異世界転生といえば転生時にチートスキルを持って転生先で俺ツエーするのがいわゆる異世界メソッドです。そんな異世界メソッドを逆手に取って、チートスキルどころか知識でマウントを取ったりすることなくとことん劣悪な環境に放り出されるのが「野人転生」です。

1巻の半分くらいまではここで読めます。
野人転生

前述したとおり、この「野人転生」の大きな特徴は、異世界転生お決まりの俺ツエー要素が無いことです。あるのは生きてた頃に培った空手の技術だけ。それで野生動物やゴブリンや人間と渡り合っていく物語となります。
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チートどころか服も無い転生、なかなか珍しい部類です。しかも転生先は森の中です。ここからのサバイバルはまさにディスカバリーチャンネルのエドですなあ。

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エドですなあ。

そんなこんなで、ディスカバリーチャンネルよろしくサバイバルに重要なのはWater, base, fire, and food に則って、森で水を探し食べ物を探しベースキャンプ地を決めて火を起こす生活からスタートします。実は私、こういうサバイバルものが結構好きなんですよ。「山賊ダイアリー」だったり「ソウナンですか?」だったり(どっちも原作者同じやん)。古くはそれこそ「サバイバル(さいとうたかを)」も好きだったり。

そんなスタートの野人転生ですから、それは惹かれないわけがないですね。しかもチートとか関係なく、純粋にサバイバルをしてるのがまたいい。

しかも、ゴブリンや人間とのバトル時は純粋に格闘だったり心理戦ありの駆け引きだったりなかなか読み応えがあります。
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チートが無いゆえに、駆け引きだったり試行錯誤だったり、苦労して成長していく様が実に面白いです。俺ツエーものはその軽快さを楽しめますが、「野人転生」は苦労者ゆえののし上がり的な面白さが楽しめますなあ。

現在のところ3巻まで刊行されていて、森を抜けて町に出てギルド登録等進めて着々と実績を積んでいっています。なのですが、最初の頃のサバイバル要素、いわゆる「野人」要素は段々となくなっていき、単なる空手の凄い人みたいになってきているのが少し惜しいところ。つまらないわけではないのだけど、無難になってきたというか。この先どうなるんだろうなあ。

というわけで、1巻は抜群に面白いのだけど最近はまあそれなりに面白いという「野人転生」は、しっかりと下積みの苦労人が見たい人にはオススメです。


眠気覚め度 ☆☆☆


苦労人がという意味では「盾の勇者の成り上がり」も結構好きだったんですが、段々と無双パターンになってきてから読むのをやめてしまいました。最初は他の勇者に対抗して色々やっていくのが面白かったのに、途中から他の勇者があまりにもアホ過ぎてなんだかなあと。。。


4巻の感想はこちら(ノーチートなのに人間からも狙われるのが素敵)


野人転生(1) (電撃コミックスNEXT)
小林 嵩人(著), 野人(その他)
5つ星のうち4.5
¥495

野人転生(2) (電撃コミックスNEXT)
小林 嵩人(著), 野人(その他)
5つ星のうち4.7
¥510

野人転生(3) (電撃コミックスNEXT)
小林 嵩人(著), 野人(その他)
5つ星のうち4.6
¥663