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辺見和雄、絶頂に至る!!

このマンガがすごいでも2位になり、個人的にも大推奨中のゴールデンカムイ5巻、前半は超絶変態殺人鬼辺見和雄との死闘、後半は谷垣と第七師団の謀反者達とのバトルになります。

この辺見和雄、相当な変態で、死に抗う姿を見ること、その窮地に立たされることに快楽を覚える一線を越えた超級変態性癖の持ち主です。その情熱たるや凄まじいものでもうそれはまさに恋。執拗に、執拗に杉元に殺されるために杉元を殺そうとします。その殺されそうな時の抵抗、そこに辺見和雄は最大級の快楽を得るのです。

いやあ、変態だったなあ。到底理解できない変態。真の変態。そして素晴らしい度肝を抜かれるような結末でした。


そして以外だったのが谷垣対第七師団の謀反者との戦い。当初は杉元を追うものとして、次はエゾオオカミを狙うマタギとして、そして今回は第七師団の謀反者から逃げるため谷垣の戦いが繰り広げられるわけです。
その内容もまた良かった。圧倒的不利な状況下からの大逆転。まさかまた今回も北国の自然を使って対抗することになるとは、やはりエゾを舞台にした漫画ならではですね。ってかこういう使われ方もう3回目くらいじゃないか?活躍しすぎだろうにw


そしてゴールデンカムイにはおなじみの食事シーン!!

ニシンの街小樽ならではの、
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ニシン漬け!
慣れ寿司、飯寿司みたいなもんなのかなこれ。ニシンの切り込みとかが好きな自分にとってはこれが大好物になることうけあい。これ、クセになるんですよ、発酵食品だから万人には受けないと思うけど。



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シャチの竜田揚げ!!
ひょんなきっかけで獲ることが出来た海の神レプンカムイの唐揚げです。
クジラみたいなものなので味は保証付き、絶対美味いだろこんなの。



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子持ち昆布の串揚げ!!
絶対美味い。数の子と昆布の組み合わせとか最高に違いない。
今回実は子持ち昆布そのものって見たことが無かったので画像検索したんですが、あんなにびっしり昆布にくっつくものなんですね。ニシンすごい。ニシン釣りした時もメスで数の子だった時は最高に美味いんだよなあ。オスで白子でも満足できますけど、数の子の大当たり感がホントたまらない。




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イトウの刺身!!
え、これ本当に大丈夫?川魚だよね?寄生虫とかすごいんじゃ。鮭だって一度冷凍にして虫殺してからじゃないと食えないくらい虫すごいんだからイトウだってそうなんじゃないか?ルイベなら良さそうだけどこれは怖いなあ。



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イトウの塩焼き!!
豪快な被りつきはたまらん。やっぱ鉄板とかじゃなくて網とかこうやって串焼きにして脂と水を落としながら焼くと魚は最高ですな。逆にちゃんちゃん焼きみたいな鉄板の味噌焼きはどうも臭さが気になってダメ。だからこの焼き方は絶対に美味い!!




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イトウの目玉!!
おっきい。。。




あとアイヌ語のオソマこと見た目がうんこに見える味噌を克服したアシリパさんが食べることに段々抵抗が無くなって海の神であるシャチを食べる際にも
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「そもそも人を殺して食べたヒグマをウェンカムイと呼んで必ず討ち取りこらしめるのは、人の弱さを知って人肉の味をおぼえた危険なヒグマを野放しにしないためだったりするんだきっと。だからヒグマ以外はウェンカムイとは言わないんだ多分」

と、アイヌの教えを都合よく解釈するようになってきたのが素敵。こういう適応力が高い子は好きですよ。日本人の文化にも触れることで色々な考え方、適応していき発展させるのはホント前向きで素晴らしい。




というわけで、いつも通り美味そうだし戦闘もキビキビしてて臨場感があって面白いしギャグとシリアスのバランスも秀逸だしで最高な5巻でした。ホント面白いなこの漫画。5巻まで来ても面白さが落ちるどころかさらに面白さが増してる。次も楽しみ!


魔のおまけ:セクシー杉元
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こんなん笑うに決まってるわwww



4巻の感想はこちら (ゴールデンカムイ 4巻 - 三つ巴の勢力図が確立し始めた怒涛のエゾサバイバル)
6巻の感想はこちら (ゴールデンカムイ 6巻 - 札幌殺人ホテル)

眠気覚め度 ☆☆☆☆☆