未来を変えよう!!

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獅穂の思わぬ隠された気持ちが遂に露呈されることになった「実は私は」14巻です。
前巻も2ヶ月前、その前も2ヶ月前と、最近コミックの発売ペースがすごいことになってますね。
このままだと1年で6冊か。アニメ化もあったので、一気に押せ押せなところなんでしょう。

さて、そんな14巻ですが、前巻辺りから大きくなってきた未来への話について、更に更に掘り下げが開始されています。
そんな未来の情報についてグイグイ入っていくストーリーの合間にいつも通りのなんちゃってなギャグが挿入されているという感じでしょうか。
つまり大体いつもどおり、ふざけならが少しずつストーリーが進むというところです。

しかし、この未来がどうとかというのに少し無理があるというか。
なんというか、そもそもそんな未来で朝陽が誰とくっついてるだのなんだのっていうのはあくまでも未来の話であって、それがどうだから今が変わるというものではないわけじゃないですか。
だからこそ、未来を知る意味など無いわけで、たとえ未来がそうであっても今を変えれば未来が変わるわけで。
今を全力で生きなければ未来などどうとでもなってしまうし、そもそも結果ありきで今を生きるのはどうかと思うわけですよ、まずはものの考え方のひとつとして。

それに対して、そのあたりは一番論理的な思考をしているであろうみかんが一番それに注力しているのがやはり納得いかない。
いいじゃないか、未来がどうあれ、今が大事じゃないか。
そう思わせられるからこそ、読んでてキャラの動向に違和感というか、不満を感じるんですよね。それが勿体無い。

やっぱり白神と朝陽で決着がついてしまったから続きのストーリーで困っているのだろうか。
その前までは委員長の葛藤やお互いの葛藤、すれ違いがあってラブコメしていたのに、上記内容じゃなんとも。


というわけで、ギャグはそこそこ読めるものがあるけれど、全体としてはクオリティダウンな印象でしょうか。
まあ、読むけどね、続き。この後の衝撃展開をバキを立ち読みしようとしたチャンピオンで見ちゃったし。


じゃあ最後は14巻の明里ちゃんでさよならです。

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15巻のレビューはこちら (実は私は 15巻 - 吸血、その行為の代償)

眠気覚め度 ☆☆☆