「ハイスコアガール」から時は流れて2007年、屈指の人気キャラだった日高小春が中学校教師となって生徒達と共に格ゲーに興じる「ハイスコアガール DASH」の2巻です。

この書き方だとまるで遊びでヴァンパイアやってるみたいやな。今回、なんだかんだ話が全体的に重いんですよね。生徒を不良から救う為に仕方なく長年培った格ゲーの腕前を見せ付けたり、生徒は生徒で家庭内事情だとか不登校だとかいじめだとか色々問題あるし。校長は校長で典型的な嫌な校長だし。金八先生かよ。

「ハイスコアガール」はあくまで春雄と大野のゲームを通じた恋愛要素がメインだったので基本的に明るい感じでしたよね。それに対して、恋が成就しなかった小春が教師生活のストレスを味わいながら偶然再びゲームの世界に入っていくという形の為、どちらかというと社会風刺が強めなストーリーに。
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にしても、舞台の2007年の時点で、既にゲーセン事情はよろしくなくなっていたような。やはり1990年代後半が勢いづいていたイメージがあります。2007年だとゲーセン行ってもシューティングしかやってなかったな。

そんな時代背景の中、プレイに上がるのは「ヴァンパイアセイヴァー」と「ヴァンパイアハンター」。これはもう、作者の押切蓮介が一番描きやすいからなのでしょう。ちょうどその年代らしいし。何よりこのあたりのゲームを描くのが本当に楽しそう。好きなゲームを夢だった漫画でテーマにして話を描けるというのは、数少ない選ばれし漫画家がなし得る夢なのではないでしょうか。

というわけで、そんな「ヴァンパイアセイヴァー」を中心に生徒始め色々な人が巻き込まれていくこととなります。今回は小春は師匠的立場で生徒に教えていき、実際に成長を描くのは生徒という形なのかな。既に挑戦される腕前になった小春の代わりに、生徒が主人公になったと言っても過言ではないでしょう。なるほどこれは格闘ゲームを中心とした中学生の成長譚だったか。

ちょっと方向性は変わったけれども、「ハイスコアガール」から続く面白さは顕在です。「ハイスコアガール」が好きだった人、特に日高小春に肩入れしてた人には合うと思います。かくいう私も。


眠気覚め度 ☆☆☆

 



余談
「ゆうやみ特攻隊」の頃から押切蓮介ファンになり、「ミスミソウ」が最高に面白いと思って、それからありとあらゆる作品を読んで来ました。その流れで「ハイスコアガール」も読んでた次第。

なんだけど、最近はちと面白さが減少気味かなと思ってちょっと距離を置いているところ。「ピコピコ少年」がそんなでもなかったのがなあ。「サユリ」と「椿鬼」は好きだった。「焔の眼」がうーん。「妖怪マッサージ」はえっちだった。

「もののけ!くわいだん部」も「ジーニアース」も未読です。「ジーニアース」は1話だけ読みましたがやりたいことが「焔の眼」と同じなら様子見かな。