アニメ化が発表された「神無き世界のカミサマ活動」5巻です。これまたびっくりアニメ化ですか。アニメ化するにしても原作部分が足りないんじゃないかと思うところ。

それから一時期このサイトの検索履歴で「神無き世界のカミサマ活動 打ち切り」を見かけたのですが、打ち切りどころかアニメ化で順風満帆じゃないかと。打ち切りとか最終回とかの噂が出たのはなんだったんでしょう。

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5巻は4巻の最後でプロデューサー的な匂わせから続いた音楽活動の話が展開されます。5巻を読み始めたらなんだっけこの展開となり、思わず4巻を読み直しました。

4巻時点で音楽のおの字もなかったくらいだったのでこの急展開はちょっとびっくり。ただ、音楽とはなんぞやから始まってひとつずつ丁寧に展開するのではなく、最初からこの結論を出してきたのは上手いと思います。話がわかりやすいです。

このスタートから、音楽とはなんぞやの話から楽器がどうしたという流れの説明になっています。そのため変に間延びせず、すんなり話に入ってきます。

しかも音楽を取り入れた理由が信仰度が深ければ神様の能力に貢献できるという結論付きで、単なるネタではなくてしっかりとストーリーに絡めた展開になっています。お見事です。


それ以降はガイアの話になります。信者を少しずつ集めようとしているが、対象を子供に絞っているガイア。前述の音楽を使うことにより信仰度の深さが神様の力になるという設定の元、家族という最小単位の宗教は強力な信仰力になるということに上手く繋げています。

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「どの家族にも独自の儀式があり 家主という指導者がいて 構成員同士の絆も強い 「家族」は宗教団体そのものだ」

言われてみるとそうですね。家族というのは宗教の最小単位です。思い返すと、家を出てからの世界の広がり方は本当に違ったなあ。家から出ない子供のうちは社会って家族なんですよね。だから家族が言っていることが正しいとなってしまう。つまりそれが宗教。たしかになあ。

そんなガイアの家族宗教を今のうちに潰しておこうというのが5巻のメインです。

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「お姉さんとイイ事して遊ばない?」

ガイアを潰すためにガイアの子どもたちを家族から引き離そうと動き始めたのが再登場したダキニです。性欲を司るダキニが再登場します。エロの限りを表現したダキニが再登場します。聖行為を流行らせたダキニが再登場して、ショタにイイ事して遊ぼうと誘惑するのです。


そんな5巻になっています。しっかり宗教の話は絡め続けるし、エロ担当のダキニは再登場するしでまだまだ目が離せない展開になっています。全然「打ち切り」のような雰囲気もないし、むしろアニメ化もするし、むしろこれから要注目になりそうな気がします。


眠気覚め度  ☆☆☆


3巻までの感想はこちら(異世界で起こす宗教戦争)
4巻の感想はこちら(宗教と熱狂は紙一重)


神無き世界のカミサマ活動(5) (ヒーローズコミックス)
朱白あおい(著), 半月板損傷(著)
ヒーローズ 2022-04-27T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
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