漫画感想

賭博堕天録カイジ 24億脱出編 24巻 - 遠藤人生の踏んばりどころ

百貨店から逃げおおせたカイジたちと大捕物を逃した遠藤の対比が描かれる「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」24巻です。

話としては真っ当な部類です。ちょっと冗長だけどまあ必要な説明してるし話に納得性があるよねの巻となっています。

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逃げおおせたカイジたちが今後の作戦を考えている状況に対し、遠藤は追い詰められています。

カイジ捕獲対策本部を担当しつつもいつまでも進捗が上がらない遠藤、遂に会長からの呼び出しをくらいます。そして事務所へ直々に迎えに来た黒崎GM。

元はといえば、利根川配下だった遠藤の上がり目は無く、一時期はカイジと沼攻略をするまで落ちぶれていました。しかしカイジのおかげで沼を攻略し、カイジを嵌めたおかげで大金を手にし浮上してきた遠藤。

そして今、利根川の政争敵であった黒崎の下でカイジ大捕物団を携え、今度はカイジのおかげで煮え湯を飲まされ続けている遠藤。なんだかんだ上がり目と下がり目のモヤモヤを束ねいていますが、いよいよ正念場です。


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黒崎もこの発言。ちなみに「人生」はそのまま「生死」に掛かっています。なんでこの人らそんな帝愛で働いているのだろう。給料いいのかな、遠藤はベンツ乗り回してるくらいだしな。

一方で、この巻でようやくカイジたちが追われている理由が判明します。もちろん兵藤の差し金なわけですけれど、勝負事に対しては公正な兵藤にしては理不尽だなと思っていました。

が、きっちり説明してくれるのです。しかもその内容は理不尽とはいえ合理的。そういうところは上手いよねやっぱり、納得はできるもの。


というわけで24巻は兵藤がいる病院までで終わります。実はこのあとの展開は知ってるので、早く25巻が読みたいです。あのシーン絶対爆笑すると思うwww

ところで24億脱出編だから24巻くらいで終わると思ったけど全然終わりませんね。言ってしまえばこのまま未完で終わるくらい続きそう。


眠気覚め度 ☆☆☆


12巻の感想はこちら (黒沢が終了した今、福本先生が一番楽しんで描いてるのはこのカイジなのかもしれない)
13巻の感想はこちら(13巻まで来てこんな逃亡戦に1巻まるまる掛けるの??)
14巻の感想はこちら (だらだらと進む展開にも関わらず毎巻買ってしまう私はまさしく信者なのだろう)
15巻の感想はこちら(1冊まるまる使った大ネタが仕込まれてるけど話は全く進みません)
16巻の感想はこちら(久々にちょっとだけ話が進みました)
17巻の感想はこちら(リサイクルショップのゴロじいにフォーカスあてすぎなところは面白い)
18巻の感想はこちら(新居生活は楽しいよね)
19巻の感想はこちら(遠藤動く!マリオ百貨店包囲網!)
20巻の感想はこちら(優雅に餃子を食べるマリオ百貨店包囲網)
21巻の感想はこちら(まだまだ続くマリオ百貨店包囲網)
22巻の感想はこちら(永遠に続くマリオ百貨店包囲網)
23巻の感想はこちら(5巻に渡って続いたマリオ百貨店包囲網脱出成功!)


賭博堕天録 カイジ 24億脱出編 24
福本 伸行(著)
フクモトプロ/highstone, Inc. 2023-07-06T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.3
¥495


その着せ替え人形は恋をする 12巻 - 職人五条新菜

クリスマスに浮かれる海夢と衣装作りに職人魂を発揮する五条くんの対比が見れる「その着せ替え人形は恋をする」12巻です。

五条くんがカッコいい巻となります。ひたすらストイック、頭の中にあるのは衣装作りのことだけ。全く妥協することなく、ただただ自分が追い求める理想への道を突き進む五条くん。カッコ良すぎてこりゃ海夢も好きぴにもなるわ。

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「頭の中に理想のものがあっても実現するのが難しい」とは五条くんのおじいちゃんの言葉。

どうしてもイメージどおりのものが作れなくて、出会ってきた人たちの経験知識の凄さと比較してしまって、自分には何もないと思い込んでしまう五条くん。まさに探求を続ける職人です。自分が追い求めるものを探求する追求者は男女関係なくカッコいい。

また、じいちゃんも理解者であり、優しく見守る立場なのが素敵なんです。


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「「もっとこう作りたかった」「もっとこう出来たはず」納得できず三十、四十、五十歳と理想に追い付けないまま ああだこうだ言い続けて 年が七十にもなれば今度は 体が追いつかなくなって…新菜も生涯納得する事はないだろうなぁ」

自身も職人だからこそ孫を理解しているじいちゃん、なんて素敵な関係性なんでしょう。そのあとの海夢へのお願いもまた素敵で、そして海夢もまた良き理解者であるところが、「その着せ替え人形は恋をする」の良さを物語っています。


というわけで、今回は終始職人五条新菜にスポットをあてた巻でした。正直なところしゅきしゅきだいしゅきの海夢の展開も好きですが、悩みながら自身の理想を追い求める五条くんの展開も大好きなので12巻はとても良かったです。むしろそっちの方が好きかも。なんだかんだ、やっぱり熱い物語が好きなんだなあ。


眠気覚め度 ☆☆☆☆☆


8巻の感想はこちら(五条くんの心の扉が開いた音が聞こえる)
9巻の感想はこちら(五条くんが今までで一番の恐怖を感じる巻です)
10巻の感想はこちら(恋する海夢の悩む思いにニヤニヤする)


その着せ替え人形は恋をする 12巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
福田晋一(著)
スクウェア・エニックス 2023-09-25T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.9
¥730


アニメ感想はこちら

1話の感想はこちら
2話の感想はこちら
3話の感想はこちら
4話の感想はこちら
5話の感想はこちら
6話の感想はこちら
7話の感想はこちら
8話の感想はこちら
9話の感想はこちら
10話の感想はこちら
11話の感想はこちら
12話の感想はこちら


バキ道 17巻 - 何しに出てきたの宿禰くん??

祝!バキ道完結!の「バキ道」17巻です。短かったな、今までで一番短かったな。

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なんだろうなあ、この展開。いいのかなあこんな結末で。17巻も掛けて描きたかったのってこんな結末なんだろうか。

最後の最後で刃牙と宿禰が正式にやって終わりになります。なりますが、バトルの面白さは10巻の小結と戦った時の方が20倍は面白いです。あの小結戦ですら単なるいじめだったのに。

なんというかもう、刃牙を強くしすぎたんじゃないだろうか。グラップラー時代の良い戦いする刃牙は何処へ行ったのだろうか。

格闘漫画としての面白さが全くなくなっています。バキはもう長い間、格闘漫画ではなくてバキというジャンルを確立しているので、格闘漫画として捉える事自体が間違っているのですね。

格闘漫画が読みたいなら、今は「ゆうえんち -バキ外伝-」の方が「バキ道」よりも5万倍は面白いのでそちらをおすすめします。


あと、巻末にグラップラー刃牙のリメイクとして初代最初のシーンが掲載されています。原作に割りと忠実に、そして大胆にリメイクされており、食べたはずの梅干しも有名な炭酸抜きコーラの解説をした人物も無くなっています。解説は独歩ちゃんに。それでいいんだ。。。

ホント、色々残念だったなあ。「バキ」の終盤も「範馬刃牙」もなかなかひどかったけれど、「バキ道」はこれまでで一番ひどかったなあ。※「刃牙道」は割りと好きでした。


次作の「刃牙らへん」は、この「バキ道」17巻の後半で作中言及されていました。

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相撲いじめしてたメンツが刃牙らへんかあ。この刃牙らへんが一体どういうことをしてくれるのかなあ。

もうこのメンツ同士がぶつかってほしいのだけど、果たしてそうなるのだろうか。。。


眠気覚め度 ☆


1巻の感想はこちら(いまさら相撲編が始まるのかと思ったけどとんでもない強キャラに期待していた。期待していた。)
2巻の感想はこちら(いくらなんでもオリバが可哀相でしょこれ。。。)
3巻の感想はこちら(腑に落ちない御老公が1話に2回も見れてしまいます)
4巻の感想はこちら(このまま刃牙と宿禰がやれば展開が全然違っただろうに)
5巻の感想はこちら(相撲いじめを開始する前の相撲によるポッと出キャラいじめ)
6巻の感想はこちら(超強力な過去キャラとの相撲いじめ開幕)
7巻の感想はこちら(達人渋川剛気と武神愚地独歩による相撲いじめ)
8巻の感想はこちら(天才喧嘩士花山薫による相撲いじめ)
9巻の感想はこちら(愚地克己と烈海王による相撲いじめ)

10巻の感想はこちら(相撲篇いつまでやるの?)
11巻の感想はこちら(相撲いじめ完了、横綱の扱いがあまりにも酷い)
12巻の感想はこちら(ジャックハンマーって強キャラのクセにいまいちパッとしないよね)
13巻の感想はこちら(ジャックハンマーが美味しそうに宿禰を食べます(物理的に))
14巻の感想はこちら(蹴速が出てきたけど求めてるのはそういうのじゃないんですよ)
15巻の感想はこちら(何しに出てきたの蹴速くん??)
16巻の感想はこちら(小指無いだけでこんなに差がつくのはよくわからないけどオリバ素敵)


バキ道 17 (少年チャンピオン・コミックス)
板垣恵介(著)
秋田書店 2023-09-07T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.1
¥475


賭博堕天録カイジ 24億脱出編 23巻 - 5巻に渡って続いたマリオ百貨店包囲網脱出成功!

遂に、遂に、遂に百貨店から脱出した「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」23巻です。

長かった、長かったなあ。以前書いた感想記事のタイトルを遡るだけで4巻もマリオ百貨店包囲網が続いていることがわかって笑ってしまいました。この23巻も含めば実に5巻です。いや、こんなん笑うしかないやろ、週刊だったとしても1年以上続いてるんだぞこれ。

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「今 どこ?」じゃねーわwwww

追い詰められた遠藤はカイジを裏切って星を売った安藤よりも面白いなー。(安藤はそもそも面白くないか)

思い返すと遠藤ってすごく面白い役柄ですよね。最初はカイジの借金からさらに借金地獄に落とすためにエスポワールへ招待し、次は鉄骨渡らせて、指がくっついたらのこのこ出てきたカイジを地下送りにして、一緒に沼を攻略して、そんでやっぱり裏切って、今度は追う立場になってるという。

よくよく考えると、これはカイジの命を賭したギャンブルがメインというよりも、カイジと遠藤の永遠に続く関係性を描くラブコメなのかもしれません。そりゃそうか、もうちょっとで30年の付き合いになるわけだし(現実時間)。

作中だとどれくらいなのかな、数年ってとこなのかしら。今の24億脱出編も90年代後期っぽいし。一番時間経ったのは地下労働編だろうしね。


とにもかくにも、ようやくマリオ百貨店包囲網に終止符が打たれました。賭博黙示録時代ならEカードやって鉄骨渡り始まるところくらいです。そう考えたら、5巻ごとき短い方なのか。


眠気覚め度 ☆☆☆


12巻の感想はこちら (黒沢が終了した今、福本先生が一番楽しんで描いてるのはこのカイジなのかもしれない)
13巻の感想はこちら(13巻まで来てこんな逃亡戦に1巻まるまる掛けるの??)
14巻の感想はこちら (だらだらと進む展開にも関わらず毎巻買ってしまう私はまさしく信者なのだろう)
15巻の感想はこちら(1冊まるまる使った大ネタが仕込まれてるけど話は全く進みません)
16巻の感想はこちら(久々にちょっとだけ話が進みました)
17巻の感想はこちら(リサイクルショップのゴロじいにフォーカスあてすぎなところは面白い)
18巻の感想はこちら(新居生活は楽しいよね)
19巻の感想はこちら(遠藤動く!マリオ百貨店包囲網!)
20巻の感想はこちら(優雅に餃子を食べるマリオ百貨店包囲網)
21巻の感想はこちら(まだまだ続くマリオ百貨店包囲網)
22巻の感想はこちら(永遠に続くマリオ百貨店包囲網)
24巻の感想はこちら(遠藤人生の踏んばりどころ)


賭博堕天録 カイジ 24億脱出編 23
福本 伸行(著)
フクモトプロ/highstone, Inc. 2023-05-08T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.3
¥495


ナポレオン~覇道進撃~ 25巻 - 全ての運命に見放されたナポレオン

ナポレオンが皇帝を退位する「ナポレオン~覇道進撃~」25巻です。

ワーテルローの戦いは非常に見応えがありました。噛み合わない歯車、上手く行かない意思疎通、どこまでも徹底抗戦するウェリントン公爵アーサーウェルズリー、騎兵部隊が歩兵に突撃するも、方陣で悉く凌がれるシーンなど本当に最高でした。

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ナポレオンの元に残った数少ない元帥ネイの大失策。これが引き金になり、次々と運命の女神に見放されるナポレオン軍はこれまでにないくらいな悲惨さを見せます。「獅子の時代」から考えると全くあり得ないくらいの敗退です。


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「世界が俺を拒んでいる だから勝てる戦いに負けた」

敗北後、冷静に自分が置かれた状況を振り返るナポレオン。パリを追われた時から、いや、ロシア遠征に失敗したその時から徐々に歯車は狂い始め、フランス第一帝政は終焉を迎えます。


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何よりこの歴史が凄いと思ったのは、物語の序盤から出ていたフーシェが最終的に実権を握ることです。また、この時かつてナポレオンへイタリア方面軍の指示を出したラザールカルノーも出てきてるところが凄い。

長いとはいえ、ナポレオン1人で戦ってきた数十年、かつての権力者が再び権力へ返り咲くのが、当時のフランスが激動であることを物語っています。

一番良かったのは、上記コマをめくったところに出てくるフーシェの顔なんだなこれがwww


実は私、ナポレオン時代のフランス史はしっかり勉強したことが無くて、この「ナポレオン」シリーズで初めて歴史に触れました。本当に本当に面白いですね。ナポレオンの性格や政治手腕、そして抜群の戦争センスがものすごく刺激的で最高に素敵でした。

さすがにもう終わるのかな?続いてもあと数巻かな?何はともあれ最後まで楽しみです。


眠気覚め度 ☆☆☆☆

ナポレオン~覇道進撃~ 21巻の感想はこちら(遂にナポレオン失脚、タレイランの華麗なる政治)
ナポレオン~覇道進撃~ 22巻の感想はこちら(まだまだ続くタレイランの華麗なる政治)
ナポレオン~覇道進撃~ 23巻の感想はこちら(100日天下と最後の戦い)
ナポレオン~覇道進撃~ 24巻の感想はこちら(ワーテルローの戦いが破滅への道)
読み切り版の感想はこちら(1812-崩壊- 前編/後編 prototype ナポレオン ~獅子の時代~)



ナポレオン~覇道進撃~(25) (ヤングキングコミックス)
長谷川哲也(著)
少年画報社 2023-08-30T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.7
¥683


野人転生 7巻 - 人の悪意に巻き込まれまくる展開が最高

いつもどおり沢山の悪意に囲まれて可哀想なノーチートノースキル異世界転生「野人転生」7巻です。良い出会いもあるけど不憫やなしかし。

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新しい街でいざこざに巻き込まれてギルドにも囲まれる野人。もともとシリアスでシビアな展開が魅力的なこの作品ですが、こうも毎回ひどい目に会うと可哀想になってきます。それがこの作品の良いところでもあるのだけど。


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良い顔するようになったわwww

不道徳、非道で残忍な人間に出会う度、そして命を狙われる度に、自衛のためにも他人のためにも相手の生命を奪うことを厭わなくなった野人。しっかり世界に順応して、暴力こそが身を守るための最大の手段を地で行っています。

このような、生き残るためのスキル全開なのがこの作品の本当に良いところです。よくある「魔物よりも人間が一番怖い」展開が続いてますが、それが妙に人間臭くてリアルで素晴らしい。

また、野人も敵対する相手には非情なだけであり、心開いてくれる相手には誠実な対応をする青年です。そういう展開もあってホッコリするシーンが、人間の悪意との対比としてうまく表現されていて素敵。野人転生じゃなかったら泣いてたかも。

主人公格としてもものすごく真っ当なのだからもっと人気出てもいいのになあ。地味なのかなあ。地味なんだろうな。

まだまだ続きが楽しみでたまりません。


眠気覚め度 ☆☆☆


3巻までの感想はこちら(ノーチートノースキル転生で生き残れ)
4巻の感想はこちら(ノーチートなのに人間からも狙われるのが素敵)
5巻の感想はこちら(第1部完ッ!!)
6巻の感想はこちら(第2部スタートで早速追われる野人が最高)


野人転生(7) (電撃コミックスNEXT)
小林 嵩人(著), 野人(その他)
KADOKAWA 2023-08-24T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥663


はるかリセット 11巻 - 焼鳥を自宅でやるのは良いぞ

2ヶ月に1度のお楽しみ「はるかリセット」11巻です。早い、早すぎる。光陰矢の如し。

いつもいつも優雅に休んで楽しむ姿がなんと心から羨ましくなる「はるかリセット」なんですが、11巻もホントに羨ましい。

なんせ雪が見たいという理由だけで富山に旅行したり、仕事とはいえ鹿児島に旅行したり気楽に行き過ぎ。おまけに歴史を紐解く史跡巡りを堪能してるのがまた羨ましい。

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こんなところ見れたら絶対に面白いでしょう。次旅行する時には候補にしたいくらい。

閑散期に自由に休みが取れてお金がいくらでもあれば自分も行きたいところ。羨ましすぎる。毎度旅行したくなりたすぎる。

おそらく春河童先生の、というか作者の野上武志氏の旅行趣味と自分の旅行趣味が一致し過ぎなんでしょう。戦時中の歴史に溢れた史跡とか面白いに決まってるんです。そういうところを刺激してくるから刊行ペースが早くてもやめられんのよなあ。


そして今回もありました料理回。なんと焼鳥回。
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自身で鶏肉だったりレバーだったりを買ってきてグリルで焼くだけではあるのですけど、これが本当に抜群に美味しいのです。

炭火が無くてもグリルで十分です。あとは素材の味が大事なので、鶏ももは必ず国産を買うこと。安いからといってブラジル産にすると雑な味になります。

そして私の場合、塩は普段からヒマラヤピンクソルトを使っています。これが肉料理に本当に合うんです。胡椒もブラックペッパーをミルで挽くタイプなので、塩コショウはそれで。

あとは鶏ももは大きめのひとくちサイズにして、串で刺して、グリルの一番弱火でじっくり10分15分焼くだけです。グリルで焼くと余計な脂が落ち、じっくり焼いてるのでとってもジューシィーに仕上がります。

店であるようなサイズの鶏ももにはしないので食べごたえも本当に抜群。たまらんのです。他、レバーやハツも大抵安く売ってるので(鶏ハツ鶏レバーね)、それらもやってしまえば一夜の宴の始まり始まり。しばらくやってないからやりたくなってきたw

そんなわけで前回に続きまた料理話になってしまいました。それではまた2ヶ月後を期待しましょう。


眠気覚め度 ☆☆☆


1巻の感想はこちら(お疲れの社会人に必要なのは休息だ)
2巻の感想はこちら(休日を全力で満喫出来る姿が羨ましい)
3巻の感想はこちら(「なにもしない」に適切なのがまさしくこの1冊)
4巻の感想はこちら(徹底的に食を追求する休暇)
5巻の感想はこちら(これぞラクに読める漫画筆頭、様々な休み方を参考にしましょう)
6巻の感想はこちら(月曜日は会社行けたら合格でいいのです)
7巻の感想はこちら(自家製梅酒はいいぞ)
8巻の感想はこちら(カレーは何曜日でもいいのです)
9巻の感想はこちら(旅行に行きたくなるので要注意)
10巻の感想はこちら(ポークチャップなら任せろ!)


はるかリセット 11 (チャンピオンREDコミックス)
野上武志(著)
秋田書店 2023-08-18T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.9
¥634


ゆうえんち -バキ外伝- 3巻 - 昔の刃牙にあった魅力が詰まっていて最高

話が、というか時代が大きく動いた「ゆうえんち -バキ外伝-」3巻です。やっぱり今の本編よりも2000倍面白い。

3巻は、葛城無門の子供時代が終幕し、柳龍光の名前が出てきて、時代が流れます。そう、ちょうどユリーチャコフスキーと花山薫がぶつかる時代に。

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もちろんこのあたりは原作のお話なので、数ページしか取り上げられません。

このあたりでわかった事実として、無門はバキや花山の数歳年上というところです。この当時の花山は15歳か16歳だったはず。バキはその1つ下くらいです。

それに対し、バイトで生計を立てていたり梢にお兄ちゃん呼ばわりされている無門は18歳です。もしこのまま柳龍光と激突するなら、バキが戦ってた歳と同じくらいで柳龍光とやるのかな。


3巻では話が大きく動いて、太山が柳龍光とやった形跡があったり、柳龍光と同じく空道を使う神野仁が出てきたり、更に関係者のマスター国松が出てきたりします。

そして神野仁と無門が少しやり合うのですけど、これが最高にたまらんのです。

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ここの戦闘シーン、神野仁は空道を全面的に使ってきます。そしてそれを人体に対してだけでなく、移動手段としても用いているのがお見事。単なる力比べじゃなくて駆け引きになってるところが昔のバキっぽくて素晴らしいのです。


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マスター国松の登場シーンも本当に素晴らしい。正直「バキ」をあまり読み返していないのでほとんど覚えていなかったのですが、見た目から一発で記憶を引き出されるほどの強烈な個性、魅力あるキャラはやはりこうでなくては。


ホント面白いなあ。これがスピンオフじゃなくて本編ってことにならないかなあ。それくらい傑作だと思うのですよ。

そして、ユリーとか出てきたことから「グラップラー刃牙」を読み返してたら数時間経ってました。やっぱ刃牙の幼年期篇は魅力たっぷりやで。


眠気覚め度 ☆☆☆☆☆


1巻の感想はこちら(最近の本編よりも断然面白い外伝小説コミカライズ)
2巻の感想はこちら(強キャラ勢揃いで今の本編より2000倍面白い)


漫画 ゆうえんち -バキ外伝- 3 (少年チャンピオン・コミックス)
藤田勇利亜(著), 夢枕獏(著), 板垣恵介(著)
秋田書店 2023-07-06T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥634


無能なナナ 11巻 - 人類の敵がアップデートされた

監獄生活が続く「無能なナナ」11巻です。

今回、なんと今までとはちょっと違った流れになっています。今までは大抵能力者との戦いがメインだったのですけれど、11巻はキョウヤの過去やこのあとみんなでどうするかの話、そして人類の敵に関してと割りと話が動いた気がします。

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「能力者が人類の敵」説は第1話から出てきていた内容です。そもそもナナが島に来たのは人類の敵である能力者を全て抹殺するためでしたし。

それがですね、その人類の敵についてアップデートされるのが11巻なのです。

正直、これが本当に人類の敵なのか、それともブラフなのかはまだ定かではないですけれど、これが事実だとしたら話はまた大きく変わってきますよね。そういう観点で、話が割りと大きく動いたなあと。

話も段々と対能力者から、能力者同士で協力して脱獄しようの方向になって来たのもグッド。中島も色々と揺れてきてるし、なかなか展開が楽しみです。

正直なところ、これ以上単に能力者とやり取りするの展開はそろそろ飽きたので、この方向で話を動いていくといいなあ。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


9巻の感想はこちら (327ページのぶ厚さで遂に話が大きく動き出す)
10巻の感想はこちら (第2部は3年後からスタート)


無能なナナ 11巻 (デジタル版ガンガンコミックス)
るーすぼーい(著), 古屋庵(著)
スクウェア・エニックス 2023-07-12T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥790


33歳独身女騎士隊長。 3巻 - ギャグとエロとあんなことが混ざってマヨネーズになっている傑作

個人的に超傑作だと思っている「33歳独身女騎士隊長。」の3巻です。3年に1回しか続刊が出ない本作、連載としては90ヶ月続いているそうです。約8年で3巻、小学生が高校生になっている期間ですね。

さて、私が何故この「33歳独身女騎士隊長。」が傑作だと思っているかというと、ギャグとエロとある種のシリアスが良い感じに高レベルで融合されているからなのです。

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作中でも混ざりようがない要素が綺麗に混ざっていると揶揄された主人公こと33歳独身女騎士隊長のメイル。まさしくこのマヨネーズのようなメイルがこの作品を見事に物語っていると言えるでしょう。

本作品は基本的にエロギャグなんです。男日照りで未経験で日々自慰にふけっているのだけれど、女騎士としては超優秀で誰よりも強くて、忠誠心もなんだかんだあって、でも怠惰なところもあるので良い感じに力を抜いているのがメイルなわけですが、だからこそ妙に納得がいくというか。

なので基本はエロを求めてるメイルの話になりますし、野盗退治となれば徹底的にぶち殺して終わりますし、王女護衛となれば隊員全員で真面目に仕事へあたります。

その内容がどれもこれも面白おかしくて本当に素晴らしいのです。


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3巻の例ですと、王女護衛行軍するにあたり、新米騎士の初仕事が道中に設置されたトイレの糞尿の始末なのです。護衛をするだけでなく、国のためのインフラ対応もするのがクロノワーク王国の女騎士の使命です。

そしてそんな汚れ仕事を嫌々こなしつつも、報酬は肉食べ放題というだけで仕事を頑張る気になる新米女騎士たちは、まさしくメイルたちの若かりし頃なのでしょう。

そういった、騎士としての忠誠心と、人間としての色欲食欲を始めとする人間臭さとが大いに入り混じっているのが「33歳独身女騎士隊長。」の面白さと言えます。


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そしてその面白さを更に加速しているのがシルビア王女。この王女がめちゃめちゃ策略家で、あれよあれよと指示をするだけで政局が大きく動く天才なのです。言ってしまえばクロノワーク王国の頭脳担当。

それでいて、国のために色々画策しているというよりは、シルビア王女本人の欲望のために国を動かしている始末。おまけにそれで国が更に繁栄する結果となっているのがまた面白い。このシルビア王女があるからこそお話の面白さが際立つことになっています。というかシルビアいなかったら話動かないしなw

なので、どちらかというとシルビアに振り回される女騎士たちという構造なのです。それがやがて国同士の対立となり、国同士の公益となり、果てはクロノワーク王国の発展に繋がると。

そして作中では一切国の発展なんか考えておらず、好き勝手にやってるだけで発展している結果なのがまた良いんです。難しく考えること無く、ただただラクに読めますし。だから本当に好き。


3巻だとソクオチ王国の話になっていまして、なかでもオサナ王子の優秀さが際立っていました。最初はエメラ王女に惚れるだけのポッとで駄目王子でしたが、すっかり3巻では覇者の風格に。それでもシルビアに敵わないのがやはり可愛いところだけれどw

あと3巻で面白かったのはメイルの家名がはっきりしたところです。キガ家なんですメイル。つまり本名はメイル・キガ。気が滅入るです。

ここまではまだ笑わなかったんです。だけど、姉の名前が「フレール」だったり、妹の名前が「シレーヌ」だったのが完全にツボりました。センスあるわあ。


というわけで、3巻も抜群に面白かったです。正直なところ、1巻2巻の方が面白かったと思いますが、それでも十分なくらいに面白い3巻でした。4巻は3年後かな?楽しみですね。


眠気覚め度 ☆☆☆☆☆


33歳独身女騎士隊長。(3) (KATTS)
天原(著)
KATTS 2023-07-12T00:00:00.000Z
5つ星のうち5.0
¥940


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