3年振りに新刊が発売されました、「ブラック・ラグーン」の12巻です。今回から新章突入なので12巻からすんなり読めます。

今回のお話は他所から来た黒スーツ女の子5人衆。彼女たちは人探しをしており、対象となる長身の黒人をロアナプラでひたすら狩っていくというお話です。

長身の黒人といえばラグーン商会のダッチですね。というわけで、今回はダッチを対象にしたストーリーとなります。とはいえ、12巻でこの話もかなり終盤っぽい雰囲気になっており、その時点ではダッチの過去にはほとんど触れてないのでどうなるのかな。ロックも過去に興味は無い発言してるので掘り下げないのかな。

今回の設定や展開事態は凄く軽めでわかりやすくてグッドです。初期の頃のノリが戻ってきた感じ。ロベルタ篇は話が重すぎて宗教みたいになってて読むのもきつかったからなあ。その後のフォン篇もそこまで複雑ではなかった気はするけど、正直覚えてません、前過ぎるねん。

あとは軽めを強調してくれるのが、コメディ路線に欠かせない、みんな大好き「ですだよ姉ちゃん」が出てきてくれることです。
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シェンホア好き。レヴィとのくだらない掛け合いとかしてくれるし、ツッコミ役として優秀だし、何気に面倒見良くてなんだかんだ協力してくれるし。

過去の話で敵対したのもよかったですよね。状況に応じて関係値が変わるのが金でやり取りするロアナプラらしくて本当に良い。また過去に関係ある人間たちと敵対する話とか見たいです。

肝心の今回メインとなる5人衆に関しては、正直キャラが弱いような気がします。まあ5人もいたら1巻分でそれぞれの特徴を全面に出すのも難しいのもわかりますし、次巻では冒頭で死んでそうな感じもしてるので、そこまで掘り下げる予定は無いのかも。

とはいえ、キャラだけでなくやってることも過去と比べたらしょぼいというか。双子と比べては可哀相だけれども、双子と似たようなことをしてるくせに、ちまちま人探しして殺してるところが地味というか。双子は頭イッてたからこその大暴れというのもあるから、真っ当に動いたらこれだけ大人しいということかもしれないですが。

まあ、過去に5人衆のうち1人が死んだから慎重になってるという描写もあったので、だからこそ目立たないようにしてるのかな?だとしたら、もっと情報を漏らさないように上手くやるというのもありなのではないかと。そこが5人衆の力の限界という見せ方かもしれません。結局今回は小物の話なのかと。

ただ、小物でも良いと思うんですよ、今回の話はわかりやすくて軽快で進めようと感じ取れるし、毎回凶悪な強敵ばかりだしてもねえ。出てきたらまず間違いなく死んで使い捨てだしねえ。そういうのはもう少し長編で出てくるべきかも。

まあそんな5人衆ですが、ロアナプラで暴れればいつもの連中が出てくるのは当たり前のことでありまして。
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バラライカのいつものこの笑顔が見れるぞ!

正直「ですだよ姉ちゃん」と凶悪バラライカが見れるだけで十分満足です。読むのも辛くなくて読みやすいし、話もわかりやすい。どっちかというと「ブラック・ラグーン」はこういう軽快な方が好きです。この路線で無理なく続けてほしいところ。

なお、巻末のおまけで20周年の記念とした対談が掲載されています。長期休載の理由や当時の心境など、読者が知りたいことをとてもおおっぴらに書いているので必読です。ここまで赤裸々に書いていいんだろうかというくらい書いてます。これまでの休載に疑問がある方は一読すべきです。


眠気覚め度 ☆☆☆