毎回これぞ少年漫画の王道と高評価している「ダンダダン」5巻です。

5巻も王道ド真ん中でしたねえ。4巻から登場したキャラがそうなるんだろうなと思っていたらやっぱりそうなりました。仲間を集めるフェーズなんでしょう、着々と悪霊集めが捗っている気がします。

しかし、特に悪霊集めをしようとしているわけではないのに、勝手に事件に巻き込まれて集まってくるのが面白いところ。アクロバティックさらさらからの流れのせいで必然的に新キャラはその傾向を探ってしまいます。

ただ、そんな予想できるド真ん中を突っ走りつつも、しっかりと話しの軸が設定されていて奇妙で気持ち悪くて愉快で不快なオカルトもとい人間描写されるところが、ダンダダンを面白くしている要素なのでしょう。

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5巻の素晴らしいところは敵の対象が人間になったことでしょう。これまでは悪霊だったり宇宙人だったりでしたが、今回はこの異様な人間たちです。

ある種の宗教に陥り、自分たちがやっていることが完全な正義だと認識して、オカルンたちを巻き込んでいく姿は、まさしく人間の汚い部分を描写しています。

こういう如何にも人間臭いの好きなんですよねえ。人間の傲慢だったり悪意だったり、綺麗事で済まさない展開がホント好き。それにイライラしたり、頭に来たり、ひどい目にあってスカッとしたり、色々と感情を揺さぶられるのが人間臭いことの面白さだと思います。


そして何より王道の面白さを引き立てているのがその展開の速さでしょう。だらだらと間延びした展開は一切なく、必要なことが次々と起きていきます。なので非常にテンポが良く、一気に読み進めてしまいます。やっぱりテンポが良いというのは作品を面白くする重要なファクターなんですね。

特にバトル要素も多分に含んだ「ダンダダン」はバトルの展開がスピーディなのもあり、話自体がとても早く進む傾向にあります。

それに対して、導入だったり人物描写、状況描写は丁寧にすることで、必要なことはしっかりと伝えて、話のスピードは落とすことなく一気に展開していきます。その点が非常に好感触。きちんと1冊ずつ大きく話が展開するのがお見事ではないでしょうか。


もう十分に知名度を稼いでいる作品だと思うのですが、やはり評判通りその面白さは折り紙付きだなと思う次第です。普段あまり集英社の作品、特に最近のジャンプ系は読まないのですが、「ダンダダン」はどうしても読みたくなってしまう。面白い。

当然次巻も期待です。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


1巻の感想はこちら(これは必読!間違いなく人気が出る!)
2巻の感想はこちら(非常に高水準の作品、実に面白い) 
3巻の感想はこちら(少年漫画の王道とはまさにこの作品でしょう)
4巻の感想はこちら(宇宙人のお約束を全面で使う演出がお見事)
6巻の感想はこちら(王道で展開が早い作品が面白くないわけがない)


ダンダダン 5 (ジャンプコミックスDIGITAL)
龍幸伸(著)
集英社 2022-05-02T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.9
¥502