ほぼエロ本です。

半分くらいはセックス描写と如何に女の子とセックスするかの過程、もう半分は異世界系によくあるダンジョンハクスラ系の「セックス&ダンジョン!!」です。

家の中に実はダンジョンが存在したというところから始まります。中を探索していくと、ダンジョンのレベルはセックスのみで上昇し、攻略するためにはセックスしまくるしかない事実が判明します。

そしてダンジョン探索の末、異常に簡単に女の子とセックスするためのアイテムを入手し、学校の女の子にそれを使ってレベルアップしていくのが基本の流れです。
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しかも都合良く、ほとんどのアイテムは相手の恋心を誘発するものとなっています。なのでアイテムを使って虜にしてしまえば、あとは好きなだけヤリまくって山ほどレベルが上がるということですな。

まさしくエロゲにありそうな設定です。特に条件無く上がっていくならまず半年くらい毎日ヤリ続ければ180レベルくらいになるので、そこからダンジョン攻略とかも出来そう。高校生だから毎日なんて楽勝でしょうきっと。だとしたらあんま面白いゲームにはならんな。

しかもまだダンジョンを潜り続けたら何があるのか全然判明してないのがなあ。潜ってアイテム入手してレベル上げて、というのはいいのだけど、結局目的は何なんだろうか。おそらくこの作品はダンジョン探索にあまり理由は無いのだと思う。

というのも、話のメインが、どうやって女の子にアイテムを使うか、どうやって女の子に好意を持たせるかになっているためです。ダンジョン潜ってアイテムを取得するのはその為になっています。ということはこれ、ダンジョンが目的では無いということですな。

じゃあ女の子とのセックス描写はどうかというと、青年誌であるくらいのエロなのでエロを求めて読む人には足らずかなと。そこまで絵が上手いわけでもなし。

ならば女の子との恋愛描写はどうかというと、そもそも主人公は女の子に全然好意が無いんです。自分がレベルアップするために利用することしか考えていないクズ野郎なのです。とにかくどうやって女の子に好意を持たせるかの部分しか画策していません。主人公に魅力が無いのは致命的かなー。

中途半端に恋愛描写などせず、主人公がクズならばそれこそエロゲでありがちな一方的に犯すだけの存在であったり、力で無理矢理ねじ伏せたりと、クズを究める方向に振り切れてもよかったのかと思ったり。ただそうすると、本当にただのエロ本になるかダンジョンをメインにするかしないとダメだから、元の意図とは違ってしまうのでしょう。

一言で言ってしまえば中途半端な気がします。もうちょっと色々練ればもっと面白くなりそうな気がするなあ。他にも同じようなパーティがいて敵対するとか、女の子側もアイテムを仕掛けて来るとか。いや待てよ、セックスしたもの同士がレベル上がるから、仕掛けてきたらwin-winなだけじゃないか。理解者を1人だけ得ればいくらでも攻略可能じゃないかこのダンジョン。


眠気覚め度 ☆☆☆


5巻の感想はこちら (ハーレムセックスしてます)
6巻の感想はこちら (メインはセックスなので話が進みません)


セックス&ダンジョン!!(1) (ヴァンプコミックス)
佐原 玄清(著), ミンカンスキー(その他), 小山内(その他)
5つ星のうち4.2
¥644
 
セックス&ダンジョン!!(4) (ヴァンプコミックス)
佐原 玄清(著), ミンカンスキー(その他), 小山内(その他)
5つ星のうち4.4
¥644