大病を患って非常に深刻な目にあっているのにそれを持ち前の明るさと商売魂で漫画のネタにしてしまう「腸よ鼻よ」7巻です。
本当に面白いんです。潰瘍性大腸炎という特定疾患に罹り、治すために大腸を全摘したら今度はその手術から難治性瘻孔を併発してしまうという不運。
約二年ぶりに無痛で眠れた全優だった
このシーンとか、あっさりギャグ調で描かれていますが壮絶なことですよこれ。瘻孔でケツが痛い状態が2年続いたのです。本当に深刻な状態だと容易に想像できます。
しかし、それらの普通は笑っては聞けないような闘病生活をギャグを交えて面白おかしく伝えてくれるのが「腸よ鼻よ」の素晴らしさなのです。強い人だホントに。
7巻は難治性瘻孔との闘病と、そこから遂に専門医がいる病院への転院といった、休まる余裕のない闘病編となっています。
しかも転院は沖縄から三重。移動するためには飛行機に乗らないとならないわけで、その間は座っていなくてはならず。そもそもケツが痛くて座れないというのに。地獄ですな本当に。
モルヒネを使うことになり、モルヒネは専らガン治療患者に使っていると言われ、既に痛みがガンのレベルであると。
ていうか、ガンってそんなに痛いんだ。。。誰しもがガンになりえる今の時代、こういう風に具体的な痛みを想像させられると怖いですね。この作者が痛い痛いと言っていて、作中で散々触れられた痛みよりもガンの方が痛いということなので。。。
また、転院先の病院では痛み止めをもっと薬の量を増やされ、身体は既に麻薬漬け状態。医療用麻薬とはいえ、麻薬は麻薬、副作用ありありで、作中でも麻薬によるせん妄の話が展開されます。そういったものを使用しなければならないほどの痛み、怖すぎるなあ。
そんな状況で、担当医までもがまさしく医者の不養生、同じ病院に入院してきます。こんな美味しいシチュエーションを作者が逃すわけがありません。この絵面だけで面白すぎるわw
闘病の辛さだけでなく、こういったネタも豊富にあって笑いに昇華してるのが「腸よ鼻よ」の素晴らしさですなあ。ラクに読めるし、闘病の辛さも読み取れる。子供とか医療を目指す人とか、必読すべき一冊なんじゃないだろうか。
おまけにこの7巻でタイトル回収します。腸よ鼻よというのはそのまま、鼻から管を入れられて腸まで達しています。これも治療の一貫、恐ろしい。。。
しかも三重の病院に転院したのはもうこの作品の連載の少し前の話なんだとか。とうとう作中の時系列が連載に追いついてきています。追いついたらどうなるんだろう、連載中初期の闘病話もやるんだろうか。
というのも、最初の頃って割と頻繁に「作者取材(入院)」のために休載されていたのです。あの頃の連載では実はというのが読めるかもしれませんね。
ただそうなると、現在の連載は安定しているところから、もう少しで終わってしまうのかな。それはそれで寂しいのだけど、連載続くためには闘病生活をまたしなければならなくなってしまうので、続かない方がいいですね。
あれ、続きをすごく期待してるのに連載続かない方がいいとかこんなの初めてw
何にせよ、作者応援のためにも是非とも興味が持てましたら読んでみてください。作者としても1億冊売れてほしいらしいので。
眠気覚め度 ☆☆☆☆
5巻の感想はこちら(大腸摘出直後から始まる闘病エッセイギャグ)
6巻の感想はこちら(肛門痛すら笑いに昇華してしまう闘病エッセイギャグ)
本当に面白いんです。潰瘍性大腸炎という特定疾患に罹り、治すために大腸を全摘したら今度はその手術から難治性瘻孔を併発してしまうという不運。
約二年ぶりに無痛で眠れた全優だった
このシーンとか、あっさりギャグ調で描かれていますが壮絶なことですよこれ。瘻孔でケツが痛い状態が2年続いたのです。本当に深刻な状態だと容易に想像できます。
しかし、それらの普通は笑っては聞けないような闘病生活をギャグを交えて面白おかしく伝えてくれるのが「腸よ鼻よ」の素晴らしさなのです。強い人だホントに。
7巻は難治性瘻孔との闘病と、そこから遂に専門医がいる病院への転院といった、休まる余裕のない闘病編となっています。
しかも転院は沖縄から三重。移動するためには飛行機に乗らないとならないわけで、その間は座っていなくてはならず。そもそもケツが痛くて座れないというのに。地獄ですな本当に。
モルヒネを使うことになり、モルヒネは専らガン治療患者に使っていると言われ、既に痛みがガンのレベルであると。
ていうか、ガンってそんなに痛いんだ。。。誰しもがガンになりえる今の時代、こういう風に具体的な痛みを想像させられると怖いですね。この作者が痛い痛いと言っていて、作中で散々触れられた痛みよりもガンの方が痛いということなので。。。
また、転院先の病院では痛み止めをもっと薬の量を増やされ、身体は既に麻薬漬け状態。医療用麻薬とはいえ、麻薬は麻薬、副作用ありありで、作中でも麻薬によるせん妄の話が展開されます。そういったものを使用しなければならないほどの痛み、怖すぎるなあ。
そんな状況で、担当医までもがまさしく医者の不養生、同じ病院に入院してきます。こんな美味しいシチュエーションを作者が逃すわけがありません。この絵面だけで面白すぎるわw
闘病の辛さだけでなく、こういったネタも豊富にあって笑いに昇華してるのが「腸よ鼻よ」の素晴らしさですなあ。ラクに読めるし、闘病の辛さも読み取れる。子供とか医療を目指す人とか、必読すべき一冊なんじゃないだろうか。
おまけにこの7巻でタイトル回収します。腸よ鼻よというのはそのまま、鼻から管を入れられて腸まで達しています。これも治療の一貫、恐ろしい。。。
しかも三重の病院に転院したのはもうこの作品の連載の少し前の話なんだとか。とうとう作中の時系列が連載に追いついてきています。追いついたらどうなるんだろう、連載中初期の闘病話もやるんだろうか。
というのも、最初の頃って割と頻繁に「作者取材(入院)」のために休載されていたのです。あの頃の連載では実はというのが読めるかもしれませんね。
ただそうなると、現在の連載は安定しているところから、もう少しで終わってしまうのかな。それはそれで寂しいのだけど、連載続くためには闘病生活をまたしなければならなくなってしまうので、続かない方がいいですね。
あれ、続きをすごく期待してるのに連載続かない方がいいとかこんなの初めてw
何にせよ、作者応援のためにも是非とも興味が持てましたら読んでみてください。作者としても1億冊売れてほしいらしいので。
眠気覚め度 ☆☆☆☆
5巻の感想はこちら(大腸摘出直後から始まる闘病エッセイギャグ)
6巻の感想はこちら(肛門痛すら笑いに昇華してしまう闘病エッセイギャグ)
島袋 全優(著)
KADOKAWA 2022-09-15T00:00:00.000Z
¥990
KADOKAWA 2022-09-15T00:00:00.000Z
¥990