最強の外道の王 宮本武蔵!! ここに誕生する!!
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宮本武蔵こと宮本弁之助が塚原卜伝と相対する「ヴィラネス - 真伝・寛永御前試合」の3巻は遂に決着、ここに外道の王誕生と相成りました。登場人物が何故か女の子になってしまった残酷無残時代劇ですが、その中身は素晴らしく非常に読み応えがあるものになっています。

今回、秋山の弟子として共に塚原卜伝の庵を訪れた弁之助は、秋山と卜伝のやり取りを見て生死を賭けた戦いというものを目の当たりにすると共に、最強になるということはどういうことかを学びます。何よりも弁之助にとってショックだったのは、秋山が弁之助を弟子としたのは育てるためではなく食事の毒見役として使っていたということ。その事実を知り、また、火にかけて沸騰した粥鍋を「一の太刀」とした卜伝の強さを見て、勝つためにはということを学びます。


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そうして最後にその場に立ち続けたのは弁之助。勝つためには手段を選ばない、外道としての一歩を踏み出すのです。

ここまでの流れは本当に素晴らしかった。卜伝の怖さとそれに抗う弁之助、そしてとんでもないものを「一の太刀」として使ってしまうという描写が非常に上手く描かれており、1ページずつめくる度にワクワクドキドキでひたすら手が止まりませんでした。何よりもなんとしてでも生き残るという姿が如実に読み取れて、だからこそ、何をしてでも勝つということに違和感無く繋がります。こういう綺麗事無しにがむしゃらな生き方が凄く好きなんです。良い作品だなあこれ。


そしててっきり宮本武蔵が主人公で続くのかと思いきや、なんと舞台は次の死狂いへ。

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関口柔心

関口新心流の開祖である柔術家、関口氏心です。この柔心、もちろん柔術の使い手になるので関節技が得意なわけです。そしてその理由の描写が秀逸。生き物の仕組みを知りたいという欲の赴くままに虫や動物、果ては朽ち果てた死体を解体することによって身体がどうなっているのかを理解するという超絶マッドな理由となります。なんかこれだけ書くとバキのローランド・イスタスみたいな奴だなこいつ。あっちはジョイントアレルギーか。

というわけで、生き物の身体に興味津々、更にその仕組みをどうすれば壊せるかということをひたすら追求していきます。村の男の子と喧嘩をしても、

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関節を極めてエクスタシー!!

という関節フェチのド変態少女がヴィラネスの関口柔心になります。武蔵、柔心と来ると、こういうオムニバスとしてまずは御前試合のキャラを準備していくという流れになるのでしょうか。これは今後が楽しみです。3巻の最後も次巻に続く良い引き際だし続きが楽しみですなあ。


前巻までの感想はこちら (ヴィラネス - 何故か女性化した戦国の残酷無残時代劇)

眠気覚め度 ☆☆☆☆☆