なので絵柄が最近と違います。ただ、個人的にはコレくらいの時の絵柄が一番好きだったりします。
「100キロ歩くっていったい────!?」
一番最初の話は2夜3日歩き続ける100キロ行軍訓練のお話。個人的にはこの話が一番好きだったりします。
歩兵といえば歩く、とにかく歩く、その訓練なわけですね。もちろんただ歩くのではなく行軍なわけですから、規律正しく、大量の装備を付けて歩くわけです。
「総重量30キロォ!!!?」
30キロの装備をつけて、ただただひたすら歩き続ける行軍です。さすが歩兵、現代だとそう簡単にイメージ湧かないレベルの大変さですね。高校の頃に教科書や辞書詰め込んだカバンですら10キロくらいだったのにその3倍とは。
さらに行軍中の水の補給が無いことや、水が無いことの対策としてポッカレモンの原液を少しずつ舐めて水分補給するという裏技のようなものを披露しています。
加えて、行軍中の感情や休憩の大切さ等々、如何にこの100キロ行軍が大変なことかまじまじと伝えてもらえるものとなっています。こういう実体験に基づいたリアリティがあるものは本当に面白い。
で、これで何を思い出したかというと、「ナポレオン-獅子の時代-」でも同様の歩きまくる歩兵の姿です。こっちは本当の進軍で敵を倒すために歩いているのですけど、装備をつけて、不眠でひたすら歩き続ける辛さは似たようなものでしょう。
むしろ時代が1800年前後であることと、「ナポレオン-獅子の時代-」で描かれているのはフランスに物資が極めて少ない時代であり、歩兵の靴もままならない軍隊であることから、辛さは当然フランス軍の方でしょう。
だがしかし、例え比較でどちらがつらいと考えたところで、間違いなくこの自衛隊の行軍訓練だってつらいはずです。まともな人ではついていけるわけがないでしょう。さすが自衛隊、すごすぎる。
こういった話を皮切りに降下訓練やおしっこ漏らした話や禁欲の果てに果てた話等様々な逸話が掲載されています。こういった自伝はやはり面白いので必見です。
眠気覚め度 ☆☆☆
「ナポレオン-獅子の時代-」はナポレオンのイタリア方面軍司令官編が始まる7巻からとてつもなく面白くなります!
皆様ご存知バキシリーズ作者の板垣先生は、漫画家以前自衛隊に所属していました。その時代の出来事を思い出とともに描いております。
興味深いのが、ページを開いて目次の前に「板垣恵介活動記録」と称した板垣先生の年表が記載されていることです。誕生年から自衛隊入隊、そして漫画連載の歴史までが書かれています。
見てみると、この「自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~」が最初に描かれたのは「グラップラー刃牙」と「バキ」の間くらいですね。1998年となります。なので絵柄が最近と違います。ただ、個人的にはコレくらいの時の絵柄が一番好きだったりします。
「100キロ歩くっていったい────!?」
一番最初の話は2夜3日歩き続ける100キロ行軍訓練のお話。個人的にはこの話が一番好きだったりします。
歩兵といえば歩く、とにかく歩く、その訓練なわけですね。もちろんただ歩くのではなく行軍なわけですから、規律正しく、大量の装備を付けて歩くわけです。
「総重量30キロォ!!!?」
30キロの装備をつけて、ただただひたすら歩き続ける行軍です。さすが歩兵、現代だとそう簡単にイメージ湧かないレベルの大変さですね。高校の頃に教科書や辞書詰め込んだカバンですら10キロくらいだったのにその3倍とは。
さらに行軍中の水の補給が無いことや、水が無いことの対策としてポッカレモンの原液を少しずつ舐めて水分補給するという裏技のようなものを披露しています。
加えて、行軍中の感情や休憩の大切さ等々、如何にこの100キロ行軍が大変なことかまじまじと伝えてもらえるものとなっています。こういう実体験に基づいたリアリティがあるものは本当に面白い。
で、これで何を思い出したかというと、「ナポレオン-獅子の時代-」でも同様の歩きまくる歩兵の姿です。こっちは本当の進軍で敵を倒すために歩いているのですけど、装備をつけて、不眠でひたすら歩き続ける辛さは似たようなものでしょう。
むしろ時代が1800年前後であることと、「ナポレオン-獅子の時代-」で描かれているのはフランスに物資が極めて少ない時代であり、歩兵の靴もままならない軍隊であることから、辛さは当然フランス軍の方でしょう。
だがしかし、例え比較でどちらがつらいと考えたところで、間違いなくこの自衛隊の行軍訓練だってつらいはずです。まともな人ではついていけるわけがないでしょう。さすが自衛隊、すごすぎる。
こういった話を皮切りに降下訓練やおしっこ漏らした話や禁欲の果てに果てた話等様々な逸話が掲載されています。こういった自伝はやはり面白いので必見です。
眠気覚め度 ☆☆☆
自伝板垣恵介自衛隊秘録~我が青春の習志野第一空挺団~ (少年チャンピオン・コミックス)
posted with AmaQuick at 2023.01.18
板垣恵介(著)
秋田書店 2023-01-06T00:00:00.000Z
¥634
秋田書店 2023-01-06T00:00:00.000Z
¥634
ナポレオン ―獅子の時代― (7) (ヤングキングコミックス)
posted with AmaQuick at 2023.01.18
長谷川哲也(著)
少年画報社 2014-10-30T00:00:00.000Z
¥550
少年画報社 2014-10-30T00:00:00.000Z
¥550
「ナポレオン-獅子の時代-」はナポレオンのイタリア方面軍司令官編が始まる7巻からとてつもなく面白くなります!