漫画感想

辺獄のシュヴェスタ 3巻 - 拷問成分多目でお送りいたします

「虐げられてる人間のほうが、虐げる人間よりもよほどタフなのよ。」

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残酷無残修道女魔女活劇「辺獄のシュヴェスタ」3巻はこれまで以上に狂気描写たっぷりでした。いや、これ、割とガチで駄目な人には駄目なんじゃないかってレベルですよ。レベルというかレヴェルですよ。

元々1巻の時点で腕を斧で斬りおとしたりの拷問に近い描写はあったわけですが、この3巻はそれに拍車を掛ける形で思うがままに拷問描写がされています。しかも恐ろしさを感じるのが、それを執行するのも同じ修道女達だというのにも関わらず、ほとんどがその罪悪感や嫌悪感にかられずにさも当然であるかのごとくこなすというところ。

まさしくこの修道院の「異常さと狂気」を上手く描画しているということでもあるのでしょう。そういう意味では、中途半端なことはしないで真っ向からその表現をしている点がグッド。ただ、このリアルな描写が読者離れも引き起こしているんじゃないかと懸念してしまうのも事実です。


水責め
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飲めないのに無理やり口の中に水を入れられ続けるという元祖拷問ですね。飲ませては吐かせてを繰り返し、胃酸で喉や食道はずたずた。状況によっては無理やり吐かせるためにわざと長い布を飲み込ませてからそれを引き抜くことで内臓を痛めながら水も吐かせるという荒業もあるとか。


焼鏝
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下手すると二度と消えることの無い烙印を火傷とともに押し付けられる。カイジは二の腕の外側だけだったからよかったけれど、こと拷問となると身体中にそのコテを押し付けるのでしょう。頬、額、肩、乳房、脇腹、内腿、陰部。人間身体の20%も火傷してしまえば致命傷となります。まあそれ以上に、目の前に存在する良く焼けた鉄のコテというものはこれから来る痛みや恐怖を沸きたてます。


そして今回拷問とは少し違うけれども、エラが執行することになったのが腕の切断
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上の2つは上級生による拷問ですが、最後はエラが初めて他者に痛みを与えるため(明確には罰を与えるため)に行う拷問です。この違いわかりますよね。される側の恐怖はもちろんのこと、執行する側も恐怖で満ち満ちているということです。このエラの感情は、普段他者を傷つけることを日常的にはしていない私たちにとっては至極真っ当な表現です。それに対しての上級生たちの冷酷で罪悪感皆無の執行が、この修道院の狂気を示すための良い比較となっています。もとよりこの修道院がおかしいのは周知の事実ですが、それをさらに明示したのがこの3巻と言えましょう。

※ちなみにこのあと、エラは人を無為に傷つける恐怖と戦いながらも刑を執行します。それはもう、リアルな切断です。


というわけで、そもそもこの作品を読んでいる方はそんなことは百も承知で読んでいるとは思うのですが、思わず眼を背けたくなるような拷問描写がされている「辺獄のシュヴェスタ」3巻でした。

どうなんだろうなこれ、その手の趣向の人には物足りないと思われるだろうし、あくまでこの表現は作品を色づけるためのアクセントとして捉えるとちょっとやり過ぎな気もするし。個人的にはここまで描ききっているのはとても凄いことだと思います、中途半端にこれらのシーンがカットされるよりは絶対に良い。

あと、ちょっとストーリーのことに触れると、この修道院の総長のエーデルガルトってどうも根っからの悪人には見えないんだよなあ。なんか意図があってこういった政治体制を敷いているという風に見える。そうなるとエラが本当に復讐すべき相手はまた違ってきたりするのだろうか。なんだかんだ次巻も楽しみですな。


2巻の感想はこちら (辺獄のシュヴェスタ 2巻 - 復讐の時までその牙を磨き続ける)

眠気覚め度 ☆☆☆☆

刃牙道 12巻 - 武蔵とピクル激突!とっとと本部と武蔵がやれよ!!

言いたいことはタイトルに全て書いたのでここからは今巻の御老公をご覧ください。


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斬られる御老公



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斬ったね





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汚ね(きったね)…




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武蔵に両手で虎王を喰らう御老公




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御老公三変化

9巻のコピペ勇次郎といい高感度カメラで見る表情変化にでもこだわっているのだろうか板垣先生は。


11巻の感想はこちら (刃牙道 11巻 - あの本部以蔵)
13巻の感想はこの一言 (刃牙道 13巻 - なんでいまさらガイアが出てくるんだよ!ピクルとやるならとっととやれよ!!)

眠気覚め度 ☆☆☆

ぼくらのふしだら 2巻 - 性欲と引き換えに時を止める少女、その結末

自己愛の塊が行う性欲発散の疑似性交、そこに愛はあるのか。

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2016年7月16日の「わたしのふしだら」発売記念として、まだ感想を上げていなかった「ぼくらのふしだら」2巻について書きます。発売当時に読んで簡単には感想書けないなと思い早半年、このために読み返したところその面白さを再認識した次第でございます。

ひょんなきっかけで時間を止める能力を得た美菜実ちゃん、その代償は止めた時間に比例して増える性欲です。その性欲解放として、幼馴染で自分のことを好いている信一を利用し、そのテクでひたすらイカされて発散するというのが基本のストーリーです。でもヤラせない。悪い女。果たしてその行為に愛はあるのでしょうか。

あるわけねえんだよなあ、これが。究極の自己中である美菜実ちゃんの前ではそんな他人を思いやる気持ちがあるわけがない。

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この性格が非常に!非常に人間臭い!!自分では他人を思いやれる良い子だと思ってたのに窮地に追い込まれ他人を凌駕する能力を手に入れたことでその本質が究極の自己愛に帰すことを他人から諭されるまで気づくことが出来ないというのがまさに人間、これこそが人間ドラマですよ。社会生活に溶け込むことで自らを取り繕って良い子を演じたとしても、その深層心理にあるのは他者への愛ではなく、自己愛、これが現実、これが本質、これが人間。こういうドロドロした話が本当に好き。読んでてぞくぞくするし、そのあとは開き直るのか表面上だけは取り繕うように振舞うのか、どっちに転がっても面白い展開になるってものですよこれは。

そしてこの美菜実ちゃん、決して開き直るわけではないのですが、取り繕うとしても取り繕うとしても自分に降りかかる災難を回避するために能力を使い続けることになります。それはもう泥沼ですわ。足首までしか入ってなかったはずなのにいつの間にか首までずっぽりですよこりゃ。そして事件も起こしてしまいますよこりゃ。


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「キミって他人を排除することしか考えないよね?傷つけず穏やかに済ます方法は考えなかったわよね?なんで?」



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「だってキミは自己愛の塊で、疑り深く酷薄なニンゲンだもの。今度こそ人を殺すことになるから」

これが美菜実ちゃんの真実なわけですよ。自分のために人間として度を過ぎた能力を使い続けるも、その歯車は当然カッチリとはまるわけもなく、少しずつ、少しずつ噛み合わなくなり、やがて能力に頼らざるを得なくなる深遠の闇への堕ち方、いわゆる弱い人間、自分のことしか考えられない人間が最も堕ちやすいパターンに完全にはまってしまうわけです。

そんな彼女に追い討ちを掛ける様に訪れるのが、能力を駆使して得た大学推薦の取り消し。しかし、その原因は「かつて彼女のことを嫌っていた同級生が、彼女のことを好いたあまり同じ大学に行こうと決意したこと」に起因しています。能力を使えば推薦などなくとも大学合格は可能でしょうし、何より自分への好意に喜ぶことはあれど、憎むことは無いはず、それがいわゆる一般的な人間の思考でしょう。



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堕ちるところまで堕ちた自己愛の塊はそれを憎悪にしか変換出来ないのである。

自分のためなら他人を犠牲にすることを厭わない美菜実ちゃんにとってこの思考回路はすごく真っ当であり当然の帰結です。どうして私ばかり不幸に、どうして私の邪魔をするの、そういったことしか考えられません。他人の気持ちというものを考えられない美菜実ちゃんにとっては、自分への弊害は全て悪意とみなします。これが堕ち続けて、人を疑うことしか出来なくなった人間の末路です。

但し、美菜実ちゃんにはひとつだけ救いがあります。信一です。

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さあ信一は美菜実ちゃんを救うことが出来るのか!?信一の美菜実ちゃんへの愛は本物なのか!?性格ブスは付き合いが長くなるほど辛くなるし取り返しがつかなくなるぞ!

というわけで、美菜実ちゃんの人間性をまとめますと、

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ごくごく普通の下衆なニンゲンでした!!


美菜実ちゃんと信一の壊れた愛の行方は2巻で完結します。そして続く続刊は、この美菜実ちゃんと信一の話を聞いた上で能力を受け取ることを決めた次の女性の話となります。それが「わたしのふしだら」です。

いやあ、このドロドロで下衆な最高の人間臭さ、たまらないですね。現実世界で関わるのはごめん被りますが、こういった物語の中では極端なほどのエゴの塊の方が読んでいて面白いです。偽善や綺麗事ばかり言ってる話なんて嘘くさくてリアリティが無くてよろしくない。蒼天航路の曹操だって花の慶次の慶次だってエンバンメイズの烏丸徨だって惑星のさみだれの夕日だって自分の信念、エゴが原動力です。だからこそキャラが立つし物語も面白く動くのだと思っています。そういう作品が本当に好き。

まとめると、7月16日発売の「わたしのふしだら」もうこのような人間臭い作品であることが予想されるので要チェックだ!!


1巻の感想はこちら (ぼくらのふしだら - 等価交換となる対象は性欲)

眠気覚め度 ☆☆☆☆☆

勇者が死んだ! 5巻 - 全てはフトモモのため

悪魔は…変態だらけ!!

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相変わらずの足フェチ全開で悪魔の巣窟でもハダカニーソ教を普及する「勇者が死んだ!」5巻はいつも通りフトモモだらけのシリアスありギャグあり思考バトルありの良展開でした。

話自体はユナとトウカの過去話あり、ネクロマンサーと魔術師部隊とのバトルで屍術師の強さの証明あり、おっぱい悪魔を策略にはめるのあり、師匠を騙して連行するのありと、「魔方陣グルグル」にエロとバトルシーンが加わった感じでしょうか。設定も凝ってるしやはり面白く読めます。良作だなあ。


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オッパイ教とハダカニーソ教が手を組んだ瞬間

この直前のコマで「別にフトモモは好きだけど、オッパイだって好きだぜ。男だから当たり前じゃねーか。(ホントはどうでもいいけどな…)」のさりげない一言がホント面白くてw 徹底的な足フェチなんだなwww



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これだもの仕方ないか


いやー、いつも通り変態しかいない「勇者が死んだ!」はラクに楽しく読めますなあ。変態ギャグもそうだけど、悪魔の巣窟に侵入する時にもなんだかんだ色々計略を仕掛けて行くところも見所ありでグッド。次も楽しみです。


4巻の感想はこちら (勇者が死んだ! 4巻 - 勇者は死んだ、俺がやらねば誰がやる!)

眠気覚め度 ☆☆☆☆

妖怪番町 4巻 - ヨクサルワールド全開ではあるが。。。

面白いか、これ?

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うーん、コンセプトは妖怪をメインにしたバトルものというのはわかるのだけども、ハチワンダイバーやエアマスターの時のような強烈なキャラがいるわけでもなく、ストーリーも突拍子も無く、ただバトルシーンを描きたいだけという感じがします。

出てくるキャラが良くも悪くも良識人ばかりで頭沸いてるけど滅法強いみたいなのがいないせいでしょうか。とにかくキャラが立ってないというか、魅力を感じません。誰もがツッコミキャラにもボケキャラにもなるという明確なキャラ立てが無いのでどこを読んでも同じ調子。物語を引率するキャラがいないという感じがします。これじゃ面白くはならないかなあ。

谷仮面の谷しかり、エアマスターの坂本ジュリエッタしかり、ハチワンの各キャラしかり、エゴの固まりや信念を持つキャラが出てこないとこれ以上はついて行くのが厳しいかもしれません。そう考えると、谷仮面はメインキャラが立ってたと思うし、ハチワンは名物キャラ揃いだった気がします。

バトルシーンはいつも通りの調子なので、ヨクサルバトルが好きな方なら楽しめるんじゃないでしょうか。正直、他に見所が無い。。。


3巻の感想はこちら (妖怪番町 3巻 - いつもの柴田ヨクサルです)

眠気覚め度 ☆☆

ゲート 9巻 - もはや単なる異世界ものだけどその軸はしっかりしている印象

前巻8巻で普通のファンタジーになってしまった「ゲート」9巻ですが、9巻も普通のファンタジーです。あまり自衛隊とか日本とか関係無い感じです。

私はアニメ2期の方は炎竜のところでやめてしまっていたので初見として読めたのですが、アニメ視聴済みの方から見るとこのあたりは既に見たことのあるところなのでしょう。確かアニメ版は炎竜の次の話がレレイの町の話だったし。というわけで、9巻はミノタウロスとのバトルを経てレレイとその義姉アルフェの話になります。 

このアルフェの人間臭さが非常に良いねぇ

嫉妬とプライドの固まりのような人間で、一足飛びに自分を越えていってしまったレレイに対してはひたすら羨望と嫉妬と憎悪と劣等感と尊厳とが入り混じったような感情をぶつけるし、それを隠そうともしない、私は貴様よりも上だという上辺だけの上下関係を押し付けようとする辺りが実にいい。思い返せば、伊丹側の面子は基本賢い理知的な良い子ちゃんタイプばかりなので、自らのエゴを全面に出してくるようなキャラはなかなかいませんでした。帝国側はバカ皇子とかいたけどね。

だからこそ、ここでこういうキャラが出てきたのは光る。今はまだレレイに対して劣等感のみで行動してるけれども、これが成長してこの傲慢なままものすごい実力持つようになったら面白くなるんですよね。そこには期待!


というわけで、ファンタジー色が全面になったのは相変わらずだけど、ファンタジーとしてレベルが高くなってきた「ゲート」9巻でした。これは次巻も楽しみになってきましたねえ。


8巻の感想はこちら (ゲート 8巻 - 普通のファンタジーになっちゃった)

眠気覚め度 ☆☆☆☆

聖骸の魔女 3巻 - ミュリッタとの3号聖約、そして早くもアダンテとのバトル勃発!!

アダンテの嫁は首だけ!!

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読めば読むほど味が出る、ドシリアスかと思いきやくだけた表情や展開も多めで楽しく読める「聖骸の魔女」3巻もこれまでと変わらず面白さ高水準で展開します。

前巻で図らずも聖約してしまった3人目の「最初の魔女」ミュリッタの登場から始まる3巻です。エゼルバルドもウプスラも謎の病で戦えない状態で、ここは3号ことミュリッタに頼るしかありません。

しかしこのミュリッタ、いわゆる性格ブスでいやあもうその卑屈な言動から行動からもやもやもやもやするわw 聖約したのに「私なんて…」という状態で周りを拒絶して引きこもる始末。ついたあだ名が、


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"蟲毒のミュリッタ"

上手いこと言ってるわこれwww 孤独と蟲毒ってwww 蟲毒のグルメかよwww

まあなんやかんやあって、きっちりいつものは出来たんですけどね。



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いつもの(エロいな今回)




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女神変成(アドベント)!!

あれ?ミュリッタのアドベントそんなにカッコ悪くないぞ。キノコベースでマリオかよと思うところはあるけど、少なくともウプスラの股間おっぴろげで頭巾被るように髪を巻くのよりはセンスあるんじゃないか?グッド。

まあなんやかんやでミュリッタがニコラの三番目の夫となり、三重婚となったのでした。アダンテ以外の11人全員と重婚するまであるぞこのままいけば。


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エゼルバルドも不服ながらも一応今は緊急事態ということで皆で分かち合うならと了承している模様。うらやましいぞニコラ、戦争が終わったらそれぞれがニコラの身体の一部を平等に持って帰るとかでバラバラになるんじゃないか最終的に。そうなると誰が頭を、誰がマーラ様をということでケンカになりそう。


さてさて、話は続いて七つの源罪"暴食"の魔女が出てきます。このあたりの食事の描写が非常に上手い。料理が上手くて見てるこっちも腹が減ってくる。暴食の魔女なので、民には飢餓を、魔女には飽食をという状況を強いており、ニコラたちもとんでもない空腹に襲われることになります。そこでまたニコラたちを救ったのがミュリッタですよ!!さすが3号!さすが3巻の表紙キャラ!大活躍だぜ!



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まさに蟲毒のグルメ

町の食料は手を出せないから、森の中でとってきたのが虫とキノコ。現地調達、獣もいないなら致し方なし、虫も立派なたんぱく質だし、キノコも栄養豊富だからね、腹は膨れるし、まさに背に腹は代えられないね、作中で何度も「毒を喰み、汚泥をすすってでも生き延びるのだ!!」って言ってるしね。



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うおおおおおおおおおいいいいいいいいッッッ!!

さすが蟲毒のミュリッタさん、容赦ない。この後の死を前提にした「怖くないですから、ミュリッタもすぐ後からいきますから」ってのもシリアスに言ってるのが非常に面白いし、ギャグセンスあるわこれ、こういうシュールボケ系がホント好き。初登場時はそれなりにカッコよかったウプスラもこのあたりになってくると完全に単なるツッコみキャラになってるのも好き。(他のキャラが立ち過ぎてるからウプスラがツッコみに回らざるを得ないw)


そんなこんなあり、いよいよアダンテと遭遇するわけです。3巻中のアダンテの話もスプラッタ感満載でシリアスとギャグとスプラッタとが良い感じに調和されていて全体的にレベルが高い。しかも今回はアダンテのアドベントまでお披露目だ!!


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女神変成(アドベント)!!

……うさ耳バンド着けただけじゃないよね?変身前後では今までの4人中一番差分がないというかなんというか。シンプルで逆にツッコミどころがないのがなんとも。もしかしてアダンテが一番まともな、一番人間に近い魔女なのかこれ?


というわけで、既に書きましたが、全体的にギャグもシナリオもスプラッタもレベルが高い作品だと思います。しかも何気にハーレム要素もあり、 女の子も可愛いとなりゃ見逃す手はありません。感想を書くために読み返してもやっぱり面白いし、何よりその画像の多さから見所が多いところもご理解いただけるでしょう。正直、もっと貼りたいところはあったんですが、さすがにやりすぎるとアレだと思いまして制限してるくらいです。それくらいグッと来るシーンが多い作品です。知名度さえ上がれば人気出る作品だと思うんだけどなー、どうかなー。


2巻までの感想はこちら (聖骸の魔女 - 魔女を制するのは魔女、そんな魔女との聖約とは!?)

眠気覚め度 ☆☆☆☆☆

ゴールデンゴールド - 福の神がもたらすのは幸福か破滅か

こいつは果たして本当に福の神か?

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衝撃的な時間静止サスペンス「刻刻」を描きあげた鬼才、堀尾省太の新作はある島にまつわる福の神をテーマにした「ゴールデンゴールド」です。

読み始めたらページをめくる手が止まらない止まらない。続きが気になって気になってしょうがない。次のページをめくるとどんな絵が映し出されるのかが簡単に想像出来るのに、いや、できるからこそめくりたくない気持ちもあるという矛盾。これこそ本当に面白い漫画と言えるでしょう。ページをめくるだけでここまで気持ちが盛り上がる見せ方ってのもなかなかないと思います。

雰囲気も基本は「刻刻」と似たような感じで展開するので、空気感も似たようなものです。落ち着いた雰囲気で、実に現実世界に近い空気感。そこに存在する明らかな異質、その融合の世界観がたまらない。

ストーリーは、島に上記画像のような彫り物が海岸に落ちており、それを何故か拾い洗剤で綺麗にしたのはいいが、気味が悪くなり結局神社の祠に置いてみたところ顔を上げたら目の前にコレがいたという恐ろしい展開。前述しましたがこのページをめくる時が一番躊躇しました。何が出てくるのか想像できたのにそれをあえて見たくないという気持ちが入り混じる感じ。うーん、楽しいねー!!

これだけ気持ち悪い上に現実にありえないことが目の前に起きているのでそりゃ逃げますわな。逃げる道中も色々あり、最終的にはまくことが出来ました。やったぜ!!





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なんで家にいるんだよオオオおおおおおおおおおおおお!!!!!!!

ここも予想は出来るけどめちゃめちゃびびるわ!!加えてばーちゃんが何事もなくもてなしてるのもすごいわ!!!
いやー、ここは笑った。笑うようなシーンじゃないんだろうけど、あまりにもセオリー通り過ぎて、その潔さに感服。

その後はこの福の神(作中でも便宜上こう呼ばれるようになった)が来てからの生活変化について進展していきます。それは福の神がいるところ(店)には客が多く来るようになるということ。この主人公の家は民宿を営んでいますが、客が来たのは10年振りという始末。その宿に次々と来るわ来るわの予約連絡。加えて商店も細々とやっていますが、福の神が来た日は店中の品物が完売。つまり本当の福の神なのではないかという疑念が浮かび上がります。

その調子で商売繁盛しまくるばーちゃんは金に目がくらんだのか経営の拡大化を今更ながら考えるようになっていき実際に行動を開始します。果たしてその思考は真っ当なものなのかどうか。

というのも、この作品の舞台はコンビニすら無い小さな島です。小さな島とはいえコミュニティがあり、商店街があり、お互いの共存によって成り立っています。それがこの福の神がもたらす効果により、島中の貨幣が主人公の家に集まるということに徐々になっていくのでしょう。その果てに考えられるのは主人公のばーちゃんによる独占状態、商店街やコミュニティの崩壊です。お互いが同じような境遇であったからこそ成立していた関係であるのに、そこにひとつもふたつも頭が抜けた人物が君臨することになります。必然的に全ての物事はその頂点に集まることになるでしょう。つまり王の誕生、封建社会の成立です。

まあそれは本当の最後の時点でということになりますが、現実でもしばしば問題視される「大型スーパー設立による商店街の閉鎖」ということは十分に考えられるでしょう。その先にあるのは頂点に対する反発と暴動です。

どうしてそこまで想像出来るのかというと、そもそも第1話の最初のシーンで明らかに過去に何かが原因で争いが起きたことを示唆してるんですよ。



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しかも死体全部の顔が福の神と同じ


気持ち悪いなーと思うことでしょう。実際そういう嫌悪感を沸かせるためにこのような表現となっていると思います。これだけを見ると日本人形に魂が宿ったみたいで怖いです。

さてさて、この顔にどこか違和感を感じなかったですか?実は既にこれまで貼った画像にその違和感の元があるんですよ。



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ばーちゃんと福の神の顔って似てませんか?





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似てませんか?


んんっ?これはまさか、冒頭であったから、いや、うーん、島の子孫だから似てるとか?と色々考えました。ええ、考えましたとも。つまりそういうことなのかなーと。






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うわああああああ!!!!つまりそういうことなんだな!!!!!


これも予想的中でゾクッとしたわー。全部軽く伏線張ってあって、わかりやすくリードして、さりげなく出してくる感じ本当に上手い。ドキドキ感、ワクワク感、そして恐怖感を一斉に味わえるなんてなかなか無いですよ。刻刻ではこういうのはあまり無かったので新しい手法を取り入れたということでしょう。極めて自然に読み手を作品の世界に引き込むその技術、素晴らしい。

というわけで、ゴールデンゴールドはちょっと奇妙で日本人形嫌いな人には読みにくいかもしれませんが、ドキドキありワクワクあり人間臭さありこの先ドロドロの展開ありそうと最高に期待できる作品です。これは次も要チェックです。
ついでに「刻刻」も最高に面白いので是非!「刻刻」は全8巻なので読みやすいぞ!


眠気覚め度 ☆☆☆☆☆

実は私は 17巻 - 今回は岡がメイン!こんなに熱い漢だったとは!!

岡田奏、自分と、そしてみかんと向き合う!!

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登場初期からスカしたイケメンで何もかもわかったようなクールな勘違い野郎が遂に自分の気持ちに正直に生きていくことを決めた「実は私は」17巻は実に良かった。今回、いつものような合間に挟むギャグ回は控えめで、ほとんどがこの岡とみかんの話になっています。特に岡に主観を置いて、これまでの心情、素直になりたいのに素直になれない自分、そしてそこから一皮剥けるまでの流れは読んでいて胸が締め付けられ、共感すると共に応援したくなる気持ちが溢れてきます。ひさしぶり凄く良いお話でした、こういうのを待ってたんだよなあ。

元々叶わぬ恋だった岡のみかんへの気持ち。だけどもそう簡単に割り切れるわけもなく、感情をごまかしながら過ごしてきた岡。それが全て爆発します。

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良いなあ、恋に悩める思春期、高校生活。もう一度あの勉強生活に戻りたいとは思わないけど、高校時代に戻れるなら戻ってみたいものですね。こういう感想が出てくるということは歳をとったということか。。。


というわけで、盛り上がりをぐっと取り戻した「実は私は」ですが、岡の話も桜さんの話も終わったし、嶋はあれ以上作らないだろうし、いよいよクライマックスに向かってくのかなーと思っています。20巻くらいですっきり終われば有終の美を飾れるような気もするので、是非ともこのまま最後まで突っ走ってほしいですね。


16巻の感想はこちら (実は私は 16巻 - 婚活衝動)

眠気覚め度 ☆☆☆☆




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GIANT KILLING 40巻 - 慢心

守りたいこの親バカのような笑顔www

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こんな顔を見せることも出来る有里ちゃんは芯の強い素敵な女性なので是非とも伴侶にしたい「GIANT KILLING」40巻はタイトル通り慢心暗雲が立ち込めるETUです。

赤崎に続き今回は椿もU-22代表に(椿は実績からして当然か)、そしてなんと夏樹が日本代表に選ばれるというとんでもサプライズもあり、リーグの順位も上々で対戦相手も格下となればそら慢心もするわけでございますよ。達海の「いちいち課題作んねえと終われねえのかね、あいつらは」というのも納得なわけです。

それもそのはずなんですよね。元はといえば、ギリギリ1部リーグ残留組で降格争いをしていたETUですから、我々読者にとっては強く育ってきたETUしか知らないけれども、当人たちにとっては今までからは考えられない抜群な成績を残しているというわけです。まあ慢心もするわな、人間だもの。


そんな中、次の対戦相手は格下ながらも元チームメンバーの石浜がいるヴァンガード甲府。特に同じSB仲魔だった清川と激突するわけになるのですが。。。


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ハーフタイムで監督に滅法怒られるような状態。慢心怖い。ただ、このリーグ終盤で格下に負けるわけにもいかないので、おそらくギリギリ辛勝はするのでしょう。ここで負けてたら東京ヴィクトリーに勝てるわけないしね。

話は変わって、今回スポットが置かれたのは甲府という東京以外の地方都市におけるサッカーチームの有り方。小さいながらも地方の様々な中小企業から少しずつスポンサーになってもらってぎりぎり経営が続けられるとか、地方ならではの苦悩が描かれていました。そう考えると、今までETU視線でしか見れていなかったけどやはりETUは恵まれていると言えるのでしょう。地方は大変なんですよ。武道館でライブがあっても飛行機で移動する必要あったりでイベントに参加する度に移動費が重くのしかかる。そりゃ道民はなかなか外出たがらないわなー。コンサドーレとかもヴァンガード甲府と同じような状況なのだろうか。


というわけで、再びETUの話に戻ってきた「GIANT KILLING」ですが、椿がいないのでちょっとテンションダウンな感じもあります。やっぱ選手側の主人公の椿の存在というのはこの作品で非常に大きなウェイトを占めていますからね、椿スキーとしては勿体無いです。


39巻の感想はこちら (GIANT KILLING 39巻 - 椿大介、世界へ飛翔する)

眠気覚め度 ☆☆☆☆

スピリットサークル完結!!
今のイチオシ!!
少し前のイチオシ!!
結構前のイチオシ!!
タイムリープサスペンス!!
ゲームとギャグが好きなら!
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