nemusame_20160127_000
連射可能な改良型の弩がトルフィンを真っ向から捉える!!

前巻16巻、旅先で出会ったクマ狩りの猟師はかつてトルフィンが殺した人々の身内の一人であった。
トルフィンに家族を殺された彼女はただただ復讐を果たすためだけに生きてきた。そしてその機会が遂に訪れる。
と、珍しくあらすじを書いてしまったヴィンランド・サガ17巻ですが、相変わらずのド安定した描き込み、ドストレートなシナリオでした。


ってかこのヒルドの話がこんなに長くて、この巻丸々使って、しかもヒルドがとんでもない天才だって展開だとは全然予想もしなかった。

何よりヒルドが子供ながらに大工の天才と呼ばれるほどの技術設計の天才で、造船業の父親の作業所に水車を利用した自動ノコギリや自動ドリルを作ってしまうってんだから。しかも滑車の熱を放熱するためにベアリングの仕組みも考えてたりどんだけ天才なんだよこいつ。

そしてその天才少女が、トルフィンに家族を殺されたことで復讐を誓い、弩を改良して連射できるように設計で改良してるってんだからたまんないなあこの展開。因果応報。悪いことやってきた人間はいつかその報いを受ける、例え改心した後だとしても、という王道的な展開。

このヒルドもまた良いキャラしてて、根は優しいんだけど復讐の為に鬼になってて、それでもやっぱり人を殺すことは心のどこかでためらっていて、殺したいのに殺せなくて、そんな自分も悔しくて、今後もやっぱり葛藤していくんだろうなってのがみえみえでホントいいね。そんですごくツンデレだね。アシェラッドとかとは違って全然な甘ちゃんなところがすごくいい。人気出るだろうなこれ。

というわけでヒルド万歳な17巻でした。やっぱり安定して面白いなこれ。


16巻の感想はこちら (ヴィンランドサガ 16巻  巡る運命)
18巻の感想はこちら (ヴィンランド・サガ 18巻 - トルケルが再登場だ!!)

眠気覚め度 ☆☆☆☆