西暦12094年、地球はかつてのゲームと同じ世界になった?
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というような、ゲーム直撃世代にはたまらない設定が「アヴァルト」です。宇宙の衛星ステーション内で1万年のコールドスリープから目覚めたら、いつの間にか地球が1周まわって新しい文明が始まり、それがなんと過去に散々プレイしたゲームの世界だという。

モノは試しに当時のアカウントでログインすると、そのまままるで現実世界と同じ感覚でゲームの中に入ってしまうという、まさに夢のような展開です。これが平和な世界になっていたらどんなによかったことか。


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この世界に絶対な力を持ち君臨している、神と呼ばれている「アヴァルト」。彼らは決して人類の味方などではなく、その世界を監視しているのみの存在。一体何故このような事態になってしまっているのか、謎だらけのまま1巻は終わってしまいます。

設定としてはこんな感じなのですが、不可思議なこの世界だけでなくそのプレイ基となる宇宙ステーション側の話もしっかりと描いているのはグッドです。残った食料の話とか、この地球の謎を解かないとそもそもが宇宙ステーションから帰還は出来ないこととか、妙にリアリティのある設定になっています。

あとは割りと簡単にズッパズッパと斬り殺されていくのでスプラッタ苦手な人にはダメかも。それが問題ないなら全然いけると思います。個人的に好きな遠投投石器も出てきたしね!

1巻時点では何も始まっていないに等しいので、この先の展開次第というところでしょうか。とりあえず抑えておく方向です。


眠気覚め度 ☆☆☆