今の世の中、素人でも一躍有名になれてかつお金も稼げるという夢のような職業のユーチューバー。そんな配信環境に異世界の勇者が挑もうものなら大人気になること受け合い。だって正義の味方でみんなのヒーローの勇者様ですよ。誰もが憧れてレプリカグッズも作られてしまうような勇者様ですよ。勇者様が配信者になるということは毎回100万回再生が確約されたようなものですなあ。

20210531_000
現実は2桁再生なのですが。

このように現代のトレンドである「異世界」と「youtube」を真っ向から取り入れて美味しいとこ取りしてしまおうというのが「配信勇者」です。もうこの設定が既に面白い、異世界の中世雰囲気に堂々と恥ずかしげもなく現代の機器を取り入れてるのが見事。


20210531_001
そもそも電力が流通しているのか怪しい世界にこんな最新機器があったり。ビデオカメラなんて4K対応だぞ。

20210531_002
そして骸骨がノートPCで動画を観る世界観のアンマッチさが素晴らしい。

面白さとはギャップだの裏切りだのアンバランスだのと言われますが、まさにこの設定だけで面白さを生み出していると言えるでしょう。こういうシュールなのツボに入るんですよねえ。理屈で説明出来ないことをさも当然のように振舞って受け入れているのは実に面白い。神罰1.1の時に寿司屋の板前がシスターで鉄火巻きを要求されてやたら極厚のマグロを持ってるシーンとか腹抱えるぐらい笑ってしまったし。

その設定だけでも面白いのに、勇者は(1話の時点で勇者とは言及されていないけれど)視聴数に伸び悩んでいて生活に困窮しているというのがまたいい。相棒の幼女は聖剣の精霊でtwitterやっててフォロワー17人で魔王にフォローされてるとかもうぶっこみすぎ。

20210531_003
○イッターしてる精霊(幼女)

20210531_004
「ぜってーころす」ってこれ絶対仲良いでしょ。そのあとの精霊の煽りが某掲示板に毒されすぎてて草だし。


こんなトンデモ設定の「配信勇者」は、如何に視聴者数を伸ばす事が出来るか勇者と精霊が挑んでいくチューバー挑戦系作品です。この設定だけだと十分面白いと思うのだけど、どうにもそこまで振るわなかったみたいなのが惜しい。確かになあ、何が悪いかと言うと勇者のキャラ設定がちょっと弱いのかもなあ。結構気分屋というかめんどくさがりというか、まあその辺が本当に実際にいそうなクズっぽい設定でグッドとも言えないのではないのですが。精霊(幼女)も結構ぶっ飛んでるし。唯一の癒しが2巻から出てくるヘルヘイトちゃんなのがなあ。

20210531_005
動画初出演するヘルヘイトちゃんの自己紹介 (○Vじゃないよ!)

20210531_006
インタビューされるヘルヘイトちゃん(A○の冒頭インタビューじゃないよ!)

20210531_007
ネット弁慶のヘルヘイトちゃん(AVのそういうプレイじゃないよ!)


そんなヘルヘイトちゃんが出てきてくれた2巻ですが、2巻で終わっちゃったのが実に勿体無い。確かに設定の面白さが強すぎて、うまく生かせてなかった感はあるかなあ。人気配信者とガンガン絡みに行くとか同じことやろうとして動画でバッティングするとか魔王側の配信者に割り込んでくとかすればよかったんじゃないかなあ。個人的にはこういうのは凄く好きなんだけどなあ、惜しい。


眠気覚め度 ☆☆☆


配信勇者 1巻 (ブレイドコミックス)
大崎崇人(著), 育朗(著), 大崎崇人(その他)
5つ星のうち3.8
¥564

配信勇者 2巻 (ブレイドコミックス)
大崎崇人(著), 育朗(著)
5つ星のうち4.4
¥594