2023/11/17に発売したペルソナ5タクティカ(P5T)をクリアしたので素直な感想を書こうと思います。本編を難易度リスキーでクリア、その後DLCシナリオを難易度リスキーでクリアし、更に出現するチャレンジモードも全て終わらせた状態です。本編までは30時間くらい、DLCは5時間位、チャレンジは1時間くらいで終わりました。
プレイ歴として、初代の女神異聞録ペルソナからペルソナの名のつくものは一通りクリアしています。ペルソナ5も発売当時にプレイしてクリア済み、ペルソナ5スクランブルもクリア済みです。
そんな私ですが、ファイアーエムブレムは元より魔神転生やデビルサバイバーといったシミュレーションRPGも好きです。というわけで、シミュレーションRPGを期待してP5Tのプレイに臨みました。
……パズルシミュレーションだよねこれ?
■シミュレーションRPGの皮を被ったパズル
シミュレーションRPGといえば、RPGの名の通りキャラの育成成長を通して戦略的にあれこれ考えてミッションを達成していくのが醍醐味です。このP5Tにはそれは一切ありません。どちらかというと、ミッション毎に決められた詰将棋をクリアして進めていくものとなっています。
経験値という概念はあるものの、敵を倒した数等は一切関係なくミッションをクリアした時に条件を達成したかどうかが経験値に影響します。おそらくその差は大したことはなく、いずれにせよレベルという概念はあってないようなものでしょう。
シリーズお馴染みのペルソナやペルソナ合体はあるものの、それらほとんどがほぼ無個性。持てるスキルは2つまで、継承できるのは1つだけ。様々なスキルを持った自分だけのオリジナルペルソナを作る楽しみは皆無です。
更に属性の存在があってないようなものなので、どのペルソナをつけるかの選択はHP/SP/近接攻撃力/銃攻撃力の増減しか違いません。レベルが高くなればそれだけ数値も上がるので、無個性を機械的に昇順でつけるだけで事足ります。
ちなみにペルソナの入手方法もミッションをクリアするだけです。それ以上に手段はありません。もちろん一度入手したペルソナは全書から呼び出し可能です。
また、各キャラは多少個性が違うのですけれども、ターン制で移動距離があるゲームなので必然的に移動力が高いキャラが強くなります。そのため色々選べるけど、結局毎回オイナリが固定になります(おまけにオイナリは移動力アップ補助のマハスクカオート持ち)。
逆に移動距離が短い春や鞭タイツはその分火力が高かったり範囲攻撃が得意だったりします。全員が移動力高い必要性はあまりないので、彼女たちも十分選択に入ります。なのでキャラ特性は意外と考える余地あり。
しかし前述した通り、育てる楽しみは無いです。マップによって使い分けるかなとかそれくらいです。強い男に入れ込みすぎて周りの戦士がヘナチョコばかりには絶対にならない優しいシステムとなっています。
■1moreして敵をボコるゲーム性
育成のところで語り過ぎました。パズルシミュレーションに触れなければなりません。
このゲーム、棒立ちだったりカバーから遠ざけたり、スキルでひるませたりするとクリティカルを与えることが可能になります。クリティカルを取れるとお馴染みの1moreが取れて、再度行動が可能となります。この1moreはクリティカルを取るたびに発生するため、うまくやれば全ての敵から1moreを取り続けてマップを駆け回ることができます。
そして1moreしたキャラがいる状態で参加キャラ3名がダウン状態の敵を囲むとトライバングルというこのゲームの最強技が繰り出せます。いわゆるボコスカラッシュ、総攻撃です。尚、囲む3名が全員1more状態なら合計3回まで可能です(ダウンしてる敵が生きている限り)。
基本的にこれを狙っていくゲームです。敵の配置もそれが狙えるように意図的になっています。1more狙って囲んでタコ殴りにしてボコる、それが全てです。
ではそれが楽しいのでしょうか?実は意外と楽しいんですこれが。
戦闘が始まるとマップを確認し、最初のターンはどこで1moreとって移動し続けられるのかを考えてマップを縦横無尽に動き回り、敵に反撃されないような場所を陣取ってタコ殴りにする。一斉に敵を倒せた時は本当に快感を得られます。
なので基本的には楽しめるのです。ですが、、、長いんだよなあ。シナリオというか幕間の会話が冗長で眠くなってくるし、飽きが来やすい。
そのためなのか、3D的にマップが構成されて高さも考えなければならなくなってきます。それくらいならまだ良かったのですが色々とギミックが追加され、ボタンを踏むと開閉する扉だったりボタンを踏むと高さが変わる地形だったりが出てきます。それが何回も出てくるので段々と面倒くさいの思いの方が強くなってきます。正直最後の方は作業感が多かった。。。
それと、ボス戦が少ない上にどれもこれもイベントバトルくらいの難易度だったりするのがなんとも。ターン制限が全くないのでじっくりやればいくらでも簡単に回復しながら攻略できるし。
■難易度リスキーは簡単
また、難易度リスキーでやっていたと書きましたけれど、全然リスキーのような難易度ではなかったです。特に死亡時のバトンタッチは1回までという難易度制限、各ミッションではほぼ必ず一度も死なずにクリアするというやり込み条件が付与されるので、最初全てのやり込み条件を満たそうとする身としては難易度制限になってないんですな。
それ以外でも、どれくらい敵が強くなってるのかはわかりませんけれど、そこまで苦戦するような敵はいなかったです。一番苦戦したのも序盤のミッションで初めて高台出てきたあたりだった気がする。全体的にあれくらいの難易度だったらもっと難しくて楽しかったのかもなあ。
そのように途中で飽きてきて何度も眠くなりながらもなんとかクリアまでは行けたのでそれなりに楽しんだのだと思います。これで水増しするだけのミッションが更にあったら投げてた可能性あるなあ。
■DLCは面白い
ここまでだとあまり好意的な感想にはなっていないのですけれども、実はP5Tの本編はDLCなのではないかというくらいDLCが面白かったです。
DLCはジョーカーと明智とかすみだけで進めていくモードになっています。トータルでは短いシナリオなのですけれど、ガンガンレベルが上っていくしすぐに高レベルのペルソナが手に入って面白いです。合体機能が無い代わりに最初から全部のペルソナがスキル2つ持ってるのも高評価。本編も合体無くしてこれ採用すればよかったのに。
そして戦闘システムもDLC特有のペイントシステム(完全にスプラトゥーン)があり、このモードって開発が一番やりたかったことなんじゃないかなとまで思いました。それくらい、本編よりも面白いものが出来上がっています。
ただなんとなく想像できるのは、このシステムを受け入れるにはある程度本編の仕様がわかってないと取っつきにくいのかなとは思いました。だとしても、本編途中からでもいれればよかったんじゃないかなあ。
シナリオとしても本編よりDLCの方がわかりやすくていいですね。本編のシナリオも悪くは無いとは思いますが、どうしても冗長なので。革命革命叫んでたけど革命だったのは序盤中盤くらいまでだし。あと途中から容易にシナリオ想像できるのもちょっと。きっとこのキャラはこうなんだろうなーってのが全部当たってしまったので。
■見た目とかシステムとか
戦闘以外のシステム周りはまんまPQシリーズですね。いや、もしかしてP5Sも近いような感じだったかな。ただ、キャラがデフォルメなので見た目はまんまPQです。
全てのキャラがデフォルメで、やり取りも小さいキャラがわいわいやってます。どうもこの感覚、エロゲ感がぷんぷんします。一枚絵でエロシーン出てきても全く違和感なかった。
そういう意味では戦闘シーンのキャラはどことなくランス9なんです。ちょこちょこ動くところも。約10年後に出たランス9と似たようなゲームか。ランス9はしっかりシミュレーションRPGでしたけれど。
■音楽
音楽はあまり覚えてないです。ボス戦とかボーカル曲が入ってたのは覚えてるけどそれだけ。どこかでランスっぽい曲だなとも思ったけどどこかは覚えておらず。それくらい。
■総評
パズルが好きな人はやってもいいと思います。ペルソナを期待してやると裏切られます。個人的にはそんなに嫌いではないですけれど、次回作が出てやるかどうかは微妙です。最初は楽しいけどめんどくなるので。
プレイ歴として、初代の女神異聞録ペルソナからペルソナの名のつくものは一通りクリアしています。ペルソナ5も発売当時にプレイしてクリア済み、ペルソナ5スクランブルもクリア済みです。
そんな私ですが、ファイアーエムブレムは元より魔神転生やデビルサバイバーといったシミュレーションRPGも好きです。というわけで、シミュレーションRPGを期待してP5Tのプレイに臨みました。
……パズルシミュレーションだよねこれ?
■シミュレーションRPGの皮を被ったパズル
シミュレーションRPGといえば、RPGの名の通りキャラの育成成長を通して戦略的にあれこれ考えてミッションを達成していくのが醍醐味です。このP5Tにはそれは一切ありません。どちらかというと、ミッション毎に決められた詰将棋をクリアして進めていくものとなっています。
経験値という概念はあるものの、敵を倒した数等は一切関係なくミッションをクリアした時に条件を達成したかどうかが経験値に影響します。おそらくその差は大したことはなく、いずれにせよレベルという概念はあってないようなものでしょう。
シリーズお馴染みのペルソナやペルソナ合体はあるものの、それらほとんどがほぼ無個性。持てるスキルは2つまで、継承できるのは1つだけ。様々なスキルを持った自分だけのオリジナルペルソナを作る楽しみは皆無です。
更に属性の存在があってないようなものなので、どのペルソナをつけるかの選択はHP/SP/近接攻撃力/銃攻撃力の増減しか違いません。レベルが高くなればそれだけ数値も上がるので、無個性を機械的に昇順でつけるだけで事足ります。
ちなみにペルソナの入手方法もミッションをクリアするだけです。それ以上に手段はありません。もちろん一度入手したペルソナは全書から呼び出し可能です。
また、各キャラは多少個性が違うのですけれども、ターン制で移動距離があるゲームなので必然的に移動力が高いキャラが強くなります。そのため色々選べるけど、結局毎回オイナリが固定になります(おまけにオイナリは移動力アップ補助のマハスクカオート持ち)。
逆に移動距離が短い春や鞭タイツはその分火力が高かったり範囲攻撃が得意だったりします。全員が移動力高い必要性はあまりないので、彼女たちも十分選択に入ります。なのでキャラ特性は意外と考える余地あり。
しかし前述した通り、育てる楽しみは無いです。マップによって使い分けるかなとかそれくらいです。強い男に入れ込みすぎて周りの戦士がヘナチョコばかりには絶対にならない優しいシステムとなっています。
■1moreして敵をボコるゲーム性
育成のところで語り過ぎました。パズルシミュレーションに触れなければなりません。
このゲーム、棒立ちだったりカバーから遠ざけたり、スキルでひるませたりするとクリティカルを与えることが可能になります。クリティカルを取れるとお馴染みの1moreが取れて、再度行動が可能となります。この1moreはクリティカルを取るたびに発生するため、うまくやれば全ての敵から1moreを取り続けてマップを駆け回ることができます。
そして1moreしたキャラがいる状態で参加キャラ3名がダウン状態の敵を囲むとトライバングルというこのゲームの最強技が繰り出せます。いわゆるボコスカラッシュ、総攻撃です。尚、囲む3名が全員1more状態なら合計3回まで可能です(ダウンしてる敵が生きている限り)。
基本的にこれを狙っていくゲームです。敵の配置もそれが狙えるように意図的になっています。1more狙って囲んでタコ殴りにしてボコる、それが全てです。
ではそれが楽しいのでしょうか?実は意外と楽しいんですこれが。
戦闘が始まるとマップを確認し、最初のターンはどこで1moreとって移動し続けられるのかを考えてマップを縦横無尽に動き回り、敵に反撃されないような場所を陣取ってタコ殴りにする。一斉に敵を倒せた時は本当に快感を得られます。
なので基本的には楽しめるのです。ですが、、、長いんだよなあ。シナリオというか幕間の会話が冗長で眠くなってくるし、飽きが来やすい。
そのためなのか、3D的にマップが構成されて高さも考えなければならなくなってきます。それくらいならまだ良かったのですが色々とギミックが追加され、ボタンを踏むと開閉する扉だったりボタンを踏むと高さが変わる地形だったりが出てきます。それが何回も出てくるので段々と面倒くさいの思いの方が強くなってきます。正直最後の方は作業感が多かった。。。
それと、ボス戦が少ない上にどれもこれもイベントバトルくらいの難易度だったりするのがなんとも。ターン制限が全くないのでじっくりやればいくらでも簡単に回復しながら攻略できるし。
■難易度リスキーは簡単
また、難易度リスキーでやっていたと書きましたけれど、全然リスキーのような難易度ではなかったです。特に死亡時のバトンタッチは1回までという難易度制限、各ミッションではほぼ必ず一度も死なずにクリアするというやり込み条件が付与されるので、最初全てのやり込み条件を満たそうとする身としては難易度制限になってないんですな。
それ以外でも、どれくらい敵が強くなってるのかはわかりませんけれど、そこまで苦戦するような敵はいなかったです。一番苦戦したのも序盤のミッションで初めて高台出てきたあたりだった気がする。全体的にあれくらいの難易度だったらもっと難しくて楽しかったのかもなあ。
そのように途中で飽きてきて何度も眠くなりながらもなんとかクリアまでは行けたのでそれなりに楽しんだのだと思います。これで水増しするだけのミッションが更にあったら投げてた可能性あるなあ。
■DLCは面白い
ここまでだとあまり好意的な感想にはなっていないのですけれども、実はP5Tの本編はDLCなのではないかというくらいDLCが面白かったです。
DLCはジョーカーと明智とかすみだけで進めていくモードになっています。トータルでは短いシナリオなのですけれど、ガンガンレベルが上っていくしすぐに高レベルのペルソナが手に入って面白いです。合体機能が無い代わりに最初から全部のペルソナがスキル2つ持ってるのも高評価。本編も合体無くしてこれ採用すればよかったのに。
そして戦闘システムもDLC特有のペイントシステム(完全にスプラトゥーン)があり、このモードって開発が一番やりたかったことなんじゃないかなとまで思いました。それくらい、本編よりも面白いものが出来上がっています。
ただなんとなく想像できるのは、このシステムを受け入れるにはある程度本編の仕様がわかってないと取っつきにくいのかなとは思いました。だとしても、本編途中からでもいれればよかったんじゃないかなあ。
シナリオとしても本編よりDLCの方がわかりやすくていいですね。本編のシナリオも悪くは無いとは思いますが、どうしても冗長なので。革命革命叫んでたけど革命だったのは序盤中盤くらいまでだし。あと途中から容易にシナリオ想像できるのもちょっと。きっとこのキャラはこうなんだろうなーってのが全部当たってしまったので。
■見た目とかシステムとか
戦闘以外のシステム周りはまんまPQシリーズですね。いや、もしかしてP5Sも近いような感じだったかな。ただ、キャラがデフォルメなので見た目はまんまPQです。
全てのキャラがデフォルメで、やり取りも小さいキャラがわいわいやってます。どうもこの感覚、エロゲ感がぷんぷんします。一枚絵でエロシーン出てきても全く違和感なかった。
そういう意味では戦闘シーンのキャラはどことなくランス9なんです。ちょこちょこ動くところも。約10年後に出たランス9と似たようなゲームか。ランス9はしっかりシミュレーションRPGでしたけれど。
■音楽
音楽はあまり覚えてないです。ボス戦とかボーカル曲が入ってたのは覚えてるけどそれだけ。どこかでランスっぽい曲だなとも思ったけどどこかは覚えておらず。それくらい。
■総評
パズルが好きな人はやってもいいと思います。ペルソナを期待してやると裏切られます。個人的にはそんなに嫌いではないですけれど、次回作が出てやるかどうかは微妙です。最初は楽しいけどめんどくなるので。
ペルソナ5 タクティカ- Switch
posted with AmaQuick at 2023.11.26
アトラス
アトラス 2023-11-17T00:00:01Z
¥5,980 (中古品)
アトラス 2023-11-17T00:00:01Z
¥5,980 (中古品)
ランス9 ヘルマン革命
posted with AmaQuick at 2023.11.27
アリスソフト
アリスソフト 2014-04-25T00:00:01Z
¥3,700 (中古品)
アリスソフト 2014-04-25T00:00:01Z
¥3,700 (中古品)