2016年05月

2016年週刊スピリッツ26号ざっくり感想

2016/05/30 週刊スピリッツ27号のざっくり感想となります。
ちょっとギルティやりたいなー、ドラクエヒーローズ2も面白そうだなー、PS4買っちゃおっかなー、でも買ったところでたぶんほとんどやらないなーということでいまだにPS4に手を出さずにいます。でもこの調子なら明日とか帰りに買っちゃいそう。

それでは今回も適当にいってみましょー


■しあわせアフロ田中
  先週の引きからの展開は予想できたんだけど、ちょっと引っ張り過ぎてた感がある。
  
■あさひなぐ
  これはもしかしたらもしかするで!!
  
■猫のお寺の知恩さん
  ばあちゃん結構やり手の部類だな。
  
■デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
  俺もヌルヌルズッポンなキャンパスライフ送りたかった。。。
  
■闇金ウシジマくん
  牛島ならあの時点でもう戦闘不能にしてる。
  
■アオアシ
  まあうまくいかないんだろうな。
  
■私たち結婚しました (新連載)
  きついなあこれ。るみちゃんの恋鰹と同じ系統か。飛ばすかも。
  
■DRAGON JAM
  駒沢特戦隊やるじゃん。
  
■土竜の唄
  次週からやっと面白くなってきそうな感じ。
  
■村上海賊の娘
  信長がへうげものの信長と同じ仮面してるけど、あれって史実なの?イングランド王ヘンリー8世のヘルメットってとこまでは調べて出てきたんだけど、それを着けてたってのは出てこなかったなあ。どうなんでしょ。
  
■ギャラリーフェイク
  定期的にやるねギャラリーフェイク。面白いからいいんだけど。
  
■忘却のサチコ
  ホタルイカのスパゲティとか絶対美味いに決まってんだろ!!
  
■WILD PITCH!!!
  試合になるとしっかり面白いじゃないか
  
■ぐりこカミングスーン
  んで、次週どうなっちゃうの??
  
■お酒は夫婦になってから
  本当に何べんも言うけど、この作品が人気出るのは理解できる、でも好きじゃない。
  
■世界はボクのもの
  先週に引き続きノリが完全にデトロイトメタルシティでスゲー笑ったwww そのまま東京タワーレイプしてしまえ!!
  
■ふつつかなヨメですが!
  吉野ってホント性格悪いよね。
  
■100万円の女たち
  先週の話の続きどうなったんだよ、いきなり違う話に持ってくなよ。
  
■天そぞろ
  なんで楓がいるんだよ本人なのかよ、いきなり話展開させるなよ。
  
■もしもし、てるみです。
  お、今回ちょっと面白かったぞ。
  
 
デトロイトメタルシティの全巻セットが300円ちょっととかめちゃめちゃ安いんだけど。 

少女ファイト 13巻 - G戦場ヘヴンズドア16巻となった少女ファイト13巻

春高一回戦はエドガワ排球団に影響を受けてバレーを始めた山吹矢!

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練が相変わらずの狂犬っぷりを大いに発揮する「少女ファイト」13巻はいよいよ春高の1回戦が始まりました。1回戦の相手はエド球のファンが高じてバレーを始めた山吹矢。同じバレーを好きなもの同士、実に、実に良い影響を与えながらの戦いになりましたね。ひさしぶりにバレー自体の試合もしっかり描写されていてとても見ごたえのある戦いとなりました。

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そもそもが選手たちの心の部分に重きを置いた作品でありますから、この山吹矢との1回戦もそれぞれの心の葛藤と戦いながら戦い続けることとなります。そんな中、例え彼女たちが黒曜谷に勝っても、2回戦以降勝ち進むことは厳しいという判断のもと、おいては自分たちの勝利の為に必ず勝利することを心に誓うストレイドッグスの面々です。


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最初に貼った練の鼓舞もいいんですが、途中でルミコが心折られそうになった時のこの志乃の立ち直らせ方も凄くよかった。やっぱなんだかんだメンバーの支えになるのはこの言葉がきつくて素直に表現できない志乃なんだよなあ。これが信頼ってことなんだよなあ。ホント良い、こういうの。黒曜谷は志乃だけじゃなくて、それぞれがそれぞれに対してこういった信頼を持っているのがホントに素晴らしい。涙無しで読めなかった巻は無かったんじゃなかろうか。


さてさて、山吹矢戦で良かったのが実は監督だったりします。

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山吹矢の監督のユズルちゃん。笑顔が素敵だけどバレーのことは全然知らない素人です。果たしてこんな人物に監督が務まるんでしょうか?





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こんな顔するキャラだったよ!!


他にも、
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という、実は生徒たちに部活を本気で楽しむということを教えている真の教育者なのでした。変態だけど。なんていうか、ルミコの「諦める?」と同じ系統というか、本気で楽しまないとそれを絶対許さないような変態。バレーの指導者としては力は無いのかもしれないけど、精神的な指導者としては素晴らしい人材だったのかもしれません。何気に、山吹矢を春高まで押し上げることの裏打ちをした人物ということになるのでしょう。こういう変態がいるからやっぱり少女ファイトはやめられない。

それと、今回の話に出てくる「エドガワ排球団」というのは、「G戦場ヘヴンズドア」の主人公、堺田町蔵の作品という設定です。つまり、G戦場ヘヴンズドアの完結後のお話がこの少女ファイトに繋がっているのです。これはファンとしても嬉しいことだし、何よりもG戦場ヘヴンズドアは少女ファイトに負けず劣らずの名作なので完結後のその後が読めるというのはとても素晴らしいことです。作者の日本橋ヨヲコも「少女ファイト13巻はG戦場ヘヴンズドア16巻です」と言い切っていることですし、作者としても感慨深い、夢を叶えたということなのでしょう。




というわけで、試合メインはいつもに増して面白い「少女ファイト」13巻でした。続きも当然楽しみなんだけど、また来年の今頃なんだろうなあ。
ついでじゃないですが、「G戦場ヘヴンズドア」もオススメです。私も少女ファイトから入った口ですが、たった3巻の中に濃厚に詰め込まれた少年少女の命を懸けた青春群像劇は読んでて息を飲んでしまうこと受けあい。少女ファイトが好きなら絶対に読むべき作品ですので、未読の方は是非!!

眠気覚め度 ☆☆☆☆☆

少女ファイト(13) (イブニングコミックス)
日本橋ヨヲコ(著), 木内亨(監修)
5つ星のうち4.4
¥660

天空の扉 8巻 - 戦いの覚悟

三つ目族の故郷奪還作戦、ダンダルフィアの戦いがはっじまっるよー

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祖国を騙まし討ちにより追われることになった三つ目族の復讐の戦いがいよいよ始まった「天空の扉」8巻です。8巻の半分はこのダンダルフィアの戦いが繰り広げられます。

元からとんでもない技術力を持っている三つ目族はこの世界観で銃を作り上げ、遂には狙撃ライフルを完成させてしまいます。それも2000人の兵士全員に。それに対する嘘つき鬼の軍勢の多くは頑丈な戦闘猪率いる大軍、つまり狙撃を上回る射程も無ければ狙撃を防ぐ手立ても無し。すなわち、戦争は準備段階で既に決していたということとなります。いやあ、こういう軍隊による圧倒的な蹂躙は気持ちいいね。個々人が暴れまわるのではなく、統率がしっかり取れたまるで生き物のような動きは本当に素晴らしい。



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その戦後処理としてもなかなか面白いものが描かれていました。まるでどこかで見たことのあるような話ですね。詳しく言及することはここでは避けることとします。また、これをもっと掘り下げて読めるのが同じ作者作品の「魔法少女プリティ☆ベル」ですのでもっと読みたい人はそっちもチェックです。


8巻の後半は久しく見なかったマギアのディアボロの話となります。女の子と魔王の組み合わせ、さてさてどうなることでしょう。


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こんなことになってしまいました。

そうなんだよなあ、今回改めてディアボロがマギアの強さについて語ったのだけど、ディアボロからありとあらゆる魔法を継承してる時点でマルチハイエンドウィザードなわけだし、それに加えて自動索敵も出来るとかはっきりいって魔力切れと不意打ちを除いたら負けることはありえないんだよなあ。こりゃ反則、インチキ。ルーシュ達はスタン以外全員頭おかしいレベルで強すぎるし、スタンも唯一の素人のクセに良い展開になってきたし、ホント見所あるよ天空の扉は。設定が良く練られてる、しかも論理的に。だから読んでいてすんなり納得出来るのがいいね。

さてさて、今回の表題にした「戦いの覚悟」ですが、怒りと共に自分や仲魔を守るために敵対者を容赦なく殲滅出来るようになったルーシュ、やらなきゃやられる、今放っておいたらあとで大変なことになる、と理性で敵対者を殲滅出来るようになったスタン、実は最初からいる人間枠でまだ人を殺していないのはマギアだけです。ゴブリンは笑顔で殺せるのにね。そのマギアに今回大きな試練が訪れることになります。魔王に強いと明言されるマギア、果たして彼女はその覚悟を越えることが出来るのか?いやあ、良い展開だなあ。


ストーリーもそうなんですが、先ほども書いたように設定が細かく決められてることがより面白さを増しています。今回の例では戦闘猪の設定ですね。作中自体に書いてあるのをまとめると「分厚い皮膚や力強いパワーで攻撃をものともせずに進撃を続け、目の前を蹴散らし、死体や雑草を食べ、破城槌のように建物を破壊してしまうスゲー強いブタ」という感じなのですが、おまけページに書かれている補足が秀逸でした。それは、強力な動物があるゆえにその食欲が旺盛過ぎて周辺の土地をあっという間に食べつくしてしまい、維持するためには遊牧民のように場所を転々と移動しながら食物を求めなければならないがゆえの国家自身の侵略性ということ。単純に卑劣で弱者を蹂躙するのが好きというだけじゃなくて、そういう背景もあってゆえの侵略という見方も出来るのが凄く良い。

というわけで、やっぱり設定が面白い「天空の扉」8巻でした。当然次巻も楽しみですな!


7巻の感想はこちら (天空の扉 7巻 - 各勢力の思惑、そして始まる三つ目族の戦争)
16巻の感想はこちら (天空の扉 16巻 - ゴブリンエンペラーに説教される勇者レイ)
17巻の感想はこちら (天空の扉が開かれる時)

眠気覚め度 ☆☆☆☆

天空の扉 8
天空の扉 8
posted with AmaQuick at 2021.06.02
KAKERU(著)
5つ星のうち4.4
¥544

2016年週刊スピリッツ26号ざっくり感想

2016/05/23 週刊スピリッツ26号のざっくり感想となります。
最近仕事が忙しいと逆に家に帰ってからご飯食べる風呂入る記事書く漫画読む寝ると規則正しくなってきました。だけど睡眠時間短くてやばい。もっと寝たい。20時間くらい寝たい。

それでは今回も適当にいってみましょー


■デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
  やっと侵略者側とも接触が始まって面白くなってきそうな予感。
  
■猫のお寺の知恩さん
  完全に雰囲気は富士山さん。
  
■ぐりこカミングスーン
  ん?今回面白かったぞ。意外と侮れない作品かもしれん。
  
■恋は雨上がりのように
  雰囲気ゲーだよなあ。(ゲーではない)
  
■しあわせアフロ田中
  「EDの大沢です」  今回も笑わせてもらったし次回スゲー楽しみなんだがwww
  
■団地ともお
  ディスクを磨くというのがなかなか理解できなくてなんか。いや、言ってる意味もやってることもわかるんだけど。
  
■闇金ウシジマくん
  沖縄だと狭いよなあ。東京も狭いけど密度が違い過ぎるよな。
  
■忘却のサチコ
  富山行きたい!ホタルイカの刺身食べたい!!
  
■土竜の唄
  最近全然緊張感なくて面白くない。
  
■アオアシ
  Aチームに上がるとか上がらないとかの話出るのちょっと早くないですかね?
  
■トクサツガガガ
  「そもそも何故遊べぬほど働かねばならんのだ!!社会!天気でなく社会が悪いのか!」って言ってるけどかのちんは稼いだお金で趣味を最大限に満喫してるじゃないか。。。
  
■ふろがーる!
  中華街行きたい!小龍包とかチャーハンとか中華食べて風呂入ってビール飲んでぐっすり寝たい!
  
■あさひなぐ
  おお、旭が一堂と十分戦えてるじゃないか。
  
■ふつつかなヨメですが!
  小麦さんが凄い勢いでスキルアップしてる。。。吉野が何考えてるのかよくわからない。。。
  
■WILD PITCH!!!
  試合始まったらようやくちょっと面白くなってきたかも。
  
■100万円の女たち
  くさいくさい言ってるけど今回のくささは良いくささでしたね(自分でも何言っているのかよくわからない
  
■かなたかける
  褒められてる、いいね。これで主人公がもう少し頭沸いてなければすっきり読めるんだけど。
  
■僕はコーヒーがのめない
  こんな展開で大丈夫か?ってくらい最後のページで大丈夫連呼しすぎなんだが。
  
■世界はボクのもの
  次週初試合!盛り上がって参りました!おそらく世界が一撃で仕留めて終わるのでしょう。ていうか今回のノリがまんまデトロイトメタルシティのとこあって笑ったわw
  
■シェアバディ (最終回)
  完全に打ち切りだなあ。木田の成長が遅すぎてただの気持ち悪いオヤジがセックスセックス言ってるだけの展開だったのが実に勿体無い。
  
■お酒は夫婦になってから (出張掲載)
  何度でも言う、この作品が人気出るのは理解できる。だけど個人的には全然面白いと思えない。
  
■ダンス・ダンス・ダンスール
  次週から無双か?にしてもこの掲載順ってあまり人気出てないんだろうか。
  
■天そぞろ
  夜明けのスキャット歌ってんじゃないよ。
  
■もしもし、てるみです。
  うーんホント面白くないなあ



Helck 6巻 - ヘルクの過去編終了、アズドラの計略始動!

怒りのアズドラが遂に本気を出す!!

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という最高潮の引きで終わる「Helck」6巻です。初期の出オチだったギャグ漫画からここまでシリアスな作品になるとは誰が想像したでしょうか。アズドラ自身も当初は抜けたボケ担当だったのに、こんなにもカッコいい姿を見せてくれることになるとは。これだからHelckは面白いんだよなあ。

設定自体も実際結構練られていて、勇者システムとか人類総勇者化計画とか勇者は死んでも生き返って強くなるとかなかなかファミコン世代にはたまらないものになっています。ただ最近思うのは、自分が読んでるのがそういうのが多いだけかもしれないけど、やたらと人間と魔族が対立していて魔族側が実は良識あって人間側がエゴの固まりの聞く耳持たないという書き方が多いような気がする。その方が人間臭くて好きだけどね。


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こんなこと言われたらもう信じるしかないやろー。これまでも人間に裏切られ、人間に蔑まされて来たヘルクなんだから、魔界に来て出会った人たちと育んだ関係や信頼を言葉でぶつけられるとか絶対やばい。自分が当事者だったら泣く、間違いなく泣く。

というわけで、過去編が終わって次の話に向けて動きだすところの6巻でした。7巻はアズドラの本気から始まるはずなので大いに盛り上がることを期待!!


5巻の感想はこちら (Helck 5巻 - 人間のヘルクが魔族側についた理由が遂に明らかに!)
7巻の感想はこちら (Helck 7巻 - 信頼の上に築くもの、これは最高のシナリオ展開だ!)

眠気覚め度 ☆☆☆☆

ぼくは麻理のなか 8巻 - 怒涛の急展開!!

その言葉が向けられた先にいるのは麻理か、それとも小森か。
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相変わらず全然展開しないなーと思いきやいきなりキャラの心情が激変する急展開となった「ぼくは麻理の中」8巻です。正直なところ、これまでずっと麻理一筋だった依さんがこういう心境の変化になるとは全然想像していませんでした。というのも、メインは麻理となってしまった小森の謎と、消えてしまった麻理にずっとフォーカスがあたっていたからですね。キャラの心情も小森がメインでしたので、依さんの心がここまで変化しているとは思いませんでした。二人で今までやってきたのだから、それも当然の帰結なのかも。


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それに対して、麻理の母ちゃんのこの顔ですよ。どうやったらこんなに歪むんだよ、ちょっとやってみたけどこんな顔自然とは出来ないぞw リアルに近いけど再現できないレベルの漫画的表現というのでしょうか、不快感を表現するにはこれ以上のものもなかなか無いでしょう。そうだ、もしもこの顔が出来るという方は一報ください、麻理の母ちゃん検定に掛けます。

シナリオも依さんの心境の変化に伴い、一気に発展してきた感じですね。麻理の存在も徐々に見え始め、小森と依さんの関係も変わり始め、いよいよクライマックスに向かいそうです。次巻も楽しみですなあ。


7巻の感想はこちら (ぼくは麻理のなか 7巻 - ようやく話が動き出した麻理の秘密)

眠気覚め度 ☆☆☆☆

3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代 2巻 - 1巻より面白くなったぞ!

神宮寺が失意の底に叩き落された田中名人との過去勝負編!!

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3月のライオンのスピンオフとして大いに期待されて連載が始まったものの、蓋を開けてみたら思った以上にカッコつけの塊で中身が割りとペラペラだった「3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代」 の2巻は、神宮寺がドン底から這い上がるきっかきになった、ドン底に落ちることになった田中名人との過去勝負を描いています。(いきなりひどい出だしだな)

正直あまり期待せずに2巻を読み始めたのですが、これがなんと2巻で持ち直した感があります。割と面白い。若くして勝ち続け名人への挑戦権を得た、己の強さに絶対の自信を持つ神宮寺の振る舞いと、それを軽々といなす将棋の化物の田中名人、2人のやり取りは見ものです。将棋に本当に命を掛ける田中名人、命を掛けてるつもりだったが己の未熟さに気づき死の恐怖に脅えてしまった神宮寺。これからこの田中名人にリベンジを仕掛けるわけですから、二人の因縁の描写としては良かったと思います。

どこまでも傲慢に振舞う神宮司は賛否両論あるかもしれませんが、私はこういうタイプの主人公が好きなのでグッドです。逆に田中名人の生い立ちまで書いちゃってるけど、それは無くても良かったかなあ。名人クラスになると別に強さの秘密とかは必要無く、ただただ強い、誰の手にも負えないという表現で十分んじゃないかと思います。生い立ちとか出すのは神宮寺が追い込んでからとかの方が良かったのでは。


というわけで、1巻のせいで2巻を読む人は減ってしまっているかもしれませんが、全然悪く無かったです。この調子で進むなら期待できそうですよ。


1巻の感想はこちら (3月のライオン昭和異聞 灼熱の時代 1巻 - ZMANの西川秀明が描く昭和時代の将棋物語)

眠気覚め度 ☆☆☆

それでも町は廻っている 15巻 - 修学旅行は北海道!!

高校生活でたった1回の修学旅行回!!

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我が地元北海道に上陸した歩鳥一味、その北海道満喫修学旅行が実に高校の修学旅行のテンプレでびっくりするくらい北海道そのままでこれ取材も全く同じルートだっただろと言ってしまうような出来の「それでも町は廻っている」15巻となります。

それでは歩鳥たちの軌跡を辿ってみましょう。(15巻のおまけに書いてあった日程を参考にしています)

■1日目
- 羽田から新千歳へ移動。
- 新千歳から白老のポロトコタンへ。バスで1時間半ほど。ポロトコタンは行ったことないなあ。
- そのまま層雲峡温泉へ。
実は層雲峡は大雪山のある上川町にあるのですが、ここは白老からはめちゃくちゃ遠いです。地理的には旭川の東側辺り。ちょっとルートを引いてみると、高速ぶっ飛ばして3時間半は掛かるので大半がバス移動ということになりますね。これ本当にあるルートなんだろうか、わざわざ大雪山まで行かなくても羊蹄山とか洞爺湖とかでいいんじゃないだろうか。まあ次の日のアイスパビリオンのために層雲峡まで来たってことなのかな。


■2日目
- 大雪山のロープウェイに乗って山景色鑑賞。
- アイスパビリオンで-41度を体験。
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- アイスパビリオン横のクマ牧場で飼い慣らされたヒグマを愛でる。
- スーパーカムイ (旭川 - 札幌 の特急列車) で札幌に行き夕食のジンギスカン
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ここでちょっと騙されたのが、クマ牧場というのがあくまでアイスパビリオンのクマ牧場で、登別クマ牧場であるということ。おそらく道民にとってはあの有名なCMの為にクマ牧場は登別という刷り込みがあるはず。アイスパビリオンも登別クマ牧場も小さい頃に行ったことはありますが、どうも両方が隣り合わせになっているというのが頭の中で結びつきませんでした。ちょっと調べたらアイスパビリオンの横にクマ牧場があるということで、まだまだ層雲峡で楽しんでいたわけですね。

アイスパビリオンの記憶は曖昧なのですが、なかなか面白いところだったはずなのでオススメ。真夏でも真冬を体験出来るし、超低温は停止の世界を直に感じることが出来ます。クマ牧場はどうだったかな。まあクマ専用の動物園として楽しめばいいのではないでしょうか。

札幌のジンギスカンはこれどこのジンギスカンなんだろうか。すすきのの代名詞であるNIKKAが描かれているということはすすきの側、やはり「だるま」なんだろうか。だるまはいつも人が並んでるイメージで、地元民はあまり行かないイメージがあります。他のジンギスカン屋でもそんなに大差無いしね。個人的おすすめのジンギスカン屋はソープ街の外れにある釣具屋の上の「さっぽろジンギスカン」カウンターしかなくて席も10人から15人くらいまでだけど、座った瞬間に鍋が用意してあって何も言わなくてもとりあえず肉が出てくるという、本当にジンギスカンだけを食べるための店です。ここの生ラムが美味いんだなあ。


■3日目
- 小樽で自由行動
- 羊ヶ丘展望台でボーイズビーアンビシャス
- 時計台をバスで通過
- 千歳から帰国

札幌から小樽は近いので、お手軽に行ける海産物の名所というイメージでしょうか。もちろん観光地料金なのでそれなりに高いです。そして別に小樽まで行かなくても札幌でも食べられるところは意外とあるという。他は小樽運河とかガラス工房とかが小樽のメインですね。まあ、一度散策したらもういいかなと思うと思います。行けるところ少ないし。個人的には小樽は釣り場というイメージなので、たまに観光地だということを忘れてしまいます(運河とかのある通りの裏が漁港で良い釣り場)。

そして気づいた、自分はボーイズビーアンビシャス行ったことない。あるのかもしれないけど記憶が無い。正直別に興味も無い。最後の札幌時計台はがっかり観光スポットとして有名ですね。ホントに街中にあって、時計台より高いビル群に囲まれているのでまず普通に歩いていたら気づきません。気づいても「えっ、これが時計台?」と思うはずです。バスで通過とありますが、通過中に見つけられない可能性もあります。それくらいがっかりスポットなので、絶対に期待しないでください。人によってはテレビ塔を時計台と勘違いしてしまう人もいるくらいですから(テレビ塔は大通り公園の端にあり、塔の途中に電子時計もついているので時計台と言えなくも無い)。たぶん時計台よりも道庁見た方が楽しいです。通勤で道庁の中通っていましたが、朝も夜も中国人の観光客がいたくらいです。

というわけで、まさしくテンプレのような修学旅行でした。石黒正数本人もこれ絶対楽しんで取材しただろうなあ。実際楽しめるルートだし。


もちろん、修学旅行編だけじゃなく、いつも通りの話もいつも通りに展開していて、今回も面白さ据え置きの15巻でした。

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「「底」は底に一本ないと底が抜けちゃうだろ。あと視界の視もこの点いらない、目にゴミが入ってたら視えないだろ?」

こういう発想が出来る歩鳥はやはり着眼点が一味違いますなあ。実際、こういう覚え方が出来たら勉強自体が楽しいだろうし、絶対に忘れないだろうし。勉強ってやっぱりただ詰め込むものではないんですよね、良い例や良い覚え方があれば習熟も早いですし、知識の定着もします。こういう柔軟な発想が出来る人間になりたい。


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それとこういう言葉遊びも好き。「でかして!!」と、良い結果を出せという意味の言葉。本来こんな言葉はありませんが、この「でかして!!」がタッツンの心境、余裕の無さを表しています。「何が何でも当たりを引いて!」のような一般的な、少し長い台詞ではなく、端的に心情を表すのが「でかして!!」。表現もそうですが、こういう言葉遊び的なものは普段から自分もやったりするので尚更共感できるんですよね。


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加えて、こういう軽快なボケがたまらなく好き。淡々とシュールにボケるの好き。たぶん自分自身もこういう意味の無いようなことをよく言うからだと思う。


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あとこれ小学生の頃スゲーやってたwww 液体のりを下敷きとかに出して乾かすやつwww 何が楽しいのかよくわかんないんだけど、凄く楽しかった覚えがある。そして授業参観に来てた母ちゃんに見つかって怒られた記憶まであるwww なんで小学生ってこういうの好きなんだろうな。何かを精製するのが楽しかったってことなのかな。


というわけで、今回も非常に面白い「それでも町は廻っている」15巻でした。ホント安定して面白いって石黒正数すごいな。

眠気覚め度 ☆☆☆☆☆

ハピネス 3巻 - 吸血鬼の孤独と葛藤

二人目の犠牲者、それを生み出したのは……

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ドキッ!いきなり吸血鬼になっちゃった!なんて軽い感じとは全く正反対の流れでとことん重苦しく突如として吸血鬼となってしまった普通の高校生の苦悩と孤独と葛藤を描く、押見修造版現代吸血鬼物語「ハピネス」の3巻は闇がさらに闇を呼ぶ展開となっています。

第二の犠牲となったのは、当初いじめっ子、その後友人となった勇樹くん。巻き込まれ系吸血鬼が2人になったことで今後の展開がさらに広がりそうです。そもそも岡崎1人だとあまり行動に移さないから話が動きにくかったのでしょうか。行動派で吸血鬼であることを受け入れる勇樹が出てきたことでもっと能動的に動くことになるでしょう。


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正直なところ、押見修造の作品は絵での表現が素晴らしくあっという間に読み進めてしまういます。それがゆえ、じっくり描写されているようなところがあっても全体で見るとストーリー自体はそんなに進んでいない感じがしたり。「ぼくは麻理の中」よりは展開が早いとは思いますが、それでも中々話が進まないと錯覚してしまったり。まあこれが押見修造の味なので、面白いのは間違いないですが。とはいえ、五所さんの打ち明け話やノラとの逢瀬があったりとしっかり話も進んでます。

割と続き気になるので次巻期待だなー、楽しみ。


前巻までの感想はこちら (ハピネス - 押見修造が書く現代吸血鬼物語)

眠気覚め度 ☆☆☆

勇者が死んだ! 4巻 - 勇者は死んだ、俺がやらねば誰がやる!

「だけどもう勇者は死んだんだ。俺が助けないで誰が助けるんだよ」

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ただの変態がカッコいいこと言ってるのが「勇者が死んだ!」です。こんなシリアスシーンもありますが、7割ギャグです。しかし当初と比べると遥かにシリアスが増えてきています。その実3割シリアス。「魔法陣グルグル」のようにこれくらいの割合でずっと進んでいって欲しいですなあ。


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こういう真面目系変態も多く登場するのが非常に良いアクセントになっています。何よりも、完璧超人、正義の塊のようなキャラがいなく、登場人物はいずれもなんらかの性癖なりを持っていてギャグに関わっているのがまたいいですね。綺麗事ばかり言うようなキャラは苦手なので、そういうのがいないだけで好感触です。


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シナリオも完全に後付だろうけど、トウカに罠の技術がある理由も師匠がいたからと明かされました。これは悪くない、むしろ良い後付だと思います。そもそもが勇者を殺したときに仕掛けた罠自体トウカに罠技術があることとか関係なく描いていたように見えますので、そこから良い感じに「卑怯」で「騙し」て「姑息に罠で相手を陥れる」のを策略家として肉付けしてきたのが、シリアスシナリオを進めるにあたりに良いアクセントになっています。こういう主人公がクズなんだけどなんだかんだ色々うまくいっちゃう話とか好きなんだよなあ。


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この根拠の無い説得力で相手を騙そうとするところとか素敵。それに素直に聞き入れる相手も素敵。こういう頭脳系クズ主人公が好きならオススメです。何回読んでも「グルグル」が好きな人なら面白いと感じると思います。女の子も結構可愛くなってきたしね!


3巻の感想はこちら (勇者が死んだ! 3巻 - 勇者の剣はフトモモだ!!)
5巻の感想はこちら (勇者が死んだ! 5巻 - 全てはフトモモのため)

眠気覚め度 ☆☆☆☆

今のイチオシ!
ちょっと前のイチオシ!!
結構前のイチオシ!!
それなりに前のイチオシ!!
スピリットサークル完結!!
タイムリープサスペンス!!
ゲームとギャグが好きなら!
漫画もいいけど山賊もね!
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