2022年06月

ワンダンス 8巻 - 2つの道で2つのダンスをそれぞれ駆け上がる

それぞれの道を見据えながらダンスの成長を続けていく「ワンダンス」8巻です。

7巻までのダンスバトル篇が終わり、それぞれが自分の考えるダンスの練習を進めていく巻となっています。


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「俺たちもしかしたら 行く道が違うかもしれないね」

これまで一緒にダンスの道を目指そうと話していた二人、カボの勝手な思い込みと、吃音症がゆえの言葉足らずのせいで微妙にすれ違い始めるのが見てて辛い。

だけど、このそれぞれの道を進み始めていることが、おそらく今後の二人の同じ道を歩むことの糧となる展開だと思われるのでグッドです。


カボはカボでダンスバトルがしたく、ブレイキンの練習をしていくことになります。光莉は光莉でアッセイさんのナンバー、いわゆるショーの練習をしていくことになります。

これら全く違う種類のダンスをそれぞれ習得していくことが、このあとの大きな布石になるのでしょう。


その過程が面白いのが「ワンダンス」なんです。特にカボのブレイキンに掛ける練習の意気込みや、その最中に入る邪魔への対処の見どころが凄くて、思わず見入ってしまいます。

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ダンス描写がカッコいいんだよなあ。。。


光莉の方も、新しい人たちと一緒にダンスをすることになり、しかもそこでは有象無象の1人と認識されてしまう始末。しかし即興ワンムーブをすると一気に空気が変わります。

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この描写もカッコいい。一気に周囲の目を釘付けにしてしまうほどのパフォーマンスをとても上手に表現出来ています。こういう空気で楽しむ作品でもあるんですよね。


まるでダブル主人公みたいな展開になってきましたが、どちらもキャラがきっちり立っているからこそ成立していると言えるでしょう。本当に面白い、早く続きが読みたい。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


1~5巻の感想はこちら(ダンスものに外れ無し?高校生ダンスの傑作)
6巻の感想はこちら (カボのダンスは対象全てをリスペクト)
7巻の感想はこちら(カボの上昇志向が見えてくる熱い展開)

ワンダンス(8) (アフタヌーンコミックス)
珈琲(著)
講談社 2022-06-22T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥748



 

オカルトちゃんは語れない 8巻 - 「くねくね」や「八尺様」が出るぞー

妖怪や都市伝説が次々に出てくる「オカルトちゃんは語れない」8巻です。

話の展開が盛り上がってきて今までのキャラも勢揃いしてきたと思いきや、どうやら9巻で終わってしまうようです、残念。スピンオフ元の「亜人ちゃんは語りたい」も終わってしまうので仕方のないことなのでしょうか。

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8巻ではいよいよ現代の都市伝説「くねくね」が登場します。おそらくネット掲示板に書かれたことから急速に広まったであろう都市伝説です。遂に来たかという感じがします。


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さらには映画にもなった「犬鳴村」やみんな大好き「八尺様」の話も出てきます。作中では作られた怪異としての扱いですが、それがまさしく現代の話っぽくていいなと。もっとも、昔から伝わる伝承とかもそういった背景があってのものだとは思いますけども。

さらにさらに、ヴォイニッチ手稿の話も出てきたりと話がものすごく壮大になっていきます。それに連れてこれまでのキャラクタも次々と現れて、一気に盛り上がってきたなあと思いきや次巻予告で9巻完結と記載されていました。

やっぱりなあ、と。話を畳そうな勢いで展開していたもんなあと。面白いけど、終わりが近づくのは寂しいですね。


それにしても、途中から明らかにそうだったけれども、もう原作「亜人ちゃんは語りたい」を遥かに超えてスタンドバトルみたいになってますね。日常生活に潜む特殊な特性を持った人間たちのお話だったはずが、超能力持ってますみたいになってしまった。

これは原作が好きな人はそんな受け入れられないんじゃないかなと、前々から思ってました。個人的には、まったりよりもこういった動きのある話の方が好きなので、むしろ「オカルトちゃんは語れない」の方が好きだったりします。まあ、これは好みですね。


9巻で完結してしまうからきちんと最後まで追います、最終巻も楽しみです。


眠気覚め度 ☆☆☆


7巻の感想はこちら(都市伝説を踏まえながら科学要素もあるのがやはり魅力)


オカルトちゃんは語れない(8) (ヤングマガジンコミックス)
橋本カヱ(著), 本多創(著), ペトス(監修)
講談社 2022-06-20T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.7
¥726


2022年週刊ビッグコミックスピリッツ30号ざっくり感想

2022/06/27 週刊ビッグコミックスピリッツ30号のざっくり感想となります。
急激に熱くなりすぎ問題と月曜から仕事がめっさ忙しくてとても疲れています。なのでいつもどおり適当に感想書いていきます。

それでは今回も適当にいってみましょー。


■ヘブンの天秤
  お、これ面白いぞ。

■二月の勝者 -絶対合格の教室-
  休息取るのこれ大事、今日ホント思った。

■結婚するって、本当ですか
  最高にハイッてやつだ。

■プラタナスの実
  やっぱりこういう流れよなあ。

■ダンス・ダンス・ダンスール
  なんだかんだ潤平の凄さをここまで表現したのは初めてじゃないだろうか。見てる側も凄いの感想だけでなくて嫉妬が渦巻いてるのがいいね。

■九条の大罪
  大人の運動会は悪趣味だなあ。

■茜色のコンポーザー
  うわ続いた。これ以上掘り下げなくても。。。

■土竜の唄
  轟周宝も兄弟も死なせないッ!!からのシェルターに爆弾放り込むに1日外出券。

■レ・セルバン
  戦い始まったのはわかるけど何してるのかはよくわからない。。。

■ひらやすみ
  実家帰って持て余すのあるある

■往生際の意味を知れ!
  ホント登場人物全員クズだな。

■君は放課後インソムニア
  卒業しても高校青春味わえるんだあ。

■くーねるまるた ぬーぼ
  イカ飯美味しいよね。

■15分の少女たち
  諦めないこととかなんかいまさら感が。

■忘却のサチコ
  バインミーってのは食べてみたいけどパクチー入ってるのはちょっと。。。

■お別れホスピタル
  昔入院した時、隣の人がとんでもないいびきで目が覚めたのを思い出した。

■気まぐれコンセプト
  都営大江戸線ってこんな形になってたのね。



週刊ビッグコミックスピリッツ 2022年30号【デジタル版限定グラビア増量「えなこ、伊織もえ、篠崎こころ」】(2022年6月27日発売) [雑誌]
週刊ビッグコミックスピリッツ編集部(著), 浄土るる(著), 高瀬志帆(著), 若木民喜(著), 東元俊哉(著), ジョージ朝倉(著), 真鍋昌平(著), 矢田恵梨子(著), 高橋のぼる(著), 濱田浩輔(著), 真造圭伍(著), 米代恭(著), オジロマコト(著), 高尾じんぐ(著), かっぴー(著), 戸井理恵(著), 阿部潤(著), 沖田×華(著), ホイチョイ・プロダクションズ(著)
小学館 2022-06-27T00:00:00.000Z
5つ星のうち5.0
¥440


ハイスコアガール DASH 3巻 - ヴァンパイアセイヴァー祭り

ヴァンパイアセイヴァーを語る「ハイスコアガール DASH」3巻です。

これ、作中の時間は2008年だったんですね。PSPをプレイしているのはまあ、時代は違えどありえるかなと思いつつ、作中の秋葉原描写で「ハルヒ」だの「すもももももも」だのの名前が出てきたのでおや?と思ってました。

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ヴァンパイアセイヴァーの稼働が1997年なので、約10年後の話だったわけですか。いまならスパ4とかブレイブルーあたりをプレイしている感覚なのかな。ゲームの進化スピードは鈍化してるので、もう少しイメージが違うかもしれませんけれども。


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そして作中でヴァンパイアセイヴァーのシステムの授業をする小春ちゃん。考えようによっては時代錯誤もいいところ作品なんですよねこれ。現実世界の10年前の話だし、作中世界でもヴァンパイアセイヴァーリリースから10年経ってるし。

一体誰が読むんだよと思えるくらいの時代のずれっぷりなわけですが、やはり当時プレイしていた年代とかにはずばりと突き刺さる内容ですし、共感を覚えやすいものでしょう。だからなんだかんだ面白いんだろうなこれ。


2巻から話が続いたヴァンパイアセイヴァーの対戦も3巻で決着します。格ゲー描写もしっかりしてるし、きっちり対戦の駆け引きも描かれているし、何より作中で小春ちゃんが説明した内容が活かされています。つまり面白い。

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極めつけは小春ちゃんの超絶プレイまで魅せてくれるサービスっぷり。下手に人間ドラマとかケンカシーンとか描かないで、ひたすら格ゲーに立ち向かう彼らの描写だけでものすごく面白い作品に仕上がると思います。このまま突っ走って欲しい。

なんだけど、どうやら次巻は過去編も始まりそうで、果たしてどうなることやら。いずれにせよ楽しみになってきました。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


2巻の感想はこちら(今回は格ゲー一本で行くのかな?)


ハイスコアガール DASH 3巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)
押切蓮介(著)
スクウェア・エニックス 2022-06-23T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.9
¥660


放課後ていぼう日誌 9巻 - 合宿を通してますます成長していく姿が美しい

まだまだ島合宿篇が続く「放課後ていぼう日誌」9巻です。ホント面白い、島に行って釣りし放題の合宿なんて最高すぎるでしょ。

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アジングを始めたばかりなのに、あっという間にコツを掴んで、そして応用まで効かせて成長する姿は美しいですね。アジングだけでなく、様々な釣り手法も学び、得た知識で新しいことを理解する、その姿勢が素晴らしい。

魚が苦手という初期から、もっと色々出来るようにならないとと、魚の活け締めに挑戦したり次々とステップアップしていくのもいいですね。そして食べたくなる。


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そしてこの瞬間がまさしく釣りの醍醐味なんですよねえ。誘ったりあの手この手で魚を誘惑して、ちょいちょいと餌を遊ばれて、そこを乗り越えて掛かった瞬間ってホントに身体に電流が走るんですよ。この瞬間のためだけに何時間もじっくり駆け引きを続けるのです。

掛かった瞬間の気持ちよさは、ある意味究極の合法ドラッグなんじゃないかと思いますw ギャンブルで大勝ちした時の気持ちよさとも一緒です、脳内が焼かれるんですな。

たまに釣りの面白さが理解できず、買ったほうが安いじゃないかと野暮なことを言う人もいますが、楽しみはそこじゃないんですよね。過程であり、魚を釣るという行為を楽しんでいるわけであって、おまけに食も楽しめるということなんです。ホント面白いんですよ釣りは、環境や暑さにさえ耐えることができればw


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そしてこの展開は放課後サバイバル日誌になるのか?w
次巻に期待せよ!w


眠気覚め度 ☆☆☆☆


8巻の感想はこちら(釣りの楽しみがあふれ出る合宿に参加したくなります)


放課後ていぼう日誌 9 (ヤングチャンピオン烈コミックス)
小坂泰之(著)
秋田書店 2022-06-20T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.9
¥462


終末のワルキューレ 15巻 - また過去回想をまるまる1話やったりしてだらだら長くなってます

始皇帝対ハデス戦がひたすら続く「終末のワルキューレ」15巻です。この巻で決着しません、おそらく16巻まるまる使って決着です。

うーん、やっぱり回想やるんですな。強さの秘密みたいな回想を。わざわざそんなに掘り下げなくても、実際の戦いの面白さで主張すればいいと思うのですが。いつもこの手法になってしまったからもう毎回こうなるのは仕方ないのか。

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回想編、つまらないとは言わないんですよ。特に人間側のはまだ何故人間が強くなったのかという話があるから一応必要な話というのも理解してます。でも1話まるまるは長過ぎない?4話しか載ってないんだから、50ページこの話よ?週刊誌ならほぼ3週分よ?

しかもそれを戦いの最中にやるもんだから、尚更邪魔に感じてしまうのが惜しいなあ。もうちょっとコンパクトに小出しにするとか、登場時にやってしまうとか、やりようはあると思うのだけど。


そして15巻、というか始皇帝とハデスの戦いがいまいち盛り上がりに欠けるというか。いつもどおりと言えばいつもどおりなのですが、強力な技の応酬だけで戦いをしてしまっていて、駆け引きも何もない戦闘になっています。正直面白くな(ry

おまけに流れもいつもどおりで、片方が強い技を出す、もう片方がもっと強い技を出す、もう片方がさらに強い技を出す、そしてさらに強い技を出すとなっており、単なる力比べなんですよこれ。もう少し、駆け引きをいれてくれたならば。。。

というか、この流れは単純な力比べだからハデス勝つなこりゃ。人類側が勝つのは決まって相手の裏を読みきった時だった気がするし。


回想がやっぱり始まって、おまけに戦いもうーんな15巻でした。上げ下げが激しいなあ。16巻で決着といっても、戦いがつまらなかったら厳しいかもなあ。


眠気覚め度 ☆☆☆


12巻の感想はこちら(1回の戦いが長くないですかこれ)
13巻の感想はこちら(12巻から一変して面白くなりました)
14巻の感想はこちら(7戦目開始で15巻へ弾みをつけるための巻です)
16巻の感想はこちら(始皇帝とハデスの戦いって地味じゃない?)
17巻の感想はこちら(ベルゼブブの回想を戦闘前にしたのはグッド)


終末のワルキューレ 15巻【特典イラスト付き】 (ゼノンコミックス)
アジチカ(著), 梅村真也(著), フクイタクミ(著)
コアミックス 2022-06-20T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.4
¥594


はるかリセット 4巻 - 徹底的に食を追求する休暇

なにもしないを徹底的にする「はるかリセット」4巻です。今回はとことん食事にこだわった休日でした。

ハーブティーから始まり、みんなで持ち寄りの鍋、真冬のかき氷、蔵元の醸造酒、ひとり焼肉、飲んだ後の締めラーメン、香川うどん巡りと、全部食事です。グルメ漫画かな?

とはいえ、休暇を堪能する春河童先生がひたすら食に勤しむ姿は見ているこちらも食べたくなるほどリラックスしていて、なんともラクに読めるものに仕上がっています。


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「喫茶店と他の料理店とコンビニとお蕎麦屋がすべてうどん店だと思えばいいのですわ!」「……………………!

このうどん県人の豪語、本当にそうなのではないかと思わせるほどの言い切りでたまりませんね。さすがにそんなにあったらうどんでしか生活成り立たないでしょうよw いや、もしかしてそうなのかもしれないw

しかし、香川はうどんがすごいということと同時に、骨付き鳥という隠れ名物も紹介しておりこれが実に美味しそう。

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香川名物 骨付き鳥!

これ、おそらく香川まで取材行ったんだろうけど、実に羨ましいなあ。四国って機会がなくて行ってないんですよね。行ったらひたすらうどん食べて酷い目に合いそうw


4巻は徹底して食を楽しむがテーマでしたが、やはり人間の欲望は3大欲望に忠実というところでしょうか。これまでも睡眠欲と食欲に振り切れてますし、性欲はテーマから外れるからやらないだろうし。ということは、今後も食事がメインなんだろうなと予想。

そしてAmazonを見ると既に5巻の書影が。8月には出るようです。刊行スピードが早いですなあ。


眠気覚め度 ☆☆☆


1巻の感想はこちら(お疲れの社会人に必要なのは休息だ)
2巻の感想はこちら(休日を全力で満喫出来る姿が羨ましい)
3巻の感想はこちら(「なにもしない」に適切なのがまさしくこの1冊)
5巻の感想はこちら(これぞラクに読める漫画筆頭、様々な休み方を参考にしましょう)
6巻の感想はこちら(月曜日は会社行けたら合格でいいのです)
7巻の感想はこちら(自家製梅酒はいいぞ)
8巻の感想はこちら(カレーは何曜日でもいいのです)
9巻の感想はこちら(旅行に行きたくなるので要注意)
10巻の感想はこちら(ポークチャップなら任せろ!)

11巻の感想はこちら(焼鳥を自宅でやるのは良いぞ)


はるかリセット 4 (チャンピオンREDコミックス)
野上武志(著)
秋田書店 2022-06-20T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥462


はるかリセット 5 (5) (チャンピオンREDコミックス)
野上武志(著)
秋田書店 2022-08-19T00:00:01Z

¥693


ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 21巻 - 虎松譲二事件完結!大事件の事後処理といつものギャグパートが再開します

20巻の大事件事後処理から始まる「ハコヅメ」21巻です。アンボックス含むと実質22巻目です。

21巻の前半は伊賀崎交番署長の過去篇から繋がる物語の後処理になります。主にあの事件がどれだけ対応した川合と源に影響を与えたのか、どうしてあの事件当時あのような行動を取れたのか、そして伊賀崎は今後どうなるのかという描写がされています。これで虎松譲二との因縁話もおそらく完結です。

やはりその中でも、新任ながらに源を信じて人質となった川合の機転、そして感情、更に如月部長との関係と心が揺れ動きまくっているのが読み取れます。

正直この肝の座りっぷりは1巻の頃から考えられないほどの成長ではないでしょうか。いや、成長どころかむしろそれが川合のらしさなのかもしれません。

元々似顔絵捜査の時から発揮されていたように、川合は洞察力がものすごいのです。人の顔を見るだけで今日は機嫌が悪そうですねと挨拶代わりに言ってしまうほどで、誰よりも周りのことを観て察していいます。人質になった経緯もそのような洞察があったからこそと語っています。

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「私は女だから源部長ほど酷い目に遭わなかった」「弱音を吐けない源部長のほうがきついはず」

その洞察に加えてこの気遣いです。源のことを嫌っていると言いつつも、山田や聖子ちゃん同様に源のことを信頼しており、源ならこう動いてくれる、源ならこう考えてくれるというところまで察して行動しています。おまけにその後のことまで気を遣えている、とんでもなく成長していますね。敷根に爪のアカ飲ませてやりたい。

それだけの洞察力、気遣いがあるくせに、頑なに如月部長の気持ちに真正面から応えようとしないのがまた川合らしくていいですよね。恋愛慣れしていなくて、自分が憧れていてイケメンに迫られていて、感情がわけわからなくなっているんだと思います。

だからこそ、事件後にどれだけ如月部長から心配されても、心の余裕がまだなくて、むしろ心の負担になってしまっているのが見ていて切ない。


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「好き  藤部長が大好き‥!」

そうして、心の弱った時に一番言葉を掛けてほしい相手が聖子ちゃんなんですなあ。元々女性警官バディものとして始まったハコヅメ、ここで原点回帰してきましたね。

なんかこの流れだと、結局如月部長とはどうともならない気がしてきます。20巻まではまだ何か起きそうな気がしてましたが、川合が無理ってなるんじゃないかなあこれ。


21巻の後半は事件の後遺症を残しつつも、徐々に元のハコヅメに戻って来てます。いわゆるこれまでもあったギャグパートを挟みながら事件に対峙していく流れです。

この元の流れ、面白い、確かに面白いんですが、、、シリアスパートが面白すぎたことに加えて、事件の事後処理である21巻前半も面白かったので、正直ギャグパートが相対的に面白くなく感じてしまっている気がします。

それと、絵がうまくなりすぎてるのも弊害な気がするんですがどうでしょう。やっぱり8巻とか10巻あたりの絵がギャグパートには向いていた気がします。シリアスパートは今の絵で抜群に合うと思うのですが。

うーん、難しいですね、どっちもまさしくハコヅメなんだけど、どっちであるべきなんだろう。やはりギャグあってのハコヅメとも言えるので、今くらいのバランスが丁度いいのかなあ。


そしてそして気になる次巻予告ですよ。重大事件は起きなさそうですが、聖子ちゃんと山田がどうなっちゃうのの展開じゃないですか。もしかしてギャグと恋愛を全面に押し出していくのかな?


ギャグパートはみたいなことを書いてはしまいましたが、21巻も実に面白かったです。噂ではそろそろハコヅメは完結して、今の年齢のうちに描ける作品に取り掛かる予定とのこと。ハコヅメが何巻まで続くのか、そして終わってしまうのは寂しいのですが、新作が読めるならそれも待ち遠しいです!

参考:販売絶好調の『ハコヅメ』、なのになぜ今“終わる”のか?


眠気覚め度 ☆☆☆☆☆


ハコヅメ3巻の感想はこちら(川合先生初登場の似顔絵特別捜査本部)
ハコヅメ4巻の感想はこちら(黒田カナ伝説はここから始まった)
ハコヅメ5巻の感想はこちら(とにかく笑える内容盛り沢山)
ハコヅメ6巻の感想はこちら(伝説の笑ってはいけないお誕生日会が収録されたハコヅメの最高傑作巻)
ハコヅメ7巻の感想はこちら(煽り役としてパーフェクトな聖子ちゃんが見れます)
ハコヅメ8巻の感想はこちら(これ警察学校で習ったやつだ!)
ハコヅメ9巻の感想はこちら(色々な話が詰め込まれている、これぞハコヅメ)
ハコヅメ10巻の感想はこちら(迷惑防止条例と強制わいせつの違いが勉強になります)
ハコヅメ11巻の感想はこちら(1巻の伏線を見事回収、この日の出会いを何度も後悔することになる)
ハコヅメ12巻の感想はこちら(同期の桜完結、川合の成長を感じられる最高の展開)
ハコヅメ13巻の感想はこちら(アンボックス事件のカップルが登場)
ハコヅメ14巻の感想はこちら(奥岡島事件発生篇)
ハコヅメ15巻の感想はこちら(奥岡島事件解決篇)
ハコヅメ16巻の感想はこちら(1巻で出てきたキャラが再登場する感動の成長譚)
ハコヅメ17巻の感想はこちら(アンボックスを読んだ後に読むと非常に切ない)
ハコヅメアンボックスの感想はこちら(警察の負の感情を全力で主張した傑作)
ハコヅメ18巻の感想はこちら(即ハメあんあん激イキスクール)
ハコヅメ19巻の感想はこちら(20巻を読むために覚悟させられる巻なのではないか?)
ハコヅメ20巻の感想はこちら(アンボックス級のシリアス話が一貫した傑作巻)
ハコヅメ22巻の感想はこちら(恋愛要素満載で話を畳みに来てます)


ハコヅメ~交番女子の逆襲~(21) (モーニングコミックス)
泰三子(著)
講談社 2022-06-22T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.7
¥693




おまけ
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遂に噂の術科師範が出てきてここは盛大に笑ったwww


ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 1巻 - ジョジョ4部が始まる少し前がテーマの杜王町スピンオフ

ジョジョ4部開始少し前の杜王町を舞台に仗助とホルホースが手を取り合って事件を解決しようとする「ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋」1巻です。

実はこの作品全く知らなくて、発売日チェックでこんなのがやってたのかと思いすぐ予約に踏み切った次第です。

だって4部のスピンオフですよ?しかもなぜか3部の生き残りのホルホースが杜王町まで来て仗助と色々やるんですよ?これが面白くないわけがないじゃないですか。

と、思ってオンラインで1話を読んだ限りだと、、、なんかつまんないなこれと思っていたのが最初の印象でした。

ここで読めます

正直この時点で買うのを躊躇したんですが、1巻だけ読んでものは試しと、今回発売して購入したわけです。

そして読み進めると、うーんやっぱり1話は面白くないような。。。

話がよくわからないというのに加えて、ただただ原作の設定を出したいだけにしか見えなかったんです。マライアのビチグソ呼ばわりとか仗助の髪型いじられてぷっつんとか。

おまけに新キャラとして花京院の妹が出てくるしなんかやりたい放題だなと批判的な気持ちになっていました。なんですが不思議なことに、1巻を読み終えた時点で2巻が読みたいと思うようになったのです。ということは、後半で面白いと思ったんだろうなあ。


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「オレは東方仗助 よろしくなホル・ホースの兄貴ッ」

こんな組み合わせ想像出来ましたか?3部でも人気キャラのホルホースが仗助とコンビを組むのは確かに熱い展開なんです。ただ、仗助ってこんな軽い感じで兄貴呼ばわりするかなあというイメージはあります。

そして話が進むに連れて、ボインゴのトト神スタンドが花京院妹の手に渡り、花京院の死の真相を知りたい花京院妹がトト神スタンドに導かれていくのが面白くなってくるんです。最初はなんで花京院の妹とかキャラ作ってんじゃいと思ってたのですが話が進むと何故か続きが気になります。

結構珍しいと思うんです、最初の掴みは失敗してるのに、あとから面白くなってくるのって。最初が設定理解できなくて、徐々に解き明かされていくことで面白さを理解できるようになったってことなのかなあ。


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あと何気に仗助のじいさんが警官役としてしっかり活躍してくれてるのが嬉しい。4部ではアンジェロにあっという間に殺されてしまったからなあ。あまり人が死なずの4部では珍しい、序盤だからこそ死んでしまったキャラでしたよね。


というわけで、ジョジョとして珍しいスピンオフ「ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋」1巻でした。試し読み範囲では面白さを理解出来ないのがもったいない作りです、1巻全部読めばまだ評価は変わるはずです。まだ手放しでオススメとは言えませんが、続きを期待しましょう。


眠気覚め度 ☆☆☆


ジョジョの奇妙な冒険 クレイジー・Dの悪霊的失恋 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
カラスマタスク(著), 上遠野浩平(著), 荒木飛呂彦(著)
集英社 2022-06-17T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.7
¥460


2022年週刊ビッグコミックスピリッツ29号ざっくり感想

2022/06/20 週刊ビッグコミックスピリッツ29号のざっくり感想となります。
暑い。遂に暑くなってきてしまった。地獄や、地獄の扉が今年も開いたのや。。。
よく考えなくてももう6月も末に入るのでそりゃ暑くなりますわな。暑さに負けず頑張っていきますか。

それでは今回も適当にいってみましょー。


■二月の勝者 -絶対合格の教室-
  あれだけ暴力振るっても息子のために考えて動いてたわけだしなあ。

■アオアシ
  上を目指してる奴は強いぞ。

■土竜の唄
  轟周宝が切りかかったのはレイジの縄を切るために450万ペリカ。ってか最近の展開は先が読めすぎててダメでしょ。もっと初期の様にどうなるんだこれってのが面白い作品だったのに。

■魔王がずっと見ている
  ダメなんだよなこれ、全く面白いと思えない。

■おとなのずかん改訂版
  今回の話いる??

■プラタナスの実
  タイトル回収キターーーッ!!

■結婚するって、本当ですか
  このかーちゃんはダメだわ。。。

■君は放課後インソムニア
  誕生日祝ってもらいたいからって2年前卒業した学校に行くのか。。。

■ダンス・ダンス・ダンスール
  周りのレベルが高いから気づかないけど、いつの間にか潤平めちゃめちゃすごいダンサーになってるのな。

■茜色のコンポーザー
  面白いけど、これ読切で終わりでいいんだよね?え、続くのこれ?これ以上何するの??

■私の息子が異世界転生したっぽいフルVer.
  この展開までに3週掛けるのはダメでしょうよ。

■くーねるまるた ぬーぼ
  あ、こういう何もしないの苦手。それなら寝る。

■気まぐれコンセプト
  ガスピタンってそんなにすぐ効くの??



週刊ビッグコミックスピリッツ 2022年29号【デジタル版限定グラビア増量「超ときめき宣伝部」】(2022年6月20日発売) [雑誌]
週刊ビッグコミックスピリッツ編集部(著), 高瀬志帆(著), 小林有吾(著), 高橋のぼる(著), 野田宏(著), ふくしま正保(著), イトイ圭(著), 東元俊哉(著), 若木民喜(著), オジロマコト(著), 矢田恵梨子(著), ジョージ朝倉(著), かねもと(著), シバタヒカリ(著), 鳥飼茜(著), 高尾じんぐ(著), ゆうきまさみ(著), ホイチョイ・プロダクションズ(著)
小学館 2022-06-20T00:00:00.000Z

¥440


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結構前のイチオシ!!
それなりに前のイチオシ!!
スピリットサークル完結!!
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