あまりの面白さにドハマりした「ワンダンス」の6巻です。5巻からの続きで、ダンスバトルのカボVS壁から始まります。

このダンスバトル篇、これまで出てきたキャラ全部が総力結集して戦ってるのが実に良いですよね。全力で踊って、勝つ為に必要なことを何度も何度も考えて、それでも勝てたり勝てなかったり。何回やっても勝敗が変わるような、最強キャラの戦いではないというところが本当に好きです。

で、いよいよカボVS壁です。高校入学からダンスを始めたばかりで、バスケで培った体幹と音を聞くことが出来る耳の良さであれよあれよとダンスの腕を伸ばしたカボくん。そんな彼に、年季が入った壁が立ち塞がります。

これ、最初は壁がカボくんのことを舐めてるのに、その後のカボくんの踊りに圧倒されて見る見るうちに全力で叩き潰しにいってるところが素敵。そしてカボくんも自分が持つ耳の力とこれまでの練習に至るあらゆる要素を全力で思考して対峙していくところがもう最高なのです。

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これまで聞いてきた教えを元にどう動くか考え、耳で細かい音まで聞き澄まし、バスケで培った体幹とイメージをダンスに取り入れる。これが今カボくんが出せる全力なのです。これまでで最大の敵となった壁に、カボが出せる全てでぶつかったカボくん。本当にカッコいい。

また、終わった後の壁の思いもまたキャラがすごく良く立っています。ダンスに対して、とにかく今はがむしゃらに前向きに取り組んで、全てをリスペクトして踊り続けるカボくんに対し、壁谷はダンスを自分の劣等感を払拭する為に使っているのが大きくスタンスとして違います。

だからこそ、バトル中のカボの一挙手一投足も、バトルとしてふっかけられていると壁谷は捉えてしまっていたわけですが、その実カボくんはそんなこと全く考えてなくてただひたすら全力だっただけなんですよね。

で、その違いを光莉がしっかりわかってるのがもう心をキュンとさせるわけです。
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「カボ君は壁谷さんのことを本当にリスペクトして踊ってたように見えました」

最後までカボくんの勝利を諦めなかった光莉、この信頼、思いは、今後2人で紡いでいくダンスの道を明るくすることでしょう。

ああ、ホントいいなあ「ワンダンス」。悪い人間がいなくて、全てのキャラがただただ一心不乱にダンスへ全力なところが凄く良い。次巻も楽しみです。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


1~5巻の感想はこちら(ダンスものに外れ無し?高校生ダンスの傑作)
7巻の感想はこちら(カボの上昇志向が見えてくる熱い展開)