眠気覚め度 ☆☆☆☆

ナポレオン~覇道進撃~ 25巻 - 全ての運命に見放されたナポレオン

ナポレオンが皇帝を退位する「ナポレオン~覇道進撃~」25巻です。

ワーテルローの戦いは非常に見応えがありました。噛み合わない歯車、上手く行かない意思疎通、どこまでも徹底抗戦するウェリントン公爵アーサーウェルズリー、騎兵部隊が歩兵に突撃するも、方陣で悉く凌がれるシーンなど本当に最高でした。

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ナポレオンの元に残った数少ない元帥ネイの大失策。これが引き金になり、次々と運命の女神に見放されるナポレオン軍はこれまでにないくらいな悲惨さを見せます。「獅子の時代」から考えると全くあり得ないくらいの敗退です。


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「世界が俺を拒んでいる だから勝てる戦いに負けた」

敗北後、冷静に自分が置かれた状況を振り返るナポレオン。パリを追われた時から、いや、ロシア遠征に失敗したその時から徐々に歯車は狂い始め、フランス第一帝政は終焉を迎えます。


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何よりこの歴史が凄いと思ったのは、物語の序盤から出ていたフーシェが最終的に実権を握ることです。また、この時かつてナポレオンへイタリア方面軍の指示を出したラザールカルノーも出てきてるところが凄い。

長いとはいえ、ナポレオン1人で戦ってきた数十年、かつての権力者が再び権力へ返り咲くのが、当時のフランスが激動であることを物語っています。

一番良かったのは、上記コマをめくったところに出てくるフーシェの顔なんだなこれがwww


実は私、ナポレオン時代のフランス史はしっかり勉強したことが無くて、この「ナポレオン」シリーズで初めて歴史に触れました。本当に本当に面白いですね。ナポレオンの性格や政治手腕、そして抜群の戦争センスがものすごく刺激的で最高に素敵でした。

さすがにもう終わるのかな?続いてもあと数巻かな?何はともあれ最後まで楽しみです。


眠気覚め度 ☆☆☆☆

ナポレオン~覇道進撃~ 21巻の感想はこちら(遂にナポレオン失脚、タレイランの華麗なる政治)
ナポレオン~覇道進撃~ 22巻の感想はこちら(まだまだ続くタレイランの華麗なる政治)
ナポレオン~覇道進撃~ 23巻の感想はこちら(100日天下と最後の戦い)
ナポレオン~覇道進撃~ 24巻の感想はこちら(ワーテルローの戦いが破滅への道)
読み切り版の感想はこちら(1812-崩壊- 前編/後編 prototype ナポレオン ~獅子の時代~)



ナポレオン~覇道進撃~(25) (ヤングキングコミックス)
長谷川哲也(著)
少年画報社 2023-08-30T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.7
¥683


無能なナナ 11巻 - 人類の敵がアップデートされた

監獄生活が続く「無能なナナ」11巻です。

今回、なんと今までとはちょっと違った流れになっています。今までは大抵能力者との戦いがメインだったのですけれど、11巻はキョウヤの過去やこのあとみんなでどうするかの話、そして人類の敵に関してと割りと話が動いた気がします。

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「能力者が人類の敵」説は第1話から出てきていた内容です。そもそもナナが島に来たのは人類の敵である能力者を全て抹殺するためでしたし。

それがですね、その人類の敵についてアップデートされるのが11巻なのです。

正直、これが本当に人類の敵なのか、それともブラフなのかはまだ定かではないですけれど、これが事実だとしたら話はまた大きく変わってきますよね。そういう観点で、話が割りと大きく動いたなあと。

話も段々と対能力者から、能力者同士で協力して脱獄しようの方向になって来たのもグッド。中島も色々と揺れてきてるし、なかなか展開が楽しみです。

正直なところ、これ以上単に能力者とやり取りするの展開はそろそろ飽きたので、この方向で話を動いていくといいなあ。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


9巻の感想はこちら (327ページのぶ厚さで遂に話が大きく動き出す)
10巻の感想はこちら (第2部は3年後からスタート)


無能なナナ 11巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
るーすぼーい(著), 古屋庵(著)
スクウェア・エニックス 2023-07-12T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥790


はるかリセット 10巻 - ポークチャップなら任せろ!

様々な休暇方法を紹介してくれる「はるかリセット」10巻です。やっぱり早い、次は8月かな?

今回は冬の休暇方法を様々に紹介してくれるのですけれども、一番ピンポイントで興味を惹かれたのはこれです。


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特大の豚ロース塊肉ステーキ。

これがですね、異様に美味いのですよ。ほらこう、たまに薄い肉とか薄い刺し身とかじゃなくて、肉や魚の塊が無性に食べたくなる時ってあるじゃないですか。でかい塊のまま貪り付きたくなるような時が。え、ない?いや、人間にはあるんですって。

で、そんな時には、とにかくでかい豚ロースの塊とか買って帰ってくるわけですね。それを叩いて筋切りして、塩コショウして常温に戻して、熱々のフライパンに載せたら弱火で蓋して30分焼くわけです。

30分経っていい感じになってきたらダメ押しでひっくり返してまた10分、この間ずっと弱火ですね。とにかく中までしっかり火が通るように(豚なので)、かつ固くならないようにじっくりといきます。

そうして焼き上がった肉の塊を皿に載せてですよ、フライパンに残った豚の脂に中濃ソースとケチャップを入れて混ぜながら火を通すわけです。で、いい感じにソースが沸いてきたら先程の肉の塊に掛けるんです。

まずいわけないですよねこんなの。最高、もう最の高。ベスト・オブ・ベストです肉の塊の。騙されたと思って一度試してみてください。本当に旨くて涙が出てしまいますから。

そんな自前のレシピ紹介をしてしまうはるかリセット10巻でした。


自分の話ばかりでしたけれども、作中の都内川下りは行ってみたいと思いました。あんなん絶対楽しいでしょ。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


1巻の感想はこちら(お疲れの社会人に必要なのは休息だ)
2巻の感想はこちら(休日を全力で満喫出来る姿が羨ましい)
3巻の感想はこちら(「なにもしない」に適切なのがまさしくこの1冊)
4巻の感想はこちら(徹底的に食を追求する休暇)
5巻の感想はこちら(これぞラクに読める漫画筆頭、様々な休み方を参考にしましょう)
6巻の感想はこちら(月曜日は会社行けたら合格でいいのです)
7巻の感想はこちら(自家製梅酒はいいぞ)
8巻の感想はこちら(カレーは何曜日でもいいのです)
9巻の感想はこちら(旅行に行きたくなるので要注意)
11巻の感想はこちら(焼鳥を自宅でやるのは良いぞ)


はるかリセット 10 (チャンピオンREDコミックス)
野上武志(著)
秋田書店 2023-06-20T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥634


今日から始める幼なじみ 6巻 - 幼なじみの妹に嫉妬する男の子のことを心から幼なじみとして扱う女の子が可愛くてニヤニヤが止まらない

爆発しろ「今日から始める幼なじみ」6巻爆発しろ。

なんなんこのカップル!人目も憚らずいちゃいちゃいちゃいちゃと!本当にうらやまけしからん!爆発しろ!

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爆発しろ!


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爆発しろ!!


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爆発しろ!!!

読めば読むほどニヤニヤしてたまらんのだよ!もう!どうしてこんなに純粋で他意がなくて心から幼なじみを堪能できるんだよ!それは幼なじみじゃなくてもうカップルだろうよ!!


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幼なじみじゃ飽き足らず妹まで作ってるんじゃねーよ!嫉妬じゃねーよこの叫びは!嫉妬じゃねーよ!

こんな簡単に慕ってくれる妹作れるなら作りたいわ!どこに売ってるんですかこの妹は!金額次第では買うぞこの!


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堂々と幼なじみ宣言してんなよ!隠してんじゃねーのかよ!みんなにバレるのかとこっちがヒヤヒヤするだろ!!

大体航平がもう気づいているようにもうあなたたちは幼なじみじゃなくて周囲が認めてるカップルなんだよ!自覚しろ!幼なじみじゃなくてカップルだと自覚しろ!そして爆発しろ!


………


………


………


思わず興奮してしまいましたが、これくらい興奮してニヤニヤできる素晴らしい作品です。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


1巻の感想はこちら(幼なじみに憧れる女の子が可愛くてニヤニヤが止まらない)
2巻の感想はこちら(幼なじみを勘違いしている女の子が可愛くてニヤニヤが止まらない)
3巻の感想はこちら(幼なじみであることを公認にしたい女の子が可愛くてニヤニヤが止まらない)
4巻の感想はこちら(幼なじみの域を越えて手を繋ぎたがる女の子が可愛くてニヤニヤが止まらない)
5巻の感想はこちら(幼なじみと過ごす夏休みを満喫する女の子が可愛くてニヤニヤが止まらない)


今日から始める幼なじみ 6巻【電子特典付き】 (バンチコミックス)
帯屋ミドリ(著)
新潮社 2023-03-09T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥660


鋼鐵の薔薇 2巻 - 戦闘描写も拷問描写も丁寧過ぎて素敵

薔薇戦争のランカスター派を描く「鋼鐵の薔薇」2巻です。

いやー、前回の感想でも書いたのですが、本当に描写が丁寧。きちんとしっかり色々最後まで描ききっています。

2巻の最初は反乱軍ジャック・ケイドが2人の捕虜を互いに殺し合わせ、生き残った方を解放するというお話なのですけど、この描写に2話掛けています。

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「約束は約束だ 生かしたままで解放する」


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「脚折って 目ぇえぐってからな」

この非道っぷり。そしてこの作品のすごいところは、決闘シーンはもちろんのこと、脚を折って目をえぐるところまでしっかり描ききっていることなのです。

脚を折るシーンは当然あるとしても、目を抉るシーンはなかなか見れるものじゃないです。おまけに抉られてる最中に痛みで地面を掻きむしって爪が剥がれてしまうところとかも細かく描いてます。

不思議なのが、自分は痛いシーン結構苦手なのですけど、このシーンはきちんと見れるのです。現実味がないからなのか、久慈光久節は読みやすいからなのか、それは正直わからんですなあ。


話の方も、中世あるあるというか、偉い人の陰謀がままになるようになるというか。手のひらで踊らされているジャック・ケイドもなんだか可哀想になってくる始末です。偉いやつは悪いやつ、いつもの流れだけどこれがやはり面白い。

ジャック・ケイドとブラッド・ハーディングの戦いも、そのあとの戦いも本当に丁寧だし、読み応えがあります。

惜しいのは、戦闘が多いのであまりシナリオが進んでいないところでしょうか。新キャラや謎組織が出てくるものの、まだまだ色々伏線ばらまいている状態です。続きが楽しみになるなあ。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


1巻の感想はこちら(狼の口の久慈光久先生新作は薔薇戦争が舞台)


鋼鐵の薔薇 2巻 (青騎士コミックス)
久慈 光久(著)
KADOKAWA 2023-05-19T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥713


北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝 4巻 - トキかと思ったらアミバ!

アミバがきっちりとトキだった設定で話が進んでいく「北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝」4巻です。

4巻で改めて感じましたけど、ホントこの作品天才ですわ。「北斗の拳」の読者が、ましてや既に原作を知らなくてもネットのどこかで誰もが知っている設定をものの見事に回収していくさまに本当に腹を抱えて笑ってしまいました。

4巻はアミバ編がメインなのですが、アミバという設定は最後の最後まで出てこず、そこまではずっとトキが凶悪になった設定で続くのです。しかしドラマならでは、というか芸能界ならではの外圧によってトキを善人設定にすることになり、その力技で解決したのがアミバという偽物を急遽用意したという流れになっています。

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「…ワンパンで出血って弱体化激しくないですか!?」「前回まで互角以上だったのに!!」「しょ~がねぇだろ!!伝承者候補じゃなくなったんだから!!」

このコマでひたすら笑ってしまったwww

急遽アミバという新キャラとなり、直前まで強敵だったトキの超弱体化、そこからあれよあれよと倒されるアミバの流れ、本当に原作通りなんですが、原作でもケンシロウがやられすぎ感あったところを見事に回収しています。

本作ではドラマだからという理由付けがありますが、この流れは原作の連載時にもそんな感じだったのではないかと思えるところがまた面白いのです。

こういう、読者が疑問を持っているものに対して全部ドラマならではの答えを用意しているのが、本当に原作ファンに刺さりまくると思うのですよ。しかもネットとかで記事にしたら単にツッコミ記事になるものを、ドラマ仕立てで理由をつけてるところがやはり最高。ホント最高。ホント天才だよこの作品は。


4巻では他にも気になるところへ次々とツッコミを入れています。
例えばデビルリバース。

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「これ人類なのか!?世紀末にいったい何が!?」「まずなんで巨大なんだ!?」「どうやってここまで育ったんだ!!」


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「…でかい理由説明無しで終わったな…」「世紀末なんでもありかよ…」

ドラマとしての回答はないのですけど、それがある意味世紀末のドラマだからなんでもいいんだと説明しているようです。このシーンもまた笑ってしまった。


あとはよく言われる地下シェルターのシーン。

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「「抱っこしろよ」って視聴者に言われますよ!?」「大勢の子供達が大石チャンの演技を引き出したんだぞ!?この画を使わねぇでどうすんだ!!」

そうです、あの「もうちょっと詰めればひとりくらい入るだろ」のシーンです。これはドラマ特有の理由でオチをつけてました。ただ演者はツッコむという。読者の感想を代弁していくのがこのドラマ撮影伝なのだなあ。


感想書いてて思ったのは、読者のあらゆるツッコミをベースに、それを如何にドラマとして理由をつけて描いていくかの作品なんですよねこれ。そりゃ面白いわ、ファンにとっては。


※余談:この記事のタイトルは20年ほど前に出た北斗の拳解説書に収録されていた百人一首の中の「トキかと思ったらアミバ!」から取っています。どちらに収録されていたのかは覚えてないのですけど、この一首があったのは強烈に覚えているくらい好きです。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


1巻の感想はこちら(実写ドラマ北斗の拳で人が爆発する)
2巻の感想はこちら(同じネタの繰り返しだけではなく新しいネタの掘り下げ方が上手い)
3巻の感想はこちら(本当に実写ドラマの現場があったのではないかと錯覚させる傑作)


北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝 4巻 (ゼノンコミックス)
武論尊(著), 原哲夫(著), 倉尾宏(著)
コアミックス 2023-05-19T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.9
¥634


世紀末覇王列伝―北斗の拳究極解説書 (ジャンプコミックスセレクション)
原 哲夫(著), 武論尊(著)
ホーム社 1999-04T
5つ星のうち4.5
¥1 (中古品)


北斗の拳2000―究極解説書part 2 (ジャンプコミックスセレクション)
原 哲夫(著)
ホーム社 1999-12T
5つ星のうち4.8
¥157 (中古品)


ナポレオン~覇道進撃~ 24巻 - ワーテルローの戦いが破滅への道

ナポレオン最後の戦い、ワーテルローが開戦する「ナポレオン~覇道進撃~」24巻です。

ナポレオンはいつもどおり指揮を執って戦争に臨みます。しかし端々に出てくる滅亡へのカウントダウンがこの戦いの結末を色濃く描いてくれています。

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特にこのナポレオンが自覚する一コマ。かつての部下はほぼいなく、残った元帥たちだけで戦争を続けるナポレオン。そんな状態でイギリスとプロイセンの連合軍に敵うはずもなく。

思い返すと、連戦連勝時代のナポレオンは本当に良い将軍が揃っていました。彼らはナポレオンの指示をよく理解し、さらにその予想を上回る程の成果を上げていました。

しかし、ナポレオンが既に一度没落してしまったこの時代、残る将軍も数少なく、兵士の練度も当時と比べて高いはずもなく、思うように軍隊が動かずに次々と崩されていきます。

これって、結局ナポレオンが戦争の天才だったのは確かなのですけど、それを実現したのは当時の軍隊だったということなんでしょうね。そのあたりは「獅子の時代」を読んだらとてもよくわかります。ナポレオンの指示を聞くだけでなく、自分たちで戦争をしていた彼らがいたからこその成果だったのです。

なんかもう、晩節を汚すというか、もがき勝とうとしてるのに敵わないナポレオンを見ていると段々悲しくなってしまいます。もう少しでこのお話も終わりとなりますが、最後まで見届けます。


眠気覚め度 ☆☆☆☆

ナポレオン~覇道進撃~ 21巻の感想はこちら(遂にナポレオン失脚、タレイランの華麗なる政治)
ナポレオン~覇道進撃~ 22巻の感想はこちら(まだまだ続くタレイランの華麗なる政治)
ナポレオン~覇道進撃~ 23巻の感想はこちら(100日天下と最後の戦い)
ナポレオン~覇道進撃~ 25巻の感想はこちら(全ての運命に見放されたナポレオン)
読み切り版の感想はこちら(1812-崩壊- 前編/後編 prototype ナポレオン ~獅子の時代~)


ナポレオン~覇道進撃~(24) (ヤングキングコミックス)
長谷川哲也(著)
少年画報社 2023-04-28T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥683


バーサス - 異世界転生ならぬ異世界勢揃いで天敵に打ち勝て

魔王のファンタジー世界と見せかけてあらゆる異世界を召喚する「バーサス」1巻です。

冒頭では世界を危機に落とし入れている大魔王とその部下47魔王に支配されており、その魔族に立ち向かうため47人の勇者が希望を持って旅立つところから始まります。まさにファンタジー。

が、しかし、47人の勇者はいずれも魔王に適うこと無く、儚く散っていくのです。

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「天敵に勝つことは絶対に不可能」

昆虫にとっての鳥であるように、カエルにとってのヘビであるように、天敵に勝つことは絶対に不可能。

そんな絶望な始まりから、この天敵に打ち勝つために用意されたのが異世界召喚。別時間の世界から強力な救世主を呼び出し、この魔王を倒すことを画策します。

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「現実世界と異なる時空から…別の世界を丸ごと召喚した!!!」


そうして現れたのは装甲に包まれた銃を持つ兵士たち。その銃で次々と魔族をなぎ倒していく様はまさに救世主。

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圧倒的な力で魔族を蹂躙していく彼らはこう言うのです。


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「人類の敵によって滅亡の危機に瀕している」


こういう展開好きだなあ。絶望からの希望からの絶望。救世主と思いきや要救助者。なかなかの救いのない展開で素晴らしい。

おまけに読み進めていくと、彼らの世界だけでなく、13種類のありとあらゆる「天敵」に滅亡仕掛けている世界だけが召喚されているというのだからまた素晴らしい。いいよね、絶望からの挽回というか脱却というか希望というか、ベリーハードから始まる物語ってホントいいよね。

正直1巻時点ではこの掴みだけで終わってしまっていて、ここからしっかり面白くなっていきそうな展開となっています。13種類の天敵に打ち勝つため、13世界の人類が手を取り合って協力していくのがものすごく楽しみです。次巻も当然期待します。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


バーサス(1) (シリウスコミックス)
ONE(著), あずま京太郎(著), bose(著)
講談社 2023-04-07T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.7
¥715


ザ・ファブル The second contact 7巻 - 深夜の全面戦争

ファブル対ルーマー深夜の全面戦争編「ザ・ファブル The second contact」7巻です。

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アザミもルーマー全員SATUGAI宣言するくらいに興奮してます。意外と激情家ですね。

この7巻、ファブルメンバとルーマーメンバが闇夜で駆け引きする非常に面白い展開になっています。おまけにルーマーの構成が徐々に判明してきたり、意外なキャラが再登場したりしてダレません。シリアス戦闘回で読んでて面白いです。


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「どうやらルーマーってのはファブルとは真逆の組織形態だ── ファブルは暗殺者を育てて創るが── ルーマーは暗殺者を用途に応じて集める」

6巻までは喧嘩はするものの組織だって動いていたように見えたルーマー。しかしその実態は個人暗殺者の集合体で、その個性がぶつかりあうため、なかなか連携が取れません。そこに綻びが生じ始めます。

ただそうなると、招集しているルーマー本体がいるわけで、その本体のバックはまだまだ見えてきていません。おそらくこの深夜戦争は単なるきっかけであり、このあと大きく話が動いていくことになりそうです。

ということは、The second contact は基本的にルーマーとの戦いが繰り広げられることになるのかなあ。それはそれで面白そうだし、強敵そうだし、この先も期待できそうですね。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


1巻の感想はこちら(俺たちのアキラが帰ってきた)
2巻の感想はこちら(シリアスと緩さの融合のレベルが高くて相変わらず面白い)
3巻の感想はこちら(今度はアキラではなくヨウコを掘り下げていくのでしょう)
4巻の感想はこちら(序盤からプロVSプロの抗争が熱い)
5巻の感想はこちら(ファブルとルーマーの全面戦争が始まりそうで面白さが加速中)
6巻の感想はこちら(全面戦争開始にワクワクドキドキが止まらない)




はるかリセット 9巻 - 旅行に行きたくなるので要注意

様々な休暇方法を紹介してくれる「はるかリセット」9巻です。やっぱり早い、次は6月かな?

今回はとにかく旅行に行きたくなります。呉や大洗に行って戦艦や潜水艦やガルパン廻り等してしまうのです。

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デカいものが見たいということで呉に赴いた春河童先生。いいなあ、生戦艦や潜水艦見てみたいなあ。

呉では「てつのくじら館」で潜水艦の中を無料で見れるのだとか。こんなのよだれ出るに決まってますよね。戦艦とか歴史の建造物好きにはたまらないです。

広島は私自身行ったことがなくて、去年ちょっと行ってみようかなの候補にはしたのですけれども、結局行かなったんです。しかし、こんなにも面白そうなところがあるならこれは行くしかないですね。次の旅行は広島にしようそうしよう。

戦艦といえば、実際に行ったことがあるのは横須賀の戦艦三笠くらいなんです。あれでも十分たまらなかったので、呉なんて行ったら興奮して気絶してしまうかもしれん。


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あとは大洗で触れた「僕は八路軍の少年兵だった」のお話。この作品自体名前は聞いたことはありましたけど、未読です。

今回、この本のマーケティングなんじゃないかというくらい「僕は八路軍の少年兵だった」のあらすじを描いてくれていまして、思わず読んでみたくなってしまいました。こういう実話、面白くないわけがないよね。

この話が出てきたのも、大洗に行ってそのまま水戸に寄り、かつての「満蒙開拓青少年義勇軍」の訓練所に触れていたからなのです。これらの話が実際に起きたのはもう90年前というか、まだ90年前というか。あっという間に時代が経ちますが、歴史に触れるのは本当に面白いですね。

休暇を取る「リセット」というよりも歴史に触れる観光漫画になってきた気もしますが、個人的にはこういう方向性は大好物です。なので9巻は今までと比べて特に面白かったなあ。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


1巻の感想はこちら(お疲れの社会人に必要なのは休息だ)
2巻の感想はこちら(休日を全力で満喫出来る姿が羨ましい)
3巻の感想はこちら(「なにもしない」に適切なのがまさしくこの1冊)
4巻の感想はこちら(徹底的に食を追求する休暇)
5巻の感想はこちら(これぞラクに読める漫画筆頭、様々な休み方を参考にしましょう)
6巻の感想はこちら(月曜日は会社行けたら合格でいいのです)
7巻の感想はこちら(自家製梅酒はいいぞ)
8巻の感想はこちら(カレーは何曜日でもいいのです)
10巻の感想はこちら(ポークチャップなら任せろ!)
11巻の感想はこちら(焼鳥を自宅でやるのは良いぞ)


はるかリセット 9 (チャンピオンREDコミックス)
野上武志(著)
秋田書店 2023-04-20T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥634


僕は八路軍の少年兵だった
山口 盈文(著)
草思社 1994-04-01T00:00:01Z
5つ星のうち4.0
¥202 (中古品)


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