※注意:この作品は巨大な虫が主人公執拗に追い回すものとなっています。虫が嫌いな人にはおすすめしません


「クモノイト~蟲の怨返し~」は子供時代に無邪気に虫を殺していた主人公がひたすら復讐と称して追い回される作品です。

まず突然主人公のもとに美少女が訪れてきます。
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そして「おん返し」させてくれと主人公に迫ってきます。

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「おん返し」の準備をする姿が恥ずかしいから、押入れで待っててほしいと言われます。

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なんだかエッチな雰囲気ですねー。鶴の恩返しよろしくで、その身体で「おん返し」してくれるのでしょうか?楽しみですねー、据え膳ですねー、期待が膨らみますねー。






押入れから出てきたら待ってたのは「ハサミを持ってるムカデでした!!」

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思い返すと小さい頃、ムカデを殺して遊んでいたような。。。

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なんということでしょう、当時残酷に殺していた虫が「おん返し」に来たというわけです。「恩返し」ではなく、「怨返し」こういった事態に巻き込まれ続けるのが主な話となっています。

出てくるのはムカデに始まり、バッタだったりカマキリだったり鈴虫だったりトンボだったり、ありとあらゆる虫が襲ってきます。苦手な人はこれ絶対ダメだと思いますね。虫好きならまあ、まだなんとか。

そして話が本当にひたすら虫に襲われることに終始しています。いつまで同じこと繰り返すの?と思ってしまうくらい。その話の発展性の無さがちょっと読んでて辛かったなあ。

それと冒頭で、最初にクモを逃がすところから始まっているのですよ。そういう優しい気持ちを持った男の子が主人公だと思いきや、実は残酷なことをしまくっていてひたすら虫に襲われるというのがものすごく違和感というか。話の流れとして少しおかしいなと思ってしまったり。

しかもその助けたクモが出てくるの2巻なんです。それまで襲われまくりで話が展開しません。その虚無の時間がとにかく辛かった。


惜しいなあ、色んな虫を出すことに主眼を置くのではなくて、何故襲われるのかと、それに対する助けたクモの戦いにすればもう少し話の展開になったのではないかと。


眠気覚め度 ☆☆