決戦!絞殺王 今井コスモ VS 処刑人 阿古谷清秋!!

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遂に拳願絶命トーナメント2回戦が始まった「ケンガンアシュラ」15巻です。2回戦の最初から「絞殺王 今井コスモ」対「処刑人 阿古谷清秋」という激アツの戦いから始まります。とはいえ、ケンガンアシュラ自体が誰が勝ち残ってもおかしくないくらいキャラの掘り下げをしてどのキャラも魅力たっぷりに描かれているので、どこを切り取っても最高潮の盛り上がりを見せること受け合いなんですけれども。

何回か触れていると思うのですが、このケンガンアシュラはグラップラー刃牙の地下最大トーナメント戦を最高にリスペクトし、オマージュして描かれている作品です。傍から見たらまるっきりパクリのような設定もちらほら見えますが、それを良い具合に昇華してより面白い作品を目指していることがうかがえます。特に競技者同士だけの戦いではなく、競技者とその雇用主を交えた戦いに展開しているところが素晴らしいですね。そのあたりも無理なく、だけど人間の欲望とエゴの固まりで展開されていて非常に好感が持てます。元々このトーナメントに参加するだけで50億円掛かるとか、優勝した企業は天下を取れるとか言われているものであり、競技者は強さを求めて、雇用主は金を求めてと、互いの利益が一致した上での展開ですのでエゴと欲望がまるだしになるのも当たり前の話ですね。

そんな拳願絶命トーナメント2回戦、今井コスモ 対 阿古谷清秋は圧倒的な地力さで阿古谷清秋が有利と思われますが、冒頭のコスモの笑顔ですよ。



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このキノコヘッドがあんな顔するとは、戦いって本当に、いいものですね。
 

これに押されて阿古谷清秋も段々と本来の処刑人の姿を取り戻していき、次々と今井コスモを追い詰めていきます。


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そして遂にジャックハンマーになる阿古谷清秋


ダーティーハリー症候群。正義のためという名目でなら何をしてもいいという持論から悪人と判断した相手は容赦なく殺害してしまう処刑人。その処刑人の殺しの技術、痛みの技術が今井コスモを徹底的に蹂躙、陵辱していきます。
いいなあ、こういう徹底したぶっ壊れキャラ。力のためなら死も厭わないジャックハンマーのような徹底的な信念、執念。ぶれない正義への自己投影。まさしく、誰がどこから見ても完全に頭のネジが吹っ飛んでるキャラであるからこそ、それに対する単なる強さに憧れる今井コスモとの覚悟との対比にもなるのが素晴らしい。こういうエゴの固まりのキャラってとことん読み手の心をハンマーでぶん殴って良い意味でも悪い意味でも感動を起こさせる。たまらない。


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さらにここでこの今井コスモの執念ですよ。こうなってきたら常に劣勢だった今井コスモが勝つことも十分ありえると思わせるのが凄い。ひたすらに阿古谷清秋に攻められ、責められ、死を意識するまで追い込まれることで戦いの本質に気づくという展開、綺麗事じゃ終わらない戦いの世界。こういうエゴと意地と狂気のぶつかり合いは本当に心に響く。

男なら誰しもが目指したことがあるであろう「No.1」を目指す男たちの戦いはどうしてこんなに見ていて心躍らされるのだろうか。これだから漫画はやめられません。

というわけで、決着はケンガンアシュラ16巻で見れるはず!6月発売だ、見逃すな!!


0巻の感想はこちら (ケンガンアシュラ 0巻 - 拳願絶命トーナメント参加者の過去を描く!)
16巻の感想はこちら (ケンガンアシュラ 16巻 - 真正面からのぶつかり合い!王馬VS雷庵!!)

眠気覚め度 ☆☆☆☆☆