アホエロ本です。

タイトル通りの設定な「ゾンビだらけのこの世界ではセックスしないと生き残れない」は、なんとゾンビだらけのこの世界ではセックスしないと生き残れないんです。

よくあるゾンビサバイバルものに、緊急回避的なものとしてセックス要素を組み込んでいます。いやあもう、設定が清々しいくらいアホくさくて良いですな。セックスしてフェロモンなり体液なりを放出しまくると何故かゾンビが離れていくという。ゾンビとしても公共の場で破廉恥なことをしてるから単に距離を置きたいだけなのではと疑ってしまいます。

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とはいえ、セックスがゾンビ対策のひとつの手段としていることにより、それを中心にした話が展開されることとなります。

主人公の男の子は助かるためというよりもセックスをしたい為に相手を探すことを目的としています。そんなこんなで目的を達成するし、ご都合主義よろしくで次々と相手を見つけてはどうしてもセックスする状況になったりしていきます。

出てくる女の子も、最初はしたくないのですがセックスしないと生き残れないということから渋々了承して結局セックスしてしまいます。

また、そんな状況だからこそ、サークルの姫のようなキャラが複数の男を囲っていたり、やっぱりその集団は仲間割れで壊滅したりとか、ゾンビものあるあるに加えて人間関係あるあるが展開されたり。

そしてゾンビものお決まりのゾンビがいない島という存在が判明したり、そこに行くために人々が集まったり、人々が集まるとやっぱりゾンビものあるあるの集団壊滅や疑心暗鬼や寝取り寝取られがあったりと、ゾンビものでやれることは大体やってるのではないでしょうか。

そこに集団崩壊要素の強いセックスというものが必然事項として絡んでくるのですから、そりゃゾンビ対策もより難しくなるというものです。なので安寧の時など決してなく、ひたすらゾンビサバイバルが続くわけですな。

3巻ではいよいよ無ゾンビ島に乗り込んで平和に暮らすのかと思いきや、やはりそこでも渦巻く様々な人間関係。もともとの島民とゾンビパンデミックが始まってからの移住民の確執があったりそこでも女を巡っての争いがあったり。

正直このセックスネタひとつでどこまで引っ張るものかと思っているのですが、よく話が続くなと感心しています。島行って終わりくらいで考えてたところ、まだ連載が続くことになったのだとか。

確かにこれ、ゾンビものの割りに殺伐としてなくて、アホなコメディで、エッチな表現があって、頭カラッポで読むには最適なんですよね。難しいこと考える必要がないので。そういうちょっとした息抜きに読むにはバッチリ合うかもしれません。


にしても、ゾンビものってホント便利な設定やなあ。ファンタジーものとかもそうだけど、暗黙知になってるお約束があるので、設定の説明をする必要がないのが本当に便利。ウォーキングデッド流行ったと思ったらあれよあれよとゾンビものだったりゾンビ漫画が増えたのも頷けるところ。

ファンタジーものも形を少し変えて異世界ものとして共通知になってしまいましたね。転生してチート
があってスキルツリーがあってギルドがあって。

ただ、これらは便利だからこそ、そこを一歩上を行く設定や展開が無いと人気が出ることは難しい。なるほど現実もゾンビサバイバルやファンタジーサバイバルなのだな。


眠気覚め度 ☆☆☆


4巻の感想はこちら(紅のレッドスコルピオン)