いまだに新刊が出ると、その前の巻がようやくKindleに来る「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」12巻の感想となります。Kindleに来るまで待ってるのでいつも最新刊はお預けなのよね。
前巻の11巻では遠藤とクルマ屋が殴り合いの喧嘩をするだけという恐ろしいまでに中身の無い1冊でしたが、いやいやどうしてこの12巻も引けを取りません。
何をしたかって、キャンピングカーで連日夜の駐車場に困っていたので、盲点だったキャンプ場に行き、その場で他のキャンパーと酒を飲んで語り合うというだけの12巻。いや恐ろしい。17歩の時もボタン押しの時もワンポーカーの時もアホみたいに進まなかったけど、今回も実に中身が無い。
なのですが、、、よくよく考えてみると、これまでの勝負でひたすら長い話は単に引き延ばしと同じことを違うキャラが2回説明したりと葛藤だけの想像妄想で1話使ったりとしてるだけだったのに対して、今回はシナリオとしての中身は無くても単なる1つの会話としての中身があったのではないかなと。
というのも、今回はキャンパーのおじさん2人に主にスポットが当たっており、彼らが何故キャンプにこだわるのか、結婚はしないのか等、どこかで題材に上げられそうな話なのです。
その題材こそが「最強伝説 黒沢」です。
「最強伝説 黒沢」といえば、中年の黒沢がみんなの信頼を得ようと弁当にアジフライを用意して裏目に出たり、交通整備ロボットに名前をつけて一緒に寝たりとどうしようもないダメ親父を演出していましたが、段々と世の中の舐めた若者に渇を入れるような話にもっていくという福本先生が思うままに筆を伸び伸びと執り描かれた名作です。
続編の「新・黒沢 最強伝説」では黒沢がホームレスになるところからホームレス連中とのやり取り、とあるインチキ道場との決闘と、これまた世の中に渇を入れつつ一番何も考えないで描きたいものを描いておられたものだと想像しています。
しかし、黒沢が終了した今、その行き場はどこへ行ったのでしょうか?そう、「カイジ」なのです。
幸いなことに、「カイジ」は今ギャンブルをしておらず、帝愛から逃げながらその日暮らしをしているような状態です。つまり、なんでも描ける状況とも言えるのです。
だからこそ、今回のようなキャンプ場描写となったのでしょう。そこには、「黒沢」で描きたいものを全てぶつけているのではないでしょうか。つまり、今の「カイジ」こそ、福本先生が今一番描きたいものが「カイジ」にはつめこまれているのです。
世の中の評価として、「こんなのカイジじゃない」「いつまでこんなことしてるの」「中身が無い」と言われてることが多いように思います。しかしそれはおそらく、「カイジ」はこうあるべきと読者が勝手に決め付けてしまっているのではないでしょうか。
まさしく今の「カイジ」が福本先生が一番描きたい「カイジ」なのです。いまだに正式に勝ったのに24億を持ち出さなければならない事情や、帝愛が必死に追っている理由が明確になっていませんが、福本先生が描きたい「カイジ」がいまここにあるからこそ、その理由を明かさずに何故か鬼ごっこになっているのです。そうこのクソくだらない中身の無い「カイジ」こそ、現代にふさわしい「カイジ」なのです。
そんな「カイジ」なのですから、静かに落ち着いてこのお話の行く末を見守ることにしましょう。
眠気覚め度 ☆☆
13巻の感想はこちら(13巻まで来てこんな逃亡戦に1巻まるまる掛けるの??)
14巻の感想はこちら (だらだらと進む展開にも関わらず毎巻買ってしまう私はまさしく信者なのだろう)
15巻の感想はこちら(1冊まるまる使った大ネタが仕込まれてるけど話は全く進みません)
16巻の感想はこちら(久々にちょっとだけ話が進みました)
17巻の感想はこちら(リサイクルショップのゴロじいにフォーカスあてすぎなところは面白い)
18巻の感想はこちら(新居生活は楽しいよね)
19巻の感想はこちら(遠藤動く!マリオ百貨店包囲網!)
20巻の感想はこちら(優雅に餃子を食べるマリオ百貨店包囲網)
21巻の感想はこちら(まだまだ続くマリオ百貨店包囲網)
22巻の感想はこちら(永遠に続くマリオ百貨店包囲網)
おまけ(本心)
「婚活」だとか「銀活」だとか言ってないでとっとと話進めてくれやあ。。。
いつまでだらだら話進めてんだよぉ。カイジが大金持ってたらもうそれカイジじゃないんだからとっととどこかで大負けしてまた借金漬けにしてギャンブルしてくれよぉ。。。命賭けちゃったら絶対カイジ勝つんだから微妙に怪我するだけとかそういうリスクの勝負を見せておくれよぉ。。。Eカードとかチンチロみたいな名勝負が見たいんだよ。。。
前巻の11巻では遠藤とクルマ屋が殴り合いの喧嘩をするだけという恐ろしいまでに中身の無い1冊でしたが、いやいやどうしてこの12巻も引けを取りません。
何をしたかって、キャンピングカーで連日夜の駐車場に困っていたので、盲点だったキャンプ場に行き、その場で他のキャンパーと酒を飲んで語り合うというだけの12巻。いや恐ろしい。17歩の時もボタン押しの時もワンポーカーの時もアホみたいに進まなかったけど、今回も実に中身が無い。
なのですが、、、よくよく考えてみると、これまでの勝負でひたすら長い話は単に引き延ばしと同じことを違うキャラが2回説明したりと葛藤だけの想像妄想で1話使ったりとしてるだけだったのに対して、今回はシナリオとしての中身は無くても単なる1つの会話としての中身があったのではないかなと。
というのも、今回はキャンパーのおじさん2人に主にスポットが当たっており、彼らが何故キャンプにこだわるのか、結婚はしないのか等、どこかで題材に上げられそうな話なのです。
その題材こそが「最強伝説 黒沢」です。
「最強伝説 黒沢」といえば、中年の黒沢がみんなの信頼を得ようと弁当にアジフライを用意して裏目に出たり、交通整備ロボットに名前をつけて一緒に寝たりとどうしようもないダメ親父を演出していましたが、段々と世の中の舐めた若者に渇を入れるような話にもっていくという福本先生が思うままに筆を伸び伸びと執り描かれた名作です。
続編の「新・黒沢 最強伝説」では黒沢がホームレスになるところからホームレス連中とのやり取り、とあるインチキ道場との決闘と、これまた世の中に渇を入れつつ一番何も考えないで描きたいものを描いておられたものだと想像しています。
しかし、黒沢が終了した今、その行き場はどこへ行ったのでしょうか?そう、「カイジ」なのです。
幸いなことに、「カイジ」は今ギャンブルをしておらず、帝愛から逃げながらその日暮らしをしているような状態です。つまり、なんでも描ける状況とも言えるのです。
だからこそ、今回のようなキャンプ場描写となったのでしょう。そこには、「黒沢」で描きたいものを全てぶつけているのではないでしょうか。つまり、今の「カイジ」こそ、福本先生が今一番描きたいものが「カイジ」にはつめこまれているのです。
世の中の評価として、「こんなのカイジじゃない」「いつまでこんなことしてるの」「中身が無い」と言われてることが多いように思います。しかしそれはおそらく、「カイジ」はこうあるべきと読者が勝手に決め付けてしまっているのではないでしょうか。
まさしく今の「カイジ」が福本先生が一番描きたい「カイジ」なのです。いまだに正式に勝ったのに24億を持ち出さなければならない事情や、帝愛が必死に追っている理由が明確になっていませんが、福本先生が描きたい「カイジ」がいまここにあるからこそ、その理由を明かさずに何故か鬼ごっこになっているのです。そうこのクソくだらない中身の無い「カイジ」こそ、現代にふさわしい「カイジ」なのです。
そんな「カイジ」なのですから、静かに落ち着いてこのお話の行く末を見守ることにしましょう。
眠気覚め度 ☆☆
13巻の感想はこちら(13巻まで来てこんな逃亡戦に1巻まるまる掛けるの??)
14巻の感想はこちら (だらだらと進む展開にも関わらず毎巻買ってしまう私はまさしく信者なのだろう)
15巻の感想はこちら(1冊まるまる使った大ネタが仕込まれてるけど話は全く進みません)
16巻の感想はこちら(久々にちょっとだけ話が進みました)
17巻の感想はこちら(リサイクルショップのゴロじいにフォーカスあてすぎなところは面白い)
18巻の感想はこちら(新居生活は楽しいよね)
19巻の感想はこちら(遠藤動く!マリオ百貨店包囲網!)
20巻の感想はこちら(優雅に餃子を食べるマリオ百貨店包囲網)
21巻の感想はこちら(まだまだ続くマリオ百貨店包囲網)
22巻の感想はこちら(永遠に続くマリオ百貨店包囲網)
おまけ(本心)
「婚活」だとか「銀活」だとか言ってないでとっとと話進めてくれやあ。。。
いつまでだらだら話進めてんだよぉ。カイジが大金持ってたらもうそれカイジじゃないんだからとっととどこかで大負けしてまた借金漬けにしてギャンブルしてくれよぉ。。。命賭けちゃったら絶対カイジ勝つんだから微妙に怪我するだけとかそういうリスクの勝負を見せておくれよぉ。。。Eカードとかチンチロみたいな名勝負が見たいんだよ。。。