「うひょおお!ユナに負けず劣らずのむっちむち!形も、3年に一度獲れるか獲れないかクラスの大根のようだ…!」

そんな、ふともも大好き、金と女と権力に弱い一般農民が死んだ勇者になりすます「勇者が死んだ!」ですが、これがなかなかギャグとシリアスがいいバランスになってきた感じでより良い作品になりつつあります。

というのも、一国王女と一悶着あった末、色々な思惑が入り混じりバトルに発展していた2巻からは王女の悩みや葛藤、悪人の思想等々それなりに描かれていてそこそこ読めるものになっていますし、何より魔法を使うための設定を細かく決めているのが素晴らしい。

魔法については前の感想にも書きましたね。

そして前巻の最後では、大量の魔力を所持しつつも身体から流出してしまう魔漏症という病気のマルグリッド王女が、トウカにその魔力を分け与えようと「おしっこをかけようとした」ところで終わっていたのでその続きとなります。

まあ、少年誌(という定義でいいのか?裏少年サンデーは)なので聖水ぶっかけプレイは至らなかったですが、
トウカが魔力を得ることが出来ました。


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まさしく王道ファンタジー!! 

ひたすらふとももと金と権力を求めるトウカでしたが、こんな顔も出来るんですね!
こんなカッコいいトウカが見れるとは思わなかった!むしろずっと骨のままだと思ってた!
1巻でも2巻でも、そしてこの3巻でもひたすらエロしか求めていないようなトウカですが、
やる時はやる男なんです!これぞ、真の偽勇者!キャー!カッコいいー!!


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その魔力を使って作った聖剣は「巨大なフトモモ」だったわけですが。

そう、このシリアスシーンでこのギャップ。
こういう展開ホント好き。あくまでもギャグメインで、シリアスシーンは少なめにという心意気が窺えます。
元々この作品はギャグメインなわけですから、シリアスシーンもこういう落とし方でいいんですよね。
逆に、クソ真面目になってしまったらこの手の作品って絶対失敗すると思うんで、これくらいが丁度いいのだと思います。

にしても、こうやって読めば読むほど「魔方陣グルグル」と近いものがある感じがするなあ。
グルグルが好きな人なら絶対好きなんじゃないだろうかこれ。
ギャグ8 シリアス2 くらいのバランスでラクに読めるし。


4巻の感想はこちら (勇者が死んだ! 4巻 - 勇者は死んだ、俺がやらねば誰がやる!)

眠気覚め度 ☆☆☆☆