18巻ですが、アンボックスが時系列的にも18巻みたいなものなので実質19巻ですね。そんな「ハコヅメ」18巻です。

簡単に感想をまとめると、18巻は閑話休題といったところでしょうか。奥岡島事件やアンボックスという濃い話の後の為、単発ネタの連発で落ち着いたイメージです。面白いけど今回のところは飛びぬけてというわけではないかなというところ。

そしてわかっていたことだけど、アンボックスからの時系列でカナがいない世界線で話が続いています。カナめっちゃ好きだったのに。西川係長もめっちゃ好きだったのに。悲しい。

その補填という意味と、異動時期ということもあり、新たな仲間が町山署へやってきます。
20210823_000
なんと横井教官と中富課長!

中富係長が課長に昇進して町山に来るというのは17巻の予告でわかっていたものの、他に来る面子がまさかこの辺りとは。新キャラではなくて既に出てたキャラを異動させるのはどういう意図なんだろうなあ。せっかく作ったキャラをもっとみんなと絡ませたいというところなんだろうか。

特にこの2人はアンボックスでめちゃくちゃ活躍してくれたので、喜びもひとしお。アンボックスで見せた横井教官の最後の台詞がホント良くてなあ。うわ思い出しながら書いてるだけなのに涙出てきた。

20210823_001
そして遂に桜が復帰!12巻から考えると連載期間として約1年くらい?早いんじゃないかと最初思ったけれど、案外期間的に妥当なのかも。作中も秋口から春まで時間が過ぎてますしね。

そんな新メンバーの話題多目でお送りする「ハコヅメ」18巻となります。

最初は牧ちゃんのとんでもない性癖がさらりと自ら暴露する話でした。「司馬遼太郎先生の艶めかしい文体が性に目覚めたきっかけ」とか町山署一の変態やん。で、いつも通りほぼコントで終わるところを、最後の最後で源の思いとカナがいなくなったことの身辺整理で収めるのが見事。

歓迎会の話は前述の新規異動者歓迎会のお話。これもコントから桜登場でしっかり落としてるという。にしても、18巻通じて桜の目の描き方これでいいんかな。違和感感じるの自分だけ?焦点があってないというか、ふわふわしてるというか。

そして次は新任横井係長が受け持つ生安課の話です。
20210823_002
「実習生の時いびった女が上司になった」という掴みが抜群なお話。桜もここに配属されるも、生安の仕事が初めての為なかなかうまくいかず、いびりやの立浦部長と横井係長があれこれするのです。

この横井係長の語りがアンボックスに通ずるものがあっていいですね。カナの件を一番引きずってるのは実は横井係長なんじゃないかな。それでも前向きに、どうすれば警察官が辛くなくなるかを奮闘してる姿がカッコいい。

そして後半の多くが川合と如月部長の話でしたねー。前から匂わせてる感じはしてましたが、こういう展開になっていくとは。それと合わせて鬼玄田と川合が接触し始めて、署内でもすぐに噂が立ち始めて一気に加速していきそうな感じがします。

川合もあれだけ如月部長にイケメンだイケメンだと騒いでいた割りに、いざ異性としての好意を向けられると怖くなるというのがまた妙にリアルで。しかもそれが大好きな聖子ちゃんが影響しているというのがまた。ペアっ子が親密になりすぎるというのは呪縛でもあるのでしょう。川合と聖子ちゃんはある意味共依存してますしね。

にしても鬼玄田の通常時と如月部長の前の変化よのう。これはフラれて当然というくらいまで思い切って描いてますね。
20210823_004
公務中

20210823_003
対如月

この人も相当できる警察官と語られていますので、公務では大活躍なのでしょう。がしかし、ハコヅメの悲しいところ、最近の話は圧倒的に公務外の話が多いので、ダメなところだけフォーカスされるのでしょう。そのせいで聖子ちゃんがポンコツだしなここ最近。

ところがなんと、最後の最後で川合と鬼玄田が組んで見事に聴取を成功させるのです。ここはしっかり仕事が出きる女を見せてくれてカッコいい。源みたい(暴言。

というわけで、「即ハメあんあん激イキスクール」を連呼する山田の18巻でした。相変わらず面白いので次も期待です。
20210823_005
20210823_006
20210823_007


眠気覚め度 ☆☆☆☆


ハコヅメ3巻の感想はこちら(川合先生初登場の似顔絵特別捜査本部)
ハコヅメ4巻の感想はこちら(黒田カナ伝説はここから始まった)
ハコヅメ5巻の感想はこちら(とにかく笑える内容盛り沢山)
ハコヅメ6巻の感想はこちら(伝説の笑ってはいけないお誕生日会が収録されたハコヅメの最高傑作巻)
ハコヅメ7巻の感想はこちら(煽り役としてパーフェクトな聖子ちゃんが見れます)
ハコヅメ8巻の感想はこちら(これ警察学校で習ったやつだ!)
ハコヅメ9巻の感想はこちら(色々な話が詰め込まれている、これぞハコヅメ)
ハコヅメ10巻の感想はこちら(迷惑防止条例と強制わいせつの違いが勉強になります)
ハコヅメ11巻の感想はこちら(1巻の伏線を見事回収、この日の出会いを何度も後悔することになる)
ハコヅメ12巻の感想はこちら(同期の桜完結、川合の成長を感じられる最高の展開)
ハコヅメ13巻の感想はこちら(アンボックス事件のカップルが登場)
ハコヅメ14巻の感想はこちら(奥岡島事件発生篇)
ハコヅメ15巻の感想はこちら(奥岡島事件解決篇)
ハコヅメ16巻の感想はこちら(1巻で出てきたキャラが再登場する感動の成長譚)
ハコヅメ17巻の感想はこちら(アンボックスを読んだ後に読むと非常に切ない)
ハコヅメアンボックスの感想はこちら(警察の負の感情を全力で主張した傑作)
ハコヅメ19巻の感想はこちら(20巻を読むために覚悟させられる巻なのではないか?)
ハコヅメ20巻の感想はこちら(アンボックス級のシリアス話が一貫した傑作巻)
ハコヅメ21巻の感想はこちら(虎松譲二事件完結!大事件の事後処理といつものギャグパートが再開します)