二徳対劉戦が引き続き面白い「ケンガンオメガ」12巻です。大久保対赫戦も全部載ってますが正直二徳対劉戦の方が面白すぎる。

なんでこんなに面白いんだろうと考えてみました。単純に小手先の技じゃなくて実力を出し合って戦ってるというのが好感触なのと、二人におかしないざこざなく、純粋に戦いとしての勝負になっているのがやはりいいんではないでしょうか。

というのも、今回のケンガンオメガは次に繋ぐ伏線の為なのか、やたらと蟲や呉関係の話が出てくるんですよ。蟲や呉絡みなので純粋な勝負じゃなくて、裏の駆け引きがあったりとか。それが拳願会と煉獄の戦いに水を指していると思うんですよね。

なので、どうしてもその関連の戦いになると邪念が入って素直に楽しめないというのがちょっとつまらなくしてる要因かと思ったり。

思い返すと、絶賛した嵐山十郎太と速水正樹の戦いだったり、理人(中田一郎)と隼の戦いだったりは素直に面白いと思ったんです。ガオランとカーロスはルール説明的なところがあったから消化不良だし、ユリウスとトアの戦いはうーん、というところはありました。

対して、蟲と呉が絡むと素直に楽しめない戦いが多かったような。相手死んでるのもあるしな。


なので、純粋に格闘家として立ち会う二徳と劉戦は素直に読めて面白いんですね。お互いの苦悩もあるし、それぞれの技術の見せあいもあるし。ホントはこういうのがもっと見たいんだけどな。

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二徳がキメたら、


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劉がしっかりやり返す。


ホント面白いなあ、この戦い。劉も二徳も、蟲だったり呉だったりと全然関係ない討議者で、2人とも拳願絶命トーナメントに出てもおかしくない魅力的なキャラです。なのでここだけケンガンアシュラです実質。

しかも2人とも拳願会と煉獄の行方なんて一切気にしてなくて、いまただ勝つことだけに執着してるのがまたいいんです。ジャックハンマーよろしくで「現在しか認めぬ俺に勝とうなどと」ことですよ。

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「今日勝てれば、無問題。」


こんな死力を尽くして人生賭けた戦いが面白くないわけがありませんね。これだけで12巻は読む価値ありです。


大久保と赫戦は、、、まあいいやw 正直大久保直也にはもったいない相手だったなというところ。大久保強いけど、強すぎるせいで相手も相応の強さじゃないと盛り上がらないなあw いや、作中はまだアギトとしかやってないんだけども。大久保対加納アギトがベストバウト過ぎて、もう大久保は誰と戦ってもつまらないって言われてしまうんじゃないだろうか。

そして若槻対飛戦。これはねえ、原作連載読んでるから展開知ってるんだけど、ねえ。。。この後も王馬とロロンドネア戦なわけだけど、それもそんなになあ。サブキャラの戦いの方が面白いのは最強トーナメント系の宿命なのか。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


10巻の感想はこちら(嵐山十郎太がカッコいい)
11巻の感想はこちら(二徳対劉戦は抜群に面白いぞ)
13巻の感想はこちら(ケンガンアシュラでお流れになった設定がここで復活)
14巻の感想はこちら(いつの間にかほぼ最強の座にいる王馬)
15巻の感想はこちら(対抗試合が終わってそれから数年後)
16巻の感想はこちら(光我くん強くなりすぎ問題発生中)


ケンガンオメガ(12) (裏少年サンデーコミックス)
サンドロビッチ・ヤバ子(著), だろめおん(著)
小学館 2022-03-10T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.6
¥693