勇者レイと真正面から勝負している続きから始まる「天空の扉」16巻です。実質ラスボスなはずなのでさすが強い。
展開としてもこれまでの仲間たちが勢揃いで、ありとあらゆる手段を用いて勇者レイに立ち向かうも、やはり一筋縄どころか二筋縄くらい上手くいかない展開でした。このあたりは最後にルーシュが決めるのも相まって面白く読めたところです。
ただ、そのあとの展開がちょっとなあ。ラスボス倒したのに、即座にそれは無しでーす、もっと防御を固めてしまうので頑張ってくださーい、みたいな展開になっちゃうのがまさしく唖然としたというか。
もちろん、読み進めていくと、この巻でやりたかったことなのであろうゴブリンエンペラーの説教に繋げる為というのはわかるのですが。それにしても既に攻略のしようが無いような防御を敷かれたらどうすんのやこれというところ。やりすぎ。
しかし、その肝心のゴブリンエンペラーの説教はなかなか面白いです。
「君たちちゃんと 全てがうまくいった後のこと考えてる?」
勇者レイとキャロスは、天空の扉を使って時間を巻き戻し、色々とやり直すのが今の目的並びに人類への復讐としています。
また、天空の扉の発動条件は、人類の90%が死滅することです。それを達成する為に、ゴブリンエンペラーを利用して世界中のゴブリンキングに暴動を起こさせて、人類壊滅を目論んでいるわけです。
が、このゴブリンエンペラーが勇者レイよりも、キャロスよりも、おそらく世界中の誰よりも賢くて、あっという間にレイ達の企みが行き着く先は破滅しかないと見抜きます。その為、やるのはいいけど本当に覚悟はあるのか?とひたすら説教するのです。
「アホが変に格好つけて「初志貫徹」ってやると世界は最大の迷惑をこうむるからね。アホなことしてると気づいたら変なこだわり持たずに即時方針転換がおすすめだよ?」
煽りよるわこのゴブリンエンペラー。しかも見事にこの勢いに飲まれるレイとキャロス。もう既に、二人はゴブリンエンペラーの手のひらの上です。悪役に対する真っ当な説教で、しかも敵対者ではなくて身内からというこの展開。これこそレイと戦う前にやってもよかったのではないか。
というよりも、この展開だともうレイとやりあうことはおそらく無いのでしょう。そもそも攻略不可能な防御を敷いてしまったし、それを打開せず、他のアプローチで結末に持っていくのだと思います。
それが、結局人類撲滅を実行するのか、もしくはゴブリンエンペラーに従って最終的にゴブリンが世界を支配してしまうのか。全く読めないところが「天空の扉」の面白いところです。気になるから早く次巻出ないものか。
眠気覚め度 ☆☆☆
7巻の感想はこちら (天空の扉 7巻 - 各勢力の思惑、そして始まる三つ目族の戦争)
8巻の感想はこちら (天空の扉 8巻 - 戦いの覚悟)
17巻の感想はこちら (天空の扉が開かれる時)
18巻の感想はこちら (天空の扉 18巻 - 勇者レイと決着)
展開としてもこれまでの仲間たちが勢揃いで、ありとあらゆる手段を用いて勇者レイに立ち向かうも、やはり一筋縄どころか二筋縄くらい上手くいかない展開でした。このあたりは最後にルーシュが決めるのも相まって面白く読めたところです。
ただ、そのあとの展開がちょっとなあ。ラスボス倒したのに、即座にそれは無しでーす、もっと防御を固めてしまうので頑張ってくださーい、みたいな展開になっちゃうのがまさしく唖然としたというか。
もちろん、読み進めていくと、この巻でやりたかったことなのであろうゴブリンエンペラーの説教に繋げる為というのはわかるのですが。それにしても既に攻略のしようが無いような防御を敷かれたらどうすんのやこれというところ。やりすぎ。
しかし、その肝心のゴブリンエンペラーの説教はなかなか面白いです。
「君たちちゃんと 全てがうまくいった後のこと考えてる?」
勇者レイとキャロスは、天空の扉を使って時間を巻き戻し、色々とやり直すのが今の目的並びに人類への復讐としています。
また、天空の扉の発動条件は、人類の90%が死滅することです。それを達成する為に、ゴブリンエンペラーを利用して世界中のゴブリンキングに暴動を起こさせて、人類壊滅を目論んでいるわけです。
が、このゴブリンエンペラーが勇者レイよりも、キャロスよりも、おそらく世界中の誰よりも賢くて、あっという間にレイ達の企みが行き着く先は破滅しかないと見抜きます。その為、やるのはいいけど本当に覚悟はあるのか?とひたすら説教するのです。
「アホが変に格好つけて「初志貫徹」ってやると世界は最大の迷惑をこうむるからね。アホなことしてると気づいたら変なこだわり持たずに即時方針転換がおすすめだよ?」
煽りよるわこのゴブリンエンペラー。しかも見事にこの勢いに飲まれるレイとキャロス。もう既に、二人はゴブリンエンペラーの手のひらの上です。悪役に対する真っ当な説教で、しかも敵対者ではなくて身内からというこの展開。これこそレイと戦う前にやってもよかったのではないか。
というよりも、この展開だともうレイとやりあうことはおそらく無いのでしょう。そもそも攻略不可能な防御を敷いてしまったし、それを打開せず、他のアプローチで結末に持っていくのだと思います。
それが、結局人類撲滅を実行するのか、もしくはゴブリンエンペラーに従って最終的にゴブリンが世界を支配してしまうのか。全く読めないところが「天空の扉」の面白いところです。気になるから早く次巻出ないものか。
眠気覚め度 ☆☆☆
7巻の感想はこちら (天空の扉 7巻 - 各勢力の思惑、そして始まる三つ目族の戦争)
8巻の感想はこちら (天空の扉 8巻 - 戦いの覚悟)
17巻の感想はこちら (天空の扉が開かれる時)
18巻の感想はこちら (天空の扉 18巻 - 勇者レイと決着)