打ち切りだとおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
nemusame_20160420_002
 
最後まで読んでから、最終話と描かれていることに気づいてこれで完結と知ることになったホークウッド8巻です。

テーマはいいし、話も筋が通っていてなかなか面白かったんだけどなあ。やっぱり傭兵が主役なのにそこまで傭兵がパッとしていなかったから人気でなかったのだろうか。本来なら王国騎士団VS傭兵団という対立抗争を明確にして、信念と礼儀を重要視する騎士団と、金のためには、勝つためにはなんでもやる傭兵団という軸を立てるべきだったかと思います。しかし、その「勝つためならなんでもする」っていうのをイギリスの王様がやっちゃったからもう傭兵団の出る幕無いよねってのが7巻からの流れになってしまいましたね。 


nemusame_20160420_000
国王がまずこの考えに到達しちゃったもの


だからホークウッド達が何もしなくなっちゃってて、全然存在意義無いのが非常に勿体無かった。しかもその話が6巻くらいからずっと続いちゃってるんで、これで人気落としてしまったのではないでしょうか。この王様の考え方とかは凄く合理的で面白いんですけどね。うーん、ここからこの倫理観に傭兵団が一枚噛んでいく形ならもっと面白くなったんだろうけど。時間切れなのかなあ。


nemusame_20160420_001

こういう展開だからね。栄誉だ正面から正々堂々だという騎士団に対してのこの考え方。実に泥臭くて真理をついていて、現代では戦争に対する考え方というものはこうなるのではないでしょうか。勝った方が正義、それが歴史を振り返ると事実なわけですから、何を甘いこと言ってるのだというものですよ。こういう極めて合理的な考え方好きなんですよね、人間臭いのが好きなので、綺麗事言ってるのはあまり好きじゃないです。臭くて読む手が震えてしまう。


というわけで、なかなか面白いのに8巻で打ち切られたホークウッドでした。8巻自体は7巻を収束させる展開なだけなので、7巻まで読んでる従来の読者くらいしか楽しめないでしょう。うん、実に惜しい作品だった、トミイ大塚の新作に期待!


7巻の感想はこちら (ホークウッド 7巻 - 精神論と合理性)

眠気覚め度 ☆☆☆