なんと4年の沈黙を経て遂に「地獄の教頭」6巻が発売されました。あまりにも覚えてなくて5巻から読み返すなどしています。

「地獄の教頭」といえば学校生活の安寧の為に、生徒も教師も暴力と非合法な手段を使って全力行使するお話です。その破天荒ぶりが好きなんですよ。正直言って頭おかしい。

6巻は5巻の性癖がイッちゃってる化学教師が、夜な夜な風俗で働いているカウンセラー教師を拉致監禁してひどい目に合わせてやろうとしてる話の続きからです。たったこれだけで色んな属性付いててどういう説明なんだか。。。

まあその話はいつも通り地獄の教頭の名に違わぬ暴力で解決します。世の中の道理は暴力。全ては暴力で解決されるのです。

そして次の話はまたまた新藤先生のお話。しかも今度は新藤先生の父親である代議士の話。正直最初はもう学校関係ねえじゃんと思ったのですが、よくよく考えたら「新藤先生が問題なく学校生活を過ごす」為なんですね。要因が父親ならそれを解決してしまおうと。話が広がりすぎだけどなるほどと納得。

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相変わらず新藤先生には何も説明せずに意味深なことしか言わない教頭。そういうディスコミュニケーションが職場環境を悪化させるのですよ。

この新藤先生の父親の話が大半の6巻です。だけどこれホントもう学校あんま関係ないな。学校関係者新藤先生しかいないしな。でも意外と政治献金とかその辺の話はそれなりに練ってあって読めるんですよ。今までと違うけどそれはそれで楽しめた6巻でした。

あとがきには4年掛かった経緯が若干書かれていたりします。「ブラック・ラグーン」も似たような状況でしたが、やはり色々と苦しいものがあるのでしょう。個人業務だから編集者やアシスタントがいるにしても基本は孤独だものなあ。

何はともあれ、元々好きなシリーズだったので続刊が発売されたことは嬉しいです。続きも期待します。


眠気覚め度 ☆☆☆

1巻の感想はこちら (地獄の教頭 1巻 - 仕事の遂行の為には手段を選ばない中間管理職)

2巻の感想はこちら (地獄の教頭 2巻 - 死なせないことが極上の教育)