眠気覚め度 ☆☆☆

平穏世代の韋駄天達 6巻 - クーデター編完結

天原先生原作のWeb漫画を正式にコミカライズした「平穏世代の韋駄天達」6巻です。この巻でクーデター編が終わります。

たぶん7巻でWeb漫画の分が終わりですかね、このペースだと。早くその先が読みたいのでもうちょっとだけ待ちましょう。


さて、6巻はクーデター編が終わるので、リンがあんなことになったり新しい韋駄天が出てきたり魔族のほとんどがあんなことになったりします。

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この作品の良いところは、主人公達である韋駄天が神の存在であり圧倒的な力を持っているのに対し、敵対勢力である魔族が挑戦者であるところが面白いと思うのです。

ブランディ対リン戦もまさしくその形で表現されていて、とにかく適当に戦ってればリンに対してブランディはあらゆる手を考えて対抗していきます。

その展開がどうしても「忍者と極道」のそれとも重なってしまって、だからやっぱり面白いのかなと再認識したり。

最近こういう、敵が弱者だけど挑戦者ポジションになって挑んでくるのが凄く好き。昔ながらの主人公が弱者で成長するジャンプ形式ももちろん悪く無いんですが、敵が弱者の場合そもそも敵の方が魅力的なことが多くて良いんですよ、カッコいい。


そしてこの「平穏世代の韋駄天達」が面白くなるのってまさしくこのあとだと思うんですよ。逃げ切ったミクが色々と暗躍してあんなことやこんなことになっていくところが最高。次の巻からこそ期待。


眠気覚め度 ☆☆☆


5巻までの感想はこちら(天原先生のWeb漫画原作を商業化した作品)


平穏世代の韋駄天達 6 (ヤングアニマルコミックス)
クール教信者(著), 天原(著)
白泉社 2022-06-29T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.7
¥660


天空の扉 17巻 - 天空の扉が開かれる時

ラスボス戦かと思いきやラスボスが説教されてしまった「天空の扉」17巻です。

正直ちょっとグダグダかなあというのが率直な感想。この巻も半分くらいはゴブリンエンペラーが説教してます。

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そんなゴブリンエンペラーの説教と勇者レイが対峙し、遂に天空の扉が発動するところまでの描写となっています。もう少し早く展開してもよかったんじゃないかと思いますね、必要なのは「ゴブリンも人である」のところだったので、巻の前半はあまり意味がなかったのでは。


そしてこれまで長々と展開されてきた聖女側の話も決着します。が、その結末は思ったよりもあっさり。描写されたとおりだと元々これくらいあっさり結末を迎えるつもりだったようにも見えました。

しかしそうなると、聖女も何故出てくる必要があったのかというのも少し疑問が。描きたかっただけなのかなあ、無抵抗主義というか、とにかく戦争をやめろという傲慢さの結末というのを。だとしても、ちょっと引っ張り過ぎな気はしました。


というわけで、大きな展開は迎えたものの話の流れはそこまで進んでいない「天空の扉」17巻でした。20巻くらいで終わるのかな?もうそろそろエンディングだよねこれ。と言っても、今回の展開でどう決着させるのかは全然想像出来ないですけども。


眠気覚め度 ☆☆☆


7巻の感想はこちら (天空の扉 7巻 - 各勢力の思惑、そして始まる三つ目族の戦争)
8巻の感想はこちら (天空の扉 8巻 - 戦いの覚悟)
16巻の感想はこちら (天空の扉 16巻 - ゴブリンエンペラーに説教される勇者レイ)


天空の扉 17
天空の扉 17
posted with AmaQuick at 2022.07.03
KAKERU(著)
日本文芸社 2022-06-29T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.7
¥730


オカルトちゃんは語れない 8巻 - 「くねくね」や「八尺様」が出るぞー

妖怪や都市伝説が次々に出てくる「オカルトちゃんは語れない」8巻です。

話の展開が盛り上がってきて今までのキャラも勢揃いしてきたと思いきや、どうやら9巻で終わってしまうようです、残念。スピンオフ元の「亜人ちゃんは語りたい」も終わってしまうので仕方のないことなのでしょうか。

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8巻ではいよいよ現代の都市伝説「くねくね」が登場します。おそらくネット掲示板に書かれたことから急速に広まったであろう都市伝説です。遂に来たかという感じがします。


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さらには映画にもなった「犬鳴村」やみんな大好き「八尺様」の話も出てきます。作中では作られた怪異としての扱いですが、それがまさしく現代の話っぽくていいなと。もっとも、昔から伝わる伝承とかもそういった背景があってのものだとは思いますけども。

さらにさらに、ヴォイニッチ手稿の話も出てきたりと話がものすごく壮大になっていきます。それに連れてこれまでのキャラクタも次々と現れて、一気に盛り上がってきたなあと思いきや次巻予告で9巻完結と記載されていました。

やっぱりなあ、と。話を畳そうな勢いで展開していたもんなあと。面白いけど、終わりが近づくのは寂しいですね。


それにしても、途中から明らかにそうだったけれども、もう原作「亜人ちゃんは語りたい」を遥かに超えてスタンドバトルみたいになってますね。日常生活に潜む特殊な特性を持った人間たちのお話だったはずが、超能力持ってますみたいになってしまった。

これは原作が好きな人はそんな受け入れられないんじゃないかなと、前々から思ってました。個人的には、まったりよりもこういった動きのある話の方が好きなので、むしろ「オカルトちゃんは語れない」の方が好きだったりします。まあ、これは好みですね。


9巻で完結してしまうからきちんと最後まで追います、最終巻も楽しみです。


眠気覚め度 ☆☆☆


7巻の感想はこちら(都市伝説を踏まえながら科学要素もあるのがやはり魅力)


オカルトちゃんは語れない(8) (ヤングマガジンコミックス)
橋本カヱ(著), 本多創(著), ペトス(監修)
講談社 2022-06-20T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.7
¥726


終末のワルキューレ 15巻 - また過去回想をまるまる1話やったりしてだらだら長くなってます

始皇帝対ハデス戦がひたすら続く「終末のワルキューレ」15巻です。この巻で決着しません、おそらく16巻まるまる使って決着です。

うーん、やっぱり回想やるんですな。強さの秘密みたいな回想を。わざわざそんなに掘り下げなくても、実際の戦いの面白さで主張すればいいと思うのですが。いつもこの手法になってしまったからもう毎回こうなるのは仕方ないのか。

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回想編、つまらないとは言わないんですよ。特に人間側のはまだ何故人間が強くなったのかという話があるから一応必要な話というのも理解してます。でも1話まるまるは長過ぎない?4話しか載ってないんだから、50ページこの話よ?週刊誌ならほぼ3週分よ?

しかもそれを戦いの最中にやるもんだから、尚更邪魔に感じてしまうのが惜しいなあ。もうちょっとコンパクトに小出しにするとか、登場時にやってしまうとか、やりようはあると思うのだけど。


そして15巻、というか始皇帝とハデスの戦いがいまいち盛り上がりに欠けるというか。いつもどおりと言えばいつもどおりなのですが、強力な技の応酬だけで戦いをしてしまっていて、駆け引きも何もない戦闘になっています。正直面白くな(ry

おまけに流れもいつもどおりで、片方が強い技を出す、もう片方がもっと強い技を出す、もう片方がさらに強い技を出す、そしてさらに強い技を出すとなっており、単なる力比べなんですよこれ。もう少し、駆け引きをいれてくれたならば。。。

というか、この流れは単純な力比べだからハデス勝つなこりゃ。人類側が勝つのは決まって相手の裏を読みきった時だった気がするし。


回想がやっぱり始まって、おまけに戦いもうーんな15巻でした。上げ下げが激しいなあ。16巻で決着といっても、戦いがつまらなかった厳しいかもなあ。


12巻の感想はこちら(1回の戦いが長くないですかこれ)
13巻の感想はこちら(12巻から一変して面白くなりました)
14巻の感想はこちら(7戦目開始で15巻へ弾みをつけるための巻です)


眠気覚め度 ☆☆☆


終末のワルキューレ 15巻【特典イラスト付き】 (ゼノンコミックス)
アジチカ(著), 梅村真也(著), フクイタクミ(著)
コアミックス 2022-06-20T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.4
¥594


はるかリセット 4巻 - 徹底的に食を追求する休暇

なにもしないを徹底的にする「はるかリセット」4巻です。今回はとことん食事にこだわった休日でした。

ハーブティーから始まり、みんなで持ち寄りの鍋、真冬のかき氷、蔵元の醸造酒、ひとり焼肉、飲んだ後の締めラーメン、香川うどん巡りと、全部食事です。グルメ漫画かな?

とはいえ、休暇を堪能する春河童先生がひたすら食に勤しむ姿は見ているこちらも食べたくなるほどリラックスしていて、なんともラクに読めるものに仕上がっています。


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「喫茶店と他の料理店とコンビニとお蕎麦屋がすべてうどん店だと思えばいいのですわ!」「……………………!

このうどん県人の豪語、本当にそうなのではないかと思わせるほどの言い切りでたまりませんね。さすがにそんなにあったらうどんでしか生活成り立たないでしょうよw いや、もしかしてそうなのかもしれないw

しかし、香川はうどんがすごいということと同時に、骨付き鳥という隠れ名物も紹介しておりこれが実に美味しそう。

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香川名物 骨付き鳥!

これ、おそらく香川まで取材行ったんだろうけど、実に羨ましいなあ。四国って機会がなくて行ってないんですよね。行ったらひたすらうどん食べて酷い目に合いそうw


4巻は徹底して食を楽しむがテーマでしたが、やはり人間の欲望は3大欲望に忠実というところでしょうか。これまでも睡眠欲と食欲に振り切れてますし、性欲はテーマから外れるからやらないだろうし。ということは、今後も食事がメインなんだろうなと予想。

そしてAmazonを見ると既に5巻の書影が。8月には出るようです。刊行スピードが早いですなあ。


眠気覚め度 ☆☆☆


1巻の感想はこちら(お疲れの社会人に必要なのは休息だ)
2巻の感想はこちら(休日を全力で満喫出来る姿が羨ましい)
3巻の感想はこちら(「なにもしない」に適切なのがまさしくこの1冊)


はるかリセット 4 (チャンピオンREDコミックス)
野上武志(著)
秋田書店 2022-06-20T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥462


はるかリセット 5 (5) (チャンピオンREDコミックス)
野上武志(著)
秋田書店 2022-08-19T00:00:01Z

¥693


ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 1巻 - ジョジョ4部が始まる少し前がテーマの杜王町スピンオフ

ジョジョ4部開始少し前の杜王町を舞台に仗助とホルホースが手を取り合って事件を解決しようとする「ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋」1巻です。

実はこの作品全く知らなくて、発売日チェックでこんなのがやってたのかと思いすぐ予約に踏み切った次第です。

だって4部のスピンオフですよ?しかもなぜか3部の生き残りのホルホースが杜王町まで来て仗助と色々やるんですよ?これが面白くないわけがないじゃないですか。

と、思ってオンラインで1話を読んだ限りだと、、、なんかつまんないなこれと思っていたのが最初の印象でした。

ここで読めます

正直この時点で買うのを躊躇したんですが、1巻だけ読んでものは試しと、今回発売して購入したわけです。

そして読み進めると、うーんやっぱり1話は面白くないような。。。

話がよくわからないというのに加えて、ただただ原作の設定を出したいだけにしか見えなかったんです。マライアのビチグソ呼ばわりとか仗助の髪型いじられてぷっつんとか。

おまけに新キャラとして花京院の妹が出てくるしなんかやりたい放題だなと批判的な気持ちになっていました。なんですが不思議なことに、1巻を読み終えた時点で2巻が読みたいと思うようになったのです。ということは、後半で面白いと思ったんだろうなあ。


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「オレは東方仗助 よろしくなホル・ホースの兄貴ッ」

こんな組み合わせ想像出来ましたか?3部でも人気キャラのホルホースが仗助とコンビを組むのは確かに熱い展開なんです。ただ、仗助ってこんな軽い感じで兄貴呼ばわりするかなあというイメージはあります。

そして話が進むに連れて、ボインゴのトト神スタンドが花京院妹の手に渡り、花京院の死の真相を知りたい花京院妹がトト神スタンドに導かれていくのが面白くなってくるんです。最初はなんで花京院の妹とかキャラ作ってんじゃいと思ってたのですが話が進むと何故か続きが気になります。

結構珍しいと思うんです、最初の掴みは失敗してるのに、あとから面白くなってくるのって。最初が設定理解できなくて、徐々に解き明かされていくことで面白さを理解できるようになったってことなのかなあ。


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あと何気に仗助のじいさんが警官役としてしっかり活躍してくれてるのが嬉しい。4部ではアンジェロにあっという間に殺されてしまったからなあ。あまり人が死なずの4部では珍しい、序盤だからこそ死んでしまったキャラでしたよね。


というわけで、ジョジョとして珍しいスピンオフ「ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋」1巻でした。試し読み範囲では面白さを理解出来ないのがもったいない作りです、1巻全部読めばまだ評価は変わるはずです。まだ手放しでオススメとは言えませんが、続きを期待しましょう。


眠気覚め度 ☆☆☆


ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
カラスマタスク(著), 上遠野浩平(著), 荒木飛呂彦(著)
集英社 2022-06-17T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.7
¥460


イセカイ・オブ・ザ・デッド ~コンビニ店員の俺が転生してゾンビと戦うってマジ!?~ 2巻 - 2巻で完結してしまうってマジ!?

異世界転生した実家がコンビニの男がコンビニ商品で異世界無双する「イセカイ・オブ・ザ・デッド」2巻です。最終巻となりました、残念です。

惜しいなあ、個人的にはアホに振り切ってて結構好きだったんですけど。

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1巻の時点でラスボスになるだろう聖王が出てきて、しかもそれが先に死んだ父親だったという展開は凄く良かったと思うんですよ。目的が明確になるし、伏線をだらだら引き伸ばすことなく話が発展するし。

おまけにこの時点で既にやりあえるくらいの強さが備わっていて、というよりも父親側もそこまで手練れじゃなくてうまいことバランスが取れていたと思うのです。そう、北斗の拳でケンシロウとラオウが初めて戦った時のように。

ただ2巻を読み進めると、正直そこから尻すぼみな展開に感じてしまうのがどうしても勿体なかったです。先にラスボスを出してしまったことの弊害か、いまいち盛り上がりに欠けてしまった感があります。

何よりも、2巻の時点でゾンビの脅威があまりなくなってしまって、ゾンビを操るものとの戦いになってしまったのがよくなかったのかもしれません。相手のメインがゾンビじゃないならコンビニ商品使う必要なくなっちゃってたしなあ。

そして打ち切り?が決まってしまったからなのか、主人公の貯金を切り崩してコンビニ商品を買っていた流れで、一気に大判振る舞いしてしまったのもなんだかなあと。

あ、途中の異世界の金が必要なくだりで胡椒を換金対象にしたのは面白かったです。ドラクエ3を思い出してしまいました。


そんなこんなで、新キャラを次々と出したのはいいものの、一気に駆け足で話が進み結末を迎えてしまいました。しかし、しっかり納得行く形で締めてくれたのはすごくよかったです。聖王となった父親とどうやって決着つけるのかと思いきやなるほどそうきましたかと。

なんだかんだで楽しんで読んでたので終わってしまったのは寂しいですが、よくある完全打ち切りエンドではなかったのはお見事です。


まあ、ゾンビ+コンビニ商品メソッドが崩れた時点で続けるのは厳しかったのかなあ。同じ様なネタだと「宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する」とかで既にやっちゃってるしな。となると、もっとゾンビを全面にサバイバルすればもう少し違ったのかもしれません。

しかしこれは、ゾンビものの定めなのかなあ、ゾンビ対策できちゃったらゾンビの意味なくなっちゃうもんね。だから大抵怖いのはゾンビじゃなくて人間になってしまうわけだし。対策出来ないと襲われるだけの展開続くだけだし。使い古された定番メソッドのお約束を破るのは難しいですね。


眠気覚め度 ☆☆☆


1巻の感想はこちら(コンビニ使って異世界のゾンビを撃破しよう)




どるから 9巻 - バトルロワイヤルがメインの巻です

石井館長監修のもと、格闘経営を深堀りしながら女子高生格闘技を描写する「どるから」9巻です。

9巻は経営の話は大きくて出てこず、8巻の後半から始まった様々な人間が入り乱れるバトルロワイヤル巻となっています。正直読み直さないと誰がなんだかという感じで、よくわからないまま話が進んだというのが率直な感想です。たぶんもう一回8巻とかそれ以前読み返せばまた面白さが違うのだろうけど。。。

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とはいえ、バトルロワイヤル自体は面白いです。単にケンカするだけでなく、地形だったり武器だったりを考慮したバトルになっていて、しっかりと知恵比べの戦いになっています。


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「観の目つよく見の目よはく 遠きところを近く見 近きところを遠く見る事 これ兵法の書なり!」

宮本武蔵の五輪書を引用するなど、きちんと論理や教えに則った行動をする、合理的な考えをするところがやっぱり面白いんですよね。単純に強いとか弱いとかじゃなく、合理性を持っているからこうなるというのは筋が通っていて納得出来ます。


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と思いきや、合理性をぶっとばして人間の思いだけで乗り切るシーンもあったり。そういうところのバランスが上手いと思うんです。

しっかりと理論付けて話は展開しつつ、漫画として盛り上げるところは盛り上げるのが漫画の上手さに繋がっていると思います。もうちょっと人気出てもいいと思うんだけどなあ、これ。


感想書くまでは正直なんかよくわからんかった9巻でしたで締めようと思っていたのですが、感想書くために何回か読み直していると上述したような魅力を再確認した次第です。やっぱり面白いじゃないか。

ただ、今回のバトルメインよりも経営戦略の話をしてる方が面白いのは否めません。そういった意味では9巻は個人的にテンション落ちたかなというのが最終的な感想かも。まあ、人が多すぎてよくわからなったからという原因の方が強いか。

しかし、好きな人は好きな展開だと思います。「どるから」のバトル理論が好きな人にはバッチリ合う9巻でしょう。


眠気覚め度 ☆☆☆


8巻の感想はこちら(多様性に溢れる現代社会で古き道場が生き残る為の経営戦略)


どるから (9) (バンブーコミックス)
ハナムラ(著), 石井和義(著), 龍造寺慶(著)
竹書房 2022-06-16T00:00:00.000Z
5つ星のうち5.0
¥792


金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿 11巻 - 単なるネタにとどまらず犯人のキャラ付けが上手いからこそ面白い作品です

打倒金田一を目指す犯人側の視点を描いたことで一挙に注目を浴びた「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」11巻です。

一旦完結したのですが、金田一少年の事件簿30周年を記念して期間限定復活したそうです。

対象とした事件は「剣持警部の殺人」「錬金術殺人事件」「ゲームの館殺人事件」の3つとなります。2009年、2010年、2011年に発表された事件です。

実は私自身はこれらの原作を読んだことがありません。初代の金田一は全巻読んでましたがそこまででした。しかし、原作を知らないのに何故かそれなりに面白く読めてしまうのがこの「犯人たちの事件簿」の凄さなのだと思います、普通に面白かった。

というか、今回の犯人たちの引率とも言うべきストーリーテラー役に、初代犯人の有森や学園七不思議殺人の名物犯人的場を据える時点で面白い。

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「やることが多い‥ってね」

特に有森なんて、初代犯人かつ金田一の友人かつ死んで終わったということもあり、金田一史上最も有名な犯人なんじゃないでしょうか。それだけ良いキャラだってことでもあるんでしょう、彼らが出てくるだけで笑ってしまうのが正直悔しいところ。


そしてまた、知らなくても面白くしている要素として、ひとりひとりの犯人にしっかりと思想や特徴を打ち立てて、かつその話で使うネタを大きく固めてしまっていることが挙げられます。そうすることにより、毎回金田一に暴かれる同じ結論だとしても、そこに至る過程がしっかりしていて面白さを引き立てていいると思うのです。

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「俺‥悪そうに見えるけど‥めっちゃ普通のヤツだから‥‥人の殺し方なんてわっかんねぇよ‥‥!!」

犯人だけど普通の一般人だと主張したり、


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「さすが俺!幅広い知識があってこその閃き‥‥!!国立歯科大学‥‥ッ!!」

歯科大学のエリートだからという自負を持ち、歯を治す要領で溶接トリックを駆使したり、例えで金田一が自前の歯なら俺はインプラントだと主張したり、


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「どんどん過激にしてこっ!!昔のテレビみたいに!!」

昔のテレビマンだったからことあるごとに昔のテレビはコンプラがなかったと主張したりと、様々なキャラ付けがされています。これらがしっかりしているからこそ、各話でもネタの展開の仕方が一貫されていて面白く読めるものに出来上がっています。

当初は犯人がこういうことをしたとすると、実現するには相当大変だぞというところが面白さとして打ち出されていたと思います。ですが、その繰り返しだけではやはり単調になって飽きられてしまうので、こういった明確なキャラ付けとネタ作りするようにしたのでしょう。それがとても上手くいった作品になっていると思います。だから、原作を知らなくても十分に面白いものに仕上がっているのではないでしょうか。


10巻で完結して、再開もこの11巻で終わりとなる「金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿」でした。ホントこれは良いスピンオフだったと思います。コナンのスピンオフにも影響させるくらいですし、金田一を読んだことのある世代にドンピシャです。読んだことが無い人は必読。


眠気覚め度 ☆☆☆


金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿(11) (週刊少年マガジンコミックス)
さとうふみや(著), 天樹征丸(著), 金成陽三郎(著), 船津紳平(著)
講談社 2022-06-16T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥528


ケンガンオメガ 13巻 - ケンガンアシュラでお流れになった設定がここで復活

若槻対飛戦が繰り広げられる「ケンガンオメガ」13巻です。

拳願会と煉獄の対抗試合も最終盤、残すは若槻対飛戦と、王馬対ロロン・ドネア戦です。13巻では若槻対飛戦が決着し、王馬対ロロン・ドネア戦が開始されます。

この対煉獄との対抗試合、純粋な戦いになる組み合わせもあれば、蟲絡みの戦いもありで、正直なところ戦いによって面白さがまちまちです。個人的にはやはり、二徳対劉戦とか嵐山対速水のような純粋な戦いが面白かったですね。

そしてこの若槻対飛戦、純粋な戦いと思いきやここで二虎流が絡んでしまうんですな。元々若槻戦ってあまり戦いの展開に恵まれないことが多いのに、二虎流絡んだおかげでまた微妙な展開になってしまうのが可哀想なところ。

いや、若槻の戦いって面白くするの難しいとは思うんだけどね。とにかく力が強いって設定だから、殴れば相手は終わるのが基本だし。元々強者設定な上に主人公格の設定だから、ピンチになるとなんだ弱いんじゃんと思われてしまうのがまた可哀想。

そんな若槻の相手が実は二虎流だったという流れなわけです。

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憑神と降魔を組み合わせたような奥義「神魔」。これを使って、さらに二虎流も使って若槻を苦しめます。飛が神魔を使ったり次々と色々な技を繰り出すところは楽しい。だけど、ここまで見せてきた飛のキャラが一変してしまって、キャラに一貫性が無いように見えてしまうのがもったいない。良いキャラだったと思うんだけどなあ。


そしてこのキャラ、実はケンガンアシュラで登場させる予定だったらしいです。が、色々設定を練るとお流れになってしまったのだとか。そのあたりは13巻のおまけページで語られていました。

本当はユリウスが飛に変わって若槻と拳願絶命トーナメントで戦う予定だったとか。そのために、各企業は選手交代を認めるという特別ルールが用意されていたんですね。

思い返すと、ケンガンアシュラの方では結局選手交代が使われていなかったので、そういう事情があったんですね。途中でシナリオが変わると事前の設定が活かされなくなる、惜しい方の展開でした。

作中では選手交代の設定を2回使おうとしてました。一度は関林がムテバとやる時に、マーヴェラス関として別選手扱いしたもの。だけどこの時、選手交代したとは判定しないだろうと作中で言及されていました。

もうひとつは、今井コスモが王馬とやる前に、大久保と交代させようとしたところ。阿古屋に執拗な攻撃を受けた身体では戦えないと判断した時のものです。結局コスモは王馬と戦い破れましたが、大久保と交代して王馬とやってたら大久保勝っただろうなこれ。

そんなこんなで、選手交代設定がうまく活かされなく、ボツになっていたキャラが飛だったわけです。そして若槻とやりあって、あの結末を迎えます。


13巻の最後は前述したように、王馬対ロロン・ドネア戦です。王馬よりもアギトの方が戦えるんじゃないかと思ってるんですが、そういえば王馬って一応拳願絶命トーナメントのファイナリストだったんですよね。

雷庵を倒し、今井コスモを倒し、若槻を倒した上で黒木玄斎と戦ったからこそ、今の拳願会のナンバーワンとして君臨すべきということだったのだろうか。それでもまだまだ、アギトの方が強いと思ってしまうのだけど、それはこれまでの戦いのインパクトがゆえなのかなあ。


さて、おそらく次巻で煉獄との試合は決着します。そのあともまだまだ続くので「ケンガンオメガ」からは目が離せません。そもそもこのままじゃケンガンオメガの主人公である光河くんがまだ弱いままだしね。


眠気覚め度 ☆☆☆


10巻の感想はこちら(嵐山十郎太がカッコいい)
11巻の感想はこちら(二徳対劉戦は抜群に面白いぞ)
12巻の感想はこちら(純粋な格闘家同士の戦いが一番面白いよね)


ケンガンオメガ(13) (裏少年サンデーコミックス)
サンドロビッチ・ヤバ子(著), だろめおん(著)
小学館 2022-06-10T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.6
¥693


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