前巻8巻で普通のファンタジーになってしまった「ゲート」9巻ですが、9巻も普通のファンタジーです。あまり自衛隊とか日本とか関係無い感じです。

私はアニメ2期の方は炎竜のところでやめてしまっていたので初見として読めたのですが、アニメ視聴済みの方から見るとこのあたりは既に見たことのあるところなのでしょう。確かアニメ版は炎竜の次の話がレレイの町の話だったし。というわけで、9巻はミノタウロスとのバトルを経てレレイとその義姉アルフェの話になります。 

このアルフェの人間臭さが非常に良いねぇ

嫉妬とプライドの固まりのような人間で、一足飛びに自分を越えていってしまったレレイに対してはひたすら羨望と嫉妬と憎悪と劣等感と尊厳とが入り混じったような感情をぶつけるし、それを隠そうともしない、私は貴様よりも上だという上辺だけの上下関係を押し付けようとする辺りが実にいい。思い返せば、伊丹側の面子は基本賢い理知的な良い子ちゃんタイプばかりなので、自らのエゴを全面に出してくるようなキャラはなかなかいませんでした。帝国側はバカ皇子とかいたけどね。

だからこそ、ここでこういうキャラが出てきたのは光る。今はまだレレイに対して劣等感のみで行動してるけれども、これが成長してこの傲慢なままものすごい実力持つようになったら面白くなるんですよね。そこには期待!


というわけで、ファンタジー色が全面になったのは相変わらずだけど、ファンタジーとしてレベルが高くなってきた「ゲート」9巻でした。これは次巻も楽しみになってきましたねえ。


8巻の感想はこちら (ゲート 8巻 - 普通のファンタジーになっちゃった)

眠気覚め度 ☆☆☆☆