今更相撲と戦うことに何の価値を見出しているのか全くわからない「バキ道」9巻です。ただただひたすら過去の人気キャラが相撲いじめしてるだけなんだよなこれ。そんなに過去キャラの変わらぬ戦いを描きたいのでしょうか。

9巻は愚地克己が出てきます。本家「グラップラー刃牙」では登場時はヘイトを集めるキャラであるも、花山との戦いで成長を見せて良いキャラに成りあがった名物キャラですね。

個人的にはピクル戦の時にイメージを使って腕を鞭化させてピクルに対抗しようとしたところは凄く好きでした。あの辺面白かったしね。しかも腕を犠牲にしてでもピクルを倒そうとしたのが良かった。

で、その時に右腕を無くしたのですが、何故か烈海王の右腕が移植されることとなります。列海王と言えばまさか本編でまともに死ぬキャラが出るとは思わないところで本当に武蔵に斬り殺されました。その時は右腕を綺麗に斬り落とされており、その腕が克己の元に来たと。

まあここまではいいかなあ。結局右腕が烈海王、それ以外が克己本体の人間が出来上がったわけです。しかも烈海王の意思が宿ってたりするわけです。つまり素直に克己with列海王なわけです。
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ここまではいいのだけど、相手が最初から克己よりも格下の相撲というのがまた。しかも今回はwith列海王で楽しみたいとか言い出し、舐めて掛かっておちょくり始める始末。相撲側は本気で倒しに来てるのにこの態度はなあ。全然真剣勝負でもなんでもないやん。何が何でも勝とうって気持ちが無いやん。つまらんね。

おまけに、鞭化した手足を使ってバンバン攻撃繰り返しているけども、全然身体に負荷はないんですかね。ピクル戦は完全に諸刃の剣として使ってたから駆け引きが面白かったけど、今回はただ痛めつけて楽しんでるだけだし。うーん、自己満足ですわ。

やっぱりこの相撲篇ちょっとね、真剣味も無いし過去キャラ側が勝利確定しているようなもんだし。だのにキャラの強さを見せるために過去と同じような戦いかたばかりしてるし。ただただ引き延ばしたいとかにしか見えないんですよ。

タイトルが「バキ道」になった時点で感じてた不安が的中かもしれないです。「バキ」の時も最強死刑囚のスペック戦がピークで面白さ下がり続けてたし。「範馬刃牙」は正直覚えてないな、ピクル戦は結構面白かったってくらい。「刃牙道」は武蔵が良いキャラしてたから何気に楽しんで読んでました。

ただ、今の「バキ道」はダメだ。こんな戦い読むくらいなら「グラップラー刃牙」の最強トーナメントの方が2000倍は面白い。


眠気覚め度 ☆☆


1巻の感想はこちら(いまさら相撲編が始まるのかと思ったけどとんでもない強キャラに期待していた。期待していた。)
2巻の感想はこちら(いくらなんでもオリバが可哀相でしょこれ。。。)
3巻の感想はこちら(腑に落ちない御老公が1話に2回も見れてしまいます)
4巻の感想はこちら(このまま刃牙と宿禰がやれば展開が全然違っただろうに)
5巻の感想はこちら(相撲いじめを開始する前の相撲によるポッと出キャラいじめ)
6巻の感想はこちら(超強力な過去キャラとの相撲いじめ開幕)
7巻の感想はこちら(達人渋川剛気と武神愚地独歩による相撲いじめ)
8巻の感想はこちら(天才喧嘩士花山薫による相撲いじめ)
10巻の感想はこちら(相撲篇いつまでやるの?)
11巻の感想はこちら(相撲いじめ完了、横綱の扱いがあまりにも酷い)
12巻の感想はこちら(ジャックハンマーって強キャラのクセにいまいちパッとしないよね)
13巻の感想はこちら(ジャックハンマーが美味しそうに宿禰を食べます(物理的に))
14巻の感想はこちら(蹴速が出てきたけど求めてるのはそういうのじゃないんですよ)
15巻の感想はこちら(何しに出てきたの蹴速くん??)
16巻の感想はこちら(小指無いだけでこんなに差がつくのはよくわからないけどオリバ素敵)
17巻の感想はこちら(何しに出てきたの宿禰くん??)