みんな大好きトルケル閣下が「ヴィンランド・サガ」18巻でようやく再登場したぞ!

完全に人間を超越した強さを誇り、かつてはトルフィンとも1対1で勝負して左目を失うという結果になり(指も何本かすっ飛ばされてたと思うけど)、しかも実はトルフィンの母親のヘルガの叔父というトルフィンの親戚であることまで過去に判明した、アシェラッド亡き今、大事な親父枠を支えるトルケルが誌面に戻ってきた!!

というわけで今回は18巻のトルケル特集だ!!

いくぞ!!!






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戦争がしたくてしたくてたまらないトルケル




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あまりに物足りなくて熊と戦うトルケル (北欧だからグリズリー(ヒグマ)か?)




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容赦ない一撃を熊に加えるトルケル




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熊に鯖折りを極めてしまうトルケル





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トルフィンとの再開に感激したあまり本物かどうか試すために容赦なく再開の一撃を放つトルケル (この後「ホントだ!トルフィンだ、よけた」という名言を残す)





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戦争がしたくてたまらないのでトルフィンを利用しようとするトルケル




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茶番トルケル



トルケル再登場はとにかく嬉しいですね、くだけた感じでギャグ担当も出来るし、その実態は戦争が、とにかく喧嘩がしたいという戦闘狂であり、自分の行動理念はその本能に赴くがまま。こんなに欲望な正直なキャラはいますかね。こういう一方向にぶっ飛んでるキャラというのは、本当に立つ。こういう頭おかしいのがいるからこそ、物語は加速するし、面白くなるわけですよ。成長したトルフィンとの考え方の対象位置にいる存在として重要な立ち位置にいることになります。アシェラッド亡き後のトルフィンの過去を知る重要な人物だしね。

トルケル再登場の嬉しさにおちゃらけてしまいましたが、話自体はまたトルフィンが戦渦に巻き込まれそうな感じになってきましたなあ。奴隷時代に悟り、個人としてはケリをつけたつもりだけども、過去は、人を殺した戦士だったという事実は未来をいつまでも蝕むのかという展開が続いてますね。ヒルドとの関係もその一旦ですし、18巻の展開もまさしくそれです。

過去に縛られる話が続くのも良いのですが、それよりはせっかくレイフのおっちゃんやエイナルたちと未来への旅をしているわけなのだから、もう少しそっちに重さを置いて明るい展開も見たいなとも思います。じっくり過去との決別を描いていく予定なのだろうか。だとしたら、この作品あと何年続けるつもりなんだろう、まだまだ折り返しくらいとかそんな感じなんだろうか。

余談だけど巻末おまけのヒルドの弩の設計図が細かくてすごい。ホントに作って試したんじゃないかってレベル。


17巻の感想はこちら (ヴィンランド・サガ 17巻 - 類まれな知識を有した復讐鬼)

眠気覚め度 ☆☆☆☆