異世界転生した実家がコンビニの男がコンビニ商品で異世界無双する「イセカイ・オブ・ザ・デッド」2巻です。最終巻となりました、残念です。

惜しいなあ、個人的にはアホに振り切ってて結構好きだったんですけど。

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1巻の時点でラスボスになるだろう聖王が出てきて、しかもそれが先に死んだ父親だったという展開は凄く良かったと思うんですよ。目的が明確になるし、伏線をだらだら引き伸ばすことなく話が発展するし。

おまけにこの時点で既にやりあえるくらいの強さが備わっていて、というよりも父親側もそこまで手練れじゃなくてうまいことバランスが取れていたと思うのです。そう、北斗の拳でケンシロウとラオウが初めて戦った時のように。

ただ2巻を読み進めると、正直そこから尻すぼみな展開に感じてしまうのがどうしても勿体なかったです。先にラスボスを出してしまったことの弊害か、いまいち盛り上がりに欠けてしまった感があります。

何よりも、2巻の時点でゾンビの脅威があまりなくなってしまって、ゾンビを操るものとの戦いになってしまったのがよくなかったのかもしれません。相手のメインがゾンビじゃないならコンビニ商品使う必要なくなっちゃってたしなあ。

そして打ち切り?が決まってしまったからなのか、主人公の貯金を切り崩してコンビニ商品を買っていた流れで、一気に大判振る舞いしてしまったのもなんだかなあと。

あ、途中の異世界の金が必要なくだりで胡椒を換金対象にしたのは面白かったです。ドラクエ3を思い出してしまいました。


そんなこんなで、新キャラを次々と出したのはいいものの、一気に駆け足で話が進み結末を迎えてしまいました。しかし、しっかり納得行く形で締めてくれたのはすごくよかったです。聖王となった父親とどうやって決着つけるのかと思いきやなるほどそうきましたかと。

なんだかんだで楽しんで読んでたので終わってしまったのは寂しいですが、よくある完全打ち切りエンドではなかったのはお見事です。


まあ、ゾンビ+コンビニ商品メソッドが崩れた時点で続けるのは厳しかったのかなあ。同じ様なネタだと「宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する」とかで既にやっちゃってるしな。となると、もっとゾンビを全面にサバイバルすればもう少し違ったのかもしれません。

しかしこれは、ゾンビものの定めなのかなあ、ゾンビ対策できちゃったらゾンビの意味なくなっちゃうもんね。だから大抵怖いのはゾンビじゃなくて人間になってしまうわけだし。対策出来ないと襲われるだけの展開続くだけだし。使い古された定番メソッドのお約束を破るのは難しいですね。


眠気覚め度 ☆☆☆


1巻の感想はこちら(コンビニ使って異世界のゾンビを撃破しよう)