「名乗りを許した覚えはないぞ、下郎」
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狼の口を落とし、ヴォルフラムを処刑することで遂に自由への第1歩を手にした三邦同盟の集団。
次は狼の口の襲撃を救援に来た公弟レオポルトを迎え撃たねばならない。
そのためにも、周辺の城を占領し、その襲撃に対抗する。
というのが「狼の口」7巻のざっくりストーリーです。

思えばこの作品、当初は手形を持たないものは絶対に関所を通さない、手形なしで掻い潜ろうとするものは徹底的に陵辱、殺害するという「狼の口」のオムニバス的な話と、その関所代官のヴォルフラムの非道で合理的な様を表現する話でした。

ところが途中からこの狼の口自体を奪還して自由を手にするという戦争ものとなりました。
それが前巻6巻までのお話。

そしてこの7巻は軍隊を擁するレオポルトに対抗するべく、周辺の城を落とすところから始まります。
まあネタバレになりますが、城自体は奪えるわけです。
そもそも城というのは守るのは易し攻めるのは難しに作るわけで、三邦勢力のひとつシュヴァイツ農民軍も攻城に苦労の末奪取します。
(幾人もの犠牲者を出しながら)



そして遂に迎え撃つレオポルト軍が用意していたのが、
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遠投投石器

軍隊ならではの攻城兵器なわけですよ。
ひたすら城や砦を破壊しつくすことが目的の攻城兵器ですよ。
こういう兵器出てくるのホント好き。

もともと狼の口を落とした時は、一般の農民軍団VS関所の守備というわけですから、決して対軍として戦ってきたわけではありません。
そんな関所相手でも様々な策略を用意して、幾人者犠牲者を出しての勝利だったわけで、では軍隊相手だとどうなるかということになります。


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まあこうなるよね。


城があるからこそ少数で防衛可能と考えていたシュヴァイツ農民軍ですが、
こんな射程外から一方的に攻撃されるとは思いもよらなかったのでしょう。
また、相手は軍隊ですので白兵戦で勝てるわけがありません。
すなわち遠投投石器の組み上げを潰すことも出来ません。

ここに、軍隊の強さをむざむざと見せ付けられることとなります。


というわけで、苦心の末の勝利、希望のあとには再び絶望という流れの狼の口7巻でした。
いいね、こういうやってもやっても次々に潰される感じ。
こういう流れで最終的に勝利を収めるという展開は大好物です。
しかも敵の強さも、味方の弱さもきちんと理由付けられてるのがいい。筋が通っている。
最初の頃と打って変わって戦争漫画になっていますが、面白いのでグッド!

にしても、今後どうなるんだろうな。最終的に狼の口で迎え撃つことになるのかな。
自分達が散々苦しめられて、破壊していったヴォルフラムの遺産でレオポルトに反撃ということになるのだろうか。
何にせよ続きが楽しみです。次は1年後かな?


眠気覚め度 ☆☆☆☆