逆打ち「ハコヅメ」感想も4巻まで来ました。このあたりは初期の絵柄と変わっていく絵柄の境目な感じがしていいですね。4巻はみんな大好きカナも初登場しますし、見所満載です。

最初は「トラウマ」という交通事故にまつわるお話。初期のハコヅメでたまにあった、ギャグ少なめのガチトーン回です。宮原部長も初登場ですね。

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「赤ん坊のご遺体見た後に 三食くってぐっすり寝られる奴の方がおかしいんだ 警察じゃそれが多数派だが」

普段人死にはまず接しない我々にとって、警察官という職業が如何に特殊な世界かを思い知らされます。真面目な「ハコヅメ」として是非読むべき回でしょう。



2つ目は「正義の研修」。もの凄くくだらない理由で源がセクハラしたと聖子ちゃんが訴える回です。話の基点になっている川合への説明時に、源がなーーんにも考えないで適当こいてることが面白いのと、副署長の苦悩が垣間見えて素晴らしいお話。
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「もみ消したい」



続いてきました「くノ一」回。みんな大好きカナの登場です。人気投票で個人的1位間違い無しのカナの登場です。一番要領が良くて、一番しっかり者で、誰からも一目置かれる存在のカナの登場です。
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カナ初登場のコマ。黒田カナさん25歳です。この時から色々設定盛ってるのが、あとの巻を読み返すとよくわかります。この話自体、カナが警察官になった生い立ちだったり、生安の仕事がどんなものかというものを説明してますね。大きな盛り上がりには欠けるけど、しんみり読める回でしょう。



お次は「警察女子会」。引き続きカナ語りの回です。この辺りから聖子ちゃん世代との警察学校話だったり藤桃木松島トリオの絡みが始まったりしてます。
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「酔ったら死ぬかもしれないからね!」
潜入捜査は命懸けだあ。。。



お次は「多感なお年頃」。またまたカナが活躍する回です。満を持して登場したからこそカナでやりたいネタがいっぱいあったのでしょう。
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「もっとよく考えないと 山田はずっと山田のままだよ」「くそっ山田のままで…いいわけあるかよっ」「山田さん!改名しなくていいですよ」

この絶妙に噛み合ってない感が面白い。一瞬川合のツッコミの意味がわからなくなるけれど、川合がわかってないだけですねこれ。言葉通りに取りすぎw それと現場解決したあとに真面目なことを言いながら聖子ちゃんと源が山田でこっそり油拭いてるところも好きw



その次が「宅飲みの罠」。またまたカナが登場して、川合の部屋で飲んで源をハメる回です。この回はとにかく会話の掛け合いが面白いです。

あるものでパッとつまみを作る川合の姿が見れたり、それに対して聖子ちゃんが「川合あんた本当こういうの気ぃきくよね」と最大限に皮肉ったり。ひたすら源批判になったり。警察官同士の恋愛は責任を取らされる話をしたり。

飛び抜けて笑えるようなものがあるわけではないですが、レベルが高い回だと思います。



「面従腹背」は山田が珍しくカッコいい回。警察ならではの上下関係がしっかりしていることを説明してくれる回でもあります。
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「だから下っ端は頭を下げ 中間は上司に見えるように叱ることで部下を守り 上は適当なこと言ってその場をおさめるんだ」

色々な感情を持ちながらも対応しなければならない警察官だからこそ、それを納得させるための理由が必要なわけで、それは下の者としては上司に責任を押し付けることであり、上司はそれを果たすことで組織を回しているというお話。なるほどなあ、うまく社会は回っているもんだなあ。



そして「男と女と警察と」は再びカナ回。これまで優しいところしか見せていなかったカナが、業務の為にしっかりと切り替えて厳しい対応をしていたこともわかる回です。よく言われる「警察は事件が起きてからでないと何もしてくれない」ということを、何故そうなっているのか説明してくれる回でもあります。
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「だいたいコレ言うと「使えねぇな」って態度をあからさまにとられるけど負けないで」

こういう話を読むと、警察官側の苦労も垣間見ることが出来て、少しは優しくしようという気にもなりますね。そういった意味では正しく警察啓蒙漫画とも言えるでしょう。やっぱり「ハコヅメ」読んでから警察に対する意識は多少なりとも変わりましたし。



最後は「地獄はなぜ暑い」の爆笑から始まり夏場の検視の説明まで盛り込んだ回。ドラマでも再現されてました。



ドラマでそのまま表現されてましたが、最初数ページのやり取りがホント笑いが止まらないくらい笑えます。そのあとの検視現場では汗を垂らすなと無茶を言われたり、夏場の仕事が如何に大変か説明されています。そりゃ大変ですよ、どんな仕事だって夏場の暑い中での仕事はホントに大変です。暑いと頭も回らなくなるし。

そしてこの話の最後が、5巻の最初の夏祭りの話へ繋がるのですなあ。
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眠気覚め度 ☆☆☆☆☆


ハコヅメ3巻の感想はこちら(川合先生初登場の似顔絵特別捜査本部)
ハコヅメ5巻の感想はこちら(とにかく笑える内容盛り沢山)
ハコヅメ6巻の感想はこちら(伝説の笑ってはいけないお誕生日会が収録されたハコヅメの最高傑作巻)
ハコヅメ7巻の感想はこちら(煽り役としてパーフェクトな聖子ちゃんが見れます)
ハコヅメ8巻の感想はこちら(これ警察学校で習ったやつだ!)
ハコヅメ9巻の感想はこちら(色々な話が詰め込まれている、これぞハコヅメ)
ハコヅメ10巻の感想はこちら(迷惑防止条例と強制わいせつの違いが勉強になります)
ハコヅメ11巻の感想はこちら(1巻の伏線を見事回収、この日の出会いを何度も後悔することになる)
ハコヅメ12巻の感想はこちら(同期の桜完結、川合の成長を感じられる最高の展開)
ハコヅメ13巻の感想はこちら(アンボックス事件のカップルが登場)
ハコヅメ14巻の感想はこちら(奥岡島事件発生篇)
ハコヅメ15巻の感想はこちら(奥岡島事件解決篇)
ハコヅメ16巻の感想はこちら(1巻で出てきたキャラが再登場する感動の成長譚)
ハコヅメ17巻の感想はこちら(アンボックスを読んだ後に読むと非常に切ない)
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ハコヅメ21巻の感想はこちら(虎松譲二事件完結!大事件の事後処理といつものギャグパートが再開します)


ハコヅメ~交番女子の逆襲~(4) (モーニングコミックス)
泰三子(著)
講談社 2018-10-23T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
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