数学オリンピックのプレ合宿篇となる「数学ゴールデン」3巻です。

3巻では新キャラが続々と登場し、春一の心を一斉に折りに掛かります。

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数学オリンピック3年連続金メダリスト 千手 司


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2年連続銅メダルの 紅丸 翼参

この時点でメダリストを出してくるということは、主要キャラが概ね勢揃いしたということなのでしょうか。今後数学オリンピックに挑戦する際、大きな壁となりそうです。

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このプレ合宿で既に大きな壁になっていますが。

だがしかし、この作品の熱いところは、このような壁を全力で打ち破っていく春一にあるのです。

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ハチワンダイバーだ!!

春一のまだ見ぬ問題に取り組む姿がホントカッコいい。わからなくても、堂々とわからないと宣言し、わからないことがわかっている自分のことを良く把握しているし、何よりもそこで諦めないで喰らいついていくところがお見事。

毎日自由時間に個別レッスンをしてくれる紅丸に、悔しい思いを募らせながらも決して諦めず、挑戦を続けていきます。紅丸も最初は単に嫌がらせで始めていただけなのに、段々と春一の熱意に押されてしまい、認めていく姿も素晴らしい。

数学という舞台なだけで、やっていることは熱血スポ根なんですよねこれ。だから思いが全て熱いし、全力で青春に挑む姿は本当に素晴らしい。

ただ、作中で描かれている数学の問題とか出てくるとじんわりと頭が痛くなってくるような。。。数学好きではないからなあ、ちょっと数学が病的なまで好きな人はわからんなあ。どの問題を出されても1問も解けない自信があります。

話自体は数学に馴染みが無くても読み止りませんし、読むこと事態は苦痛ではないでしょう。そんなことを理由にしてこんな熱いスポ根を読まないのは非常に勿体無いです。何かに打ち込む熱意が読みたい人へオススメです。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


2巻までの感想はこちら(目指せ数学オリンピック!これぞ熱血のスポ根だ!)