北斗の拳が実写ドラマであったという設定で原作のとんでも設定を試行錯誤し表現する「北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝」2巻です。

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「だったら私を…ユリアを殺しましょう!!」

サザンクロス篇で本来ならシンを倒してユリアと再開する予定のはずが、大手事務所のシン役とユリア役の濡れ衣熱愛報道からユリアを退場させないとならないことの対策でユリアを殺すことに。これが現場で咄嗟の判断をした結果になっているのが面白い。

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「じゃあ…ユリアの人形が必要ですね!シンの手がめり込んで血が噴き出るやつ!」

この爽やかな顔してユリアの殺害人形作ろうという発言にホント笑ってしまったw

そのあとはシンの最期のシーンの話になり、事務所からシン役が爆発するのはNGになって、シンもユリアもダイブして死ぬという設定にしたのがまた面白かった。

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まずシンが十字架の形に打ち込まれてそこから爆発する力のいれように笑ってしまうw


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「いつか…いつか必ず爆死させてやるからなぁ!」「爆死したいわけではないんだが」

この爆発人形を使えないことに対して、「いつか必ず爆死させてやる」の号泣しながら言うセリフが妙にツボにはまってしまってw ここは声出して笑ってしまった。


そしてサザンクロス篇が終わって1クール終了。盛況のため次回作も作りましょうと、GOLAN篇とジャッカル篇に話が移ります。

ここからがちょっと予想しなかった方向に行って、作品として見事だなと思いました。

というのも、1巻から続くサザンクロス篇までは、基本的に北斗の拳のとんでも設定をどうやって再現するかに終始していました。それが、2巻の途中から入るGOLAN篇ジャッカル篇では、なんと俳優役の葛藤に切り込んでおり、演者として如何に成長していかなければならないかという方向に持っていっているのです。

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「そ…そうだ!僕も武術を身につけて本物になればいいんだ!!」

しかもその結果と北斗の拳のとんでも再現にきちんと結びつけています。特殊装置でなんとかするだけでなく、役者が演じ方をどうするかの方向に変えているのが非常に上手い展開ではないでしょうか。

もちろん、とんでも展開を現場で頭を悩ませて実現していくだとか、面白い表現をしようとしたら原作通りになったという流れは変わってません。そのアプローチが変わらないのに、役者の意識を刺激する展開したのはホントよかったです。

このおかげで単調な展開を繰り返す作品ではなくなっています。単なるネタ漫画の一発屋ではなく、この先もまだまだ期待できるものに出来上がったと言えるのではないでしょうか。


ホント、「世紀末ドラマ撮影伝」は原作ファンにはたまらない作品だと思います。知らなくても北斗の拳のことを少しでも知ってれば十分楽しめるのでしょうか。

ただひとつだけ残念なのは、、、フォックスの跳刃地背拳の再現がなかった。。。跳刃地背拳。。。「人を殺したあとは小便がしたくなる」ってセリフがどうやって生まれたのかが見たかった。。。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


1巻の感想はこちら(実写ドラマ北斗の拳で人が爆発する)


北斗の拳 世紀末ドラマ撮影伝 2巻 【特典イラスト付き】 (ゼノンコミックス)
武論尊(著), 原哲夫(著), 倉尾宏(著)
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5つ星のうち4.9
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