「チワワっていっつも、大事な言葉を避けるよね」
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からスタートの「繋がる個体」第3巻が発売されました!
1,2巻ではアラサー主人公と姉妹相手の三角関係で次は次はとページをめくる手が止まらなかった「繋がる個体」ですが、その関係は2巻までで決着。
その時点でこの作品が終わっても十分というくらい綺麗な締め方だったのですが、実はまだ続いていましたこの作品。

さてさて、どんな話が進むのかと思いきや、ココちゃんの次なる恋の話となっています。
その相手というのが高校の頃からココちゃんのことを盲目の如く思い続けたチワワこと「千原孝太郎」です。
前巻からの展開としては意外とも思えるし、他にキャラもいないから順当とも言える感じ。

というわけで、繋がる個体3巻はこのカップルのクソイチャつきをひたすら見せ付けられることとなります。

なんかあれだ、こうやって見せ付けられるとそれはそれでニヤニヤとイライラをしてしまう。
まーくんとくるみはその思いのすれ違いとか、それがあってのイチャつきで色々障害乗り越えた上でってのがわかってるから見てて微笑ましいんだけど、この2人だとなんかなー。チワワにとってはぼた餅的な感じがしないでもないし。

とはいえ、チワワこと孝太郎の重い愛のおかげでココちゃんもその愛を嬉しく思ったりと傍から見てたらどっかで破綻しそうな感じ満々のカップル具合なので、そういう見方もありかと。


そしてそして、この作品がそんなベタベタイチャイチャで終わるわけがないですね。
当然の如く新しい男や新しい女が出てきて、二人の関係を危うい感じにしていきます、うーんラブコメの王道。
しかもそれぞれに接触してくる男女も、接触していく相手も特に悪気があるわけではなく、でもそれぞれが嫉妬とかしたりして、ただでさえ愛の重い孝太郎にとってココちゃんが自分から仲良くしていく男はそりゃいい気がしないというのも当たり前なわけですごく孝太郎の気持ちもわかっちゃったりして。

うん、つまりは至って普通のラブコメだね。


そうなんです。2巻までに比べて、一気に凡作に成り下がっちゃった感があります。
たぶん恋を成就させるために必死なところを書いた2巻までと比べて、普通のカップル漫画になっちゃったからだなこれは。
ただ、他の作品と違って両者を破局させて略奪愛しようとしてる人物がいなくて、まだそれぞれのすれ違いが始まった感じ。つまり悪者はいない状態。こういうのは悪意が無いから優しい気持ちで見れますね。

普段あまりラブコメって読まないけど、ラブコメとしては悪くないと思います。
ただ、前巻までと比べると遥かに面白さが落ちたのは否めない。

今の話はまだまだ続きそうなので、とりあえず次巻も待ちましょう!!


前巻までの感想はこちら(繋がる個体 - アラサーの恋愛事情)
4巻の感想はこちら (繋がる個体 4巻 - 1,2巻の素晴らしさはどこへ消えた?3巻から普通のラブコメになっちゃった三角関係恋愛譚ここに完結!!)

眠気覚め度 ☆☆☆