まだかまだかと待ち侘びていたら来月には17巻が出るというこのタイミングでKindle版が配信された「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」15巻です。福本先生が自費出版してるのでタイミングは講談社の紙版とは違うんですよね。じっくり待つしかないか。

とはいえ、いまのカイジを果たしてじっくり待つほど期待している人はどれくらいいるのか。

と、そんな感じで、正直いつもどおりのだらだらしてる展開だなと読み進めていました。13巻14巻でただただ無駄に続いたカーチェイスがようやく終わって、石高さんの家にお世話になる話で終わります。かなりしばらく前にTwitterで見かけたカイジが布団に飛び込むシーンは一体いつになったら出てくるんだ。。。

そしてこの石高さんちの展開が、もう完全に黒沢と同じなんですよ。子供部屋おじさんのような石高さんの親に対する態度とか、ご両親が妙に仲が良い表現とか、本当に黒沢でやってたことと同じ。やっぱり福本先生は黒沢が終わった今、カイジを全力で楽しみながら描いているんだろうなあ。

が、あまりにもその展開がだらだら。いつまでもカイジたちが隠し持ってるカバンの中身は特殊性癖のエロ本だと思い続けるし、隙きあらばそれを覗いてやろうとし続けるし。

それに対してカイジが取ったカバン封じの行動も、さも特殊なトリックかのように見せて話を展開していたけれど、それ誰でも思いつくような内容ですからというツッコミがされそうなレベル。黒沢でももうちょっとひねりが入った展開になっていたような。

というように、いつもどおり半分文句たらたらで、斜め読みする勢いで読んでたんです。だけど不覚にも今回、大笑いしてしまった

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このシーン、これはちょっと予想外過ぎて本当に笑ってしまったw

この巻を読んだ方ならわかると思うのですが、ここまで来るのにあまりにもくだらなさ過ぎて、しかもおっさんが考える性癖の、しかも到底普通の人は許容できない性癖の話が続きまくるんですよ。たぶん人によっては嫌悪感を感じるレベルで。

自分もあまりにもどうでもよくて思わず斜め読みしてたくらいです。それくらいこの巻は話に展開がなくてつまらなくてくだらなかった。

だけどこの展開、このためだけにまるまる1冊使った話だったのかと。もしもそこまで考えての展開だったのなら策士ですよやはり。だって15巻の最初に出てきたポチが15巻の最後で綺麗に回収されるんだから。

これはしてやられたなあ。ホントに冗談でなく、笑ってしまった。決して、これだからカイジを読み続けられるのはやめられないんだとは口が裂けても言えませんが、今巻は感服しました。お見事。


なお、物凄く的確なレビューがあったので紹介します。
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読まなくても大丈夫です。
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※詳しくは直接作品ページのレビューを参照してください。


眠気覚め度 ☆☆☆


12巻の感想はこちら(黒沢が終了した今、福本先生が一番楽しんで描いてるのはこのカイジなのかもしれない)
13巻の感想はこちら(13巻まで来てこんな逃亡戦に1巻まるまる掛けるの??)
14巻の感想はこちら(だらだらと進む展開にも関わらず毎巻買ってしまう私はまさしく信者なのだろう)
16巻の感想はこちら(久々にちょっとだけ話が進みました)
17巻の感想はこちら(リサイクルショップのゴロじいにフォーカスあてすぎなところは面白い)


賭博堕天録 カイジ 24億脱出編 15
福本 伸行(著)
フクモトプロ/highstone, Inc. 2022-01-06T00:00:00.000Z
5つ星のうち3.6
¥550