2022年02月

2022年3月 新刊コミック注目作品

2022年3月の新刊コミックチェックです。

年度末の影響なのか、講談社集英社の新刊が勢揃いなので3/4が凄いことになっています。

特に注目なのは「もういっぽん!」「日本三國」「GROUNDLESS」「その着せ替え人形は恋をする」「腸よ鼻よ」あたりでしょうか。

「日本三國」は1話からすごい作品になるぞこれはと注目しているものです。連載も追っていて、今の所ずっと面白さが続いています。

「その着せ替え人形は恋をする」はアニメ大人気中です。このタイミングでの新刊は爆売れ間違いなし。巻数もまだ9巻目なので、追うにはなんとかなる数で一気買いする人も多いだろうなー。




■3/4

1日外出録ハンチョウ(13) (ヤングマガジンコミックス)
上原求(著), 新井和也(著), 萩原天晴(著), 福本伸行(著)
講談社 2022-03-04T00:00:00.000Z

¥726



上京生活録イチジョウ(3) (モーニングコミックス)
三好智樹(著), 瀬戸義明(著), 萩原天晴(著), 福本伸行(著)
講談社 2022-03-04T00:00:00.000Z

¥715



賭博堕天録カイジ 24億脱出編(16) (ヤンマガKCスペシャル)
福本 伸行(著)
講談社 2022-03-04T00:00:01Z

¥726



アンダーニンジャ(7) (ヤングマガジンコミックス)
花沢健吾(著)
講談社 2022-03-04T00:00:00.000Z

¥726



ギャルと恐竜(7) (ヤングマガジンコミックス)
森もり子(著), トミムラコタ(著)
講談社 2022-03-04T00:00:00.000Z

¥726



パラレルパラダイス(17) (ヤングマガジンコミックス)
岡本倫(著)
講談社 2022-03-04T00:00:00.000Z

¥726



Dr.STONE 25 (ジャンプコミックスDIGITAL)
稲垣理一郎(著), Boichi(著)
集英社 2022-03-04T00:00:00.000Z

¥460



あやかしトライアングル 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)
矢吹健太朗(著)
集英社 2022-03-04T00:00:00.000Z

¥460



ダンダダン 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)
龍幸伸(著)
集英社 2022-03-04T00:00:00.000Z

¥502



タコピーの原罪 上 (ジャンプコミックスDIGITAL)
タイザン5(著)
集英社 2022-03-04T00:00:00.000Z

¥659



ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)
三条陸(著), 芝田優作(著)
集英社 2022-03-04T00:00:00.000Z

¥460



■3/7

ぐらんぶる(18) (アフタヌーンコミックス)
井上堅二(著), 吉岡公威(著)
講談社 2022-03-07T00:00:00.000Z

¥715



ビンテイジ(1) (アフタヌーンコミックス)
赤堀君(著)
講談社 2022-03-07T00:00:00.000Z

¥715



■3/8

もういっぽん!【電子特別版】 17 (少年チャンピオン・コミックス)
村岡ユウ(著)
秋田書店 2022-03-08T00:00:00.000Z

¥495



バキ外伝 烈海王は異世界転生しても一向にかまわんッッ 4
陸井栄史(著), 猪原賽(著), 板垣恵介(著)
秋田書店 2022-03-08T00:00:00.000Z

¥660



おひ釣りさま 8 (少年チャンピオンコミックス・タップ!)
とうじたつや(著)
秋田書店 2022-03-08T00:00:00.000Z

¥660



■3/9

ベアゲルター(6) (シリウスコミックス)
沙村広明(著)
講談社 2022-03-09T00:00:00.000Z
5つ星のうち5.0
¥715



時間停止勇者(8) (シリウスコミックス)
光永康則(著)
講談社 2022-03-09T00:00:00.000Z

¥715



この世界は不完全すぎる(6) (コミックDAYSコミックス)
左藤真通(著)
講談社 2022-03-09T00:00:00.000Z

¥693



怪獣自衛隊 7巻 (バンチコミックス)
井上淳哉(著), 白土晴一(著)
新潮社 2022-03-09T00:00:00.000Z

¥594




■3/10

ケンガンオメガ(12) (裏少年サンデーコミックス)
サンドロビッチ・ヤバ子(著), だろめおん(著)
小学館 2022-03-10T00:00:00.000Z

¥693



腸よ鼻よ 06
腸よ鼻よ 06
posted with AmaQuick at 2022.02.27
島袋 全優(著)
KADOKAWA 2022-03-10T00:00:00.000Z

¥1,100



日本三國(1) (裏少年サンデーコミックス)
松木いっか(著)
小学館 2022-03-10T00:00:00.000Z

¥693



■3/11

アオイホノオ(26) (ゲッサン少年サンデーコミックス)
島本和彦(著)
小学館 2022-03-11T00:00:00.000Z

¥693



魔法陣グルグル2 (16) (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)
衛藤ヒロユキ(著)
スクウェア・エニックス 2022-03-11T00:00:00.000Z

¥660



■3/17

凍牌コールドガール 1 (ヤングチャンピオン・コミックス)
志名坂高次(著)
秋田書店 2022-03-17T00:00:00.000Z

¥660



葬送のフリーレン 7 オールキャラトランプ付き特装版
山田 鐘人(著), アベ ツカサ(著)
小学館 2022-03-17T00:00:01Z

¥1,800



GROUNDLESS : 10-君殺す事なかりせば- (アクションコミックス)
影待蛍太(著)
双葉社 2022-03-17T00:00:00.000Z

¥737



■3/18

明日のエサ キミだから(8) (ヤングマガジンコミックス)
若杉公徳(著)
講談社 2022-03-18T00:00:00.000Z

¥726



キャプテン2 4 (ジャンプコミックスDIGITAL)
コージィ城倉(著), ちばあきお(著)
集英社 2022-03-18T00:00:00.000Z

¥502



少年のアビス 8 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
峰浪りょう(著)
集英社 2022-03-18T00:00:00.000Z

¥659



ウソツキ皐月は死が視える (4)
了子(著)
小学館 2022-03-18T00:00:01Z

¥715



■3/19

終末のワルキューレ 14巻 (ゼノンコミックス)
アジチカ(著), 梅村真也(著), フクイタクミ(著)
コアミックス 2022-03-19T00:00:00.000Z

¥594



アルテ 16巻 (ゼノンコミックス)
大久保圭(著)
コアミックス 2022-03-19T00:00:00.000Z

¥594



鬼ゴロシ 6
鬼ゴロシ 6
posted with AmaQuick at 2022.03.09
河部真道(著)
日本文芸社 2022-03-19T00:00:00.000Z

¥737



■3/22

見える子ちゃん 7 (MFC)
見える子ちゃん 7 (MFC)
posted with AmaQuick at 2022.03.09
泉 朝樹(著)
KADOKAWA 2022-03-22T00:00:01Z

¥704



事情を知らない転校生がグイグイくる。 11巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)
川村拓(著)
スクウェア・エニックス 2022-03-22T00:00:00.000Z

¥660



■3/23

メダリスト(5) (アフタヌーンKC)
つるまいかだ(著)
講談社 2022-03-23T00:00:01Z

¥770



来世は他人がいい(6) (アフタヌーンKC)
小西 明日翔(著)
講談社 2022-03-23T00:00:01Z

¥748



はしっこアンサンブル(8) (アフタヌーンコミックス)
木尾士目(著)
講談社 2022-03-23T00:00:00.000Z

¥715



天国大魔境(7) (アフタヌーンコミックス)
石黒正数(著)
講談社 2022-03-23T00:00:00.000Z

¥715



ふたりソロキャンプ(12) (イブニングKC)
出端 祐大(著)
講談社 2022-03-23T00:00:01Z

¥715



刷ったもんだ!(6) (モーニング KC)
染谷 みのる(著)
講談社 2022-03-23T00:00:01Z

¥748



■3/25

その着せ替え人形は恋をする 9巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
福田晋一(著)
スクウェア・エニックス 2022-03-25T00:00:00.000Z

¥660




■3/26

戦争は女の顔をしていない 3
小梅 けいと(著), スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ(原著), 速水 螺旋人(監修)
KADOKAWA 2022-03-26T00:00:01Z

¥1,100



■3/28

はぐれアイドル地獄変 14
はぐれアイドル地獄変 14
posted with AmaQuick at 2022.03.17
高遠るい(著)
日本文芸社 2022-03-28T00:00:00.000Z

¥737



■3/29

勇気あるものより散れ 2 (ヤングアニマルコミックス)
相田 裕(著)
白泉社 2022-03-29T00:00:01Z

¥715



■3/30

ダンス・ダンス・ダンスール(23): ビッグ コミックス
ジョージ朝倉(著)
小学館 2022-03-30T00:00:01Z

¥715



スノウボールアース(3): ビッグ コミックス
辻次夕日郎(著)
小学館 2022-03-30T00:00:01Z

¥715



九条の大罪(5): ビッグ コミックス
真鍋昌平(著)
小学館 2022-03-30T00:00:01Z

¥715



闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説(14): ビッグ コミックス〔スペシャル〕
真鍋昌平(作)速戸ゆう(画)(著)
小学館 2022-03-30T00:00:01Z

¥715



カナカナ 3巻 - 安心してニヤニヤほわほわ読める親子ストーリーが素敵

早くもドラマ化が決まってびっくりの今井勝俊が親代わりで出てくる「カナカナ」3巻です。嘘つきました、今井にそっくりだけど今井ではないです。マサです。しかも今井みたいに単純なバカじゃなくて心優しい好青年です。今井もいいところ沢山あったけどね。


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良いですなあ、「カナカナ」。もう完全に癒やし漫画ですよこれ。人の心が読めるカナが人との交流に悩みながらも周りの大人がサポートしていく姿が見ていて微笑ましい。関係者もみんなカナの可愛さにやられていくのがホントわかる。

妙に大人びていて変に距離感を取っているはずなのだけど、やっぱり行動の至るところは子供で、そのギャップがまた良いんですよね。西森博之もいい年齢だし、ヤンキー漫画だけでなくてこういう方向に変わってきたかーという感じですw

そんなカナとマサと周りの大人たちの交流にニヤニヤほわほわしてまったり読めるのが本当に良いなあ。西森博之らしさの笑いもあるし、悪役も描写が上手いからやっぱり出てくるのだけどきちんと成敗されるし、3巻はやたらとマゴチを主張して食べたくなってくるしで読んでてホント落ち着きます。

このまま日常系でしばらく見届けたいですねこれ。変に大きな事件なんてなくていいんで、カナとマサの不思議な親子関係と周りの大人たちの交流をずっと見守っていたいです。それくらい安心してまったり読めます。素晴らしい。


ところでこれドラマ化って一体どんな話にするんだろう。これそのままドラマにしても面白くなるのは難しいと思うんですよ、本当に良い意味での日常系なので。ドラマに必要ないわゆるドラマ要素は弱いです。ファミリーコメディドラマにするのかな?


眠気覚め度 ☆☆☆


2巻までの感想はこちら(西森博之の新作はウンコの在り処を尋ねる幼女)
4巻の感想はこちら(優しいストーリーが心の清涼剤になる)
5巻の感想はこちら(世界一おにぎりはまさに家庭の味)

カナカナ(3) (少年サンデーコミックススペシャル)
西森博之(著)
小学館 2022-02-18T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.9
¥660

 

アニメ その着せ替え人形は恋をする 7話 感想

アニメ「その着せ替え人形は恋をする」7話の感想となります。

その着せ替え人形は恋をする


正直ベースなところ、5話、6話ととんでもなく素晴らしい回だったので、7話ではそこまでは至らず若干トーンダウンという印象を持ってしまった7話でした。決して面白くないわけではないですよ、5話と6話が面白すぎたってだけですw


7話は予想通り心寿と会うまででした。ジュジュサマと合わせの話をして、おうちデートして、炒飯食べて、テーピングの話をして、でっか!!となると。

今回のアニメ追加要素はフラワープリンセス烈!!を始めとした作品無い作品に力入れてるところです。

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「主人公が初めて部室に入った時 部長が全裸でア…」

このシーン、プラグまで描写しててええんかそれw ってくらい攻めてますねーw 五条くんのセリフも原作では「全裸でア…」までだったのに、アニメでは「全裸でアナ…」まで言ってるところとかもw

そしてフラワープリンセス烈!!ですよ。6話でも描写に凝ってるなーと思いましたが、7話も例外なく凝ってます。何が凝ってるってエンディングのCV見たら丹下桜とかガチ勢が並んでてそっちに金掛けてるんかいとなるほどw ホント、スタッフがどこに力入れてるのかはっきりしてていいですなあ。

あとはおおよそ原作通りの展開なので、上手く原作をしっかり再現してるなーというところ以外には大きな感想は無いです。あ、五条くんが普段着作務衣であると同時に靴じゃなくて雪駄履いてるのがしっかり描かれてました。これ原作でどっかわかるところあるかな?


しかしホント、ジュジュサマが入るとコントが加速して面白いですね。しっかりツッコミが出来るキャラが出てきたというイメージで面白さに拍車を掛けてます。ジュジュサマこんなに良いキャラしてたんだなあ、原作だとちょっとあたりがキツイ子というイメージが強かったんですけども。

次回はタイトルが「逆光」の話なんで、カメラの話と海の話して終わりでしょうか。スタジオの一連の流れまでじゃきっと尺足りないし。




1話の感想はこちら
2話の感想はこちら
3話の感想はこちら
4話の感想はこちら
5話の感想はこちら
6話の感想はこちら
8話の感想はこちら
9話の感想はこちら
10話の感想はこちら
11話の感想はこちら


その着せ替え人形は恋をする 3巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
福田晋一(著)
スクウェア・エニックス 2019-05-25T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.9
¥660




漫画原作の感想はこちら

8巻の感想はこちら(五条くんの心の扉が開いた音が聞こえる)
9巻の感想はこちら(五条くんが今までで一番の恐怖を感じる巻です)


望郷太郎 6巻 - 貨幣経済が成立しても金の奴隷にはなるな

500年後の文化が新たに始まった世界で貨幣経済の起こりを体験出来る「望郷太郎」6巻です。ヤープト村自立の話と、いよいよマリョウの国に乗り込む話が展開されます。

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「俺達もお前らも………税を吸い取られるだけの奴隷だったんだ!!」

ルールを作るものが強いという事実そのままに、マリョウに支配され続けていたのがヤープト村です。その状態を解放すべく動いたのが太郎とパルの外部から来た人間であり、自らの貨幣ヤープトマーを作って村の中で独自の貨幣経済を作り出そうと邁進します。

その決着がいよいよ6巻でつくわけです。この流れは明確にマリョウへ対抗するという意思と共に、現代では金の奴隷とも言えた太郎の心の解放とも言えるでしょう。この太郎の価値観の変化というのが「望郷太郎」の面白いところのひとつだと思います。


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「昔……物を売って儲けるように……金を貸して利子で儲ける仕事があったんだ……」

ヤープト村を去る前に、ヤープトマーの使い方について指示をしていく太郎。その中には「金貸しとして利子を請求することを禁止する」というものが入っています。それが金を生むために最も有効なものであり、現代社会は銀行を始めとした金を持つものが強いという事実への警鐘でもあると明言する形です。

もっとも、太郎は既に金に執着することは正しい姿ではないと気づいており、金の奴隷になるのではなく金を使うべきだということに気づいています。だからこそ、このような「利子の禁止」を訴えるわけです。


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「しょせん石や鉄の塊を持ったって何も使えねぇよ!」

これが貨幣経済初期の真っ当な感性なのでしょう。金を持つことが目的ではなく、金を使って何をするかが大切だと気づいています。

もちろん、この時代は生きるのに精一杯であり、娯楽に金を掛けるということも少ないでしょう。金があっても食糧が流通してなければ生きていけないし、そんな状態では金よりも食糧が重要なってきます。死が現代社会よりも近い分だけ、金の価値が高くなりにくいんですね。

一方で我々の現代社会は物に溢れています。娯楽にも溢れています。そして何をするにも金が必要です。逆に言えば、誰よりも金を持つことが誰よりもいろいろなことが出来る手段になっています。そんな状態ですから、何をするにおいてもまず金が必要という思考になるのではないでしょうか。そしてそれが行き過ぎると、金のためになんでもしてしまう金の奴隷に陥るのではないでしょうか。

ただ、自分の考えとしては、この現代社会が金で成立している以上、金を稼ぐことが悪いこととは思っていません。楽して大量の金を得られるのであればするべきだと思っています。ただし、それは法に反しない範囲で。要は金の奴隷になるかどうかは、金を使う側次第なんじゃないかと。

そんな貨幣経済に対してひとつの問いかけをしてくれる「望郷太郎」はやはり面白いです。まさか現代社会ではなくて、文明崩壊後の社会で発生した貨幣経済の話をするなんてなあ。


話の方はこのあとマリョウに潜入し、パルの妹を探したりあれやこれやをしていくことになります。そしてマリョウの国ではヤープト村を奴隷状態にしていたように、既に立派な階級制度が成り立っていて金を持つものが強いとなっているのがまた面白い。

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「ここは上級 下級 奴隷 に分かれてて……法や国の仕組みは全て上級市民が決めてるらしい」

立派な封建制度になってるんです。これはまさしく歴史の文化の流れをそのまま表現してるのだと思います。最初はパル達と出会った様に物々交換から始まり、ヤープト村で興した貨幣経済、そして貨幣経済を基に封建制度を築き上げているマリョウ。実に歴史の流れそのままですね。

ということは、わかっていたことではありますが、現代社会で金の奴隷として経済を回してきた太郎が、経済の歴史をなぞる形で話が展開するのが「望郷太郎」なのです。単なる歴史の勉強ではなくて、それをある意味異世界転生の様な設定で一から表現していくのが本当に面白い。

ある意味このマリョウがひとつの大きな区切りとなるところで、あと何巻かは間違いなく続くのでしょうが、このマリョウ篇が終わるとどんな話になるんでしょうね。この先も本当に楽しみです。


眠気覚め度 ☆☆☆☆


5巻の感想はこちら(舞鶴太郎飛ぶ)
7巻の感想はこちら(貨幣の次は民主主義選挙)
8巻の感想はこちら(陰謀渦巻く民主主義選挙戦)


望郷太郎(6) (モーニングコミックス)
山田芳裕(著)
講談社 2022-02-22T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.7
¥726


恥じらう君が見たいんだ 3巻 - 女子高生から一転、女教師をフォーカスに収める

見られて果てる女子高生の痴態を映像に残すのがメインと思いきやエロい女教師が迫ってくる「恥じらう君が見たいんだ」3巻です。

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このエロ教師が3巻のテーマとなります。エロい。


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エロい。


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エロい。


そうなんです、3巻は完全にこの女教師のお話になります。2巻までの本庄さんが見たい人にはちょっとお預けな3巻ですね。

で、このプレイの一環である撮影が本庄さんと企画していた「犬になる」というものですね。深夜の公園でえっちな格好しながら犬のフリをするのです。これが実にえっち。えさと称して手に付けた練乳を舐め取らせたり、おしっこさせたりするわけですよ。本当にえっちだあ。


しかしプレイとしての3巻は極上なのですが。この女教師のキャラ設定としてはうーんというのが正直な感想。

実のところですね、2巻を読んだ時点ではこの女教師はとんでもないメンヘラのどエロで、とことんこういうプレイが好きっていうのを期待してたんです。

なんですが、3巻を読み進めていくとこの女教師にもそれなりの過去があり、今回の撮影に臨む気持ちは単にエロなのではなくある思いに向けたものだということが明かされます。

それを聞いてしまうと、なんだこの人はイカれてるように見せてるだけであくまで一般人なのかと気づいてしまうのです。うーん、こういう普通のキャラだと、本物の本庄さんと比べられてしまうので弱いですなあ。3巻単体で見るとエロさ抜群なだけにもったいない気がします。


話の方もイカれた性癖の話だけでなくて、主人公の映画や映像に向けた思いだったり、影響を受けている才賀監督の話だったり、才賀監督と女教師との関係だったりとシナリオを回してきてる感があります。単にエロで終わらなさそうな雰囲気。

このあとどうなんしょうね、最初からエロで売り出してる感があるので、まともな方に降るだけでは読者はついていけなさそうな感じもします。とはいえ、この3巻のように半分はエロパートに振り分けていけば同じような気持ちで読み続けられるのかな?中途半端にどっちつかずにならないことを願っています。


眠気覚め度 ☆☆☆


1巻の感想はこちら(ファインダー越しに観る同級生のエロス)
2巻の感想はこちら(破滅願望性癖は下着売りで絶頂に達する)
4巻の感想はこちら(恋愛要素を重点的に表現していくのか?)
5巻の感想はこちら(ラブコメ路線に変更かな?)


恥じらう君が見たいんだ(3) (ヤングマガジンコミックス)
甜米らくれ(著)
講談社 2022-02-18T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.6
¥726

 

ハコヅメ~交番女子の逆襲~ 20巻 - アンボックス級のシリアス話が一貫した傑作巻

伊賀崎交番所長にフォーカスを当てたシリアス話が展開される「ハコヅメ」20巻です。アンボックス含むと実質21巻目です。

これはアンボックスと同レベルのシリアスさを放っています。巻中でしばしばいつも通りのノリのギャグが繰り広げられるものの、正直それまでの流れからは笑えるようなものは少なく、終始一貫してシリアスです。

普段は笑い重視のハコヅメ、しかし警察官は常に死と隣合わせの可能性がある危険な職業であることを全面に表現し、警察官の非常にシビアな話をまた描写してくれています。アンボックスのアナザーバージョンとも言えるでしょう。それぐらい、覚悟を持って読むことをおすすめします。

読んでる最中はまさに息を呑むような展開が続き、終盤は事件に立ち向かう川合たちの心境がありありと伝わる見事な描写で、警察官といえど一人の人間であることを思い出させてくれます。

今回の事件の犯人もまた、一人の人間だからこそそういう思考に至るのも致し方ないとも思える動機であり、それぞれ非常に人間臭い感情が発生しています。だからこそ読み手に全力で訴えかけてくる、心を握りつぶされたような感覚に陥ります。

読んでてこんなにハラハラドキドキさせるものはそうそう無いですよ、それだけでこの作品がやはり凄いということが再認識できます。


話としては、というか話の感想書くとどう書いてもネタバレに触れなきゃならないので難しいのですが、虎松の話がまた関係してきます。死してなお生ける関係者を走らせる、どれだけ虎松譲二が人たらしであり、策略家であったのか。一つの組織から関連事件が多すぎるんだよなあ。

しかも20年前の潜入捜査時期から関係させてるとか、一体どこまで考えて伏線置いているのでしょうか。この調子だとこれまで出てきたキャラが全員何らかの大きな事件に関係するまで発展してしまう。町山市とんでもないな。

そして今回の事件の犯人が、これまでの誰よりも悪意が強いというのが、この話をシリアスにするのに拍車を掛けています。計画性があって、信念があって、全てを理解した上で犯罪をしているタイプはこれまでハコヅメでほとんど出てきていません。その代表格がやはり虎松譲二を始めとした反社グループであり、今回もまた虎松譲二関連なのです。

想像も入りますが、普段の警察官が対応し得る事件は、交通事故等を始めとした過失事故だったり、欲望に負けた性犯罪だったり、計画性の無い窃盗だったりが多いのではないでしょうか。特に新任の川合が請け負った事件はそういったものがほとんどでした。

それに対して、今回の犯人はある意味組織だって行動をしており、自分のしていることが犯罪だとわかった上で実行しています。そういった覚悟を持った相手に対するのは川合を始めとした町山署のメンバには経験が少ないものでしょう。だからこそ、緊迫感に溢れた事件対応が繰り広げられることになったのではないかと。


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「嫌です!行きたくない」

事件の対応といえど、恐怖のあまり拒絶する川合。冗談の範疇ならともかく本気で嫌がるような描写は初めてに思えます。死に直面する可能性と警察官としての正義の間で揺らぐのはまさに人間らしい感情です。警察官とはいえ一人の人間であることを思い出させてくれます。


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「あと5分あるけど…親に電話するか?」


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「命の危険がある任務だから 配置につく前に一応…2分間とるから大事な人と話をしといで」

もしかしたら、この任務の結果死ぬかもしれない。なので事前に話をしておきたい相手と話をしておけという上司からの温情。死の機会があり得るからこそ覚悟しろという命令。これを見せられると否応なしに緊張感が走ります。彼らは間違いなく、死ぬかもしれない危険な任務についているのだと。

シリアスはこれまで度々ありましたが、どれも身に危険が及ぶようなものはこれまでなかったです。だからこそ今回、このような非常にリアルな現場表現が見れたことは、「ハコヅメ」の面白さを更に裏付けたものになるのではないかと思うわけです。

というのも、「ハコヅメ」は基本的に警察官の日常を描くのがメインであり、元警察官の作者だからこそ表現できるリアリティが面白さの一部でした。

それをこれまで大いに表現した上で、時たま起こる非日常事件というのがまた余計にリアリティを発揮していると思うのです。テレビやニュースで語られるような事件はどのような現場対応しているのか、その時の警察官はどのような気持ちで臨んでいるのか、それらが非常に良く表現出来ていると思います。

特にそこに表現される警察官の人間らしさが拍車を掛けます。

死ぬかもしれない、行きたくない、怖い。だけど私が(警察官が)命を危険にさらさないと、他の一般市民が危険にさらされてしまう。警察官としての正義は文字通り自己犠牲をしてまで達成しなければならないのか?しかしそれをしなかった時に自分は激しく後悔しないだろうか?そんな感情まで見え隠れします。

この人間らしいリアリティが非常に上手く、現場の緊張感が読み手にも伝わってくるのです。これ、映画見ててもこんなにハラハラしないですよ。元々漫画を読む時には感情移入しがちなのですが、そうだとしてもこんなにドキドキしたのは初めてかも。固唾を飲んでページをめくってしまった。


それくらい凄まじい20巻でした。アンボックスとはまた違う方向でリアリティがあります。アンボックス好きな人はこういう話好きなんじゃないかなー。ただ、こういうノリばかりになってしまうとそれはそれで辛いかも。


あとはこの事件を通して中富課長の警察幹部としての苦悩だったり、源の天才がゆえの苦悩だったり、潜入捜査官としての伊賀崎がどれだけ過酷な捜査をしていたのか読めたのがすごく良かったです。

特に源のくだりは、何気ない伊賀崎交番所長の語りから事件につながるところがあって好きだなあ。

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「人が「理解するため」苦しんでる時間 天才は「理解されるため」苦しむんだろうなって思ってね」

このシーンがまさか源の苦悩につながるとは最初思いませんでした。ただ思い返すと、もともと源は取り調べの天才と度々言われており、この20巻でもしばしば中富課長がそれに言及しています。


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「源部長は良かれ悪しかれ「特別」だと思うから…」


そして事件発生時、対応に向けて源も違和感を感じます。
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「自分の「感覚」が鳴らす警鐘を どうあがいても打ち消せない」

源の「感覚」でしかないからこそ、源自身はこれで間違いないはずだと思うものの、上司である刑事課長や中富課長からその対応はせずに応援を待てと言われて葛藤します。これが「天才」もしくは「特別」だからこそ持ちうる、「わかりあえない」という気持ちなんですよね。

まさしく、「人が理解するために苦悩している」のに対し、「天才が理解されるために苦悩している」シーンなのです。


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「対峙した上での源部長の判断なら それが絶対に最善策です」(ネタバレのため一部セリフを伏せました)

それを理解してくれたのが川合であるというのがまた良い。源の行動は傲慢で組織に逆らう懲戒ものかもしれないけれども、現場にいる川合はそれが被害者を助けるための最善策として捉え、共に行く覚悟をするというのが本当に素晴らしい。「特別」な源誠二が「理解された」瞬間です。

この流れからの、事件解決に向かうやり取りがすごく良かった。これってこの20巻までで展開された川合と源の関係値があるからこそ出来た表現だと思うんですよ。普段馬鹿にしていても肝心のところで信頼し合える関係が素晴らしいじゃないですか。

そんな素晴らしい2人も見れるのが「ハコヅメ」20巻です。素晴らしかった。


いやあホント、19巻で閑話休題したのとちょっと面白さがなくなってきたかなーと思っていたところで、この20巻という流れですよ。ホント化け物ですねこの作品、また面白さが加速してる。思わず1日で2回読んでしまいました。1回読むのに30分は掛かるのに。まだまだ安泰ですねこれは。


眠気覚め度 ☆☆☆☆☆


ハコヅメ3巻の感想はこちら(川合先生初登場の似顔絵特別捜査本部)
ハコヅメ4巻の感想はこちら(黒田カナ伝説はここから始まった)
ハコヅメ5巻の感想はこちら(とにかく笑える内容盛り沢山)
ハコヅメ6巻の感想はこちら(伝説の笑ってはいけないお誕生日会が収録されたハコヅメの最高傑作巻)
ハコヅメ7巻の感想はこちら(煽り役としてパーフェクトな聖子ちゃんが見れます)
ハコヅメ8巻の感想はこちら(これ警察学校で習ったやつだ!)
ハコヅメ9巻の感想はこちら(色々な話が詰め込まれている、これぞハコヅメ)
ハコヅメ10巻の感想はこちら(迷惑防止条例と強制わいせつの違いが勉強になります)
ハコヅメ11巻の感想はこちら(1巻の伏線を見事回収、この日の出会いを何度も後悔することになる)
ハコヅメ12巻の感想はこちら(同期の桜完結、川合の成長を感じられる最高の展開)
ハコヅメ13巻の感想はこちら(アンボックス事件のカップルが登場)
ハコヅメ14巻の感想はこちら(奥岡島事件発生篇)
ハコヅメ15巻の感想はこちら(奥岡島事件解決篇)
ハコヅメ16巻の感想はこちら(1巻で出てきたキャラが再登場する感動の成長譚)
ハコヅメ17巻の感想はこちら(アンボックスを読んだ後に読むと非常に切ない)
ハコヅメアンボックスの感想はこちら(警察の負の感情を全力で主張した傑作)
ハコヅメ18巻の感想はこちら(即ハメあんあん激イキスクール)
ハコヅメ19巻の感想はこちら(20巻を読むために覚悟させられる巻なのではないか?)
ハコヅメ21巻の感想はこちら(虎松譲二事件完結!大事件の事後処理といつものギャグパートが再開します)
ハコヅメ22巻の感想はこちら(恋愛要素満載で話を畳みに来てます)


ハコヅメ~交番女子の逆襲~(20) (モーニングコミックス)
泰三子(著)
講談社 2022-02-22T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.9
¥693

 

2022年週刊ビッグコミックスピリッツ12号ざっくり感想

2022/02/21 週刊ビッグコミックスピリッツ12号のざっくり感想となります。
ソウルハッカーズ2の配信見てて一喜一憂した夜でした。最初のリアル殺陣のしょぼさに大丈夫かこれとなり、ゲーム画面が流れてきちんとしたゲーム(言い方)であることに安心し、動画内で全然悪魔使役してないところにガックリ来ました。やるだろうけど、デビルサマナーではないと思ったほうがいいだろうなあこれ。


それでは今回も適当にいってみましょー。



■魔王がずっと見ている (新連載)
  またファンタジー。ファンタジー路線強めたいんだろうけど、この内容連載でこれ以上面白くなるの厳しい感じがするぞ。

■土竜の唄
  反撃お預けで玲二のターンかーい。

■アオアシ
  この流れ、やっぱりプロについていけなくて絶望する流れですね。

■結婚するって、本当ですか
  ちょっとリカさんの母親の話ひっぱり過ぎじゃない?

■デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
  話にぜんっっっっっっっぜんついてけないけど次回最終回です。

■レ・セルバン
  先週よりはまだ読めた。ご都合主義だなあ。

■くーねるまるた ぬーぼ
  2月21日は漱石の日。漱石縁の地を巡るというのは良い旅やなこれ。。。

■往生際の意味を知れ!
  八幡さんこんな男に惚れるとか絶対頭おかしいよ。恋愛で失敗するパターンだ。

■がんばりょんかぁ、マサコちゃん
  うーーーん、、、ここまでありありと書くなら全部実名にすりゃいいのにと思ってしまう。

■うきわ、と風鈴。 - 友達以上、不倫未満-
  おっとなんだかんだ一線は越えないのかーーー??

■家庭教師 (ゴトウユキコ読切!)
  今週一番面白かった。やっぱゴトウユキコの作品は力が違う。

■15分の少女たち -アイドルのつくりかた-
  2週前の流れを大絶賛みたいになってて読んでるこっちが恥ずかしくなってきた。

■気まぐれコンセプト
  静電気なんとかならんすかねえ。帰りに家の鍵開けようと暗闇の中キーを近づけるだけで闇夜に静電気が発光するのだけど。




週刊ビッグコミックスピリッツ 2022年12号【デジタル版限定グラビア増量「浅倉唯」】(2022年2月21日発売) [雑誌]
週刊ビッグコミックスピリッツ編集部(著), 野田宏(著), ふくしま正保(著), 高橋のぼる(著), 小林有吾(著), 若木民喜(著), 浅野いにお(著), ゆうきまさみ(著), 濱田浩輔(著), 高尾じんぐ(著), 米代恭(著), 宮﨑克(著), 魚戸おさむ(著), 野村宗弘(著), ゴトウユキコ(著), かっぴー(著), 戸井理恵(著), 鳥飼茜(著), 加納梨衣(著), 矢立肇(著), 富野由悠季(著), ホイチョイ・プロダクションズ(著)
小学館 2022-02-21T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.1
¥420


はるかリセット 2巻 - 休日を全力で満喫出来る姿が羨ましい

現代人は休日にしっかり休息すべきだと訴えてくる「はるかリセット」2巻です。

いやあ、この満喫具合羨ましい。2巻でも全力で休日を満喫していて、実に正しい休日の使い方をしています。

かくいう自分はあまり上手く休息を取ることが出来なくてですね、よくただただ無駄に時間を過ごしてしまいます。予定を事前に入れておけばいいんですけどね、それがなーんかなかなか。こんな社会状況もありますし。

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15話ではるかさん、ひたすら眠りこけるというある意味究極の休日を過ごすわけですが、自分も予定がなかったらこれになりがちです。

でもこれやると、大抵頭が痛くなるんだよなあ。平日の睡眠が足りないからといって安易に休日に寝すぎるとあまりよくないんですよね。いつもその罠にはまって後悔。

あとは平日が忙しすぎるとホントに週末は寝ることしか出来なかったりも。思い返すと勿体無い人生過ごしてる場合も多いなあ。


2巻の感想に戻りますと、2巻のはるかさんはお出かけモードが多いです。車で遠出したり夜行列車で遠出したりします。

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「高速道路に乗る瞬間 私の心は息抜きの快感に震える!」

正直高速に乗る程度ではこんなことは思わないのですけどw これはあれかな、車を持っていない人の思考がこうなるってことなのかな。ただでさえ車に乗る非日常感と更に高速遠出という高揚感で。まあ非日常感というのはわかります。SAとか立ち寄ると楽しいもんね。

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寝台列車ァ!

これはホントに羨ましくなったw 香川にうどんを食べにいくためだけに、寝台列車で旅行とか素敵すぎる。普段遠距離は飛行機や新幹線を使う身にとって、こんなにも憧れるものがあるだろうか。

水曜どうでしょうよろしくの深夜バスは乗りたいと思えないけれども、中で横になれる寝台列車は是非とも乗ってみたいですなあ。ホテル代一泊浮くし。


そんなこんなで、遠出もありただただ寝る日もありの「はるかリセット」2巻でした。休息の取り方は人それぞれ、迷って何をしていいか困ったときには「はるかリセット」を参考にしてもいいかもしれません。

ひたすら寝るから始まり、遠出もあるし近場で良いご飯を食べたり、お風呂入ってサウナ入ってビール飲んだり、献血したり散歩したり色々と出揃っています。この調子で現代人の休息バイブルになってくれるかもしれませんね。


眠気覚め度 ☆☆☆ 


1巻の感想はこちら(お疲れの社会人に必要なのは休息だ)
3巻の感想はこちら(「なにもしない」に適切なのがまさしくこの1冊)
4巻の感想はこちら(徹底的に食を追求する休暇)
5巻の感想はこちら(これぞラクに読める漫画筆頭、様々な休み方を参考にしましょう)
6巻の感想はこちら(月曜日は会社行けたら合格でいいのです)
7巻の感想はこちら(自家製梅酒はいいぞ)
8巻の感想はこちら(カレーは何曜日でもいいのです)
9巻の感想はこちら(旅行に行きたくなるので要注意)
10巻の感想はこちら(ポークチャップなら任せろ!)

11巻の感想はこちら(焼鳥を自宅でやるのは良いぞ)


はるかリセット 2 (チャンピオンREDコミックス)
野上武志(著)
秋田書店 2022-02-18T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.8
¥660


アニメ その着せ替え人形は恋をする 6話 感想

アニメ「その着せ替え人形は恋をする」6話の感想となります。

その着せ替え人形は恋をする


オープニング始まるまでなっが!!!wwww

というスタートを切った6話でした。オープニングが流れてないことにそもそも気づかないくらい見入ってしまってましたねー。


6話は海夢のしゅきしゅきから始まるジュジュサマ初登場で、コント回と言えるくらい笑えました。五条くんと海夢の二人だけじゃなく、そこに第三者が入るだけでこんなにも変わるものなんですねー。


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原作の時も思ったけどいやこれはおかしいwww


あとは海夢のしゅきしゅき発言のところはやっぱやられるなあ。原作でも早口でまくし立てるような表現していて、それがきちんと表現されていて本当に素晴らしい。観ていて楽しすぎる。

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このシーン、原作でもやられた人多いと思うのだけど、アニメで観てやられた人も多いだろうなあw


そして遂にジュジュサマ登場ですよ。初コスプレの時にSNSへ上げた写真に悪態ついてたジュジュサマも今回無事回収されました。あのシーンカットするべきではないと思ってたので一安心です。

初顔合わせシーン、原作では乳首券発行されてましたが、さすがに地上波アニメでは乳首券無し。しかし原作にない表現追加あり。

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このシーン、原作では目に何も映ってませんが、アニメではジュジュサマのが目に反映されてます。やっていただけました地上波で矢吹健太郎テクニック。さすがにぼかしてたけども。しかし足ははっきりと。スタッフのこだわりが垣間見えますなあw


このようにジュジュサマが出た辺りからアニメオリジナルの追加が色々発生していて、さらに面白さを際立てています。

例えばジュジュサマが名乗って、五条くんが年上だったと気付いたシーン。実はこのシーンの直前、ちゃぶ台を挟んだ二人の会話シーンで、原作にはない飲み物がジュジュサマに提供されているのですよ。

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原作のこのシーン。アニメではちゃぶ台に紙パックが乗せられています。

そして五条くんがジュジュサマが年上だと気付いたあとに、この紙パックの飲み物がアップにされます。それが "子供用のりんごジュース" なんですねw

これって五条くんがジュジュサマを明らかに小学生あたりだと勘違いして、子供用の飲み物を提供したということじゃないですか。大人ならお茶とかを出すはず。で、前述したとおりこの表現は原作に無いアニメオリジナルなのですよ。

これ、上手い表現付け加えてるなーと笑ってしまうわけです。このあとジュジュサマも色々思い込みで勘違いしてたことがわかりますが、その対比として五条くんも勘違いしてたという見せ方なんだと思います。こういう細かいところで原作を越えてくるのが素晴らしいw


またそのあとの、海夢から連絡が来るシーンでは原作読者に嬉しい要素が詰まってます。

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この画面、アニメではもう少し縦長に表示されてます。やり取りがもう少し長く見れて、通い妻ならず通い亭主みたいなやり取りしてんなと思いつつも、途中でスタンプが出てきてるんですね。これが7巻で出てきた "麗様" のスタンプなんですよ。


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まさしくこのシーンのスタンプです。これは原作ファン必見。原作ファンにしかわからないサービス。やることがにくいなーw


そして次の「フラワープリンセス烈!!」の人間関係に関する海夢のオタク節もオリジナルでついかされてますね。

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この「複雑なんだよね~」のあとに、ひたすらそれぞれの人間関係を早口でまくしたてます。もうこれがまさに海夢のキャラを正確に表現していてホントに面白いw 

こんなところ無理に掘り下げなくてもアニメ全体のクオリティは十分成立しているはずなのに、こんなところまで細かく追加するのだもの。製作陣の愛を感じるなあ。


オリジナル要素はこの辺にして、やっぱりジュジュサマ良いキャラですな。原作でもキャラが濃いけど、それをしっかりと表現出来てるし、何より海夢とジュジュサマが見事なコントになってます。

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このシーンもしっかりそのまんま再現されたしホント笑いが止まらないくらい面白かったです。


素晴らしかったなあ6話。5話も名作回だとは思うけど、違った方向で見たら6話の方が断然面白いかもしれないです。やっぱりキャラが増えて掛け合いが生き生きしてくると面白さが増しますね。オリジナル要素も良い方向にアクセントになっているし、とても素晴らしいアニメになっていると思います。

次回はおうちデートしてジュジュサマの妹が出てくるところくらいまでですかねー。楽しみですな。


ところでジュジュサマ、五条くんのTシャツ一枚で過ごしてたけど、その間ずっとノーパンだったんだろうかwww


1話の感想はこちら
2話の感想はこちら
3話の感想はこちら
4話の感想はこちら
5話の感想はこちら
7話の感想はこちら
8話の感想はこちら
9話の感想はこちら
10話の感想はこちら
11話の感想はこちら


その着せ替え人形は恋をする 2巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
福田晋一(著)
スクウェア・エニックス 2018-11-24T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.9
¥660


その着せ替え人形は恋をする 3巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)
福田晋一(著)
スクウェア・エニックス 2019-05-25T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.9
¥660





漫画原作の感想はこちら

8巻の感想はこちら(五条くんの心の扉が開いた音が聞こえる)
9巻の感想はこちら(五条くんが今までで一番の恐怖を感じる巻です)


ジャンケットバンク 6巻 - またもや驚きの結末を迎える「アンハッピー・ホーリーグレイル」戦はこの巻で全て読めます

この巻だけでアンハッピー・ホーリーグレイルのギャンブルが読みきれる「ジャンケットバンク」6巻です。ルール説明から決着まですっきり収まっているのが素晴らしいですね。しかもしっかり次巻への期待も残してくれています。


尚、今回どうしても語りたくなったのでネタバレ記載しています。この記事最下部に注意表示のあとで記載しますので、ネタバレ見たくない方はご注意願います。



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さてさて、満を持して開始された「アンハッピー・ホーリーグレイル」、1/2ライフの戦いであり、ジャンケットとしては御手洗くんがキャリア100年を掛けて対戦相手が死ぬかどうかの戦いでもあります。

「ジャンケットバンク」は既にギャンブラー同士だけの戦いではなく、彼らを手配する銀行員側の戦いが始まっています。チーム真経津and御手洗は、御手洗くんが新人ジャンケットのため常に銀行員の戦いとしては劣勢。そんな状態から成り上がる下克上ものでもあるのです。


そして肝心の対戦方法「アンハッピー・ホーリーグレイル」ですが、、、
正直一回説明聞いただけではよくわかんねえな。。。
というのが最初の率直な感想。


聖杯と聖水を選び合って、毒を相手に飲ませるというのが基本ルールです。

  • 聖杯は本物が1つ、偽者2つの計3つ。本物の聖杯は聖水の質を反転、つまり聖水は毒に、毒は聖水に変化する。
  • 聖水は本物が1つ、毒が2つの計3つ。
  • 互いに聖水側と聖杯側に分かれて、どれが本物か偽者か相手にわからないように配置する。
  • 先手は自分が使う聖杯を選び、相手は敵に飲ませたい聖水を選ぶ。ここでまず最初の駆け引きが発生。
  • 後手は聖杯聖水それぞれ配置そのままで、まず聖杯を選び、敵が聖水を選ぶ。配置は敵が決めてるので、本物偽物の判断はつかない。ここは純粋なギャンブルであれば運の要素が出てくる。
  • 最終的に、より多く聖水を得た方が勝ち。

ということは、基本的には最初の聖杯は本物を選ぶのが確率を考えたら正しい。なので、その裏を読む必要がある。裏の裏の探りあいがこのギャンブルの本質なわけです。


というところまではなんとなくルール説明段階で理解は出来ました。裏の裏みたいな話なので、ちょっと複雑ですね。4巻の「ジャックポット・ジニー」より難解です。


で、読み続けていくと、やはりこの聖杯と聖水の応酬になります。選び方だったり、相手がこれを選ぶだろうと見抜いたり、まあいつもの流れですね。なので、正直なところ「ジャックポット・ジニー」のような退屈さを感じてしまいました。

というのも、いつも通り真経津はずっと相手に読み負けるし、いつも通り御手洗くんは前述したようなこのギャンブルの定石を読者の代わりに語りだしたり、「来いッ!聖水!」みたいに、カイジがワンポーカーをしている時のチャンやマリオのような表現がされます。

なので、うーん、つまらなくはないけど飛びぬけた面白さではないかなーと思っていました。


それが結末に向かうに連れて、大きく変化していきました。

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「君の観測は曇ってきてる 本番はこれからだ」

ここからの流れがですね、はああああああぁぁぁぁぁぁぁ???と思わず唸ってしまうような展開なんですよ。いやいやいやそんなことわかるかあっ!確かに、確かにそういう描写が多かったからそこにはなんかあるんだろうなとは思ったけれども、そういうオチなの!?

というような展開なんです。しかも、ここから更に発展するんです。

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「全部わかったところで 仕切り直して遊ぼう」

ここから決着に向かう流れが、今までのギャンブルからは想像も出来ない結末過ぎて、また度肝を抜かれたのです。こんな結末誰も予想出来んって。もう田中一行の手のひらの上ですよ。手のひらくるくるですよホント。この話の作り方は脱帽だわ、凄すぎる。

ただ、これ賛否両論ありそうな決着とも言えます。うーん、自分は好きですけどね。だけどちょっと行き過ぎてるのかなという感じは受けます。


そしてまた、この結末を知ったあとで最初から「アンハッピー・ホーリーグレイル」を読み直すと、最初から全部そういう方向に持ってってるんですよ真経津が。全てはそこに向けて計画された結末になってるんです。ぶれずにそこまで描ききるのはホントすごい。

しかしどうなんだろうな、これ連載だと途中のやり取りにだれるとかあるんじゃないかな。決着のカタルシスを重視するあまり、過程がちょっとおろそか、というか不自然に真経津がやられすぎてるもしくは喋らなさ過ぎてる気がします。相手の叶黎明が喋りすぎなところもあるけど。


何にせよ、6巻も面白かったですし、7巻以降の展開がどうなるのかもまだまだ楽しみですね。超絶期待します。


眠気覚め度 ☆☆☆☆☆


3巻までの感想はこちら(大金を持つ銀行は最高の賭場になり得る)
4巻の感想はこちら(まさかの決着方法に脱帽のジャックポットジニー篇完結)
5巻の感想はこちら(閑話休題でも一切手を抜かないギャンブラー達)
7巻の感想はこちら(一皮剥けた御手洗くん篇)
8巻の感想はこちら(話の展開が全く見えなくなってきました)
9巻の感想はこちら(ヒーローズジャンケットがギャンブラーと銀行員を大きく動かす)
10巻の感想はこちら(ライフ・イズ・オークショニアはジャンケットバンク史上最大の面白さ)


ジャンケットバンク 6 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
田中一行(著)
集英社 2022-02-18T00:00:00.000Z
5つ星のうち4.5
¥659









ここからネタバレ含む感想となります。













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