シュール

ザ・ファブル The second contact 3巻 - 今度はアキラではなくヨウコを掘り下げていくのでしょう

何もしてないのに勝手に色々巻き込まれていく「ザ・ファブル The second contact」3巻です。この巻も実にファブルらしい話の構成になっています。

いつもどおりアキラの周りは平穏のまま一般人に馴染むための話が進む一方で、紅白組のキナ臭い動きが活発してきて巻き込まれ始まるというお話になっています。

特にこのSecond Contactで大きく話を展開しようとしているのがファブルの対抗としてルーマーという似たような組織が出てきたことですね。

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「だからウチはルーマーと言われてんだ」

これまでファブル内の争いは発生していましたが、今回始めて外部の敵対組織が出てきたことになります。最初からこの組織が出てくるので、序盤から大きな争いが起きそうな予感がします。

というかファブル側(元ファブル)が既に4人もいるから大きな争いにするには対抗が必要なのかな。初代の頃のアキラすげーの話からもっと大きくする必要が出てきたというか。

といっても、一応似たような組織は初代でも出てましたねそういえば。明らかにファブルには及ばない強さだったというだけで。あれはヨウコを引き立てる必要性もあったからか。

ヨウコといえば、今回のファブルはアキラからヨウコにフォーカスが移っている気がします。ということは今回はヨウコを大きく掘り下げるのでしょう。3巻ではタコちゃんとあんなことになったりしますし。

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初代でも薄っすらとそういった思わせはあった気がしますが、その設定をしっかり活かしてきました。個人的に問題なのはヨウコとタコちゃんの恋愛は別にそこまで見たくはないということくらいでしょうかw

ヨウコはファブルとはいえ一番一般人に近いから、アキラやユーカリたちの面白さとはちょっと違うんですよね。なので飲み屋で酒を飲んで男を潰すという設定も出てきたわけで。それが今回はこっちの方面で活かしてくるとは。

話の流れとしてもヨウコとルーマーが接触しそうで、おそらくそのままタコちゃんも巻き込まれることになると思うので、最終的にはアキラと岬みたいな関係に持ってくのかな?いずれにせよ楽しみです。


というわけで、のほほんと過ごしながら色々と暗躍し続けている「ザ・ファブル The second contact」です。これ初代の方はある程度出てから一気に読んだので気にならなかったけど、新刊毎に読んでいるとそんなに大きく進まなくてなかなか先が気になりますねw


眠気覚め度 ☆☆☆☆


1巻の感想はこちら(俺たちのアキラが帰ってきた)
2巻の感想はこちら(シリアスと緩さの融合のレベルが高くて相変わらず面白い)




ザ・ファブル The second contact 2巻 - シリアスと緩さの融合のレベルが高くて相変わらず面白い

みんな大好き最強の元殺し屋アキラはまだまだ活躍の場が出てこない「ザ・ファブル The second contact」2巻です。

いつも通りというか、基本自分からは動かず巻き込まれ系主人公であるアキラです。だけど裏で着々と話が動き始めてるのが面白くてじんわり怖い。

今回のスタートは真黒組と紅白組の抗争が始まりそうなところからです。抗争のきっかけも1巻から始まっており、紅白組のきな臭い話だったり紅白組内部の問題がありそうだったりと抗争の外堀を徐々に埋めているイメージです。


そんな中、前回のファブル騒動で次々と幹部がいなくなりすっかり苦労人になってしまった海老原組長、その渋いカッコ良さが光ります。まともな大人は海老原組長とタコちゃんしかいないんじゃないかと思ってしまうくらい。

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「言っとくがあの状況で──俺が身柄さらってなかったら‥‥おまえ──殺されてたぞ!!」

渋い。カッコいい。その他にも、もうファブルとは契約を切ったからアザミとユーカリは口出しするなという念の押しよう。前作の序盤と比べると一番カッコ良くなったキャラは実はこの人なのではないか。


そしてその抗争と並行して、アザミやユーカリのレンタルおじさんとしての仕事の話や、腐ったイワシの缶詰を食べて腹を壊す非常にくだらないギャグ回を挟むセンスが凄いw

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「でも──便所は渋滞してるぜ!」


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「スゴイ──!!マイケル・ジャクソンみたいなポーズで──肛門を絞り上げて──‥‥祈ってるわ──‥‥」


便所は渋滞という表現が凄いし、アザミがうんこを我慢しているという描写が面白過ぎるwww おまけにこの話だけで1話まるまる掛けるという徹底振りwww

そうなんですよね、「ザ・ファブル」シリーズってこの緩い感じ(大便がじゃないよ)のノリでギャグだったりシリアスだったりが展開されていくから面白いんですよね。だからこそファブル側メンツの余裕が垣間見えて良いというか。

色々と事件が起きても必死になるのは一般人やヤクザだけで、終始アキラやヨウコ達は終始のんびりムード、だけど締める時はそのテンションのまま難なく締めるのがやはり魅力です。ある意味そこがテーマですしね。

しかもアキラ達は自分から何か問題を起こしてるわけでもない巻き込まれ系で、ただただうるさいハエを処理してるだけです。カッコいい。


話も前述したとおりゆっくり動き始めていて、いよいよアキラが動きだしそうなところで3巻へ続きます。話が大きく動かなくても相変わらず面白いのはさすがです、当然次巻も期待します。

あと作者コメントで遂に台詞中の「──」が言及されました。何気にこれが一番必見かも。



眠気覚め度 ☆☆☆☆


1巻の感想はこちら(俺たちのアキラが帰ってきた)



 

ザ・ファブル The second contact - 俺たちのアキラが帰ってきた

タイトルに「ザ」が二回入ってて長いことになっている「ザ・ファブル The second contact」です。

ご存知皆さん大好き「ザ・ファブル」の続編、セカンドストーリーとなります。個人的に「ザ・ファブル」は大好きな作品だったので、本シリーズも十分期待しています。

「ザ・ファブル」といえば17巻と18巻でほとんど見た目が変わらない表紙なのが特徴的でした。紙で買ってる人だったらこれ間違って買うかもしくは既に買ってると勘違いしたんじゃなかろうか。
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さてさて、本作「ザ・ファブル The second contact」の感想となりますが、良い意味でいつも通りの「ザ・ファブル」となってます。空気感が今までとまるで同じ。キャラのテンションも全く同じ。これが「ザ・ファブル」の良いところなんですよねえ。

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冒頭からサンマを頭から食べる姿が見れるのでもうこれだけでも満足です。

「ザ・ファブル」の良いところは、アキラやようこを初めとする元殺し屋たちは特に何か問題を起こそうとするわけでもないのに、いつの間にか周りのヤクザに巻きこまれているのが面白いところなんですよ。いわゆる巻き込まれ系。でもめちゃ強いから何事も無く問題解決しちゃう。そこが痛快。

また日常を経験してこなかった彼らが、不慣れでわからない日常生活に馴染もうとして色々努力を試みるところが実に面白い。そして段々と周りがそれを理解して受け入れていくのが本当に素敵。アキラ達も決して悪い人間じゃないというところがそれを後押ししてます。

なので、ヤクザの抗争とかとんでもない犯罪とか平然と起きるくせにどこかホンワカしているというか安心して読めるというか。それでいて、問題の駆け引きはしっかり緊張感あったりするのが上手いところですよね。最強のアキラだからこそ、それ以外のキャラ達で緊張感を表現するところとか空気の描き方が抜群、さすがベテラン。


本作の話としては、殺し屋稼業から離れることになっているアキラとようこだけでなく、前作の後半で出てきたアザミとユーカリものほほんと暮らしてるのが微笑ましいのです。それこそ「ザ・ファブル」の初期のアキラを見ているかのようで、暖かい気持ちで見守ることが出来ます。ユーカリとか絶対裏切って死ぬと思ってたもんな。

そしていつもの感じでアキラとようこが街に帰って来て、アキラとミサキが結婚しちゃってて、やっぱりアキラは何もしてないのにいつの間にかヤクザの抗争に巻き込まれそうになってます。全然関係無いのに巻き込まれるのホント凄いな。書いてて笑ってしまった。

なので話の展開もいつも通りで、殺し屋達の気ままな日常生活編と、ヤクザ達のきな臭い抗争編が交互に描画されていきます。真黒組も前作でお偉方が死にまくったため、紅白組に狙われている状況です。

まあ、そんなこと当のアキラには本来全然関係無いわけですが、でもそこにやっぱり巻き込まれていくことになるのでしょう。やはり話の作り方が上手いです、全然関係無いのに巻き込まれる経緯とか。


それと作者コメントであったのは、「コロナ禍のせいでそもそもの第二部構想を少し変えて、作中で読者に同時代感を共有できるようにした」とのことです。なので作中もコロナ禍です。マスクしてます。働き方も少し不便になってます。アキラ達もコロナの影響で仕事を引き上げたことになっています。

この作品に限らないですが、コロナ禍に合わせた描画をしてる作品は後世に読まれた時どういった評価を受けるのでしょう?時事ネタ満載の作品ならともかく、コロナ禍設定は結構作中キャラの行動に影響を与えますよね。例えば20年後とかに読み直された時、どういう感想を得られるのでしょうね。単純に、疑問です。


最後の方はなんだか全然関係無い話になってしまいましたが、「ザ・ファブル The second contact」はいつも通りの「ザ・ファブル」でした。当然次巻も期待です。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


2巻の感想はこちら(シリアスと緩さの融合のレベルが高くて相変わらず面白い)




女の園の星 - 淡々と描かれ続ける超シュールギャグに抱腹絶倒

「女の園の星」は間違いなく面白い。ただ、シュールが故に合わない人には決して合わないだろう。しかも人にどういう作品なのかを伝えるのが非常に難しい。これをどう伝えるべきか、なんと田中圭一先生が的確に表現してくれていました。


「伝染るんです。」と「動物のお医者さん」とは言いえて妙です。確かに「伝染るんです。」が好きな人ならこれは容易に受け入れられるのかも。かくいう自分も、もともと「伝染るんです。」が好きであるというのと、このTweetを見て読んでみることを決めました。

というのもそもそも、「女の園の星」がギャグ漫画だとは見た目からは想像出来ていなかったんですよ。もっと重そうな、女性誌ならではのドロドロな表現とかがあるものだったりするのかななんて思ってたり。それが上記の説明に触れて、あらこれはちょっと読んでみようかしらと至ったわけです。

正直ドはまりしましたこれ。

淡々と、実にほとんどが中身の無いことでやり取りをされていて、文字が多いのにそれを読ませてしまう面白さが確かにあります。主人公の星先生はほとんど感情を表には出さず、物事に対しても基本的に動じず対応していくさまはそれだけで十分面白いし、対比的に星先生のメインの話し相手となる小林先生はそれなりに感情を出すことでバランスを取っているのが素晴らしい。小林先生がいるからこそ星先生のシュールさが生きています。

しかも、実は笑わせてくるのは星先生ではなくて学校の女生徒側がほとんどという設定のおかげで、星先生が淡々とお話を回していくだけなのがまたいい。いわゆる巻き込まれ方ギャグとでも言うのでしょうか。

また内容がありそうでなさそうでその絶妙なラインが面白い。女生徒が外を見たら教室のベランダに犬が吊るされているというシーンが授業中に突然発生するだけでもう面白い。そもそもそのシチュエーションになること事態が意味がわからなくてそれがたまらなく面白い。理由は教師の親が入院して犬の面倒を見なければいけないので学校に連れてきてしまったということなので実際にもまあ無いとは言い切れないラインだし。その状態に対して「クラス犬」として受け入れてしまっていたり、犬が可愛いあまりずっと面倒みたくて「郡司先生のお父さんマジ一生手術してほしい」と思わず物騒な本音を言ってしまう女生徒がいたり。後者のセリフなんて女子高生なら普通に言いそうで吹きだしてしまう。

おそらくこんな文章で書かれても想像つかないと思うのですよ。それくらい、何が面白いのか説明するのが非常に難しい。しかも読んだところでシュールギャグが受け入れる人でなければ何が面白いのか理解できない。なんて紹介が難しいのだこの作品は。

個人的にものすごーくツボに入ったのは、星先生の観察日記をつけている女生徒がひょんなきっかけで星先生の誕生日を聞きつけてしまうお話。
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中学高校でよくある授業中の郵便屋さんですねー。サプライズとは何をするんでしょうか。

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じゃあバズーカでも撃ちましょうか。

もうね、これだけで駄目、大笑いしてしまう。しかもこれを見つけて星先生に教えてあげた先生が「星先生 命狙われてません・・・?」って。平和な現代の学校で、命狙われるって。

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そりゃそうだわ。

バズーカからの警告からの諦めの展開が面白すぎて面白すぎて。こういうのってどうしてこんなに面白いんだろうなあ。キャラが変に大きな反応せずに淡々としてるのがまた面白さを引き立ててるんだろうなこういうのは。弱いんですよ、こういうシュールなの。

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おまけに本当にバズーカ持ってくるし。


こんな面白い話ばかりなのですよ。このバズーカのくだりで面白いと思った方は間違いなくこの作品は合うはず。シュールギャグで笑いたい人には是非とも読んでいただきたい作品です。



眠気覚め度 ☆☆☆☆☆











神罰
神罰
posted with AmaQuick at 2021.05.23
田中圭一(著)
5つ星のうち3.9
¥891
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