「ごめん……俺………もう……人間じゃ……ないんだ……」

ふとしたきっかけで何でも出来るサイボーグになってしまった親父と高校生の物語「いぬやしき」5巻は高校生の獅子神に焦点があたってます。

前巻まで、色々な家庭に押し入り無差別に殺しまわった獅子神。
今巻は匿ってくれた家にいながら自分の事件の顛末を見ていくこととなります。

そんな中、母親のところに押しかけるマスコミ。また、ネット(特に2ch)での獅子神への誹謗中傷。
匿名のネットでありがちな「殺してみろや」や「親も同罪」等大量の煽り。
サイボーグなので至る所のネット情報を集められる獅子神にとってそれは耐え難いものであり、


nemusame_20151125_000

と、モニタの前に現れます。


今回このような展開が描かれていますが、なかなかリアリティのある書き方がされています。
まあ、悪意のある書き込みをする人間のほとんどがそのような下衆な感じで描かれているのもある意味では正しいのかなと。

どうなんだろう、これ作者の奥浩哉が普段感じてることに対してある程度思ってることを書いたのかな。
獅子神目線なので悪く書きすぎという気がしないでもないけど、実際にこういうやつらも普通にいそうだしなあ。


あと、その2chの展開までは良かったのですが、その後の心変わりの仕方がちょっとなあと思ったり。
多感な思春期だからと捉えればまあありっちゃありなのだろうか。
そのあたりはもうちょっと掘り下げてほしい感じはあった。


あと、この続きって今週のイブニングで読めるらしいですね。
続きが気になる人は今週のイブニングをチェックだ!!


眠気覚め度 ☆☆☆☆


4巻の感想はこちら (いぬやしき 4巻 - 行き過ぎた能力の果てに)
6巻の感想はこちら (いぬやしき 6巻 - 獅子神皓 VS 日本 戦争勃発!)