個人的に超傑作だと思っている「33歳独身女騎士隊長。」の3巻です。3年に1回しか続刊が出ない本作、連載としては90ヶ月続いているそうです。約8年で3巻、小学生が高校生になっている期間ですね。
さて、私が何故この「33歳独身女騎士隊長。」が傑作だと思っているかというと、ギャグとエロとある種のシリアスが良い感じに高レベルで融合されているからなのです。
作中でも混ざりようがない要素が綺麗に混ざっていると揶揄された主人公こと33歳独身女騎士隊長のメイル。まさしくこのマヨネーズのようなメイルがこの作品を見事に物語っていると言えるでしょう。
本作品は基本的にエロギャグなんです。男日照りで未経験で日々自慰にふけっているのだけれど、女騎士としては超優秀で誰よりも強くて、忠誠心もなんだかんだあって、でも怠惰なところもあるので良い感じに力を抜いているのがメイルなわけですが、だからこそ妙に納得がいくというか。
なので基本はエロを求めてるメイルの話になりますし、野盗退治となれば徹底的にぶち殺して終わりますし、王女護衛となれば隊員全員で真面目に仕事へあたります。
その内容がどれもこれも面白おかしくて本当に素晴らしいのです。
3巻の例ですと、王女護衛行軍するにあたり、新米騎士の初仕事が道中に設置されたトイレの糞尿の始末なのです。護衛をするだけでなく、国のためのインフラ対応もするのがクロノワーク王国の女騎士の使命です。
そしてそんな汚れ仕事を嫌々こなしつつも、報酬は肉食べ放題というだけで仕事を頑張る気になる新米女騎士たちは、まさしくメイルたちの若かりし頃なのでしょう。
そういった、騎士としての忠誠心と、人間としての色欲食欲を始めとする人間臭さとが大いに入り混じっているのが「33歳独身女騎士隊長。」の面白さと言えます。
そしてその面白さを更に加速しているのがシルビア王女。この王女がめちゃめちゃ策略家で、あれよあれよと指示をするだけで政局が大きく動く天才なのです。言ってしまえばクロノワーク王国の頭脳担当。
それでいて、国のために色々画策しているというよりは、シルビア王女本人の欲望のために国を動かしている始末。おまけにそれで国が更に繁栄する結果となっているのがまた面白い。このシルビア王女があるからこそお話の面白さが際立つことになっています。というかシルビアいなかったら話動かないしなw
なので、どちらかというとシルビアに振り回される女騎士たちという構造なのです。それがやがて国同士の対立となり、国同士の公益となり、果てはクロノワーク王国の発展に繋がると。
そして作中では一切国の発展なんか考えておらず、好き勝手にやってるだけで発展している結果なのがまた良いんです。難しく考えること無く、ただただラクに読めますし。だから本当に好き。
3巻だとソクオチ王国の話になっていまして、なかでもオサナ王子の優秀さが際立っていました。最初はエメラ王女に惚れるだけのポッとで駄目王子でしたが、すっかり3巻では覇者の風格に。それでもシルビアに敵わないのがやはり可愛いところだけれどw
あと3巻で面白かったのはメイルの家名がはっきりしたところです。キガ家なんですメイル。つまり本名はメイル・キガ。気が滅入るです。
ここまではまだ笑わなかったんです。だけど、姉の名前が「フレール」だったり、妹の名前が「シレーヌ」だったのが完全にツボりました。センスあるわあ。
というわけで、3巻も抜群に面白かったです。正直なところ、1巻2巻の方が面白かったと思いますが、それでも十分なくらいに面白い3巻でした。4巻は3年後かな?楽しみですね。
眠気覚め度 ☆☆☆☆☆
さて、私が何故この「33歳独身女騎士隊長。」が傑作だと思っているかというと、ギャグとエロとある種のシリアスが良い感じに高レベルで融合されているからなのです。
作中でも混ざりようがない要素が綺麗に混ざっていると揶揄された主人公こと33歳独身女騎士隊長のメイル。まさしくこのマヨネーズのようなメイルがこの作品を見事に物語っていると言えるでしょう。
本作品は基本的にエロギャグなんです。男日照りで未経験で日々自慰にふけっているのだけれど、女騎士としては超優秀で誰よりも強くて、忠誠心もなんだかんだあって、でも怠惰なところもあるので良い感じに力を抜いているのがメイルなわけですが、だからこそ妙に納得がいくというか。
なので基本はエロを求めてるメイルの話になりますし、野盗退治となれば徹底的にぶち殺して終わりますし、王女護衛となれば隊員全員で真面目に仕事へあたります。
その内容がどれもこれも面白おかしくて本当に素晴らしいのです。
3巻の例ですと、王女護衛行軍するにあたり、新米騎士の初仕事が道中に設置されたトイレの糞尿の始末なのです。護衛をするだけでなく、国のためのインフラ対応もするのがクロノワーク王国の女騎士の使命です。
そしてそんな汚れ仕事を嫌々こなしつつも、報酬は肉食べ放題というだけで仕事を頑張る気になる新米女騎士たちは、まさしくメイルたちの若かりし頃なのでしょう。
そういった、騎士としての忠誠心と、人間としての色欲食欲を始めとする人間臭さとが大いに入り混じっているのが「33歳独身女騎士隊長。」の面白さと言えます。
そしてその面白さを更に加速しているのがシルビア王女。この王女がめちゃめちゃ策略家で、あれよあれよと指示をするだけで政局が大きく動く天才なのです。言ってしまえばクロノワーク王国の頭脳担当。
それでいて、国のために色々画策しているというよりは、シルビア王女本人の欲望のために国を動かしている始末。おまけにそれで国が更に繁栄する結果となっているのがまた面白い。このシルビア王女があるからこそお話の面白さが際立つことになっています。というかシルビアいなかったら話動かないしなw
なので、どちらかというとシルビアに振り回される女騎士たちという構造なのです。それがやがて国同士の対立となり、国同士の公益となり、果てはクロノワーク王国の発展に繋がると。
そして作中では一切国の発展なんか考えておらず、好き勝手にやってるだけで発展している結果なのがまた良いんです。難しく考えること無く、ただただラクに読めますし。だから本当に好き。
3巻だとソクオチ王国の話になっていまして、なかでもオサナ王子の優秀さが際立っていました。最初はエメラ王女に惚れるだけのポッとで駄目王子でしたが、すっかり3巻では覇者の風格に。それでもシルビアに敵わないのがやはり可愛いところだけれどw
あと3巻で面白かったのはメイルの家名がはっきりしたところです。キガ家なんですメイル。つまり本名はメイル・キガ。気が滅入るです。
ここまではまだ笑わなかったんです。だけど、姉の名前が「フレール」だったり、妹の名前が「シレーヌ」だったのが完全にツボりました。センスあるわあ。
というわけで、3巻も抜群に面白かったです。正直なところ、1巻2巻の方が面白かったと思いますが、それでも十分なくらいに面白い3巻でした。4巻は3年後かな?楽しみですね。
眠気覚め度 ☆☆☆☆☆
33歳独身女騎士隊長。(3) (KATTS)
posted with AmaQuick at 2023.07.12
天原(著)
KATTS 2023-07-12T00:00:00.000Z
¥940
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