福本伸行

賭博堕天録カイジ 24億脱出編 16巻 - 久々にちょっとだけ話が進みました

15巻に引き続き、すぐにKindle版が出た「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」16巻です。これで紙版の17巻といつもどおり1冊分の差になりました。

Kindle版は福本先生が自分で作成しているらしいので、どうしてもその分だけ紙版と差が出てしまうのです。おそらく講談社に任せるよりも自分で電子版を用意した方が色々と都合がよろしいのでしょう。

さて、16巻はなんと遂に話が進展します。ごくわずかですが進展します。15巻は本当に無意味な巻でしたね。その無意味な15巻の内容を40ページほど引きずるのはどうかと思いますが。

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それは車中泊を繰り返す予定だったカイジたちに訪れた借家という助け舟。キャンプ場でたまたま一緒に飲んだ2人から車を新規で手に入れるのと新居を手に入れるというのは出来すぎなご都合主義的な気はしますが、まあカイジだからこれくらいでいいのでしょう。問題はここまでに何巻も使ってることだよなあ。。。

とはいえ、この家選びの話自体は割とまともなカイジっぽくてですね、どうすれば帝愛や債務者を撒けるかとか、仮に押し込まれても逃げ切れるかとか、割とカイジっぽい話になっているんです。なので久しぶりに話が進んだなあと。

そのあとの家具を集めるところの話はわざわざこのあと遠藤達に足をつかせる布石なだけな気がするので、余計なことしてんなよと思いますけれども。

この家具集めのリサイクルショップめぐり、また数巻続くのかな。。。そろそろ一気に話を進めてほしいのだけども。。。

ところでネット上で新居の布団にダイブするカイジが昔流れていたのだけど、一体いつになったらそこまでたどり着くのだろうか。もう少しだとは思うのだが。。。


眠気覚め度 ☆☆☆


12巻の感想はこちら (黒沢が終了した今、福本先生が一番楽しんで描いてるのはこのカイジなのかもしれない)
13巻の感想はこちら(13巻まで来てこんな逃亡戦に1巻まるまる掛けるの??)
14巻の感想はこちら (だらだらと進む展開にも関わらず毎巻買ってしまう私はまさしく信者なのだろう)
15巻の感想はこちら(1冊まるまる使った大ネタが仕込まれてるけど話は全く進みません)


賭博堕天録 カイジ 24億脱出編 16
福本 伸行(著)
フクモトプロ/highstone, Inc. 2022-03-04T00:00:00.000Z
5つ星のうち3.7
¥550


賭博堕天録カイジ 24億脱出編 15巻 - 1冊まるまる使った大ネタが仕込まれてるけど話は全く進みません

まだかまだかと待ち侘びていたら来月には17巻が出るというこのタイミングでKindle版が配信された「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」15巻です。福本先生が自費出版してるのでタイミングは講談社の紙版とは違うんですよね。じっくり待つしかないか。

とはいえ、いまのカイジを果たしてじっくり待つほど期待している人はどれくらいいるのか。

と、そんな感じで、正直いつもどおりのだらだらしてる展開だなと読み進めていました。13巻14巻でただただ無駄に続いたカーチェイスがようやく終わって、石高さんの家にお世話になる話で終わります。かなりしばらく前にTwitterで見かけたカイジが布団に飛び込むシーンは一体いつになったら出てくるんだ。。。

そしてこの石高さんちの展開が、もう完全に黒沢と同じなんですよ。子供部屋おじさんのような石高さんの親に対する態度とか、ご両親が妙に仲が良い表現とか、本当に黒沢でやってたことと同じ。やっぱり福本先生は黒沢が終わった今、カイジを全力で楽しみながら描いているんだろうなあ。

が、あまりにもその展開がだらだら。いつまでもカイジたちが隠し持ってるカバンの中身は特殊性癖のエロ本だと思い続けるし、隙きあらばそれを覗いてやろうとし続けるし。

それに対してカイジが取ったカバン封じの行動も、さも特殊なトリックかのように見せて話を展開していたけれど、それ誰でも思いつくような内容ですからというツッコミがされそうなレベル。黒沢でももうちょっとひねりが入った展開になっていたような。

というように、いつもどおり半分文句たらたらで、斜め読みする勢いで読んでたんです。だけど不覚にも今回、大笑いしてしまった

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このシーン、これはちょっと予想外過ぎて本当に笑ってしまったw

この巻を読んだ方ならわかると思うのですが、ここまで来るのにあまりにもくだらなさ過ぎて、しかもおっさんが考える性癖の、しかも到底普通の人は許容できない性癖の話が続きまくるんですよ。たぶん人によっては嫌悪感を感じるレベルで。

自分もあまりにもどうでもよくて思わず斜め読みしてたくらいです。それくらいこの巻は話に展開がなくてつまらなくてくだらなかった。

だけどこの展開、このためだけにまるまる1冊使った話だったのかと。もしもそこまで考えての展開だったのなら策士ですよやはり。だって15巻の最初に出てきたポチが15巻の最後で綺麗に回収されるんだから。

これはしてやられたなあ。ホントに冗談でなく、笑ってしまった。決して、これだからカイジを読み続けられるのはやめられないんだとは口が裂けても言えませんが、今巻は感服しました。お見事。


なお、物凄く的確なレビューがあったので紹介します。
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読まなくても大丈夫です。
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※詳しくは直接作品ページのレビューを参照してください。


眠気覚め度 ☆☆☆


12巻の感想はこちら(黒沢が終了した今、福本先生が一番楽しんで描いてるのはこのカイジなのかもしれない)
13巻の感想はこちら(13巻まで来てこんな逃亡戦に1巻まるまる掛けるの??)
14巻の感想はこちら(だらだらと進む展開にも関わらず毎巻買ってしまう私はまさしく信者なのだろう)
16巻の感想はこちら(久々にちょっとだけ話が進みました)


賭博堕天録 カイジ 24億脱出編 15
福本 伸行(著)
フクモトプロ/highstone, Inc. 2022-01-06T00:00:00.000Z
5つ星のうち3.6
¥550


1日外出録ハンチョウ 13巻 - 現代社会人はこういう虚無の物語を求めているのかもしれない

いくらでもネタは後付出来る永久機関「1日外出録ハンチョウ」は13巻もいつもどおりでした。まさにこち亀の生まれ変わり。

基本大槻が外出してやりたいことをやるという流れであり、黒服連中とやたら仲良くなったことで外界の案内人も存在していて、本当になんでもやれてしまう世界観を作ってしまっています。こんだけ外出出来るってことは相変わらず賭博で45組量産しまくってるんやろなあ。


当初は本当に外出ネタしたしていませんでしたが、最近では地下の話もちらほら。そしてこの13巻では地下労働施設を舞台にした話もしっかりオチがついてて面白かったです。

怪談話をするのはいいがずっと地下にいるから同じ話しかされないことをネタに、そもそも怪談とは?の疑問に繋げて、その考察の果てにきっちりオチつけるのとか良かったですね。この流れ、「アフロ田中」みたいです。割と本気で怪談の定義に悩んだりするところとか。

施設の食事の話もきっちりオチてて思わず笑ってしまった。

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からの~あのオチですよw
これ最後のネタは面白かったなあ。それまでがそんなに面白くなかったからまた。


ただ、外出系の話は大体いつものノリですね。良い意味でも悪い意味でもこち亀。とても面白いとか、とてもつまらないとかはなく、安心して読めます。ホント頭カラッポで読んでしまう。

現代社会に疲れた日本人に必要なのは、ものすごい感動だったりとてつもない興奮だったりだけではなく、こういう共感が持てる実質中身の無い無駄話なのかもしれない。

ある意味日常系ですよ。萌えキャラがキャッキャウフフしてるんじゃなくておっさんがキャッキャウフフしてるだけなんだけども。しかしそれが何故か安心する。そういうのでいいんです。


そう考えると、「中間管理録トネガワ」は出オチ感が強く、「1日外出録ハンチョウ」と比べると共感性やラクに読める安心性は低かったのかもしれませんね。だから先に終わっちゃったのかな。

対して、「上京生活録イチジョウ」はちょっとな。。。あまり言及するのは控えますが、正直「トネガワ」「ハンチョウ」と比べると2枚も3枚も落ちてしまうような。


というわけで、さらっと「イチジョウ」ディスが入ってしまいましたが、「1日外出録ハンチョウ」は無心で読めるのでオススメです。


眠気覚め度 ☆☆☆


12巻の感想はこちら(繰り返される虚無の日々)


1日外出録ハンチョウ(13) (ヤングマガジンコミックス)
上原求(著), 新井和也(著), 萩原天晴(著), 福本伸行(著)
講談社 2022-03-04T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.6
¥726


賭博堕天録カイジ 24億脱出編 14巻 - だらだらと進む展開にも関わらず毎巻買ってしまう私はまさしく信者なのだろう

またもやいつの間にかKindle版が出てた「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」14巻です。最近知ったのですが、カイジのKindle版は講談社からではなくて福本先生が自分で出版してるらしいですね。おそらく福本作品全部。だから新刊の発売日と同時に出るわけではないということですな。

ただ少なくとも次の新刊が出るまでには出してくれてるので、新刊が出る頃がKindle版出版の確認時期になります。というわけで2022年1月には15巻が出ます。

さあそんなわけで14巻ですが、相変わらず全然進みませんね。よくわからないカーチェイスが14巻の半分くらいまで続きます。おまけに最後はガス欠でみんな車を押して逃げる始末。

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確かに、14巻の後半の展開を見ると、この流れが石高さんとの車交換に繋げる意味で必要だったのはわかるんですよ。ただ、無意味にだらだら長い。「終末のワルキューレ」の回想の3倍くらい長い。せめてこの展開、1巻半も使わないで、50ページくらいで終われないのだろうか。。。

終われないんだろうなあ、最近、というかここ15年くらいの福本先生の構成では。長くして当たり前の感覚があるのでしょう。

確かに、きっちりしっかりたっぷりしゃっきり描きたいのであれば、これくらい濃密に描きたくなるのはわかります。だとしても間延びして薄めすぎてあまりにも中身が無い。カルピスを水で200倍に希釈したくらい中身がないのです。それもうほとんどただの水ですよ?カルピス200倍希釈ってコップ一杯にカルピス原液1滴ですよ?それもうほとんどただの水ですよ?(2回言うな)


だけどホント不思議なのが、そんなめちゃめちゃ薄めたカルピスとわかっているのになんで読んでしまうんでしょうね。もう読むの辞めりゃいいのに、どうしても読むのはやめられないんですよ。ホントに不思議だ、この変な魅力はなんなんだろう。バキに通ずるものがある。


というわけで、おそらく続刊を読んでも文句ばっかりなのだと思うのですが、おそらく読みます。続刊を期待しましょう。噂では重ねた布団に飛び込むという修学旅行の中学生のようなムーヴがあるようですが、それがまさしく福本先生が今一番描きたいものなのでしょう。なぜなら、黒沢が終わった今では、カイジが一番伸び伸びと何の制約もなく描きたいものを描ける作品なのだから。



眠気覚め度 ☆☆


12巻の感想はこちら (黒沢が終了した今、福本先生が一番楽しんで描いてるのはこのカイジなのかもしれない)
13巻の感想はこちら(13巻まで来てこんな逃亡戦に1巻まるまる掛けるの??)
15巻の感想はこちら(1冊まるまる使った大ネタが仕込まれてるけど話は全く進みません)
16巻の感想はこちら(久々にちょっとだけ話が進みました)


賭博堕天録 カイジ 24億脱出編 14
福本 伸行(著)
フクモトプロ/highstone, Inc. 2021-11-05T00:00:00.000Z
5つ星のうち3.9
¥495


賭博堕天録カイジ 24億脱出編 13巻 - 13巻まで来てこんな逃亡戦に1巻まるまる掛けるの??

いつの間にかKindle版が配信されていたのでようやく読んだ「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」の13巻です。来月11月には14巻が出るので、それに合わせてKindle版が出ていたのでしょう。大体1巻分の時間差でKindle版が来ますので。

気づいたら13巻まで出てたんですねこれ。黙示録、破壊録、堕天録が13巻だったので、後発シリーズも13巻完結と思いきや法則が崩れたのが和也編の10巻から。それからワン・ポーカー編が16巻で、24億脱出編が13巻でまだ終わらず、と。

というかずっと堕天録ですね。堕天録シリーズで52巻か。24億脱出編の14巻が出れば53巻。

え!?53巻!?そんなにこのシリーズやってるの!?

数えてみたらびっくりしてしまいました。どこまで堕天を続けるんだカイジよ。。。


そして13巻の話に戻りますが、続きに続いてる24億脱出編。逃げて保険証を取りに実家に帰って銀行口座を作って車を買って移動を続ける日々。13巻まで来てもまだまだ終わり気配がありません。

今巻のメインは突然始まった債務者とのカーチェイス。正直なところ、12巻のくだらないキャンパーとの話で1巻が終わるよりは全然よかったと言えるのですが、だとしてもこのカーチェイスひとつで13巻まるまる使うのはいかがなものかと。

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ただまあ、このやり取りで1巻使えるほどネタが続くのは福本先生の才能よな。確かに思考から何から何まで丁寧に描いたらここまで引っ張れるわ。

信号無視したり、対向車線に無理矢理入り込んでバック切り替えししたり、でも決して事故を起こすでもなく淡々と。現実にこんな追われ方をしたらこういう風になるのかなと想像は出来ます。そこが上手さか。

しかし、全く話が進展しないのはいかがなものかと。そもそも逃げ出さないで最初から勝ちを認めさせればこんなことになってなかったのに。ただそれだと、それ以上の話に発展しようが無いから逃げてるのか。

果たしていつまで続くのか「賭博堕天録24億脱出編」。文句言いながらも読み続けてるのは信者の証よな。。。


眠気覚め度 ☆☆


12巻の感想はこちら (黒沢が終了した今、福本先生が一番楽しんで描いてるのはこのカイジなのかもしれない)
14巻の感想はこちら (だらだらと進む展開にも関わらず毎巻買ってしまう私はまさしく信者なのだろう)
15巻の感想はこちら(1冊まるまる使った大ネタが仕込まれてるけど話は全く進みません)
16巻の感想はこちら(久々にちょっとだけ話が進みました)



 

賭博堕天録カイジ 24億脱出編 12巻 - 黒沢が終了した今、福本先生が一番楽しんで描いてるのはこのカイジなのかもしれない

いまだに新刊が出ると、その前の巻がようやくKindleに来る「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」12巻の感想となります。Kindleに来るまで待ってるのでいつも最新刊はお預けなのよね。

前巻の11巻では遠藤とクルマ屋が殴り合いの喧嘩をするだけという恐ろしいまでに中身の無い1冊でしたが、いやいやどうしてこの12巻も引けを取りません。

何をしたかって、キャンピングカーで連日夜の駐車場に困っていたので、盲点だったキャンプ場に行き、その場で他のキャンパーと酒を飲んで語り合うというだけの12巻。いや恐ろしい。17歩の時もボタン押しの時もワンポーカーの時もアホみたいに進まなかったけど、今回も実に中身が無い。

なのですが、、、よくよく考えてみると、これまでの勝負でひたすら長い話は単に引き延ばしと同じことを違うキャラが2回説明したりと葛藤だけの想像妄想で1話使ったりとしてるだけだったのに対して、今回はシナリオとしての中身は無くても単なる1つの会話としての中身があったのではないかなと。

というのも、今回はキャンパーのおじさん2人に主にスポットが当たっており、彼らが何故キャンプにこだわるのか、結婚はしないのか等、どこかで題材に上げられそうな話なのです。

その題材こそが「最強伝説 黒沢」です。

「最強伝説 黒沢」といえば、中年の黒沢がみんなの信頼を得ようと弁当にアジフライを用意して裏目に出たり、交通整備ロボットに名前をつけて一緒に寝たりとどうしようもないダメ親父を演出していましたが、段々と世の中の舐めた若者に渇を入れるような話にもっていくという福本先生が思うままに筆を伸び伸びと執り描かれた名作です。

続編の「新・黒沢 最強伝説」では黒沢がホームレスになるところからホームレス連中とのやり取り、とあるインチキ道場との決闘と、これまた世の中に渇を入れつつ一番何も考えないで描きたいものを描いておられたものだと想像しています。

しかし、黒沢が終了した今、その行き場はどこへ行ったのでしょうか?そう、「カイジ」なのです

幸いなことに、「カイジ」は今ギャンブルをしておらず、帝愛から逃げながらその日暮らしをしているような状態です。つまり、なんでも描ける状況とも言えるのです。

だからこそ、今回のようなキャンプ場描写となったのでしょう。そこには、「黒沢」で描きたいものを全てぶつけているのではないでしょうか。つまり、今の「カイジ」こそ、福本先生が今一番描きたいものが「カイジ」にはつめこまれているのです。

世の中の評価として、「こんなのカイジじゃない」「いつまでこんなことしてるの」「中身が無い」と言われてることが多いように思います。しかしそれはおそらく、「カイジ」はこうあるべきと読者が勝手に決め付けてしまっているのではないでしょうか。

まさしく今の「カイジ」が福本先生が一番描きたい「カイジ」なのです。いまだに正式に勝ったのに24億を持ち出さなければならない事情や、帝愛が必死に追っている理由が明確になっていませんが、福本先生が描きたい「カイジ」がいまここにあるからこそ、その理由を明かさずに何故か鬼ごっこになっているのです。そうこのクソくだらない中身の無い「カイジ」こそ、現代にふさわしい「カイジ」なのです。

そんな「カイジ」なのですから、静かに落ち着いてこのお話の行く末を見守ることにしましょう。


眠気覚め度 ☆☆


13巻の感想はこちら(13巻まで来てこんな逃亡戦に1巻まるまる掛けるの??)

14巻の感想はこちら (だらだらと進む展開にも関わらず毎巻買ってしまう私はまさしく信者なのだろう)
15巻の感想はこちら(1冊まるまる使った大ネタが仕込まれてるけど話は全く進みません)
16巻の感想はこちら(久々にちょっとだけ話が進みました)



新黒沢 最強伝説 21
新黒沢 最強伝説 21
posted with AmaQuick at 2021.09.12
福本 伸行(著)
5つ星のうち3.8
¥495



おまけ(本心)

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「婚活」だとか「銀活」だとか言ってないでとっとと話進めてくれやあ。。。

いつまでだらだら話進めてんだよぉ。カイジが大金持ってたらもうそれカイジじゃないんだからとっととどこかで大負けしてまた借金漬けにしてギャンブルしてくれよぉ。。。命賭けちゃったら絶対カイジ勝つんだから微妙に怪我するだけとかそういうリスクの勝負を見せておくれよぉ。。。Eカードとかチンチロみたいな名勝負が見たいんだよ。。。
 

1日外出録ハンチョウ 12巻 - 繰り返される虚無の日々

「1日外出録ハンチョウ」という作品は本当に凄いものである。何が凄いかというと、カイジのスピンオフにも関わらずそのあまりにもな自由度、どんな日常もネタにしていい風呂敷の広さである。班長である大槻が地下にいるという制約をそもそも取っ払ってしまうという発想が普通はありえないものだろう。

本編ではカイジを罠にはめて身内からも金をふんだくる極悪非道。「賭博破壊録カイジ」のチンチロリン勝負は、私はカイジシリーズの屈指の名勝負、いや、Eカードを越える最高の名勝負だと考えている。あのチンチロリン勝負の策略謀略、大槻の性格を読みきってトドメを刺した奇策。そして何より、あの地下チンチロリンという限られたルールだからこそ達成可能なカタルシス。カイジをカイジたらしめる最高の勝負である。

そんな大槻だが、カイジにやられたあとも特段反省するわけでもなく変わらず極悪非道ぶりを発揮して仲間から金を巻き上げ続けている。その金で外出して豪遊を繰り返すのが「1日外出録ハンチョウ」なのである。いやはや、敵にスポットをあてるスピンオフは数あれど、極悪非道なそぶりを一切見せずに1つのエンターテイメントとして昇華させたこの作品は本当に見事としか言いようがない。

しかも前述したとおり、日常ネタであればなんでもありなので、ネタが尽きることはないであろう。困ったら最新の時事ネタをぶち込めばいいだけなのだ。「こち亀」亡き今、「こち亀」の代替となり得るのはこの「1日外出録ハンチョウ」なのではないだろうか。

しかも今連載している本編の「カイジ」よりも面白い。

もしかしたら、20年後には「カイジ」は終了していても「ハンチョウ」が続いている世界があるかもしれない。もしそうなったのであれば、人々にとっては「カイジ」よりも「ハンチョウ」の方が有名になってしまうかもしれない。そう、「天」よりも「アカギ」の方が有名になってしまったように。



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もうさ、こういう昔のゲームネタとか持ち出せるんなら永遠に続けられるじゃんwww

過去ではないけどこういうネタも「こち亀」で見たことあるぞw
ときメモにはまる左近寺とか、パチ屋シミュレータで出玉を大量にボールペンに交換して常連客に換金所を聞いたりとか、大原部長が孫の為にFF5のオメガの倒し方を「まほうけんサンダガでみだれうちをするんだ」って両津に聞いて教えたりとか。

もうね、「ハンチョウ」は今の「こち亀」枠。それでいいね。


眠気覚め度 ☆☆☆


13巻の感想はこちら(現代社会人はこういう虚無の物語を求めているのかもしれない)


1日外出録ハンチョウ(12) (ヤングマガジンコミックス)
上原求(著), 新井和也(著), 萩原天晴(著), 福本伸行(著)
5つ星のうち4.2
¥660
 

中間管理録トネガワ 3巻 - 限定ジャンケンカード回収テーブルの構造が遂に明らかに!!

まさかの人力計測!?

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Kindle版も同時発売になってますます読みやすくなった「中間管理録トネガワ」3巻において、遂に限定ジャンケンで使用されているカード回収機能付きテーブルの構造が明らかになります。

このテーブル、捨てたカードを瞬時に判別し、別で管理している電光掲示板に即座に反映するという、地味にそれなりに大層なシステムが使われています。実現に必要な要件としては、

- 入れられたカードを識別可能なこと
- 不正なカードに対して反応しないこと
- 入れられたカードの種類と枚数を管理サーバに通信すること
- 管理サーバは全てのテーブルと繋がり、少なくともテーブルからサーバに対しての通信は保証すること
- 管理サーバは電光掲示板に対して即座に現在のTotal枚数を反映すること


これらが最低限の必要要件と言えるでしょう。これを満たすためには、テーブルとサーバ間を繋ぐことはもちろん、カードに対して識別可能な情報を付与し、テーブルがそれを読み取るシステムも必要となります。原作でポイポイまとめてカードを入れていましたが、複数毎同時投入可能なら内部でさらに1枚ずつ分ける必要があるのでさらにそういた機械システムが必要です。いやはや、限定ジャンケンだけのためにこれほどまでの用意が必要なんですね。金持ちのやることはわからんぜ。

そういった状況にも関わらず、実際に発注されたのは中身はまったく空の単なる「カード入れ付きテーブル」でした。
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これに大激怒した利根川が最初の画像となるわけです。いやはや、なんとも当たり前です。というかここまで設計考えないで発注してたのかよw これは要件をしっかり確認せずに発注にGoをした利根川にも問題あるぞw 無能な上司であること極まりないw


そうして中に入って計測しろと言われた黒服たちですが、まさかそんな、非人道的な、そして究極に原始的なそのような方法を天下の帝愛グループがするわけがありません。大学の同好会、高校の文化祭じゃないんだから、もう少しまともな、例えば再発注をかける、システム要件を変える等々の方法を取るに決まっています。いい大人なんだから。

そんな彼らが出した結論は、

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まさか、、、

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人間計測器・・・・・・・・・!

そのまさかでした。中に人間が入っていて、投入されたカードを即座に識別する。そんな彼らの愚かにも情熱あふれるこの対応、中の人間にとってはそれはそれは地獄でしょう。暗い箱の中で1人、ただただカードを入れられるのを6時間以上待つだけですから。なんという社畜根性、なんという帝愛精神。彼らの会社への忠誠心は心をえぐられますなあ。

そんな苦痛の業務をこなす彼ら、ではその中身を見てみましょう!!




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がっ・・!?



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ガパッ・・・




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あ・・・・!閉めて!閉めて!




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圧倒的もやもや・・・・!


中は自由にカスタマイズされ、それぞれ担当の快適空間となっていました。いやー、これは利根川のもやもやも理解出来るわw 無理難題を言って、それを実行したと思ったら抜け道のような形で楽な方法でやり遂げる。意図とは違う対応をされて文句をつけたいのだけど論理的にはある程度スジが通っているので文句は言えないという状況。こいつらバカかと思ったけど意外と頭キレるんよなー。

ところで、上記テーブル内の最初の2枚にはグーチョキパーを判別するボタンのようなものがついています。

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これはおそらく、カードに対応するボタンを押せば管理サーバにその情報が飛ぶ仕組みなのでしょう。たった一日でこれを用意できてるということは、空テーブルの発注とは別に通信用のシステムツールは発注をかけていたということですね。抜け目無いというかなんというか、そこまで想像ついてたなら最初からそれを組み込んだテーブルを考案しとけよwww



というわけで、「中間管理録トネガワ」3巻でした。今回まとめたように、原作の舞台裏が窺えるような内容かつギャグにキレがまた1巻レベルに戻ってきました。さすがにこの限定ジャンケンテーブルは腹抱えて笑いましたわ。もう、発想の勝利。このまま実際のカイジのエスポワール編裏側とか読みたいですね。カイジ達クズ共の前で「FUCK YOU、ぶち殺すぞ、ゴミめら」の裏側でこんな風に部下の行動に頭抱えておたおたしてる利根川とか見れたら絶対面白いでしょw


2巻の感想はこちら (中間管理録トネガワ 2巻 - 1巻と比べるともう失速してしまった感があるか!?)

眠気覚め度 ☆☆☆☆☆

 
中間管理録トネガワ(3) (コミックDAYSコミックス)
萩原天晴(著), 福本伸行(著), 橋本智広(著), 三好智樹(著)
5つ星のうち4.4
¥660

賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編 11巻 - カイジの真理描写はともかく同じことをチャンとマリオに言わせなくてもいいだろ!!

一度は死に掛けた状態から破竹の6連勝で一気に逆転したカイジ。

一度はほぼ勝ちの状態から負け初めて遂に手持ちライフがカイジを下回った和也。

そして遂に終わったダブルアップのフィーバー状態。

迎える23回戦、おそらくここが決着となる分水嶺。

だからこそ、カイジもひたすら相手の裏の裏の裏を読むほど考えるし、和也も同様に長考に入ることとなる。

正直なところ、引き延ばし引き延ばしとよく言われるカイジだが、ことこの心理描写についてはあらゆる可能性を考えるという大事な大事な表現だと思う。

浅はかな結論とせず、どんなに考えても相手を読みきることなど決して出来ない状況なのだから、様々なパターンから最良の一手を導き出すことこそが勝利への道なのだろう。

そういった見方をすると、今回は単なるいつもの引き延ばしではない。決して確約された勝利の方程式が無い命懸けの勝負なのだから、いくら考えても、どれだけ考えても、考えすぎることはないだろう。

すなわち、今回の引き延ばしは決して単なる引き伸ばしではない。ひりつく勝負をしている命の引き延ばしなのだ。





だけどカイジの思考をわざわざその後にチャンとマリオが繰り返さなくてもいいだろう。

ていうかなんでこいつらはカイジが考えに考えた結論をいとも簡単に言っちゃうんだよwww まるでこいつらはカイジと同じ頭をしてるように見えてしまうじゃないかwww そして同じような感じで繰り返すシーンが多すぎるwww こういうことするから引き延ばしって言われてAmazonレビューもスゲー悪くなるんだよwww


というわけで、やっぱり引き延ばされたカイジでした。おそらくあと2巻で決着?ならやはりこの23回戦がラストだろうなあ。今の状態なら和也が全部掛けてもカイジの命までは賭けなくて済むから、普通にカイジ負けてまた無一文とかありえるのがいいね。たぶんカイジ負けると思うこの結末。


前巻の感想はこちら (賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編 10巻 - まだまだ続くぞ非常に展開が遅いワンポーカー編!)


眠気覚め度 ☆☆

新黒沢最強伝説 7巻 - 黒沢、仏道に物申す!

「そんなバカな事を2度ずつやるって、正念様ってもしかして……折り紙付きの「バカ」…?」

偉い修行僧と間違われて強烈な接待を受けた上で土の中に埋まるという行をすることになった新黒沢最強伝説7巻となります。 

7巻はひっさびさ、超ひっさびさ、おそらく新になってから初めてと言っても過言ではないくらい久々に黒沢が世の中の慣例にバッサリと切り込みます。

それが仏道の修行である各種行。土の中に7日間埋まったり水の中で1日過ごしたりとかいうもの。それに対して果たして何の意味があるのかと、まさしく一般人の我々視点の感想。仏道という観点では長年伝えられてきた悟りを開くための修行なわけですが、いやはやどうして現代論に当てはめるとその合理性に疑問を投げかけたくなるものです。そしてそれを遺憾なく発揮したのがまさしくこの7巻と言えるでしょう。ていうか相変わらず福本先生が全力で楽しんで描いてるのが感じられて気持ちいい。

笑いどころとしてはそれなりにというところでしたが、ちょっとまともにストーリーを楽しめる7巻でした。さてさて、8巻はどうなるかなー。次巻も楽しみですね。


6巻の感想はこちら (新黒沢最強伝説 6巻 - 黒沢に青春は復活なるか!?)

眠気覚め度 ☆☆☆

新黒沢 最強伝説 7
新黒沢 最強伝説 7
posted with AmaQuick at 2021.06.02
福本 伸行(著)
5つ星のうち4.5
¥440
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