nemusame_20160107_000
思春期真っ盛りの少年少女のお遊びは、やがて遊びでは無くなっていく。。。

永瀬ようすけの新作「さよならノクターン」はひょんなきっかけで廃墟となったラブホテルに集まることになった中3の少年少女たちの物語です。

それぞれ様々な理由で「ノクターン」という廃墟に集まった子供達が、その中でだけの信頼関係を立て、それぞれの深い事情は追求することなく閉じた世界で活動していきます。その活動というのが「誰にもばれないように町の人たちを驚かせる」というものです。それはUFOを作り出して騒ぎにしたり、壊された公共物をこっそり直したりといったものです。そういった隠れた活動を通して絆を深めていくのがこの「さよならノクターン」となります。


と、思うでしょ?永瀬ようすけの作品がそんな綺麗な話だと思いますか?「生まれる価値のなかった自分がアンナのためにできるいくつかのこと」という超絶ゲスマンガを描いてる永瀬ようすけがそんな綺麗な作品を描くわけがないんです!






nemusame_20160107_002
ね?


たまらんなあこの展開。ぎりぎりのところで保ってた歯車の歯がひとつ欠けてしまったような瞬間。一生懸命自分達の居場所を守ろうとしていただけなのに、ひとつ歯車が狂っただけでこうなってしまう恐ろしさ。いやあ、狂気って、本当に面白いですね。

という最高の引きで終わった1巻でした。続きが見たいぞー。


ノクターンのメンバも割りとテンプレ通りな感じで、周囲に馴染めない主人公、ヤンキー、家では優等生、ニコ生主JC、隣のクラスのアイドルと個性派揃いです。共通してるのは、みんな最終的には居場所を求めてノクターンに居ついているということと、そこが居心地の良いものであるということ。そういうベースがあるから、多少ノクターン外でおかしなことがあってもぶれない。むしろ安堵を求めてノクターンにやってくる。

そんな彼ら彼女らが拠り所にしてるのがノクターン。誰も知らない廃墟。誰も知らないはずだった廃墟。廃墟への侵入者。軋み出すノクターンの歯車。そして。。。

途中まではインパクトは弱かったですが、後半の展開で惹かれましたね。やっぱり永瀬ようすけはこうでなくっちゃ。


あと一番エロいのは留里さんです。だって
nemusame_20160107_001
普通の服装してるのにこの卑猥な線が見えてるんだぜ。



ちなみに、「生まれる価値のなかった自分がアンナのためにできるいくつかのこと」もなかなかゲスで面白いです。苦手な人は嫌悪感しか生まないと思います。


眠気覚め度 ☆☆☆