冨樫義博氏のアシスタントが当時の思い出を描く「先生白書」です。
なんというか、無です。本当に虚無。読んでなんの感情も沸かなければ何も残らない。これぞブラックホール。
こういったこだわり描写というか、アシスタントとして実際に習った技術が出てくるのは序盤のみ。
後半になると給料の話だったり仕事の合間にゲームをやったりと、仕事に望む冨樫義博氏の裏を本のちょびっとだけ見れるというような内容です。
なんですが、おそらく一番読者が知りたいであろう幽遊白書の終盤富樫氏の気持ちだったり状況だったりはあまり触れることもなく。ただただ淡々に辛そうでしたと描かれているだけです。
それ以外はまたゲームの話だったり食事の話だったり。漫画を描いているときの裏話なんてまず出てきません。
あとは仕事場の話とか引っ越しの話とか。まあなるほどなあというくらいで、果たして冨樫義博氏のアシスタントが描く、実録冨樫義博が見れるかというと、大体読まなくても想像がついている通りの像しか出てきません。
なんというか、激白するでもなく、ただ淡々と、それこそ虚無の世界。日常系と言ってもいいでしょう。いや、日常系よりも何も起きないからキングオブ日常系と言っても過言ではないかと。
決してつまらなくはないとは思うんですけどね。読んでも何も残らないだけで。こういうのが好きな人もいるとは思います。
しかし、一番の問題点は、読者が欲しいであろう情報が全く無いことなのです。
ジャンプで長期休載しても許される唯一の漫画家であり、描けば傑作を生み出すのその天才に迫る内容が一切描かれていない。むしろ、こんななんでもない普通の人があんな漫画を描けるんですよと言いたげな内容です。
まあ、そりゃ天才といえども人間だから、そりゃ普通の人でもあるでしょう。だけれども、本当にそれを描かれたところで、果たしてエンターテイメントとして面白いのか?
これと似たような作品としては、「ブラック・ジャック創作秘話」でしょうか。この本を期待して手に取る読者は、そのような情報を期待しているのでは。
そのような作品が何年も前からあるからこそ、この「先生白書」は読者のニーズとかけ離れてしまったような気がします。
これが世に出てくる順番が逆だったらまだ評価は変わったのかもなあ。惜しい。
眠気覚め度 ☆☆
なんというか、無です。本当に虚無。読んでなんの感情も沸かなければ何も残らない。これぞブラックホール。
こういったこだわり描写というか、アシスタントとして実際に習った技術が出てくるのは序盤のみ。
後半になると給料の話だったり仕事の合間にゲームをやったりと、仕事に望む冨樫義博氏の裏を本のちょびっとだけ見れるというような内容です。
なんですが、おそらく一番読者が知りたいであろう幽遊白書の終盤富樫氏の気持ちだったり状況だったりはあまり触れることもなく。ただただ淡々に辛そうでしたと描かれているだけです。
それ以外はまたゲームの話だったり食事の話だったり。漫画を描いているときの裏話なんてまず出てきません。
あとは仕事場の話とか引っ越しの話とか。まあなるほどなあというくらいで、果たして冨樫義博氏のアシスタントが描く、実録冨樫義博が見れるかというと、大体読まなくても想像がついている通りの像しか出てきません。
なんというか、激白するでもなく、ただ淡々と、それこそ虚無の世界。日常系と言ってもいいでしょう。いや、日常系よりも何も起きないからキングオブ日常系と言っても過言ではないかと。
決してつまらなくはないとは思うんですけどね。読んでも何も残らないだけで。こういうのが好きな人もいるとは思います。
しかし、一番の問題点は、読者が欲しいであろう情報が全く無いことなのです。
ジャンプで長期休載しても許される唯一の漫画家であり、描けば傑作を生み出すのその天才に迫る内容が一切描かれていない。むしろ、こんななんでもない普通の人があんな漫画を描けるんですよと言いたげな内容です。
まあ、そりゃ天才といえども人間だから、そりゃ普通の人でもあるでしょう。だけれども、本当にそれを描かれたところで、果たしてエンターテイメントとして面白いのか?
これと似たような作品としては、「ブラック・ジャック創作秘話」でしょうか。この本を期待して手に取る読者は、そのような情報を期待しているのでは。
そのような作品が何年も前からあるからこそ、この「先生白書」は読者のニーズとかけ離れてしまったような気がします。
これが世に出てくる順番が逆だったらまだ評価は変わったのかもなあ。惜しい。
眠気覚め度 ☆☆
味野くにお(著)
イースト・プレス 2017-09-29T00:00:00.000Z
¥811
イースト・プレス 2017-09-29T00:00:00.000Z
¥811
ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~ (少年チャンピオン・コミックス)
posted with AmaQuick at 2022.10.24
吉本浩二(著), 宮崎克(著), 吉本浩二(イラスト)
秋田書店 2011-07-01T00:00:00.000Z
¥546
秋田書店 2011-07-01T00:00:00.000Z
¥546